折口信夫の別荘日記

2001年01月の日記

■2001/01/07 (日) あけましておめでとうございます

みなさまあけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

ということで。私もドコアルに登録してみました。
デジカメ遊びです。

http://www.docoal.com/masa0606/001/

日記メールとどこおおっててすいません。
そのあいだに携帯用のメーリングリストは100通いってたりして。
いや親指入力マニアになってしまいましたー。
ということで今年もよろしく。

まさおか

■2001/01/08 (月) まだでじかめってます

えーと。
まだでじかめっています。
こういう書き込みをつくってみました。

フォト&短歌リンク/枡野浩一

フォト&短歌リンク/荻原裕幸

フォト&短歌リンク/藤原龍一郎

枡野さん荻原さん藤原さん引用ごめんなさーい。

■2001/01/12 (金) とりあえず買った本

◇ということで、ホームページ更新しました。
 さるさる日記のほかに、「ドコアル」という有料サービスの
 フォト日記をはじめた。別にここでもタグを打てば画像は表示出来る
 のだけど、やっぱりそこは水は方円の器に従うというかですね。
 画像専用サーバーはなんかコミュニケート願望でぎらぎらしてるような。

◇しばらくはこちらに書くことと向こうに書くことのバランスが
 取れないと思います。よろしく。

◇いただいた雑誌
*「ハッピーマウンテン」創刊0号

◇今年に入って買った本
*加賀乙彦『宣告』500円
*パール・バック『大地』1.2.3.巻 30円*3=90円
*山口由貴『悟空道』1.4.5.7.10巻 70円〜150円
*名香智子『グリーンボーイ』50円
*木原敏江『銀水晶』50円
*みなもと太郎『風雲児たち』1.2巻 100円*2=200円

 だいたいこんなとこかな。
 ではでは。

■2001/01/16 (火) まちがえた!

◇定例チャット出席者。

 今回はじめてチャットに遅れてしまいました。
 どうもあいすいませんでしたー。

枡野浩一
満月
なかはられいこ
錦見映理子
村井康司
masaoka
ただしんいち
加藤千恵

 あと私が来るまでに来た人。

◇あるところから短歌15首自選と書いてあったから、歌集から
 引用したりして構成して送ろうとしてもう一度その依頼メール
 を見たら、新作・近作と書いてあった。まちがえた!
 ということでさっきから作ってたりなんかして。自選の短歌は
 こんな感じだった。よく読めよ>オレ。

◇  「さようなら女達!」

                         正岡豊

クリーニング屋の上に火星は燃ゆるなり彼方に母の眠りが見えし

放つ矢をなくせしわれにみずからの玉をころがす黄金虫の秋

「形象」の全き死を聴けり昼顔の咲く音がする水飲み場にて

酩酊船火につつまれて夢に消ゆ 狂うとも吾は吾を旅するのみ

この生と性のはざまに邯鄲の声よ眠りようたかたの記よ

みずがみずぐるまを引き倒す 肉体ははためかず彗星の雨に打たれる

夢のすべてが南へ帰りおえたころまばたきをする冬の翼よ

みずいろのつばさのうらをみせていたむしりとられるとはおもわずに

もうじっとしていられないミミズクはあれはさよならを言いにゆくのよ

つきなみな恋に旗振るぼくがいるまひるの塔がきみであります

サイボーグ! サイボーグ! 冬の心臓を一糸まとわぬ君にみている

響きかつ打ち合いながら晩秋の月光は降り世界は匂う

気持ちいいことがかたちになるのなら死者に持たせる折り紙の舟

一月は本棚から谷川雁の書を取り去るにふさわしい月

噴火湾ああさようなら女達 友よわたしの未来をゆるせ

19:57 01/01/16

■2001/01/17 (水) 15首に5時間・・・・・・・・・。

◇おうぎわりくんとコーヒーをのんで帰ってきてから15首作る。
 4:30までかかった(^^;)。
 送受信してみると、「本」のメルマガの増刊号「この版元がえらい!」
 というのが届いてました。うーんすごい読みごたえあり!
 いつでるのか検討がつかない田中啓子さんの翻訳の版元、新曜社さん
 からも中山修一(新曜社営業部)さんという人が執筆。うーん
 おもしろいです! そう目新しくはないけれど!
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◇ということでぼちぼちそういったことも含めてこちらの日記も再開して
 いきます。でわでわ。

 5:00 01/01/17

■2001/01/18 (木) 緊急チャット(^^;)

