■2000/12/01 (金) 収入と支出のポルカ ◇ということで、失業保険のお金がようやく入り始めました。
働いてないのにふっと預金残高が増えてるというのは変な感じ。
再就職についてはまだ五里霧中ですな。ああ四文字塾語ってなんて便利なの。
実はぶらぶらしてるだけなのに(^^;)
◇藤原龍一郎さんが夜中の三時まで読んでいたという『現代詩手帖』の年鑑(厚いわりに
2800円と短歌研究にくらべると安価)を立ち読み。川端隆之の、推薦紹介をするために
ここへ来た、という座談会オープニングは好感度高し。アンケートで田中庸介さんが私
の「ほむらくんの夏休み」をURL入りであげてくれて、「距離感」という非常に的で確
なコメントをつけてくれています。ありがとうございました田中庸介さん。連続座談会
一括掲載というので、なぜか1995年の座談会と1997年の座談会とかも載ってますが、2
000年までに90年代後半をまとめたかったのかな? いつもにまして、アンケート
で詩集の名前を出した人が多かったような気がするけど気のせいかな?
◇座談会といえば「歌壇」12月号の、「女性短歌」の阿木津英もおもしろかった。
阿木津英は、結局この座談会で「わたし(阿木津)の歌をもっと読んで」ということし
かいってないように思える。ただ、それはそれで、ひとりの歌人としてただしいのでは
ないか。司会の小高賢が「そういうことをいうなら、なにもこういうところへ出てこな
くても、ひとりで書いていればいい」ということをいってますが、これも理屈では私は
納得。でも理屈では割り切れない部分があるような。
◇先日からブラジルの詩人チアゴ・デ・メロという人について情報が知りたいのだがこれ
がさっぱりわからない。昨日の日記に書いたジョーゼフ・マッエルロというのも風間賢
二さんは大変賞揚してるのだが、柴田元幸さんの新刊の新書にこの作家についてはなに
も書いてなくて、手がつけられない。日本ではなんでも翻訳されてる、という気がして
しまうけれども、やっぱり出てない本は出てない、という当たり前のことに思いが到る。
19:11 00/12/01
■2000/12/06 (水) うわ5日ぶりか! ◇ということで昨日も外泊でした。
◇銀杏のいろづく御堂筋をゆっくりと歩いていった。
風が強く、ときどき実のつぶされたいやな匂いもあるが。
秋が終わる気配である。
◇読んだ本
*『チャンピオンの朝食』ヴォネガット・Jr.
なぜかずっと買って読まないまま置いてあったので読了。
あんまり退屈なのでとばし読み。
スローターハウス5とかの感興はまったくない。
これって「海外SFノヴェルズ」の単行本のシリーズなんだけどねえ。
*『かんたん短歌の作り方(マスノ短歌教を信じますの?)』枡野浩一
枡野掲示板に感想を書いたけれど、まだ書き足りない気がするところはいっぱい
ある。結局奥村晃作と村木道彦の歌二首しかいわゆる歌壇の世界の短歌を引用せず
に、自分のセオリーの短歌入門書をつくってしまうというのは画期的であるだろう、
とかね。
でもなんかほんとうにいいたいことはそういうことでもないような気もするんで
なんか難しいなあ。
細部の話になるけど「CDの値段が3千円くらいなんだから本の値段も2千円く
らいが妥当なのでは」と書いてあるところがあって、ああ、と考えさせられるけど、
これは「漫画嫌い」の「漫画の本は<版型>である」というのとよく似たところ
から発想されてると思う。
まああとはゆっくり考えよう。
◇買った本
*『喧嘩の火だね』福田和也 新潮社 新刊 1400円
「作家の値打ち」の後日談みたいな本が出ていて先にそっちを読んだ。
ええっ、船戸与一の直木賞受賞って、福田和也が「作家の値打ち」で船戸与一を
すごく低く採点したために、同書で批判的に書かれた選考委員の井上ひさしや林真
理子が、一種のみせしめのように船戸を高評価するためにしくんだものだったの?
そんなのはじめて聞いた。
でもなんか井上ひさしは直木賞受賞者発表の席上でなんかそういう意味のことを
いったようなことが書いてあるし、「作家の値打ち」は今年「文壇」で一番話題に
された本だということも書いてある。そんなのも全然知らなかった。◇「作家の値打ち」は通読してはいないけど、見開き2頁に作家といくつかの作品
が点数付きで評されてるわけで、その見開き2頁でそんなに反応する人がいるとは
思わなかった。という私が甘い、というよりもだいたい日本の小説、というものに
いまの私がほとんど愛着や興味を抱いていないから、大きなことには思えないんだ
よね。「かばん」のイベントレポートに「スキルのゼロ化」ということを書いたけ
ど、いま小説というものはおおかた受け取る側の「スキルのゼロ化」を前提として
つむがれるある「単位−ユニット」のひとつなのでは?
まあそれはそれとして、その後日談のなかには、なんで石原慎太郎が高評価なの
か、とか笙野頼子にストーカー的に批判かなにかされた(これは笙野頼子からの「
いつ? どこで? 」といった公開質問手紙のようなものが「リトルモア」に載っ
てます。)とかも載ってます。白川道の男の侠気みたいなのを、横森なんとかとい
う現実に白川道が「流星たちの宴」(買ったけど私は未読)のモデルとなった時代
の女だった人が、女の面からそのくだらなさみたいなのを書いてるとか、結構おも
しろいですね。
私が「作家の値打ち」を買わないのは、載ってる作家(純文学50人エンターテ
イメント50人)のほとんどに基本的に興味がないので、別に点数高くても低くても
あんまりなにも感じないからですね。今日みたら「グインサーガ」に90点とかつ
いていて、これだけで自分とは価値観の違う世界の人だとわかるんでねえ。
とはいえ。
後日談のほうの本のなかに、この『喧嘩の火だね』が、文芸ゴシップのようなエ
ピソードを故意に多量に書いた本と書いてあって、ほほうと思ったので買ってみま
した。
論じられているのは、辻仁成・島田雅彦・町田康・田中康夫・車谷長吉・柳美里
すが秀実・浅田彰・東浩紀など。
車谷長吉が天丼の天ぷらを食べ残したとかそういうエピソードもおもしろいのだ
が(車谷の小説は思想詩のようなものだ、というくだりにはなんとなく思想詩のよ
うな戦後詩をよく読んで来た私には納得と笑いが同時に起こる。しかし天丼の天ぷ
らを食べ残したのは、やはりたまたまではないか、と思うのだが)、やはり特筆は、
浅田彰を書いた第七章ではないか。◇第六章までは、なんというか苦しい顔つきでほんとはきみなんか認めたくないん
だけどほかにいないからきみに期待するんだ、というようなタッチなのに、浅田彰
のクラシックレコード評を引用しての浅田の音楽評のすばらしさを書く福田の筆に
は六章までとはまったく違う光が宿っている。「活字が印刷されている誌面」から
ダイレクトに伝わる、それまでの部分との「差」がある。その「差」の発現はほん
とうにおもしろい。
186Pから193Pがそのあたりである。
本屋の店頭でちょっと見てみるとおもしろいと思う。
それにしても福田の本は、この本が1400円、他の本でも1600円、1700円と批評の
単行本としてはかなり定価が下げられている。部数が出るためであろうが、これは
書き手として有能な証拠ではないか。
ところで先の「リトルモア」では保坂和志と福田和也が対談をしてる。「作家の
値打ち」では、保坂や、江國香織に対する評価は高い。保坂和志も不思議な読まれ
方をしている作家である。というところで。0:47 00/12/06
■2000/12/07 (木) 「うたう」「うたわない」 ◇またまた急に決めたけど、金曜日のはちょうの朗読会にいくことにした。
ううーん。まあいいか。
◇あらためて、今日買った本
*短歌研究臨時増刊『うたう』 950円
*『極めてかもしだ』山本直樹 1巻〜6巻 300円
「うたう」は、愛着の湧く本になっていて、なんかすでに背表紙の色があせて
しまうぐらい開いたり閉じたりしている。作品賞のどれかの作品に引かれる、と
いうよりも、雑誌に流れる空気のようなもの、そして洗練されることをときにい
やがり、ときに無頓着な結社誌の広告とのレイアウト面でのあいわたり方、など
がほんとに愛着をさそうのである。作品にはさほどこころひかれるものはなかっ
たが、座談会はおもしろい。加藤治郎さんの一種の自虐歌観みたいなものとか、
坂井修一の「国連とつながってる」とか。
あと円グラフの地模様がみにくいとか、いろいろ細かいところがギャグっぽい
けど、これはほんとに愛着の湧く増刊号。
雑誌というものはいま販売した金額より広告での収入のほうが多いぐらいが普
通のはずだが、短歌雑誌などはその点、やはり販売収入のほうが多いのでは。
でもの雑誌みたあとで、山本直樹のまんが読むと、視覚的な快楽が倍加したよ
うに感じたのはわたしだけ?
