■2000/08/01 (火) まーぶたにくちづけーううううーけてるみたいなー ◇かばんの朗読会場が東京のスタジオでとれたそうで、11月12日の
日曜日。秋まっさかりですね。「君に会いたい」が詠めますな。
◇枡野さんの本に出てくるリリーフランキーさんの本が買いたくて
またビレバンへいきましたが、案外わたしにはいまいちそうなので、
コミックキューの手塚治カバー号を買いました。
こういう感じのあかるくてバカな塚本邦雄特集とかできないかなあ。
寺山修司を連れて梅田の地下街で塚本が道に迷うエピソードがあるけどあれ
なんか実際の絵を想像するとすっげーよなーとか思いますね。
◇歌合わせ2000で、岡井隆のヨーロッパツアーの宣伝ペーパー
がくばられてました。誰でもやってることだから、何も思うことは
ないんだけど、ちょっとだけ、「あの岡井隆がこういうのやるのね」
とか思ってしまうのはやっぱりよくないのかねえ。このごろ岡井さんの
歌で思うのは
背の真中にうずく階級の烙印を願わくば消せ 泉の湯浴 (表記曖昧)
で、ちょっと祈るように思います。いま階級などというのは感覚的死語に
近いわけですがぼくは逆に無意識的な階級意識(おもにそれは個人的な
「収入」によると思う)の「縛り」というのはすさまじいように思えるんですね。
意識の中の「ピュアさ」の部分にそれがくい込んでるような。
現在、多くの文芸、サブカルは、雑誌や新聞連載がほとんどで、そこには「広告」
と同じようなこの世界の金銭と情報の流れが飴のように溶け込んでますね。
「日刊イトイ新聞」のあるコーナーに「メディアの中での自分の信頼度をあげる」
こと、というのが書かれてるとこがありますが、あれなんかほんとに近代短歌が
やってきたことでもありますね。穂村くんはどう思うかわかんないけど、懇親会で
穂村くんが最後に感想をいうとき、ああ、みんなこの青年(?)を愛してるよなあ
という雰囲気を感じて、それは今の「短歌」のひとつの達成なんじゃないかと思ったなあ。
さ、仕事いこ。7:01 00/08/01
■2000/08/02 (水) 朗読会とか ◇朗読しようと思ってる詩
「君にあいたい」 清水昶 (記憶からなので自信なし)
かつて紅葉とは血の暗喩であり
無法に生きる男たちの半顔をかざっていた
秋空を割る、無為の一日
紅葉に染まって 遊び
一息に一生(ひとよ)を生き終わってしまうようなぼくらは
その 鮮やかな 色彩によって
暗い
「定型に陽が射し 秋の風が吹く
火傷しそうなきみに会いたい」
ぼく ないし ぼくらは
人生という定型の外側にそって 迷い
いつもぐらり、と
荒野の神につまづく
そんなとき
火の夢の残像に浮き出る、きみにあいたいと
ふと思う
血の落ち葉 踏み分ける道、未来は無明
君にあいたい
◇いつのさんとの朗読デュオはこちらの勘違いで、単に朗読会
をいっしょにやりたかっただけだとか。特にお願いしても
これはなんなので、まあ11月はひとり朗読をやりましょう。
◇枡野浩一の「君の鳥は−」をまだ読んでる。自分のHPに口座番号
を載せて、「誰かこの才能ある特殊歌人に−」と書いてアップしたら
座談会をしたばかりの谷川俊太郎が、座談会の日付を金額にして
振り込んでいた、とか。東京で歩いていたら、「ますのさんでしょう?」
と声をかけられて、歌集をまだ買ってないんです、と言われたので
リュックに入れてたサイン本を売ってあげた、とか。後半になると枡野さん
自身にかかわるすごくいいエピソードがある。ほんとにいい本。
ますのはかっこいい。でも読んだ後なんか短歌とかすべてがどうでもいいような
気もしてくるのは私の性格が悪いから?◇名古屋でもらった「柑」と青柳さんの歌集を読む。
うーん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
はーん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
うーん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
はーん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
なんでこうなるの?