◇おうぎわりくんとあきざわくんの家をさがしにいく。
 あきざわくんの携帯がつながらないー。
 虚空臓町というとこにいく。みつかったので***と*****とメモを
 ほうりこんで帰る。

◇帰ると、もう11:30くらい。電脳短歌の世界はもう終わってる。
 こやまくんにビデオはとってもらってる。うちのビデオは故障。
 ますのけいじばんの書き込みがすごい。なんかせつなく、ひびく。
 あちこちよそみしながらなんども見る。チャットページのURLを
 書き込もうかと躊躇してると、マスノさんがチャットページにいくと
 書き込んでいたのでいくと一人でいた(^^;)のでさっそく
 入る。でもわたしはみていないので、東京KAJIN倶楽部へCCメールを
 おくる。チャット出席者。

枡野浩一
正岡豊
加藤千恵&**舞
満月
にしきみえりこ
梅本直志
玲はる名
田中庸介

印象に残った言葉

 都大会五位

◇別に泣きたいほどとも思わないが、こうして話したいことがあるときに
 話せるように、チャットページを作っておいてよかったと思った。
 不思議とこないんだよねいちけんさん。おはつのひとね。
 最後えりりんとちょいのこっておはなし。

◇でまあ、ここ二三年はいいとして、また10年後に、歌はどうなるの?
 3:55 01/01/18

■2001/01/19 (金) 愛は不死鳥

◇ふくださんさとうさん。こやまくん。電話ひがしおちゃん。

◇引き続きメーリングリストは無風状態で、掲示板が「電脳短歌」でにぎわい。
 わたしはマスノ掲示板に書き込み。いや思ったよりほんとにおもしろかった。
 湾岸戦争の映像あたりではどうなることかと思ったが(^_^;)。

◇わたしがおもしろいと思ったのは単純に「見て元気が出る」ものになってたからね。
 この間のアマチュアビデオのコンクールで「モーニング息子」という10分くらい
 のビデオがあって、それはいわばほとんどお金はかかってないし、テレビプログラム
 ですらないけど、見ると元気が出た。やるなこいつら、と思った。というか
 ぼくがくらべたのはそういうものですね。「モーニング息子」のメンバーだって、
 三ヶ月くらいかけて、ある程度高度な機材やテクを使わせれば、これくらいの
 もんは作れるんじゃないかとか思った!(ほんまか(笑))。がんばれ!
 関西文化班。

◇それはそれとして今日買った本
*アスキー2月号  890円
*「わからなくなってきました」宮沢章夫  150円
*「近きより」正木ひろし 1巻 (今はなき旺文社文庫) 100円
*「近きより」おなじく  2巻             100円
*「×−ペケ」新井理恵  1巻             100円

 アスキーは袋もあけてません。
 宮沢章夫は、パソコンの話のところで、パソコンとコクヨの原稿用紙をくらべて、
 それでも、わたしはパソコンを使う、それは使い勝手がいいとかそういうこととは
 違う意味が含まれている、というところで買おうと思いました。「近きより」は
 いまさらだけど、旺文社文庫に愛をこめて。石坂洋次郎の「寒い朝」は、旺文社
 文庫で読んだような。新井理恵はやっぱり好きなのよ。うまいよね。絵が。

◇あと「歌壇」の二月号。買ってこなかったなんだけど、MLのおしりあいの小林
 信也さんが受賞。ちょっと地味目の一連で歌壇賞っぽい。「かばん」の中沢直人くんも、
 海外での学究の生活をモチーフにした一連で候補に。しかし今号のヒットはその
 選考座談会を欠席した高瀬一誌さんの2ページにわたる、「新人賞について」の
 出す側への切な呼びかけではないか。ところどころ「ほんまけ!」とつっこみを
 入れたくなるとこもあるけれど、ほんとにいいです。必読。

0:25 01/01/19

■2001/01/20 (土) さよなら大好きな人

◇「ハピマウ」ゼロ号感想書く。
 昼前から書いて、昼飯を食べるのを忘れてしまった。
 まあいいや。
 本日は夜まで食パン四枚である。

◇アスキー8月号に、「ブーク」という何をやろうとしていたかいまいち
 わからないネットサービスの会社の解散の話が載っている。実は一度
 だけここのHPをみたことがあったんだけど、ほとんど何もしないまま
 8億円の経費が消費されたらしい。
 8億円・・・・。
 なんかしょうもないページだったんだけどねえ。
 登録した人はただのくたびれ損だったってことね。
 でも8億円あれば歌集もたくさん出せるだろうし、短歌や俳句の雑誌
 だって・・・。でもお金はそんな風に動かない。