あと、うーん、いま短歌書く人はどんなに技術的に下手でも「短詩人」の人が
持ってるようなばたくささは回避してるとこがありますよね。あれはなんなんだ
ろうなあ。
◇あらためて届いた本
*「はちょう」3号
*「ポエトリーカレンダー」
はちょうは・・・ちょっと詩が長くなってきたのでつらいかな。
いっしょにポエカレと東京ポエケットの案内ペーパー。
今回の東京ポエケットはなんと昔一回だけいった関西詩マーケットでダムタイ
プっぽいことをやってたちょっとハンサムボーイサトムネくんが出るのであった。
関西かばんの朗読会には、ゲストで出てもらえないかな、とちょっとだけ
(ちょっとだけね)
思っていたひとである。
現代美術もまた知的虚栄心と芸術的向上性がないまざってるものだけれども、
それでもそういうもののなかで「食える」だけのものを作るっていうのは偉いよ
なあ。でもどうでもいいんだけどね、美術なんて。2:45 00/12/07
■2000/12/08 (金) 「うたわなきゃだめなの?」 ◇きょうも冬晴れのいい天気。
◇読んだ本
*『蝶の皮膚の下』赤坂真里
これは。まだおもしろかった。ええとストーリーはパンチドランカーと美人のホテルの
フロントの女が、からみあうみたいに体と心でつながってお互いにぼろぼろになるけどマ
ンガじゃなくて文芸だから、小説にオチがなくてほわんと終わるという話。
たとえば、少し錯乱状態のその元ボクサーの性的な興奮時のセリフ。
「きもちいいいー。人は教えられなくても泣くけど笑うことは学ぶのね、だけど
泣くことと笑うことはとてもよく似てるのねほんとはいっしょなのね、それっ
て幸せ、うわー」
ほかはほとんど女性の一人称なんだけど、話の切り方とつなぎ方がさえてるのと、「文
体」と「通俗的物語」と「文芸論的な懸垂感」(ああなんて舌足らずな言い方)が一点で
つりあってるような感覚がかなり持続して、読み耽ってしまう。でもやっぱり終わりまで
それではもたないんだよね。椎名誠が、文芸誌だと短編でも落ちをつけなくてもいい、と
どこかでいってたが、ちょっとこの終わり方はそんな感じ。でもセックスシーンをもう一
度読み返してしまうような、それぐらいには魅力があると思う。
◇買った本
*『グレン・グールド 孤独のアリア』ミシェル・シュネデール 100円
*『毛沢東の私生活』李志? 上下680円
*『エキセントリック』荒俣宏 350円
*『夜と女と毛沢東』吉本隆明/辺見庸 230円
*『レベルE』2巻 富樫義弘 200円
三条通りのリサイクル系古本屋が、棚を入れ替えていて、上記の本を全部そこで買う。
『毛沢東の私生活』は、吉本のアスキーのインタビュー本で、ちょっと出てきたので
読みたかったのだ。あとはそれなりに。
◇立ち読みした対談
*『群像』村上龍/柄谷行人
柄谷が、「湾岸戦争以降政治にコミットしたいと思って失敗した、負けた」といって
いてびびる。そういう「政治に参加したいと思っていた」というのはもっと大きな声で
いうべきだったのでは?
村上は、中高年の自殺が2万人というけど、これは自殺決行後24時間以内にきちんと
死んだひとの数で、未遂とかも含めるとさらに増える、とかいうのはああそうか、という
感じ。◇「うたう」やはりすぐ手に入らない人多いという感じ。
あと穂村弘の、雑誌の出来に関する対外的意見のもとめかた、とかに、それなりに不安
もあったんだろうなあこの仕事、とか思ったりする。でも感覚的に飛んでる歌、という
のはぼくには版型の大きなマンガの、内的独白、に近いものを感じるんだけどな。
俵の「野球ゲーム」、加藤の「スモールトーク」、というのは、佐藤通雅が「路上」で
書いていた、学校で作る生徒の名簿に、全部住所と電話番号書いてくばってもなにも問題
はおきなかった時代の最後を告げたのかも知れない。短歌読者としての私は現在にコミッ
トしてないかな? どうかな?
歌がうまくてもだめ。
でもうまくなくてもだめ。
という時代に突入したような。
◇明日は東京である。シチズンズ・オブ・サイレンス。3:21 00/12/08
■2000/12/08 (金) 階段落ち! ◇携帯電話のアドレスだけ、自分のMLに登録して。
新幹線でGO。
◇銀鈴で待ち合わせて、カツサンドを買って会場へ。
最初に見たのは小笠原鳥類くん。
なかに入って井本くん初対面。海埜今日子さん今日もミニスカ。
会場には無線機あり(^_^)v。
あとはみんなプロ。だから。素人の私は。セロテープで表のちらしはったくらいでした。
そうこうしてると、田中啓子さんが階段から落ちた!
しばらく動けない。
司会は座ってやることに。
五賀祐子さん来る。
本のイベントの葉書もらう。
宣伝。
***********************************
☆東京製本倶楽部展
「本の魅力あるいは本との出会い」
12月12日(火)〜12月17日(日)
午前十時から午後六時
世田谷美術館
時間と技術をかけて自分だけの「本」を造る東京製本倶楽部の
作品&コレクション展。本好きなひとはどうぞ。
五賀さんは限定二部の書籍版歌集『虚界』を展示。
***********************************
◇時間の合間をぬってさきほどみかけた古本屋をのぞく。
ちょっと高め。横森里香のエステものの本はあったけど、読みたい「ぼぎちん」という
本はなし。「文学界」のバックナンバーを二冊買う。2000年の9と10月号。
◇会場では研生さんを発見。あと伊東聖子さんも初対面! 念願かなった(笑)。
入谷さん発見。白糸雅樹さん発見。ぐらいかなあ。
あとビデオとってた人だがこれはベーカム?
モニターも持参で撮ってました。専門的。
◇なにはともあれ終了。田中さんがけがした以外は事故もなし。
(でもあとで聞くと小笠原鳥類くんもケガしてたようでした。みんな
はやくよくなってね)
ごがゆーこさん入谷いずみさんとごはん。うるさくってごめんね入谷さん。
BLDYというファミレスみたいなお店は、よくあるドリンクバーというのにあわせて、
ワインや水割りのセルフドリンクサービスがあって580円。ワイン何杯のんでも
アーリータイムズの水割り何杯飲んでも580円。これは、ぜいたくいわなきゃ、
安い。そうこうしてると田中さんが来る。四人で歓談。11時ごろまで。
そのあと田中さんと倒産した小沢書店の地下にある小さなバーにいく。
小沢書店の本が並べてある。髪の短いときの梓みちよを小柄にしてちょっと油を抜いた
ような感じのママさんと田中さんとは旧知のお知りあいみたいで、詩人のお友達も多い
しなにより小沢書店の地下なのでお客さんにも文人が多いのでその話などを聞く。
目白のそのお店を出て田中さんはタクシーへ。
私は新宿まででようかなあと思ったけどなんとなくとぼとぼと真夜中の道をぶらぶらと
して、24時間営業のモスバーガーに入る。「文學界」を読みながら、うとうとする。
5時くらいになったので池袋へ向かう。
■2000/12/09 (土) 「澤」若手句会
◇朝。池袋の大きなビルたちが、グラデーションの夜明けの光にはえる。
◇掲示板を見たいので、マンガ喫茶をさがす。あった。ネットにつなげるマンガ喫茶はす
でに東京近辺の駅だとどこにでもあるので、モバイルがなくてもそれなりにコミュニケ
ートが可能。ちょこちょこと書き込んで、南Q太の本や魚楠キリコのマンガを読んで、
10時前に、ジュンク堂前にいく。はよあけてくれー。
◇俳人の三宅やよい@俳句スクエア賞受賞者(もういいって)さんが、なんか馬場駿吉の
ところにいくというので連れていってほしいと頼んだのである。そうするとF原R一郎
さんが「最新句集を読んでいくのはエチケットですね」といったのだ。とりあえずここ
に馬場駿吉の最新句集があったのを先月見ていたので、これを買ってから帰ろう。と思
ってたら、きねこさんから携帯にメール。句会が六時からあるけど間に合わないよね?
じゃ句会にひさしぶりに出ようかな、と何の気もなしに返事をして、待ち合わせ場所を
決める。じゃ六時までひまだな。
◇買った本
*『海馬の夢−ヴェネツィア百句』馬場駿吉 深夜叢書 3300円
一身に大罪七つ更衣
鏡中に二人目のわれゐる春夜
大寒の街大運河逆S字
などという美学の勝った句を百句と幾枚かのオブジェの写真を入れた豪華本。
一句を右ページに、左ページにそのイタリア語訳を配置。わたしは嫌いじゃないけど、
著者にあうとかいうのがなければ買わなかったと思う。
◇とりあえず、ぱろうるへ。
こないだのタムリューイベントの司会をしていた思潮社の小田さん(といってたと思う
)がなんか押し車で本を山ほど運んでいた。ユリイカの北川透の中也賞関連の文章をさ
がしたがよくわからなかった。パルコで「アイボショップ」を覗く。新「アイボ」を見
る。うーん自立型ロボットねえ。以外と大きいような気がした。そのあと食事をして浅
草へ移動。隅田川下りに乗りたかったのである。
◇いい天気なので人がいっぱいの浅草。
川下りというか水上バスは660円往復1320円を買う。
でかいうんこみたいなリバーピア吾妻橋をはじめて見た。
吾妻橋。
駒形橋。
厩橋。
蔵前橋。
両国橋。
新大橋。
清洲橋。
隅田川大橋。
永代橋。
中央大橋。
佃大橋。
勝鬨橋。
をくぐる低いウオータージェット船。
日の出桟橋までの片道40分。
よく晴れていて、水面に、はねるひざしが綺麗。
あれはゆりかもめ。あれはかいつむり?
