U 「よりよい生活人」になるための提案

提案1 「発見」「広げよう」をキーワードに

1 そのよさ

 単元構成を考える時に、「発見」「広げよう」をキーワードにするようにした。
 そのよさは次の点である。

■「発見」をキーワードにするよさ
・「発見」することは、子どもたち自身が主体的に知識や技能を獲得することを意味する。
 必然的に、子供たちの主体的な学習活動を保障する学習展開となる。
・「発見」することは、新たな知の広がりを意味する。それは学ぶ喜びにつながり、学習
 意欲の高まりとなる。
・「発見」は、一人一人違うことが多い。その一人一人の「発見」が、学級全員の学び合い
 を通して、学級全体の「発見」に発展する。それは、その単元での習得すべき内容であ
 ることが多い。

■「(学び)を広げよう」をキーワードにするよさ
・学習の最終ゴールを「広げる活動」にすることにより、学習の目的意識が高まる。
・「広げる活動」は、一人一人が多様な内容で、多様な表現方法をすることが多い。それは
 一人一人のよさを発揮させることにつながる。
・「広げる」ためには、今までの学びを振り返ることになる。それは、自分自身の学びを自覚
 することになる。

2 具体的な単元構成

 単元「発見!わたし、ぼく流野菜の食べ方」(5年生1学期実施)から、その単元構成につ
いて紹介をする。

@単元の導入段階で強烈な動機づけを
 単元の導入段階で、その単元の学習内容に広がる強烈な意識づけと視点づくりが必要で
ある。教師はそのための布石を打つ。

例・「とりたて野菜、最高」(1・2時間目)

A自分なりの調べ活動で、知識を蓄える
 家庭科においても調べ活動をどんどんさせるべきと考える。そこで得た知識がベースにな
り、子供の学習意欲は高まり、知識は広がりを見せる。

例・調べたことを画用紙に分かりやすくまとめよう(3時間目)

B試行錯誤から発見させる
 発見は自ら意図的に試みて検証した時に生まれる。そのために、試行錯誤の活動を保障
すべきである。ただし、ある程度の知識を子供自身の力で蓄積していること、子供の力で獲
得しえなかった基礎・基本的な内容は教師がきちんと教えることが前提である。

例・「発表・実技・観察」で知恵を身につける(4〜5時間目)

Cわたし、ぼく流を意識させる
 基礎・基本が定着したら、一人一人の思いを実現する方向性で内容を工夫する。それは、
「わたし、ぼく流」という言葉でくくることができる。

例・わたし、ぼく流でまずは試し作り(6・7時間目)

D広める活動により、自分の学びの自覚を
 まとめの段階で自分の学びを広げる。「学級で・学校で・家庭で・地域で」と方法は多様で
ある。それは、子供たち自身が自分の学びを自覚することにつながる。

例・わたし、ぼく流レシピを発見し、広める(8〜11時間目)

3 他の単元でも応用を

 先の5つの単元構成の考えは、他の単元でも応用できる。たとえば、2学期の「発見!わた
し、ぼく流ヘルシー野菜炒め」では次のような単元展開を考えた。(略)

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