◇あと韓国では、暖房機に「熱風機」という温風の出てくる扇風機
 が売れてるらしい。なんかあったかそう! ほしいぜ! 熱風機。

◇マイク・レズニック『キリンヤガ』を読む。
 SF。未来において、文明を離れて古典的アフリカ民族自治区を
 作るお話。サンリオ文庫っぽいけどハヤカワ文庫。
 古典部族の共同生活だから、字は教えない。でも知りたがる子が
 出てくる。葛藤の末、ものすごく頭のよかった、擬似的発展途上
 の世界の女の子は、首を吊ってしまう。というのとかの連作短編。
 キリンヤガ。は神の住む山の名。

0:16 01/01/20

■2001/01/21 (日) 私にとってそれが一番大事なことなの

◇ひがしおさん。わださんご夫妻。カステラをいただく。食べる方のね。

◇今日届いた本
*「短歌21世紀」 1月号
 レイハルからもらった。同封の便箋のペン字の達筆にびびる。
 玲はる名の「人材」としての能力はすごいものがある。ときどき短歌にはこういう
 人間が入って来る。それはすごい不思議。日記を読むとときおりさながら茂吉のよ
 うなすさまじい淋しさに襲われるときもある(ような気がする)が、それは歌詠み
 としてものすごく正統なことだとぼくは思う。結社誌というものが発行されるまで
 にかかる労力というのは、評価も、慰藉も、関係ない人からはしにくいものだし、
 されようと思ってやれるものではないのでますますそのようなものとは遠いのだが、
 でも私は結社誌の仕事をしっかりやってるレイハルが好きよ。みんなかわいがって
 あげてください。わたしはときどきいじめますから。

◇ごめん! もう鬱陶しいと思うけどまだ電脳短歌いくつか。

◇高さんの掲示板で、黒山羊さん(さるさる日記あり)が、「枡野さんや千恵ちゃん
 がインターネットで短歌を書いてる人の代表」と書いててははあ、と思った。
 私にすればあれは「代表」ではなく「人身御供」である。「人身御供」は「人身御
 供」である「命運」と闘うほか、実は生きる道はなく、そしてあなたもわたしも、
 「代表」で「人身御供」にいつでもなる。というか本当は、今もそうなのだ。その
 ことはただそれだけのことだろう、でも、私はどの論理レベルや生活実感の層の時
 点であれ、その「闘い」がうつくしいものだということだけは知っている。

◇錦見掲示板の、枡野ディレクションの番組案は、完全すぎておもしろくない。

◇出来ればこれで「電脳」反応は終わりにしたいにゃあ。3:50 01/01/21

■2001/01/22 (月) キリンヤガ:フェイブル ユートピア

◇ひがしおくんうえださん。

◇マイク・レズニック「キリンヤガ」を読み上げる。
 近未来においてテラフォーミングされた惑星の上で、擬似的なアフリカ
 の自然を作ってもらい(ライオンとか象はいない。インパラとかはいる)
 そこにかつてのキクユ族の農耕民族的ユートピアを作ろう、として、
 結局追い出される男の話。主人公は、キクユ族の原形的なくらしを
 残そうと、西洋医療による治療をしりぞけようとするが、宇宙船の不時着
 で、苦労して作り上げた前文明生活圏が、やはり「進歩」を選んでしまう、
 という話。
 わたしは今ひとが書いてる短歌作品のほとんどを、おもしろいとは思えなくて、
 誰か一人でも私がおもしろいと思う短歌を作ってはくれないものかとか
 思ったりしてるけど、それはこのユートピア願望おっさんみたいに、
 たんに自分の好みを押しつけてるだけなのかもとは思った。
 しかし。
 うーん。キリンヤガ。

■2001/01/23 (火) ハマブランカ

◇本屋巡りをする。買った本。
*「てのひら童話」  おーなり由子        200円
*「俳句私論」 稲葉直              1200円
*「近代俳句集」 日本近代文学大系角川書店    1500円
*「スタジオボイス」特集ジャパニーズコンポーザー 680円
*「まじょてん」1巻               880円