しずかに流れよ、隅田川。
◇遠くにテレビで見たフジテレビの建物がみえる、日の出桟橋着。
コンビニでペンとメモ帖とシュークリームを三個買って、句会に出す句を作る。
対岸を過ぎ去る冬の国技館
冬の句をシュウクリイム食ひながら
はとバスが止まりて冬の陽光よ
はとバスを降りてくるひと十二月
十二月勝鬨橋をくぐるなり
水鳥の鳴く寸前のみ冬かな
東京はゆれるよ海の十二月
十二月水のタンクは真っ青に
冬の都で双眼鏡を失くすかな
両国やほほにあかみがさしている
恋人の指に初冬の東京湾
寒晴れに松井茂の難解詩
隅田川でもだめな日はだめなのね
隅田川ちょっと疲れているみたい
冬がすみ布がほつれているごとし
ろくなものは出来ない。
歳時記もないから季語もわからない。
まあいいか。
◇もう一度隅田川をのぼる。
船は二階建てで、さっきは二階で、今度は一階で。
あったかーい暖房が効いている。
ねむたくなる。
◇そろそろ時間かな。
新宿に戻る。
◇小田急線で下北沢へ。
改札できねこさんと。
すぐに句会場へ。
古谷空色さんと会う。
小澤さんが来て、会がはじまる。
◇句会という場所は、だいたい知らない人が来てもあんまりこまかくなにかを
聞かれない。特に伝統派はそうである。あれは不思議。
◇会の前に虚子の句集の輪講。ちょっと驚く。さて句会。ひさしぶり。短冊を
書いて、まわす。無理だ、と思う。句会のこうした手続きの感覚は、「句」と
いうものを「詩」や「文学」以外のものにたやすく変えてしまうものである。
無理。無理だよなあ。でもこれはこれで求心的なんだ。うん。
句会のうちでは、この感覚にほんとに驚かされることになる。小澤實の著書を
読んだことはないのだが、4Sのうち高野素十を激しく「彼はいっさいの人事
を落とした」と批判したのが印象的。
いのししの子供三匹いつもいつしよ 小澤實
こうした句の作者が主宰になる句会というものがどういう風になるのか、私は
知らなかった。ということではじめて知っておそれいりました。確かに有季定
型というのもあるのだけど、これは「興」の世界ではないですかねえ。「興」
というのは非常に説明しにくいですがものすごく丁寧にさまざまな「複雑」な
ものや「説明の必要なもの」をおしのけたあとに残る、ちょっと文化の上の方
から斜めにかすかに見下ろすような視線によって成立する瞬間的なこころの反
応の世界で、ぼくは未定の句会よりはるかにこわかったですね。俳句の俳とい
うのはほんとに「人に俳ず」ということなのかと改めて確認。私の句は一句も
小澤實にはとられませんでした。何回か出席してたら取られるようになるかは
わからないですね。でも若いたぶん普通に見えるけど高学歴の人が多いという
感じはしたけどどうかなあ。ただ句会としてはいい悪いをはっきり言うし、で
も無点句の評もするし、でいい句会だとは思います。えーと、現代俳句ニュー
ウエーブに入ってた人で、一人「雲母」の女の人がいて、句会に出るが相変わ
らず龍太選には漏れ、とか書いてあるのを思い出しましたね。
◇終わったので二次会。川上弘美さんを斜め前に焼き肉。横に村井康司さん。
きねこさんと古谷さん。
◇入るときにすぐ横にマンガ喫茶があったので、時間になると早めに出て、そこ
で10:30より定例チャットに入る。句会に出ようと思ったときからこうしよ
うとは思ってたのね。
■2000/12/10 (日) 下北フォービートソルジャー ◇定例チャット参加者。
正岡豊
えんじゅ
れいはる
村上きわみ
加藤千恵
た@失神ピアニスト
岡田幸生
きくち
吉野亜矢
いつの
きくち
さとりえ
錦見映理子
田中啓子
満月
田中庸介@フロムサンフランシスコ
きねこさんは帰宅してつないだが、入れなかったそうな。なんでかな?
こころにのこったことば
失神
◇疲労が限界なのでポエケットはあきらめて、始発で帰ることにする。今回も高山れおな
くんには会えなかったが、携帯持ってないんだもーん。連絡とりにくくって。
小田急線 4:50分。
代々木上原で乗り換え。
そこからなんかうろうろしてしまって、結局6時前に東京駅。
ひかり111号。
東北新幹線も山形新幹線もみんな最新の車輌がとまっていて
なんか未来的。「ガジェット」みたい。
新幹線購入。カツ弁当購入。座ると食べる。うとうと。
新横浜あー。
うとうとうと。
名古屋あー。
あーねむっちゃだめだなーもう。
京都ー。
あー今日は関西かばんの京都吟行だけどー。
いけないー。
だれかー。
わたしのかわりに第一回福島泰樹朗読賞参加料3150円←消費税込みの予選みてきてー。
あれも今日なのー。
◇それでも古本屋によって、何にも考えずに読めるやおい本のアンソロジーを買う。
いやー「サバイビー」でやおいやるかー。
◇10:30分帰宅。奈良は寒い。すごく。
◇届いてた本
*『潮汐性母班通信』高柳蕗子 沖積舎
◇途中仮眠しながら「はちょう」朗読会レポートを書き上げる。
アップしたら、錦見さんより掲示板に、昨日チャットに出られなかった枡野さんが、
チャットしたいといってると書き込み。みにいくと一人ですでにチャットルームに
はいっていたので、そこここに書き込みしたりメール流したりしながらチャットを
はじめる。
◇追伸チャット出席者
正岡豊
錦見絵里子
田中啓子
岡田公生
加藤千恵
ともこ
れいはる
こころに残ったことば
アララギってつぶれてたんですか。
◇日記を書く。なんでこんなに長くなるの。4:14 00/12/11
■2000/12/12 (火) きょうはみじかいの ◇こやまくんひがしおちゃんまつもとのひでさんうえだせんせい。
うえだせんせいがペンチの133のアプティバを貸してくれというので貸す。
なんで学校というのはあんなにパソコンがいるのだろう。
◇いかん眠い。
洗濯したり煮込みハンバーグの昼御飯を食べたり海王中の岸本って誰だった
ろうと考えたりしてたら今日は一日が終わったのである。
明日は村井康司さんに研生英午句集『水の痕』を、きねこさんに中岡毅雄句集
『浮巣』を送ります。ああ馬場駿吉もおくらなくっちゃ。ということで寝ます。
グッナイ。0:13 00/12/12
■2000/12/13 (水) ハム太郎ってはやってるのか。 ◇うちのページに寄稿してくれてます、千野帽子さんが、本名の岩松正洋名義で
小川洋子さんの書評を書いています。「沈黙博物館」。
http://www.e-novels.net/
書評はただで読めるので読んでみてね。
プロフィールもすごいかっこいいです。
(註2)の「小説におけるレヴィナス以降」っていうのはかっこいいですね。↓
俳句は千野帽子のお名前で
給食のカレーから出てきたモデム 帽子
というのが私は印象的。
このEノヴェルスの書評者のプロフを読むと創元推理評論賞って意外と登竜門的役割
を果たしてるのかなあって感じがしますね。水声社からの翻訳書もはやく出るといい
ですね。あと浦賀和宏とかの作品の隠し設定年代もあ、という感じ。
◇今日買った本
*『タラチネ』南Q太 祥伝社 980円
*『関西国際空港』佐藤章 中公新書 720円
南さんの本は、マスノファンは必読ですね、といいたいですがそういう風にいわれ
るのいやかも。
はさみこみの新刊案内の中のマンガ雑誌「フィール・ヤング」の連載作家名。
南Q太
高口里純
こいずみまり
原田梨花
三原ミツカズ
魚喃キリコ
青木光恵
やまじえびね
内田春菊
桜沢エリカ
安彦麻理絵
松井雪子
小野塚カホリ
あたりまえだけど、男性読者は少なさそう。あと40代以降男性もきつそうだけど、
そんなとこターゲットにしてないよね。
南さんのマンガに僕−38歳・独身・結婚同棲子供うませ経験はなし−が思うのはひ
とつには「上目遣いに男をみる女の構図」というので、これは内容ではなくって、な
んか内田春菊以降、あるいは岡崎京子以降、のマンガになんか特徴的な構図みたいな
気がします。あとなんとなくマスが横長のイメージがあるんですね。あと基本的にみ
んな手足が長いですよね。これは山岸涼子とかの手足の長さとかとはまた違うのね。
この最新刊は、20〜30代の都市型の女性の性体験をうちに繰り込んだ恋愛譚が
主で、くっつけちゃうけど「うたう」の短歌なんかはここよりちょっと全体的に幼い
ような感じがしますねえ。「恋愛物語」の4話目がいいかな、とか思いました。◇あと私マンガ的なとこで「そうか! シロアリがいるのか!」とか思ったりですね。
このコミックス出たら、誰かベランダに屋根付けにきたりしないのかなあ。
小さいベランダ用物置買ってそのなかに洗濯機おくのはどうでしょう。
◇「ラ・メール」は失敗したけど「うたう」もめぼしい人はなんかほとんど女性のよ
うな気がするんで、こういう恋愛系とかを含めたマンガと短歌と読者からの投稿体験
を三本柱にしたような完全女性向け雑誌とか作ったら売れないかな。
短歌研究の編集部ってほとんど女性だとおもったんだけど、ノーマルな広告取るの
は慣れてなさそうだから、どこかほかのとこでどうかな。無理かな。無理かなあ。
10:54 00/12/13
■2000/12/14 (木) ルミナリエ ◇いかん、ルミナリエだ!