◇自分が90年代に彼女たちと短歌人にいたら、ほんとうにどうだった
のだろう? 別に話もしなかったかなあ。
◇「火星のオリンピック」という朗読シナリオで使いたかった、康珍化の曲。
「1984年のオリンピック」 歌:伊藤銀次
#傷つけないようにと したことで
#大事な人を 苦しめたことがあった
#さよならは いつもつめたい言葉
#難しいことは わかってる 1984
# (ナインティーエインティーフォー)
#
#時間のはやさに からかわれるように
#うしろをみないでぼくは走った
#誰もいないフィールド 立ち止まったっていいだろう
#けして誰かのためでなく1984
#
#Don't worry I Love You I need You
#Don't worry I Love You I need You
#きみの生き方を 愛してる
#
#朝まで続いたピンボール 泣きはらしたエブリデイ
#きみが明日を 選ぶなら 1984
#
#時間のはやさに からかわれるように
#うしろをみないでぼくは走った
#ほんとにほしいものが みつかるまでは
#ぼくはうちへは帰らない 1984
#
#Don't worry I Love You I need You
#Don't worry I Love You I need You
#きみの生き方を 愛してる
うーん。寝よ。1:22 00/08/02
■2000/08/02 (水) 泣いたまさおか ◇花森こまさんから「逸」の11号が届いた。
わたしの石井峰夫さんの追悼句を2ページで
のせてくれてた。
自分で読んで泣いてしまった。
石井さんすんません。
石井さんすんません。
石井さんすんません。
■2000/08/03 (木) 夏の花咲く乙女達のかげに ◇ま、それはそれとして。
たださんの掲示板を読んで、掲示板にフルネームで書くか否か、というのことに
ついて枡野さんが強く意識してるらしいことにようやく気が付いた。掲示板の
上部に書いていたのかも知れない。枡野さんの「君の鳥は歌を歌える」はすごく
いい本だが、こうではないか。どこかにそういう「息苦しさ」、駅で電車が
遅れてきたら、すごく腹を立てる(あたりまえだが)という息苦しさがあるの
ではないか。あ、そういえば昨日うただひかるのコンサートがなんかヒカルの
体調不良とかで中止になって、ファンがおこったとか。どうでもいいが松田聖子
も1962年生まれ?
◇本日買ったCD
☆ザブリリアントグリーン「愛の愛の星」 50円
☆ジェネシス「ウイキャントダンス」 300円
◇天象のMLに送ったメールが配信されない。困ったなあ。
◇さて下の「泣いたまさおか」だが、書き込みをしたころには多少
冷静になっているわけで、それでもあああいうふうに書き込むのは
自分に酔ってると人はみるのだろう。消そうかと思ったが残しておこう。
なんだかそういうのは自分とネットの距離の証明のように思える。
でもある局面からは、そういう距離は消えてゆくのだろう。
◇青柳守音歌集『眠りの森に』 正岡豊:八首選
ゆうべから野はほの白くつつまれて雨に浮かんだ薊が灯る
みずいろの自転車ひいてどこまでも新しい夏さがしに行こう
ボートから熱い紅茶をそそぎこむ池よ九月の色へと変われ
窓ガラス割ってとつぜん花の渦つかめぬわけをきいてみたまえ
手を洗う水が匂うか春がまだひそんでいるか消えてくれない
手のひらでうごめく秋の月光を海まで運んでゆきましょうか
青年も十一月のさざなみも夢を殺してしまうまぶしさ
あくまでも淡くふうわりした花をただ一色で束ねてほしい
2:00 00/08/03
■2000/08/04 (金) 「きみにあいたい」朗読化バージョン ◇ 「きみにあいたい」 朗読化バージョン
じゃいきまーす、テステスト、ワントゥーテス、テスとかいってますが
これもう朗読はじまってますんで別にさわらなくっていいですー、テステス
ワントゥー、 あー、あー、ろ、ろーどあいかむ、
Load I come to thee I've been in need
OhLoad is it I who can playd
My sorrow to thee Load I pl ピー
巨泉の、クイズ・ダービー!ピー
Come on! hey Mr.heartbreyk!
come-----on! mr.heartbreyk! ピー
三時ーのあなたー、三時ーのあなたー あなたーのぴー
きり、切り込むきり、きりさばくきり きりじしきり
きりさばくきりきりこむきりきりじしきりきりしぐれきり
切り捌く切り肉(じし)切り込む霧時雨 切り込む男のぴー
ぴーぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
君にあいたい 清水あきら
ああ、もう秋も終わりだ 山はもうすっかり紅葉だ
かつて、紅葉とは、流れる血の、暗喩であり。
無法に生きる、男達の、顔の半分をかざっていた。
秋空を割る無為の一日!
あきぞらを、わる、むいの、いちにち。
紅葉に染まって、あそび。
ひといきにひとよを、ひといきにいっしょうをいきおわってしまうようなぼくらは。
その あざやかな 色彩によって くらい。
定型に 陽が射し。秋のぉ 風が吹く。
火傷しそうなきみにあいたい・・・・
ていけいにひがさし!あきのかぜがふく!
やけどしそうなきみあいたい!
ぼく、ないし、ぼくらは。人生という定型にそってまよい
いつもぐらりと、いつも ぐぅらりと
荒野の神に つまづく。
そんなとき・・・火の夢の残像に浮き出る・・・きみにあいたいとふとおもう
血の 落ち葉 踏み分ける 道 未来は無明。
血の落ち葉、踏み分ける道、ミライハムミョウ・・・
きみにあいたい。
■2000/08/05 (土) おれって写真うつすのめっちゃ下手! ◇歌合わせ2000の懇親会の写真が出来た。
おれって写真写すのめっちゃ下手! と思った。
あんまり自分で写真取らないんだけどね。あの日は懇親会
ちょっと暇だろうなと思って、そういうときはカメラを買って
いくのです。ひぐらしさんきちんとうつしてないやー。
水原さんの写真がとくに失敗! でも家に水原さんの写真があるのはなんかすごい。
◇「現代川柳の精鋭たち」が届いた。
いい本つくりである。岡井省二というのがよくわからないが。名前をみたことのある
のが20人ほど? 加藤久子さんが、略歴年表だけ、というのはさみしいかなあ。
荻原裕幸の解説の川柳と俳句のたてわけがおもしろい。こうした言い方でいうと、枡野浩一
の短歌は「57577のフォルムで人のこころをゆさぶろうとするもの」と言えるのかな?