 先週東京へいったのがもう遠い過去のよう。この間は八重洲ブックへも
どこへもいかなかった。先週も近所の古書店ぐらいだったのでちょっと大
阪まで。
 「てのひら童話」はけれん味のない、センチメントな話で書けと言って
書けるものではないのだが、どうもあざといかなという感じのする話。月
刊カドカワのこれがデビュー作のようですね。今も「月カド」では活躍中
ってまだあるよねあの雑誌。
 こういう本を書いて仕事にしていけたらなあ、と思ってる人は、銀色夏
生の本にそう思う人より多いのではないか。と話の中身よりそちらのほう
を強く感じる本。
 「俳句私論」の著者の稲葉直さんは、確か奈良県の生駒在住で、「未完
現実」という、日本未来派の名残のような俳句のグループを主宰している
おじいちゃん。なんだけど奈良に住んでてもあったことないんだよね。
 碧悟桐・三鬼・阿部完市の三人の俳人論で半分以上をしめている。また
昭和三十年代の前衛俳句時代に書かれた、当時の前衛俳人たちへの言及文
も収録されているけれど、それはちょっともう資料的価値であるような。
 「近代俳句集」は、とりあえず中塚一碧楼の句集がだいたい収録されて
ると思って買ったのに抄録じゃないの。たった20ページ。まあいいか。

「近代俳句集」中塚一碧楼集 抄

ある日はひとりで體操をして蠅が淋しい

養老院の櫻電車からいつも見え今日も見えたり

米屋に勘定を拂ひ鷄頭を抜いてしまひ我が家

夫婦は赤子があつてぼんやりと暮らす瓜を作つた

青い桐の下でじつとして悩んでゐろ

夫人よ炎天の坂下でどぎまぎしてよろしい

夫人はこどもを持たないで冬の街の賑はひを見た

街の灯をうしろに坂をのぼつてしまう

できるだけはなやかに手をとり合つて行かうマントの釦を
きつちりはめてから行かう

 まあこんなとこか。

◇「スタジオボイス」の作曲家特集はおもしろかった。もともと面白そうな特集を
 組んでもあんまり面白くないという感じがする雑誌なのだが。ざっと取り上げら
 れてる作曲家名を出すと、

伊福部昭
大野雄二
高橋悠治
本間勇輔
一柳慧
桜井順
山下毅雄
コモリタミノル
玉木宏樹
こだま和文
間宮芳生

 ほかアニメソングTVドラマサントラ現代音楽(笑)フリーミュージックといった
なかからCDをセレクトまたは音楽評。総花的な企画ではあるけれど、音楽の印象の
文章化、音楽のセレクトのセンスとモード、ということでは充分私はおもしろかった。
 なかでも最後のジャパンコンポーザーレコードガイド120という120枚の中に、カセ
ットに手書きの写真とともに「ハマブランカのテーマ」の名前が!
ハマブランカ!
ハマブランカ!
ハマブラーンーカー。
あなたとー
はじめてー
はいめてーの夜ー
ハマブラーンカー
ハマブラーンーカー。
あー見たことがない人にはわかるまいこの気持ち。
 温泉または海水浴場として名高い和歌山は白浜に「ハマブランカ」というレビューを
見ながら食事が出来る、観光バス御用達の変わった建物&常設歌劇場があって、南紀、
白浜、ということでカサブランカとひっかけてハマブランカという。んが! 侮っては
いけない。この本にはレストランシアターと(そういう言い方があったのか)書いてあ
るがこの名前からは絶対想像不可能なような玄妙で意味があるのかないのかわからない
がとりあえず飯食えたらそんでいいや的な、巨大ミュージカル付脱力大食堂、それがハ
マブランカだ! 天井高くてサーカスみたいよ。
 レビューは最近専門の歌劇学校の学生の募集中止が決まった、大阪歌劇団OSK。
 OSKのここの人は、和歌山のサボテン公園が(これも結構広い)付属でついてるよ
うな辺鄙なこんなとこで、人がジンギスカンみたいな焼き肉みたいなのをジュージュー
言わせてるこんなとこで、踊ったり歌ったりを毎日してるのである。

◇特に脳天から突き抜けるという言葉はこの曲のためにあるような、先のテーマソング、
ありがちな夢見心地とまったりして古くさい明るさまみれの「ハマブランカのテーマ」
は食事を終えたあと誰もが必ず一度は「ハマブラーンーカー」とサビのところを歌って
しまうというミロクの心理攻撃にも似た(わかんないって)強い中毒性がある。
 とはいうもののこれを目当てに和歌山へ来たら絶対虚しい気持ちになるのでそんな無
謀なことはやめるように。