◇中公新書「関西国際空港」読了。刊行は1994年である。現在問題の神戸空港問題が、
実は三十年前の初期海上空港建設時に遠因があるのだなとわかる。最近、というか今年
やたらに東京にいってるような気がする。ネットでいろいろさがすと一番金額的に安い
のがJASの「三ヶ月前割引」とかいうので三ヶ月か二ヶ月前にきちんと便まで指定し
て乗ると、通常18000円の東京=大阪が6500円になる。あんまり興味のない人でも空港
というしろものが行政と密なつながりのあるものだとなんとなくわかるけれども、80
年代に関西空港の社長に就任した人が、まもなく東京の自宅を放火されて全焼してると
かで、兆単位の金の動く話だからなにがあってもおかしくないが、それでも大変そう。
新幹線も空港もこちらとしてはただ利用するだけで、それもほとんど短歌や俳句やら
に関連して自費でいくわけで、ありがたいような何かを浪費してるような消費の構造に
組み込まれてるような変な感じである。
◇こやまくんから電話。「犬養道子の「人間の大地」という本が」「ああ、じゃこうと
いて」。といって家に帰ると、ドアの新聞受けに本がつきささっていた(^^;)。
◇日曜日のポエケットの話がなにやらもりあがっている。ここね
↓
http://www65.tcup.com/6509/kiseki.html
ある人が自分のページで、東京ポエケットに滋賀から青春18切符で夜行で草津から東
京へいって(ちなみにこのときに乗る普通夜行を関西では「人民列車」と呼ぶ)ぱろう
るとかいってイベントに出てその日のうちに帰るという私と似たようなことを書いてい
た。実際にみにいっていないからよくわからないが、終わってすぐにいろいろ意見が出
るというのはやはりいいことではあるまいか。どうでもいいけどはちょうであのビデオ
を取っていた眼鏡の人が大村浩一さん? ヤリタミサコさんが、いまでも路上とかで詩
を読む、と書いていて、ふーん、とか思う。昔枡野浩一さんが路上で自分の歌集を売っ
てたというが、私も歌集が再版されたら路上で売ろうかな。でも冬は寒いよな。◇清水鱗造さんのページに、詩のイベントカレンダーが出来てます。
清水さんのところはサイトが巨大化して来てるのですが、あると便利かもという感じの
CGIですね。なかはらさん川柳のとか書き込んでね。
↓
http://www.shimirin.net/diary/diary.cgi
とりあえず来年は、川柳イベントと、荻原裕幸の全歌集関連のイベントと、それから
えーと石井辰彦さんの連続シンポと朗読会ってとこですか。とこですね。あと某横断歩
道をわたらない女流歌人と、「防衛漫玉日記」をずっと読んでる女流歌人も来年中には
歌集が出るから批評会とかあるかな。うーん。まいっかー。来年の話は。
明日は「雁」の加藤治郎特集を買って、それから「ルミナリエ」をみにいきます。
ではー。1:21 00/12/14
■2000/12/15 (金) ルミナリエまんじゅう ◇朝からtcupの掲示板がどこもつながらない。なんで?
◇昼から大阪に出る。旭屋書店が「雁」を常備してるため、48号の加藤治郎特集を買い
にいくのである。ひとつの雑誌が加藤治郎を特集するまでに、これだけの時間がかかった
のである。いまどれくらいの一般認識が加藤の短歌になされているかは疑問。俳人の安井
浩司や川柳作家が見えにくいものになるのは仕方ないとして、「鳩よ!」「ダ・ビンチ」
といった中間文芸誌のようなものがもうちょっと積極的に加藤治郎を押してくれないもの
か。現代詩手帖にはもう岡井に連載を持たせた頃のような感覚はない気がするし、いまな
ら穂村弘をミッドナイトプレスのように選択してしまうのはよくわかる。だがやはり現在
にいたるまで、加藤の歌の韻律というのはやはり現在の短歌の最高クラスのものだと思う
のだが。
◇ところが! 旭屋では48号売り切れ! しまったー。あと詩手帖の12月号年鑑も売
り切れ! いやこれはどこにでもあるんだけど、店員さんがさがしてたのよ。しょうがな
いので「歌壇」を読む。フジリューさんが座談会をしている。あとは香川ヒサさんと、歌
壇賞受賞者お二方。「最近気になった歌十首選」というのを出しているが、これはあまり
なんにもとらわれない選び方を四人がしているので、なかなかおもしろいです。「ミッド
ナイトプレス」も読む。穂村弘が書いてます。しっかり読んでないけど。11月に会った
とき現代詩のアンソロジーを読んだんだよ、とほむりんがいってた。「僧侶」はいいね、
といったけど穂村短歌の作り方というのはあれとよく似てるかもしれないね。夏石番矢は
「世界俳句」のことで2頁ついやし。でもほかに書くことないかもね。あとユリイカ増刊
がジェイムズエルロイ特集ですね。
◇そのあと中之島図書館で時間つぶしと書庫検索。中央図書館には塚本邦雄の本は結構は
いっていてDOSパソコン(ウインドウズかなにかにしてよ!)で検索すると213冊。
サンデー毎日の「俳句への扉」の単行本化『句句燐燐』ほかの三冊が全部あって、あこれ
はちょっと読みたいな。全集には『百句燦々』しかはいんないんだよね。葛原妙子の『百
珠百華』もあってこれは名著だと思う。1000円くらいで学芸文庫とかに入れてくれないか
なあ。◇そのあと神戸にいく。ルミナリエは元町方面から三宮方面まで一方通行。あれいつかは
装飾した通りが二本あったんじゃなかったっけ。南京町をぶらぶらして5時ごろから並ぶ。
ビルのあかりで「天童荒太とかのトラウマ殺人もの」((C)千野帽子)を読みながら待
つ。警備の人の声が殺伐としてる。6時ちょっと前。賛美歌のようなアリアが流れる。あ
あ音出るのね。点灯。歓声。どうみても大晦日の買い出しのような人の群の中をライトア
ップをくぐる。遠くからみたほうが綺麗ね、とくちぐちにいう声がする。割とはやくすす
む。鬱陶しくなった人が側道に抜けるから。十分くらいで、公演のライトアップに出る。
二十メートルくらいの大きな光のサークル。照らし出される人の姿がアジアっぽいのは光
が黄色いから? ルミナリエまんじゅう600円。キーホルダー500円。ルミナリエく
じ。くじ! あとルミナリエやわらかせんべい。それでも三十分くらい。
◇永田耕衣ともとの会の句会をしてたうどん屋は健在。でも震災記念館とかは初見で、震
災後はほとんどこちらに来ていなかったのだ。駅前はかなり変化。神戸はほとんど俳句が
らみの記憶しかない街。ハレルヤ。ハレルヤ。
◇今日買った本。
*『命』柳美里 古 500円
*『このミステリーがすごい! 2000年版』
と、読んだ本。
*『永遠の仔』天童荒太
このミスは最近買ってなかったんだけど買っちゃいました。新人の人のでは『P・I・
P』とかいうのがおもしろそうですね。あとはまあいつものような。
あとのふたつは。ふたつともおもしろかったですね。両方ともほんとに「関係意識」と
いうのが非宗教的な精神のもとに書かれていて、やっぱりエヴァンゲリオンみたいですね。
柳の本の方は、私は勘違いをしていて柳さんが産んだのは、東由多加の子供じゃなかった
のね。福田和也の本で、担当編集者をいかに柳さんが巻き込んでいるかを読んでいたので
なるほど、と思うけど、詩人とか売れない作家とかはこうはいかないんでしょうなあ。◇福田の本では中森明夫の「あなたも、みんな柳美里の「物語」に汚染されている」と書
いたものが引用されていたけど、確かにそういうところがあって私が一番違和感があるの
は、これが「週刊ポスト」に連載されていたということで、こういう非政治的またほとん
ど非使命的私状況の持つ緊迫感というものが打ち消して行く「ヒューマニズムの消耗戦」
が背後にすけて見えるのは私だけ? 柄谷行人が「政治にコミットしたかったけど出来な
かった。ぼくは負けた。」というのが敗北のデクレアになってなりひびかないのは誰のせ
い?