◇でもこの特集がおもしろかったので、岡田幸生さんと夛田真一(どうでもいいけど冒
 頭の音楽分布図マップみたいなので、世襲の雅楽人の家名か位階名で、「夛」という
 のが出てたりする)さんにそれぞれ感想なりなんなりを書いてもらってそれを編集し
 て、ドコアルで残っているメールマガジンを発行しようかとか喫茶店でパイ皮シュー
 クリームをほうばりながら考える。原稿料は「肩たたき券」とかそういうのでどうで
 しょう。音楽を語ろうとする文章はいつも妙な精神性の高さをどこかで試行してるよ
 うな気がします。メルマガのタイトルは、やはり、「キリンヤガ」。

◇枡野浩一、くらもちふさこ、桜沢エリカの三連名推薦の『まじょてん』は、妙に口を
 しかくく書く以外は東京キューティーズ系のマンガ家の本。女の子が生きていくこと
 のキツさを、ポジティブに「絵」に変えて描いてるというのかな、そんな感じ。無意
 識でしたたかで年寄りの恋愛専門まじかるたるるーとというんでしょうか。そんな感
 じですね。

◇あと倒産した光淋舎出版の本が幾冊か。
 大駱駝館の写真集が500円とか。
 それでも売れないか。
 荒木経義の『香港』が950円。
 まだ売れないか。

◇「辻貨物船句集」がジュンク堂の棚に。1500円。
 きれいな句集。どうして詩人の句集だけ、なにか特別に綺麗に見えるのかしら。

1:27 01/01/23

■2001/01/25 (木) 天道なおさん

◇かねのさん。わださん。ひがしおくん。やおくん。

◇ホームページに、「ハッピーマウンテン」という同人誌の評を書いたとき、
 天道なおさんという人の短歌にちょっとひっかかった。口語というか話語
 というかの文体の短歌ばかりの中に、古典文体の人がいたからである。
 で、「うたう」を再読してると、あ。天道なおさんの歌が1ページ分載っ
 てる。でいろんなページを見てると、この人のホームページもあって、
 それを見ると、ああこの人って関西かばんの江國凛さんが「天道なおさん
 という人が」とかいってた人じゃない。何がいいたいかというと単に世界
 の狭さですね。いま学生歌人ってわりとみんな仲良さそうに見えて、
 かばんのキャラバン朗読会の懇親会もときも、綺麗に学生歌人(基本は
 京大短歌会+早稲田短歌会。あと國學院短歌とかかな?)が入り口の所
 でまるーくなって集まっててちょっと妙でしたね。
 世界は狭い。二十年前のように。

◇チョコエッグというお菓子があるけどマニアはあれを振るだけで中のおも
 ちゃがわかるらしい。歌集も振るだけで中身がわかれば、読まなくってい
 いからすげー楽。

◇みなもと太郎「風雲児たち」1巻2巻読了。と書くほどのものでもないが、
 幕末の前提としての関ヶ原を描いてる部分。えーと。明日の三時頃、「歌
 葉」というオンデマンド出版のページがスタートします。メインは富士ゼ
 ロックスのオンデマンドサービスですね。

BookPark URL
http://www.bookpark.ne.jp/

 一度こことHPの掲示板にも書いたんですが、ちょっと未定部分があった
 ので削除しました。正式なアップロードが明日の3時ごろだそうです。歌
 人が出版社をするのは(詩人でも可)珍しくないですが、こうしたメンバ
 ーによるこうした趣旨のは、見たことないですね。ゆっくりと吹く、風雲、
 のようなものを感じます。昔の文月今日子のマンガの中に吹く風みたいに。
 0:17 01/01/25

■2001/01/25 (木) 柳の木は泪の木、と完璧なブックサイト

◇完璧。↓
http://www.bookpark.ne.jp/utanoha/

◇糸井 そうです。その中で、スポーツが唯一、見逃したらたいへんっていうものな
 んです。で、スポーツマンたちっていうのは、たとえば、絶対早く走れる注射があ
 って、それを打つと死んじゃうとする。そこで「あなたはどうしますか?」ってい
 うアンケートを取ると、匿名だと「します」って言うらしいんです。それはひとつ
 の極端な例だけど、彼ら、いまやっている夢を実現するために、悪魔に魂を売り渡
 してもいいっていうようなところがあるんですよ。
   (『ゲームの話をしよう』アスペクト刊 糸井重里・永田泰大対談)

◇犬養 しかも、標示をするしないは差別じゃなくて、識別の問題でしょう。いまの
 日本のわるいくせは、区別・識別・差別をみなごちゃごちゃにすることです。
   (『ひとはどう生き、どう死ぬのか』岩波書店刊 日野原重明・犬養道子対談)

◇小学生のころといえば、女子はスカートめくりをされるのを嫌がってました。「ど
 うしてスカートめくりをするの?」とオトナに聞くと「その子のことが好きだから」
 とたしなめられますが、私はスカートをめくられたことがなかった。
 しょぼーん。
 私の好きだった男の子・コマキ君は、ユミコのパンツを追っていました。ユミコが
 うれしそうに「もー、やだなあ」と言った顔は一生忘れません。スカートめくりを
 されたい女子もいる、ということを男子のみなさんも憶えていてほしいです。
   (「スタジオボイス」2月号<東京ランデブー>イラスト内の文・浅生ハミルン)

◇  静物   富岡多恵子

 きみの物語はおわった
 ところできみはきょうなにを食べましたか
 きみの母親はきのう云った
 あたしゃもう死にたいよ
 きみはきみの母親の手をとり
 おもてへ出てどこともなく歩き
 砂の色をした河を眺めたのである
 河のある景色を眺めたのである
 柳の木を泪の木と仏蘭西では云うのよ
 といつかボナールの女は云った
 きみはきのう云ったのだ
 おっかさんはいつわたしを生んだのだ
 きみの母親は云ったのだ
 あたしゃ生きものは生まなかったよ

    (第四詩集『女友達』1964年刊 富岡多恵子)

■2001/01/27 (土) 岩城宏之さん

◇買った本
*『九段坂から』 岩城宏之著  朝日文庫   古 150円
*『アイ・ラブ・ディック』クリス・クラウス著 古 700円
*『目玉と脳の大冒険』荒俣宏著        古 200円
*『「歴史の終わり」を越えて』浅田彰対談集  新 940円
*『トンデモレディースコミックの逆襲』    新 520円

 指揮者の岩城宏之という名前を知ったのはついこの間である。こやまくんがさだまさし
のオーケストラとのジョイントコンサートのCDをくれて、そのMCの中で岩城宏之さん
について話していたのである。「親父の一番長い日」という曲は、山本直純さんが軽井沢
音楽祭のために作曲依頼したものだが、事情で山本さんがその初演の軽井沢音楽祭にはい
けなくなった。でもさだまさしには行け、おれは行かないけどお前は行け、というので行
くと、前日の晩に、コテージのさだの部屋をコツコツと叩く人がいて、ドアを開けると
「こんばんわ、イワキです」と岩城宏之さん。
 当日山本直純の変わりにタクトを振るのが、イワキさんで、「山本の変わりに、僕が来
ました! 山本と一緒にやるつもりだったあなたには、不本意でしょうが、僕は一生懸命
やります。それからね、このアレンジは、「親父の−」のアレンジは、山本直純一世一代
の名アレンジですよ! 僕は今日それを言いに来たんです。さださん明日、がんばりまし
ょう」といって翌日の演奏では指揮をしながら泣いていたというような話である。
 それから別の岩城氏の本を読み、岩城宏之というのがスター指揮者であると同時に、連
載を幾本も持つエッセイストで、多くの現代音楽の初演を手がけた精力的なそして柔軟な
指揮者であると知った。
 まあ幅広い知識を持つのは難しいことですな。
 さて『九段坂から』は、「頸椎後縦靱帯骨化症」という、単純に言うと首の骨の間にま
た骨が出来て、神経が圧迫されて身体の動きが不自由になるという病気との、闘病記録。
 最終的に手術による治療となるのだが、そこに到るまでも内外の演奏旅行があり、また
これまでの自分の事故や、指揮者というもののハードワークさについて書いたものをまと
めたもので、表紙カバーにはハローベストという首を固定する整体具をつけた本人の写真
がある。途中ちょっとだれるのだが、語り口のよさやイヤミのないユーモアに支えられて
ついつい読み継いでしまうものになっている。
 ちなみに、この手術ののちの現場復帰の第一回の演奏が、俵万智の『サラダ記念日』に
林光が曲をつけた「コメディア・インサラータ」というものだそうである。
 さらに最初の方に昨日の日記で引用した本の、日野原重明氏の聖路加病院の話も出てく
る。
 まあすべてはリンクするというかなんというか。
 クリス・クラウスと浅田彰の本は、「[本]のメルマガ」の最新号で、取り上げられてい
たので。浅田彰のほうは、シルヴェール・ロトランジェという(これが前記のクリス・ク
ラウス女史の亭主らしいのだが)アメリカ現代思想の仕掛け人のような役回りをしてるら
しい人との対談がちょっと読みたかったので買った。 しかし900円の文庫というのもなあ。
 以前新聞記事に出てきたので読みたいと思った『ゼッフィレリ自伝』は、ちくま文庫か
ら出ていて1700円もする。もちろんないよりましなのだが、「歌葉」の歌集より高い文庫
というのもなあ。
 