非宗教的な感覚にやすやすと入り込んでくるのは、現在の文明の通俗的姿で、それは司
法−裁判とか、医療−薬品とかで入り込むわけで、薬品の固有名詞または薬品名が柳の文
章に緊迫感をあたえてますね。あとわかめスープの話は印象的。
それにしても現在の週刊誌の連載小説(柳のは小説とは書いてないし違いますけど)の
数というのはすごいですよね。というか、現在のコラムや連載小説やインタビューの「散
乱」とそれが1〜2年で単行本化されるという「生成変化」に私たちは「酩酊」してるよ
うな気がしますなあ。
もうひとつの「酩酊」である「書き下ろし」というのが天童の作品で、だいぶ前に買い
ましたが、昨日読み終えました。登場人物が全部標準語で話すのでSFみたいだけどそれを
のぞけばこれもおもしろいですね。NHKの朝ドラの『ふたりっ子』の小説本の3巻の帯
に「夢が終わったあとにひとはどうやって生きるのか・・・」というようなことが書いて
あってしばらく見入ってしまったのですが、ひきこもり、自殺、嬰児虐待、アルツハイマ
ー、どれにも、こんなはずじゃなかった、という「夢の終わり以降」のマイナス点がある
みたいでそこはなぜでしょうね。◇ 登場人物全部が自分の関係性にのめりこんでいくような話で、(隠されていた過去を
知りたがる、とか)そういうのとは割と縁がない現在の自分にはやはりテレビ的には見え
るかな。恋愛性愛というのは二人の物語だけど子供が出来ると三人の物語になって、子供
は「三人目」の物語を生きることを常に強要されるわけですけれど、やはり自分は父親に
なったことがないからそのあたりはわからないのかなあ。
しかし幻冬舎というのは、すごいですな。
ウエブのメルマガはおっそろしくしょうもないんだけども、本が今の日本人の一般的な
読者の層で価値的に読まれる「部分」に「本」をヒットさせることには企業としてのすご
い実力がある。個々の編集者の力量だけには思えないけど、ほんとは個々の編集者の力量
なのかな。
ていうか草思社とかの生き方ハウツーつきあい方ハウツーのデザイン化書物と、バッテ
リーを組んでるのかな。幻冬舎が「ひととひとの生きることのぐちゃぐちゃ」を提出して、
草思社が「オーソレハコーユーコトデスネー」的解釈を提出するとかね。11:08 00/12/15
■2000/12/19 (火) 三月書房のメルマガはいい ◇またまた日記が飛んでしまった。
◇藤原さんより「開放区」をいただく。
ありがとうございます。
・・・・・・・・・とはいえ、どうしても目がいくのは短歌「作品」ではなく、トリビ
アルな「情報」のほうで、そこはしんどいことのような、鬱陶しいところのような、なん
とはなしに気が引けるような、である。
たとえば小川太郎さんのエッセイ。福島泰樹が、岩波短歌辞典で自分の記述が、伊藤一
彦の三分の一というのはなぜなのだ、ということを講演でいっていたとかそういうところ
で、実際にみると二分の一くらいであったりする。三省堂の辞典では掲載する歌人をAか
らGまでランク付けして、それで行数を決めた、とかもそうである。
自分が実作において苦心惨憺とかをしていないからかも知れない。
ただそれでも河野裕子歌集『歳月』など、最初のページを開いたら、なんでこんなもの
を私が読まないといけないのだろう、という気がして、それから開いてはいない。
◇北天堂というネットの古書店の目録に、「アルカディア」の1〜3号がまとめて3000円
で出ている。興味のある方は下記へ。
http://www.sh.rim.or.jp/~hokutend/kasyu.htm
◇錦見映理子さんがかなり苦労して作ったホームページが出来ました。
アドレスは下記。
http://www.ne.jp/asahi/cafelotus/eliko/
◇いまさら三月書房でもないのだけれど、三月書房の出しているメールマガジンのバック
ナンバーを全部読んだ。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/sangatu/hanbai-sokuhou/backnos1.htm
やっぱりおもしろいですね。京都の書店の状況というのは確かにここ1、2年でだだっ
と変わっていて、つぶれるところ、新規の大型書店の出店、と確かにめまぐるしい。ここ
に出てくる本屋のほとんどには、いったことがあるので、そういえばそうかなあとか思い
ながら読めますね。あと吉本隆明の読者の購買力のすごさは、なんとなくコミケの行列を
思わせますね。それと三月書房といえども、出版社の方から「本」が来るわけではなくて、
苦労と努力をして、本を取り寄せてるし、本が出てから知ることも多いようですね。
私は本屋の店員に本のことを聞くのが嫌いで、それは自分の求める本のことを知ってる
ような本屋の店員に会ったことがないからです。◇あと三月書房さんも俳句の本の売れる売れないにはまったくお手上げのようで、行けば
わかりますが句集句書は短歌にくらべてほとんどといっていいほどないですね。
「未定」「豈」「恒信風」あたりは置いても売れそうな気もしますが、売れなさそうな
気もする。うーん。
◇明日は所用で名古屋である。
井本節山によれば、ちくさ正文館という書店には、いにしえの「壱拾壱」が全巻揃って
るという噂を聞いたので、用事の前にのぞいてみたい。9:39 00/12/19
■2000/12/20 (水) 甘糟りり子 ◇なにか風邪をひいたり体調を崩してる人が多いけど、大丈夫かなあ。
みなさん気力でなおしてね。あと短歌の引力でなおすとか。
◇買った本
*「アスキー」1月号
*『最新明解 流行大百科』 甘糟りり子 250円
*『特選 迷訳誤訳欠陥翻訳』別宮貞徳 490円
アスキーでは、「ヴィトンのダミエ・ラインのタイガーを肩からかけた
女性」というのが気になる。ああダミエ・ラインのタイガーって何。
甘糟りり子のは流行事象のカタログもの単行本は1997年度末。
こいうものをおもしろがるのは俗物だとは思うけどそれでもおもしろい。
二年前の本だからもう誰も言ってない(というか最初から誰がいてたのか
わからないような)はやり言葉がのっていて、「オリエンテーリング男」「
マーキング女」というのもそう。オリエンテーリング男というのは「もしもし
あ、おれおれ、今、広尾、これから移動、じゃね」とかいって電話する男のこ
とで、これっておれが東京いってマンガ喫茶で掲示板にかいてることじゃーん。
確かにこういうことってするやつとしないやつといるよね。
目次7・8頁目の項目をそのまま。
東京湾大華火祭・入館証
ドラムンベース
ドルチェ&ガッパーナ
トレンディ
泥パック
ナマ音
ナマものガイドブック
ニキ・クサントゥー
二世デザイナー
西麻布・深夜レストラン戦争
ハイパーヨーヨー
パヴィヨン・ミラドー
バーコード・ボーダー
ハードキャンディ・メンズ
バックギャモンナイトin原宿
バド・ボーイ
ハロッズのショッピングバッグ
バング
パン・パシフィック・ホテル横浜
パンナ
なぜか「別役実」の項目があったりするところは、一周周りの到達みたいなの
を感じさせもしますよね。
スターバックスコーヒーにもくわしくなったよ。
どうでもいいけどジャストネットのトップページからのコンテンツのファッシ
ョンページはなぜか今年の四月くらいから全く更新されていないのにまだリンク
されていて、しかもそのことについてアナウンスがなにもない(私はジャストネ
ッター)という希有な事態になってます。ていうかいいかげんなだけー?
「東京ファッション倶楽部」(本当にこの題名)
http://www.justnet.ne.jp/tkyfc/◇プロバイダのぺーじのオリジナルコンテンツなんてみんな真剣にみてるのかね
え。誰か「ブラウエンの鳥籠」とかいう植松さんの歌集のようなネット配信サス
ペンスビデオ全部みたー? まあ話題性があれば誰もみてなくてもいいのかな。
著者の甘糟りり子さんは幻冬舎(!)から恋愛小説の単行本もこの六月に出版。
コラムニスト→作家というラインは健在。
翻訳の本のほうはちくま学芸文庫でこの本もさほど厚くないのに定価980円。
まだ読んでないけど、J・ガルブレイスの「不確実性の時代」というのはひどい
訳だったとは思うけどあんな本読む方が悪いのではないかしら。
どうでもいいけど三月書房のメルマガで「水声社」の前身が書肆風の薔薇だった
というのをはじめて知りました。がんばれ水声社! 幻冬舎に負けるな!
8:36 00/12/20
■2000/12/21 (木) ちくさ正文館 ◇桜子せんぱい! 聞いて下さい! まさおかさんは今日三宅やよいさんといっしょ
に馬場駿吉名古屋市立美術館参与先生のとこにいくために、名古屋にいったんですっ
て! 桜子せんぱい! やっぱり愛よりお金ですか!?
◇今日買った本
*「あんかるわ」75号 特集村瀬学 1986.9.1 700円
* 79号 特集マニアについて 1989.2.1 700円
*「菊屋」 31号 1986.5 500円
*「銀河系つうしん」Vol17 1998.12 1500円
*「小説トリッパー」特集進化する<吉本隆明>2000冬号 900円
*『らくだこぶ書房|21世紀古書目録』 クラフトエヴィング商会 2100円
名古屋地下鉄東山線千種駅4番出口を出てすぐ右に曲がって出た大通りを左に曲が
ると地味な入り口の大きめの本屋さんが噂のちくさ正文館本店。出てすぐのビルにあ
るターミナルビル店で聞いてもすぐ教えてくれる。名古屋は昔から短歌の聖地である
のでなんどもいったけれどもどれもシンポとかのあるときで、本屋巡りなんかしたこ
となかったのよね。
ということできょうはじめて訪れたGooで検索すると自分とこのホームページはない
くせに130件もヒットしてしまうちくさ正文館にはじめていきました。
(そんなにヒットがあるのは小さな出版社が自分のとこの本を名古屋でおいてある店
というのでここの名をあげているため)
入ってすぐが人文書のブロックでその奥が雑誌のブロック。なんか部屋に別れてる
みたいな感じで、人文書もジジェクとかドルガタの本とかいっぱいだしポリロゴスと
かもおいてあって、しかも棚が古くて、壁際以外の仕切る形になるところの棚が低い
です。これは万引き防止でしょうが、本棚で部屋が区切られないので閉塞感もないで
すね。
隣のブロックに入るとすぐが詩歌の棚。
あるんじゃないかと思ったら、やっぱりあった「あんかるわ」(二冊)と「菊屋」
(も二冊)。
ミッドナイトプレスのバックナンバーが創刊号から全部。東京ポエケットで買い損
ねた関富士子さんはここで買えばどうでしょう。
◇ るしおるのバックナンバーが20号から。
と思ったら版型が変わる前のへにゃへにゃ時代のも下の方にあってなんと黄ばんだ
「2号」があった。あったからなにがどうといいうことはないんだけどさあ。
「新潮」別冊の短歌俳句川柳の一年ごとのアンソロジーもまだあった。
銀河系つうしんの13号もあった。こんなんおくかー。別のとこに17号があった。
あとよくわからない古い詩誌や文芸同人誌があちこちの棚にささってる。
うーん恐い本屋。
あ、恒信風の3号もある。
とりあえず他のとこもみる。ユリイカや詩手帖のバックナンバーが特集の対象の人
の棚のとこにさりげなくささっている。全集も結構置いてある。歌集はそれほどはな
いが、それでも「人類のヴァイオリン」「小さなヴァイオリンが欲しくて」「異客」
などが二冊ずつぐらい平置き。棚をぐるっとめぐると「かんたん短歌」が十冊くらい
平積み。昨日インターネットの週間新刊検索で知った、「癒しの一句」/田中裕明・
森賀まり共著も平積み。ぱらぱらとみるが、新味のない選句で買う気がしない。
富山帽百科文庫の塚本邦雄『斉唱千首』がある。えーこれ在庫切れたとかいってた
のに。ちくま文庫に入って最近話題の薄田泣菫の『茶話』上中下、きだみのるの「気
ちがい部落周遊紀行」もある。
海外文学は? ロレンス・ダレルのアレキサンドリア・カルテットが三冊ある。こ
れも在庫切れじゃなかったかなあ。
美術書写真集も結構豊富。うわさの松井くんの「BT」の座談会も読む。こむずか
しいことをいってる感じ。ミて16号の松井くんの詩はばかばかしくてよかったよう
な気がするが、あれをヴィジュアルポエムとかいうふうに呼んでいいのでしょうか?