◇「短歌研究」2月号。加藤治郎と穂村弘の、特集の文章の引用歌が全部「うたう」のな
かからのものを使用してる。ふーん、という感じ。角川「短歌」2月号の穂村弘の短歌時
評は、「シャッフルの時代」ということでここ1年ほどの動きをまとめあげていた。「場」
の変容、ということを書いていたけれど、若い人は「今」しか知らないわけで、比較出来
ないのでは? あと小説新潮で女性の歌人の作品が載ってるけれども、富小路禎子さんの
名がこのごろ急にズームされてるように見えるのは私だけ? あと「ウエィストランド」
の新しい号が、ベンズカフェとかウエノポエトリカルジャムとかの記事掲載。これが1600
円でちゃんと売れてるというのは? 辻仁成の力?

◇「パトラッシュぼくもう疲れたよ」というセリフ。流行のタイピングゲームソフトの「
タイプ・オブ・ザ・デッド」で、100体目に出てくるゾンビが言ってきて打ち込まねばなら
ないのがこの言葉だとか。確かに100も出れば疲れてるよな。ほかに「さじは投げられた」
「うごかざることマウンテン」とかいうのも出てくるらしい。飯田有子の歌のようだ。歌
人バージョンで「恐れいりやの塚本邦雄」とかそういうセリフの出てくるのも作ってほし
い。2:00 01/01/27

■2001/01/28 (日) チャットと「うたう」再読

◇「もしもしこやまですけど」
 「はあはあ」
 「あの、岡井隆っていう人のね、「ガ」て書いてあって「卵」って書いてあって」
 「ああわかるよ。どこかにあったの」
 「ええあのレッドバロンの向こうの古本屋に」
 「ああ、語なんとか下についてなかったらおれ買うよ」
 「あっ、ついてるんですわ」
 「ほうか(笑)。ほんでもう買ったん?」
 「買ってしまいました」
 「いくら?」
 「2000円」
 「そうか(笑)。いいわ俺買うわ」
 「すんませーん」

◇定例チャット出席者

 今回もかねのさんとこにいっていて、30分ほど遅れました。
 申し訳ないです。終わると思ったんだけどね。

枡野浩一
ただしんいち
荻原裕幸
なかはられいこ
村井康司
満月
きくちのりこ
岡田幸生
加藤千恵
錦見映理子
田中庸介
村上きわみ
田中啓子

抜けてないか。抜けてたら申し訳ないです。

印象に残った言葉

 敵

 前半男性ばかり。後半女性比率高し。天気晴朗なれど波高し。
 今回はじめて全員がほとんどリロードが出来なくなる状態に陥った。
 以前からサブチャットを作っておかなければやばいかな、人数が増えすぎた
ときの対応も出来ないかな、とか思っていたのだが。あわてて、メールとかで
別のチャットとか呼んだりしたけど10分程度で復旧してよかった。
 ニフティのオンライントーク(テレビ「電脳短歌」で写ってたやつ。@ニフティ
に入ってないと出来ないが、十年のオンラインサービスの歴史は伊達ではなく、そ
の機能的充実と不必要機能の排除は、ほとんどのウエブのチャットの追随を許さな
い。)ではときどき「波」というのがあって、急に一瞬何人かが落とされる、とい
う状況があったけど、なんかあれに近いものだった。
 満月さんは、あとで聞くと、そのとき見てて自分のサイトに簡単なチャットを組
んでくれたらしい。ありがとうございます。
 対策としては、

*土曜日を避ける

*サブチャットを付ける。

ということだが、まあもうちょい様子を見ましょうか。

◇「うたう」を読み返しているところ。最初に読んだときは、ごく軽い失望感と、充
 実感があった。さて発行一ヶ月ほどだと気のせいか佐藤真由美さんの歌がいちばん
 読まれているような感覚がある。首位の盛田志保子さんは、中川佐和子か米川千嘉
 子みたいな感じになってゆくような。これは枡野さんの本に収録されてる別の人の
 短歌でもそうなのだが、口ずさんでもあんまり楽しくない、というのがどうも高い
 評価を自分の中で与えにくいところである。とはいえ、加藤、穂村はこの前に「岩
 波短歌辞典」に参加していて、あの辞典は、まず編集担当のメンバーがそれぞれ500
 首の数の歌を現代短歌の中からそれぞれの選歌眼で選ぶところからスタートしてる
 という。当たり前だが、私なんかとは近年の短歌作品の読み込みの量が格段に違う
 のである。そういう読み込みの主体から、加藤千恵なり佐藤真由美なりの歌が評価
 されるというのは私には「揺れる思い」がある。司馬遼太郎の「燃えよ剣」に「お
 かしくもねえのに笑えねえよ」という台詞があってそれはそうだと思うのだが、別
 な司馬の本に「いつでも五分の無理がある。それを押してゆくのだ」という台詞も
 あってまあそれもそうなのである。さていまも人は恋と革命のために、生まれて来
 るや否や。12:44 01/01/28

■2001/01/30 (火) 俳句界さん

◇今日届いた本
*「俳句界」2月号  北溟社  1000円
 1月の歌会のときに、ほとんど3次会から合流した玉城入野さんという人がいて、
これが歌人の玉城徹の息子さんで、北溟社から出てる「俳句界」という雑誌の編集
部の人だったとか。
 で、なぜかいただいてしまいましたその「俳句界」。No51とあるから、もう4年
は出てるということですね。でも初見ですこの雑誌北溟社という名前もほとんど聞
いたことないんだけどどんなもんでしょうね。ウエブもあります。
http://www.hokumei.co.jp/
 まず表紙裏に「山本健吉文学賞」(北溟社 主催 みたい)の案内。

☆山本健吉文学賞

選考委員

飯島耕一・さだまさし・馬場あき子・森澄雄・山下一海

対象

平成12年中に国内で刊行された詩集・歌集・句集・評論・歌詞



賞状並びに副賞(100万円)

選考委員もシュールですが対象のくくりもシュール。さすがに選考座談会が載れば
ちょっと読んでみたい。6月号のこの雑誌で発表だとか。
 あとは、穂村弘が「二月の歌」という馬場あき子が書きそうな選歌&エッセイ。
 巻頭インタビューは玉城徹だけれど、そんなに際だった内容ではない。
 うーんどこを読めばいいのかちょっとわからないですね、あとは。執筆者は、角
川「俳句」「俳句研究」よりもうちょっとマイナーな地方派結社主宰者が多いみた
いです。
 句集はかなりの自費出版をこなしてるみたいですね。
 あと短歌アンソロジーも企画していて、こんなのが出るみたい。

「現代短歌最前線」 歌集未収録未発表含む自選200首と書き下ろしエッセイ

上巻 2001年4月発売

梅内美華子/江戸雪/大口玲子/大田美和/大塚寅彦/大辻隆宏/荻原裕幸
加藤治郎/川野里子/小島ゆかり/坂井修一

下巻 2001年5月発売

辰巳泰子/谷岡亜紀/千葉聡/林和清/東直子/穂村弘/前田康子/水原紫苑
吉川宏志/米川千嘉子/渡辺松男

予価2500円(各巻)

えーと現役「短歌人」が一人も入ってませんね(爆)。なんとなく作り方が俳句の
出版社のような感じの人選ですね。

◇あと、

☆「北溟短歌作品賞作品募集のお知らせ」

■五十歳未満(応募時)で歌集未刊の方に限ります。

■応募作は未発表短歌100首

■受賞者は書き下ろし作品を加え、小社より歌集を無償で刊行。

■締め切り/平成13年11月30日(当日消印有効)

 というものあります。審査員その他は不明。応募要項はハガキで北溟社に請求
せよということである。まあ登竜門が増えるのはそれなりにいいことでは。
 雑誌「俳句界」はうーんこれ何部出てるんでしょう。三千部くらいかな? 五
千部くらいかな? 自費出版句集の営業的役割と出版社自体のパブリシティはそ
れなりにあるのでしょうが、うーん、俳句の商業誌でおもしろいものを作るとい
うのは、どういう道があるのでしょうね。
 そういう座談会も人を選んでやってもらいたいものですな。
 2:08 01/01/30


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