◇ウイリアムギャディス「カーペンターズゴシック」とかレイモンド・フェダマン「
嫌ならやめとけ : 立つか坐るかして声を出して読まれるべき誇張されたまた聞きの物
語」「ワシントン広場で微笑んで : ある愛の物語」とかもないですね。なくてもいい
けど。
一冊しかないけどクラフトエヴィング商會ものの新刊が平置き。今回は「らくだこぶ
書房」。いにしえの「週刊本:本々堂図書目録」(タイトル)ですな。「完全なる真空
」みたいなの。
ということでなんだか堪能してしまって、上記の本だけ購入。
トリッパーなんてどこでも買えるのに、なんか勢いで買ってしまいました。
あと噂の「壱拾壱」はなかったのですが、雑誌のブロックを全くみなかったのでそち
らにあったのかも。2Fのマンガのとこも全くみなかったけど、入ってすぐのとこに南
Q太『タラチネ』が平積みしてあったりで、ひょっとすると個性的な棚揃えだったのか
も。
◇とはいえ。
いまさら「菊屋」とか「あんかるわ」にお金を払う意味がどこにあるのか、と言われ
るとなんかシュンとなりますね。三宅さんはそんな本屋いったことないとかいってたけ
ど名古屋のちょっとした本読みや詩歌好きならたぶん名前も品揃えも知ってるはずで、
そういう人にしてみれば別にこうした詩誌がそこにあることは自明なわけで、特に珍し
くもなくてただ古くさいだけ、なのかもねえ。2:21 00/12/21
■2000/12/22 (金) 馬場駿吉 ◇昨日の続き。
ということで馬場駿吉氏にお伺い。
えーと繊細に書いていいんやらよくないんやらですが、最初に医学雑誌に書いた自分の文芸の
履歴のコピーを見せていただいて、これが一番くわしい気がしました。句集は
『断絶』
『薔薇色地獄』
『夢中夢』
『海馬の夢−フィレンツェ百句』
『耳海岸』(だったかな? が来年書肆山田から刊行らしい)
となりますが、ホトトギス投句時代があって、個人雑誌を出されて、とにかく60年代70年代
人文芸術系の人のつながり中にいたかたで、加藤郁乎が昔よく馬場氏の自宅に泊まりに来たとい
うのは初耳でしたね。加藤郁乎も俳壇人というよりはアンダーグラウンドのようなアップステッ
パーな文化の中の人だったわけでそういうなかから武満徹とか荒川修作といったコンテンポラリ
ーな音楽や美術の人との関わりが深くなっていくわけですね。河原温にたのまれてルーブルのオ
ープニングセレモニーにいったり、荒川修作にたのまれて彼の愛知万博へのもくろみのプレゼン
的なイベントを引き受けたりという話を聞いてると、ああこういう人ってファインアートには必
要かもなあとか思いましたね。
三宅やよいさんがこのあたりのことにくわしかったので感心。あとは世代的なものかもね。森
村泰昌とか知ってても「具体」ってなあに? とかいう人は若い人には多そうだがどうかしら。
さわらぎのいーはしっててもーそれだけーじゃこまりますー。
とはいうものの、加納光於のすばらしさは認めててもひりひりするような同時代感というのは
別なとこにあるような気もします。でもそういう人はすぐみえなくなっていくのかな? コンプ
レッソ・プラスティコっていまなにしてるのかな?
若い俳人とかに関してはいろいろみてはいるけれど、という感じのお返事。
いまはダンスのある女性グループに感心が高いとお話してらっしゃいましたが、なんというか
現在のダンスに関するメディアというのは、非常に境界的で、私には非常にとっつきにくいとこ
がありますね。
はちょうの朗読会をやっていたスタジオの入り口にはピナパウシュの「カーネーション」のア
コーデオンのシーンの写真パネルとかあったりしましたが、そんなの普通の歌詠みや俳句詠みに
は図像の記憶としてはインプットされてないよね。
◇とはいえなぜか俳人と舞踏・ダンスというのは、永田耕衣と大野一夫をはじめとして妙に縁深
いものがあるので、そのうちそこいらあたりからの書き手が出てくるやも知れませんね。
◇三宅さんにもらった本
*『船団』46号
*『子規新報』
船団は10号くらいから全く見てないので、定価1500円+税になってるのも知らなかったよ。
荻原裕幸が三宅やよい句集『玩具帳』を評しています。
「現在の俳句には歴史を一度リセットしてしまったような印象がある。」(荻原裕幸)
と書いてありますが俳句関係のひとはいかがでしょうか。
あとは、そんなに変わってないですね、雰囲気は。稲用飛燕さんが入っていたのにはちょい驚
き。
缶切りで蝶の背中を開けてみよ 入江一月
自転車に乗れない人と冬いちご 小西昭夫
永遠に回るキツネの観覧車 三宅やよい
子規新報はこれも初見。小西さんらしい、しゃれてはいるけど洗練されてるというほどでもな
く手にとりやすくなじみやすい月報みたいなもの。わりとページ数があって、酒井弘司も今井聖
もかなり前から結社やってるとこれではじめて知りました。いかんなこういうことでは(^_^;)
夏井いつきさんという人が書いていて三宅さんによればこの人が今年か去年かのスエーデン賞
といういまだによくわからないんだけれど新人の句集を評価するような賞をいただいたんだとか
で、これは高山れおなさんとか渡辺誠一郎さんとかももらってる賞ですね。
それでもなんだかよくわからないですが(笑)。
◇仕事でもないのにあわただしくて8時半に鶴橋の某ビルの4Fでまつださんおかやすさんひさ
びさの荻原裕幸似のこおりさん。おうぎわりさんひがしおさんから電話。あとのり弁当を買って
帰って食べて寝る。以上がおとついでした。
◇昨日買った本
*「2001本格ミステリベスト10」 探偵小説研究会 800円
歩くカルチュラル・スタディーズこと俳人千野帽子さんことしかしてその実体はその日からき
みみあたらぬ仏文の、の仏文助教授岩松正洋さんが書いているというので買いました。
でもミステリなんかこのごろそんなに読まないんだけどね。岩松さんは有栖川有栖の『月光ゲ
ーム』とかいいみたいだけどなんか最初に山にキャンプにいったら噴火しちゃうってとこで笑っ
ちゃわないのかなあ。泡坂妻夫かの『乱れからくり』でも最初に車で走ってると隕石にあたって
死んじゃうでしょ。ああいうのはちょっとなあ。
海外編ではボルヘス&ビオイ・カサーレス(そんなの出てたのか(*_*))の短編集が一位なんだ
けれども「このミス」ではこの本まったく出てこないのは、集計対象期間の問題?
この詩歌集がすごい! 2001とかをせめてウエブ上でもみたいものだけれど、各ジャンル
のすりあわせが難しいよなあ。匿名座談会はかえって笑えないものになりそうだしー。
うーん。10:31 00/12/22
■2000/12/23 (土) デカスロン ◇朝日の中でほほえんで
金のベールの向こうから
夜明けの霧がとけはじめ
消える思いがとてもこわい
宇宙のかたすみで
巡り会えた永遠は
まぼろしだと知っていても
朝日の中で
ほほえんで
季節のない愛を
つなぎとめて
という歌を歌ってきたらみんなからそんな歌しらんといわれたよ。
◇読みつつある本
*「小説トリッパー」吉本隆明特集
うーんと。石川忠司という人と、池田雄一という二人の批評家が吉本について対談。
石川忠司は89年に「修行者の言語−中原中也論」というので群像新人文学賞優秀賞を
受賞。高橋源一郎をより韓国映画向けにしたような顔で、なんとなくスタイルはシェンム
ー第一章。池田雄一は93年に評論で群像新人文学賞を受賞。小沢健二似。カジュアルで
都会的。
吉本隆明というのは読んでる人はだいたいずーっと読んでて読んでない人はほとんど読
んでないわけですね。固定読者の年齢層が高いので、ここ数年は三月書房のおやじさんの
いうように過剰供給ぎみに本が作られてるわけですが、それでもそこそこ売れてしまうよ
うな「批評家」。
でこの対談は、吉本シンパではない二人の30代批評家が、吉本や柄谷や浅田やオリン
ピックを題材に、対談というか要約しにくい懇談というかをしてます。おもしろいような
気もするけれどあんまりうまくないすかし技を、読む者がかけられてるようにも思えます
な。
*『人間の大地』 犬養道子
飢餓・難民・ボートピープル。「国境なき医師団」。
最初のほうのボートピープルの話は凄惨。強姦され陵辱されたため、たどりついた小島
の洞窟へ逃げ込んだまま出てこなかった少女は、波打ち際にひたした足を行きながら蟹に
食われたがそれでも動かなかったため、助けたときには足が白骨化していたとか。
森博嗣の「すべてがFになる」で四肢を切断された女の死体とかが出てきますが、この
ボートピープルの少女の話とくらべると遙かに死体に清潔感を感じるのは、小説だから?
*「銀河系つうしん」17号
吉本隆明の奥さんが吉本和子といって深夜叢書から『寒冷前線』という処女句集を出し
てたからといってなまけもののぼくがどうなるものか。
凩はつねに左の肺を吹く 吉本和子
その次のページは倉本朝世。
のりしろにわっさわっさとニューハーフ 倉本朝世
◇「銀河系つうしん」は西川徹郎が1984年に刊行を開始した個人編集俳句誌。大判で110〜
130頁くらいある、ボリュームと悲壮感のる雑誌。年二回、二千部刷ってるということで、
多少遅れがちでも90年代前半まではあるペースをたもっていたけれど、この号では、2年8ヶ
月ぶりに出した、と書いてある。この次の号は99年には出す予定と書いてあるが、どうだっ
たのだろう。
俳句というものは・・・・・・結局その人の基本的な「振る舞い」と俳句作品とのディア
レクティクではないか。「振る舞い」とは変な言い方だが、結社に入るのも俳壇から離れる
のも、畢竟それらはいかに何かを批判していようと、「振る舞い」としてその作家の作品に
影を落として行く「だけ」のものなのではないだろうか。
この号では、太田美紀子という故人の、誌上遺句集が編まれている。
風のように集いみんなむらさきを脱ぎ 太田美紀子
ミイラ展観てきてミルクあたたかい
解剖はじまる橋のしがらみ
向かってくるスリッパの集団蛸もいて
生ぐさい南をのこし画廊出る
朧夜の鯨を撃って眠りけり
海底に蹄のひびく良夜かな
冬草や仔馬童子が会いにくる
いつごろこれらの句が書かれたのかはわからないが、公民館の句会で俳句をはじめたの
が35歳のときで、現代俳句協会に入ったのが38歳のとき。「文明」が切り裂いていくナイ
ーブな詩性とはこのようなものかも知れない、とふと思ったりする。
それにしてもこれらの決してインパクトの弱くない句が、記憶よりも忘却への親近があ
るのはなぜなのか。
*平井和正のエッセイ集
書名忘れた。平井の上下のエッセイ集で、これを読むと、平井が高橋佳子から身を離す過
程、現実の「犬神明」の話から距離を持とうとする過程、が克明にわかる。ポルノグラフ
ィの文庫化に敢然と版元へ書いた批判とも要求ともつかない手紙もまたすごい。
君子は豹変す。
をまさに見せられたような。世界でしたね。
*「デカスロン」山田芳裕 ヤングサンデーコミックス全23巻
これは。全部読んでしまいました。
陸上の十種競技の話なんですが、男というのは結局嫉妬するか尊敬するかしか考えてない
んじゃないかという話ですね。村山先生というキャラの配置が絶妙だったんですね。
4:20 00/12/23
■2000/12/24 (日) そんな目をしてなにがあったの。 ◇定例チャット出席者
岡田幸生
なかはら
錦見映理子
満月
いつのえみ
さとりえ
れいはる
ただしんいち
正岡豊
えっと以上かな? ちょっと少なめでしたね。
こころにのこったことば
若オヤジ
◇「月にてらされて」
帽子のつばのかげ ひかった涙を
追い越すトラック野郎 気づいただろうか
枯れ木のてっぺんに ひかった満月
お前も浮かばれないと わらったみたい
歩きつづけて つくところは
夢に見たメキシコ!
なにひとつないことはわかっているのに
明日の朝がくりゃ 抜けるようなブルースカイ
かわいた風に吹かれて それで もう いいさ
という歌は歌いたかったけどなかったのさ。
「トラック野郎」というのがなかなか言えないですね。
短歌野郎。ドルチェ&ガッバーナ野郎。
◇「女性国際戦犯法廷」というのが12月の8日から12日まで九段会館で開かれた
そうです。検索してみると98年あたりのページが頻出してきて肝心のその内容はあ
んまり出てこなかったりします。岩波書店の『世界』12月号も、青土社の『現代思想』
11月号も、この話を取り上げていて、関係者の一人高橋哲也氏は両誌で発言してるらしい
んですが、傍聴(になるのかな?)の人のレポートみたいなのがあがってこないというの
はそれなりに鬱陶しいですね。効力のない民間法廷ということで、判決は2001年3月
8日に出るんだとか。
◇ということでクリスマスなので出かけます。(^^)。20:44 00/12/24
■2000/12/26 (火) 俳句手帖(1) ◇今日買った本
*角川「俳句」 1月号 980円
*『青蝉』吉川宏司 1250円
*『恋』小池真理子 100円
*「俳句研究」97年9月号 100円
*「オール川柳」99年2月号 100円
*『オタク学入門』岡田斗司夫 250円
トラブルというほどでもないが、ちょっと鬱陶しい私事で大阪。そのまま一泊。
帰りになんばジュンク堂と天地書房となんばブックオフ。千日前古書センターというのも
発見。天知真理モノクロブロマイド30枚3万円とかそういう古書店ね。
「俳句」はなんどもいったようにフリーライター俳人の、青嶋ひろのさんの選句の俳句手
帖季寄せ部分がお目当て。
人日の雨青年をおびやかす 原裕
金銀の糸もつれたる淑気かな 赤尾兜子
生きてゐるものに庖丁始かな 森本愛子
初電車子の恋人と乗りあはす 安住敦
梅の精狂ふ舞初うつくしく 山口青邨
うーんやっぱりいいですね。あと三鬼の句の選もいい。
寒夜明け赤い造花が又も在る 西東三鬼
限りなく降る雪何をもたらすや
海から誕生光る水着に肉つまり
モナリザに仮死いつまでもこがね虫
栗咲けりピストル型の犬の陰(ほと)
あとこんなのどこにあったの? といった句。
みつ豆はジャズのごとくに美しき 國弘賢治
なめくぢも夕映えてをり葱の先 飴山 實
冬ざるるリボンかければ贈り物 波多野爽波
河豚喰うたとて偉くなるわけもなし 中田みづほ
外人部隊で死にたしなどと枯葉の男 星野石雀
心臓と同じくらゐの海鼠かな 石原八束
ほんの少し家賃下がりぬ蜆汁 渡辺水巴
ばか、はしら、かき、はまぐりや春の雪 久保田万太郎
というような句が、 約600句主要季語の例句としてセレクトされてるわけで、雑誌代の
もとがとれるかはともかく、いま一番おもしろい俳句関係の読み物のひとつになってるこ
とは確かですね。こういうのが無署名での選となってて、しかも最も発行部数が多いであ
ろう俳句雑誌についているというのが実に不可思議ですね。
◇本誌のほうは、坪内稔典・櫂未知子・大屋達治・高山れおなの四氏の座談会が載ってま
す。短歌の方は、短歌研究の作品季評が、壮年・女性・若手という三代人的カテゴリから
の抽出による三者評となってたりで、総合誌にある程度の若い層が作家として認識されて
とりあげられるのは珍しくないですね。でも俳句では、こういうのは珍しいというより、
ほとんどないですね。
俳句のいま、を「批評の焦点のあいにくい時代」とはいえないかな。
この辺は別の機会に。
『青蝉』はまだ読んでなかったんですよ(^^;)。
重版の箱に入ってないほうです。10月くらいからある『旧制度』はまだ売れない。
あと天地書房で「彷書月刊」を買い損ねました。二冊あったのに、よそを見てる間に二
冊とも売れてしまった。今月はオンライン古書店の特集。
◇引き続き犬養道子『人間の大地』も読んでます。
犬養さんがスイスを旅していて、知りあったアメリカ人の若者にチョコレートを差し出
すと怪訝そうな顔をして、そこから「ネッスル」の製品の不買運動に話がいったとか。
そのあと、この件を、旅先で知りあった外国人と日本人に話してみたが、日本人は100
%知らなかった、というような話が印象的。これはネッスルが発展途上国に対して、「殺
菌」や「量の正確さ」が必要な幼児用粉ミルクを大量に販売して、「母乳」なら生き延び
られた乳幼児に大量の死をもたらしたことに関する、世界的規模のネッスル商品ボイコッ
ト運動だったとか。私もはじめて知った。1:31 00/12/26
■2000/12/27 (水) 玲はる名の日記 ◇ホームページ更新。
日記のインデックスを作りました。
そいだけです。俳句館のトップページからいってください。
◇こやまくんが休みで、「さくや・なんとか」とかいう特撮もののDVDを買ってきて
御飯を食べながら見る。そんなにひどくもないじゃん。登場人物が少なくて、和風RPG
(『弁慶 沙の章』みたいな)のようでいいですな。松坂慶子は巨大化するし。
ちなみに「弁慶−」はきちんとモンゴルや中国奥地の集落とかが出てきて、どきりとしました。
絵はへろへろでしたが。
◇日記を作ったのは今年を振り返る意味でもですが、どうもどれも印象がいまいち薄いのは
真剣に読んでないからかな? あんまり本屋さんとかで買ってないからかな?
◇玲はる名くんの12月16日の日記を読んでははあ、と口が開く。
愛に飢えるというのはなんとなくわかるような気がするんだけど、
孤独やさみしさの清潔なままのボルテージ高まりというのは実は
わたしはよくわからないんだよね。
それは年をくったからかしら。
れいはる日記は下記から下へスクロールして、「オプション」のハルナトリウムへ。
http://homepage2.nifty.com/tanka/
◇きねこさんの日記にあるデジフォトレンタル日記みたいなのサイトが結構おもしろい。
写真を撮る、からなにかが変わった部分で、プリクラやデジカメがあって、
そこがよくわかるようなサイトになってます。下記から。
http://docoal.com/
12:01 00/12/27
■2000/12/27 (水) うちの詩人にゃひげがある ◇買った本
*「×−ペケ」4巻 新井理恵 100円
*「ヒゲのOL 藪内笹子」しりあがり寿 150円
*「江戸むらさき特急」1巻 ほりのぶゆき 150円
*「キリンヤガ」マイク・レズニック 100円
*現代短歌「雁」48号 特集・加藤治郎 1330円
*「月鞠」3号 800円
◇送っていただいた本
*「MANO」第六号
◇
−今年の本屋の荷物は明日で終わりだそうだね。
−年末の雑誌とかだいたいでたわね。
−「俳句現代」が飯田龍太読本。今年80歳で、「雲母」を廃刊して沈黙してから8年だとさ。
あと第二回俳句現代新人賞、それに角川春樹小説賞だね。
−第一回は、「俳句現代」の編集部の人が取ったのよね。そいで受賞の記事の号の編集後記
書いてたってのがすごいわよね。
−今年も「河」の人は「河」の人みたいだけどな。年譜が載ってて、随想集とかは出てるん
だね、龍太は。あと飯田蛇笏関係の仕事はしてるみたい。
−「俳句研究」は角川「俳句」みたいな若手の座談会が、中原道夫・夏井いつき・坊城俊樹
の三人で。この夏井いつきってどういう人?
−さあ、さっぱりわかんないよ。中新田俳句賞の受賞者ということだけはわかるね。その中
新田俳句賞というのが、よくわかんないんだけどさまた。中新田町のホームページには今
年の受賞者の記事だけがぽんと載ってるんだけど、なんと増田まさみさんなんだよね。
−あらま! 句集出したの? え、あれって新人賞じゃないの?
http://www.palette.furukawa.miyagi.jp/nakaniida/mirai.htm
−↑にあるんだけどさ。三つ賞があるみたいだね。
−うーんで五回以前のやつはないの?
−ないみたいだなあ。よくわかんないんだよこの賞(笑)。
−おいといて次いきましょうか。角川「俳句」の連載が終わった坪内さんは「俳句研究」で
連載がスタート。今回は今井聖さんの句集が素材ね。
−「現代詩手帖」は作品特集。岩成達也さんが今年の時評ね。
−そういえば京都のブックファーストに松浦・朝吹・吉田・林・松本の『レッスン』があった
よ。ぽえむ・ぱろうるでもなかったような気がしたんだけどなあ。
−七月堂ね。永末恵子さんの昔の歌集の版元もあそこなのよね。岩成さんは、瀬尾育生の「モ
ルシュ」と豊原清明の詩集とを同一平面のような形で評していいのか、とかいう書き出しで。
−まあ二冊とも読んでないんだけどさ。ちなみに豊原の一冊目の「夜の人工の木」は増田まさ
みさんが関わってるよ。
−「ユリイカ」の中原中也賞の選考評というのはでも、一応優劣をつけなきゃいけない会合の
報告なわけだから、すごく率直な気がしたんだけどどうかしら。
−うーん、三省堂の短歌辞典というのは歌人をAからGかFかまでランク付けしてそれから各
歌人の記述の文章量をわけたらしいけど、そういう率直さかな?
−中也賞の人の写真が出てたけどさ、あの人ってなんか鳥類とか、コマガネさんとか、あとほ
ら「うたう」の第一席だった女の子とかみんな似てない? 顔が?
−えー、似てるかー? まあみんな早稲田だけどさ。賞といえば「詩学」の1月号の晩翠賞の
レポートは井本節山くんだね。「詩学」ももう奈良ではおいてるとこなくなっちゃったけど
ね。
−「あんかるわ」も三一書房「現代俳句大系」も置いてた南都書林はえらかったわね。
−三月書房では毎日新聞の「今年の歌集」のページのコピーを袋に入れてくれたよ。
−あらあら商売熱心ね。うーん。
−なんだよ、うーんって(笑)
◇「だから『×−ペケ−』は川柳の如く 意外と奥は深いんだってば」
(新井理恵 『×−ペケ−』4巻より作者の言葉(本当))
◇愛を優しい力と
見くびったところから
生活の誤謬ははじまる・・・有島武郎「惜しみなく愛は奪う」
恋をすると、すぐ身近に、
しかしいくら願っても手の届かない
巨大な幸福があるような気がする・・・スタンダール「恋愛論」
僕の存在には貴方が必要だ。
どうしても必要だ。・・・夏目漱石「それから」
(しりあがり寿「ジュリアナおやじ」『ヒゲの−』所収より孫引き(本当))
◇「MANO」6号−印象に残った句。
大枯野みんなで探すドット・コム 加藤久子
があったらがいなかったら 加藤久子
できるようになってできないようになる 佐藤みさ子
前人未踏の靴と言われて買ってしまう 佐藤みさ子
21:56 00/12/27
■2000/12/30 (土) 「昭和短歌の世界」 ◇うえだせんせい。おうぎわりさん。おのうえさん。
うえだせんせいのPCにアフターエフェクツが入っていた。
もーいけないんだよ違法コピーは。
◇カエルブンゲイの新しいのをビレバンで取って来ました。
青山ブックセンターのベストセラーが「チョコエッグ」の本というのはね。
あと豊崎由美さんが、高橋源一郎の夕刊小説を好意的に批評。
すみずみまで読めます。
◇掲示板でも書かれてるように、歌集「四月の魚」は来年早々に再版出荷らしいです。
定価は2300円プラス税ですが、200部弱の少部数再版なので、ご勘弁を。
「カエルブンゲイ」と「現代詩手帖」に自費で広告のせようかしら。
だいたい出たときに既に私は短歌を一度やめてたからその時点でコレクタブルな
本だったのよね。装丁が変わると、二冊目を買う人が出る本だとはわかっていながら、
おまけが出来なくて申し訳ないです。略歴を少し長めに書きましたが、30頁くらい
うだうだと書けばよかったかしらね。
◇買った本
アサヒグラフ1986年増刊「昭和短歌の世界」 100円
なんと! 現在「未定」の伊東聖子さんが3頁ほど文人の短歌について書い
ています。
あと谷崎潤一郎夫人の短歌が2頁。
なぜか中井英夫が御製の短歌についてエッセイを書いてます。
*伊東聖子 短歌群作「睡蓮曼陀羅」解題
作者の家宗の主流は、「正法眼蔵」九十余巻を説いた開祖永平道元の禅宗の
曹洞宗であり、筆者誕生以前、一家の蕃神となるキリスト教改宗により。筆者
小年時新教のジョン・ウエスレーのメソジスト派による洗礼をうける。一族三
つのキリスト教会を東北の一城下町に開き、一部ドイツのシュタイナー学校と
交流する児童教育などを行なう。家の中には伝来の多神性神ダナ・佛檀を置く
まま一族の多く日曜はキリスト教会の礼拝に集った。又佛檀佛具破棄・儀式習
俗の形態をめぐる一族内の非血の争斗が起こった。
(中略)
筆者は、主に「組織神学」を学んだが、「神の死の神学」にむかい、「庶那
業」=密教研究に到る。
現代短歌が光の函と思えなくなりつつあったが、近年、平出隆・松岡祥男
永原孝道・川口晴美各氏の、明澄な・無垢な・剛直な・自在な詩法や試論に
力をあたえられ、いまいちど藤原定家、源実朝、釈迢空、宮沢賢治、大手拓
次、三木成夫、アンリ・ミショーの霊を招き寄せ宇宙発信者として再生発語
が可能かどうかの思考を辿る途上である。
(後略)
(同人誌「花粉」三号掲載)
*三木成夫というところが、今読み返すとマニアック。
*小池光が、「十弦」について書いていて、幻の塚本邦雄から来た葉書、という
のを引用しています。エッセイ集にこれ入ってたかな?
「十弦」創刊號愉しく拝讀 印刷所に「銀葉」をえらぶほどの香りに匂ふ
こころばへあらば誌名も「九玄」にしてほしかった 作品小池光氏の「濡
れて立つ」出色 夏の河 黄昏 朝の眞垣 ひるがほ 耆 蘂 いづれも
かすりきずだらけながらまさに生きて濡れて光を弾いて立ってゐる 他の
同人諸氏の作これらに及びこれを越えるものなし云々・・・・・・・
という部分を引用。言及されてる歌は、
濡れて立つときはるかなる月の出は還れよきみの溺れた夏 小池光
であるみたい。
■2000/12/31 (日) いつまでもこの思いはかわらないけど ◇ということで今年最後の日記です。
何を書こうかと考えてたら、時間たっちゃった(^_^;)。
◇買った本
*「インターネットマガジン」2000/7月号 200円
*「広告批評」 1997/3月号 100円
あと少女マンガ2冊
広告批評は、まだ淀川長治さんとおすぎの映画対談が載っている。
テレビ以外だとすごくきつく感じる、淀川さんの批評って。
歌集とかにこういう批評ってあんまりないような。
インターネットマガジンはもうすっかりビジネス書ですね。マーケットとか
企業LANとかそんなのばっかりです。
◇今日買ったお菓子
*「ブルボン・ザ・オーディション」コーヒークリーム 300円
これは。
CDシングルがついていて、そのCDシングルは10人分の女の子のプロモーション
音楽CDになっている。一枚二人で二曲ずつ、お菓子は全部で五種類。で、その十人
のなかから、三人を投票でえらんでもらって、三人グループ作ってデビューさせるの。
お菓子ってとこがしぶいよな。ていうか、いいじゃんブルボン。ミホノブルボン。
短歌でこれやってくれたらいいのに。豆本みたいな歌集がおまけで50首くらいのっ
ててオーディションでトップ投票の人の一冊作るの。いいじゃーん。そういうの。
もちろんウエブページもあって、
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/Bourbon/
でいけると思う。ていうか間違ってるんだよね、付録CDのジャケットのアドレス(!)。
十人の日記があって、それぞれが他愛のないことを書いているけどほんとにみんなこん
なに他愛のないかどうかは謎。みうらじゅんの対談集の森若香織との対談が入っていて、
これがリーリトナーききにいったら、子供なのがばれて一番前だけど握手してもらえな
かったとかですね、ナゴムのレーベルとかウイラードとかそういう名前が出てくるとか
そういうのが一人くらいはいそうな。BBSが、基本にアイドルとファンの会話になっ
てるのが、いまどき! こんなBBSが! という感じでいいです。私は9番と10番
の女の子のを買いました。単にお菓子がおいしそうだったからですね一番。CDの中に
自己トークがあって、10番の女の子が「私の趣味は・・・意外に思うかも知れへんけ
ど・・・」と引っ張って、一瞬ひっかれられないぞと身を固くしたのですが「・・・・
古墳巡りです」と来たので、わははと笑ってしまいました。
◇あと風吹ジュンに似てるという人もいるけど増田まさみさんにも似てるような気もする
きくちねえさんのページが出来てます。掲示板と日記という最近のトレンドですね。
http://bbs6.otd.co.jp/621169/bbs_plain
あと塚本邦雄のファンページもできてます。扇のとこが塚本邦「夫」になってるのは?
◇本年もお世話になりました。といってるまに時間になったので真夜中のおそとへでかけ
ます。カウントダウンは国際友好会館というサンダーバードみたいなとこにいます。
まだオリエンテーリングしてるー。
ペネロープ! は黒柳徹子さんでしたね。なにはともあれ。よいお年を。
22:43 00/12/31
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