◇朝、増殖する俳句歳時記の掲示板に、清水あきらの詩の初出を質問したら、きちんと
レスがあって、実はちょっとびっくりして、うれしかった。清水哲夫自身も書いているが、
どうしてもああいう掲示板では、こちらは雪が振りました、とか、蝉が鳴き出しました、
というような話になる、という感じなので、清水さん本人が答えてくれなきゃ無理かな、
と思っていたのだった。ああいう掲示板では「俳句」がコミュニケーションのなかに
解けてとろとろの愛液や精液になってるのではないかと思う。それがいやらしいか
うつくしいかは、みるひとの感覚ではないか。
◇よこたかおる@関西かばん歌会美人人妻、からビール飲み会の場所おさえた
とメールあり。ああ、そろそろなんとかしなきゃ、とはおもってたんだけど。
よこたかおる@関西かばん歌会美人人妻さんありがとう。
◇三宅さんに「地表」の句会にいってみたら、と先週の日曜にいったらもう
今日いってきたとのメールが。双々子にあったのか。おれはあったことないのにー。
ものおじしない人は行動がはやい。3:58 00/08/05
■2000/08/06 (日) あたへよかし全ての鳥に鳥の名を ◇土日に買った本
*文芸春秋ノンフィクション1987年 古 100円
*ミステリマガジン1998年5月号 古 100円
*群ようこ対談集「驚典」 新 1300円
*岡田斗志夫田中公平山本弘 「絶版」 新 1500円
あと買い損ねた本
*立川談誌『童謡話』
これはよさそうな本。モーニングの「風とマンダラ」とオーバーラップ
するが中に出てくる、童謡の替え歌の「感覚」がおもしろい。あとたぶん
語りの原稿をおこして、それに脚註つけてるみたいで、これはよさげ。
*ダナハラウエイ『猿と女とサイボーグ』
いわずとしれたサイボーグフェミニズマー・ダナの1991年の本がようやく
翻訳刊行。索引と引用文献とかのページの厚さもすごい。これらは奈良そ
ごうの書籍売場にあったんだけどデパートの書籍売場ってなんか本のそろい
が街の本屋とまた違うんだよね。あれなんでだろう。
ということで群ようこさんの本。最初に中村うさぎとお買い物の話。いまさら
とは思うが、「母親に着物とかを30分で500万円買われてしまった」(群
ようこ)とかの発言がそそる。読んでるうちに白洲正子の後継というのは水原
紫苑ではなくて群ようこを含めたボルテックスみたいに群生してるエッセイスト
女流生活ラバーズなんじゃないかとちょっと思う。白洲正子と水原紫苑について
は発売中の「幻想文学」で、(一年前にみたときは昔の三田正広みたいだった)
高原英理さんが言及。あと森まゆみさんとの対談がよろし。奥付みると、これって
講談社の「インポケット」にのってたのね。あれって一冊百円だったんじゃないのかな。
でこの本には10回分のインタビューがのってるだけだから、ずっとそっちを
よんでたほうがお得ってわけ!?
岡田田中山本座談会本は前二冊とも新刊で買ってしまった。また買っちゃった。
でもさすがにおもしろい。私はアニメも声優もほとんど興味ないんだけども。
でもアフレコやってるスタジオのひどさとか、(50ページあたり)アニメ
新番組のオープニングが七話あたりでやっと放映される(制作が遅れた!)
(199ページあたり)とかいうくだりには驚かされる。
ミステリマガジンは原寮の対談のみひろい読み。そういえば新潮選書で「日本
ミステリー辞典」というのが出てました。きちんと森博嗣とかまで載っていて、
結構よさそう。◇ちょっと前に買った本
*「地獄童子」(2)金田益実・森野達也 150円
いしかわじゅんの名作「漫画の時間」で、紹介されてて読んでみたかった
漫画のひとつがこれ。買ってはあ? という感じ。確かに、水木しげるの
匂いはするが、あまりにもコマ割りやレイアウトに関する気配りがなさすぎる。
うーん、でもまあまた何年かたてばインディーズ系で再刊されるような空気は
ありますねえ。
◇フリーペーパーとか。
*THE BAG MAGAZINE 第十号(奈良のビレッジバンガードで入手)
関西発行のサブカル系フリペ。A5版30頁。今回初見。特集「エロブックス」。
執筆は、関西の劇団とかそのあたりの人たちが中心みたい。トレバー・ブラウン
の「EVIL」というイラスト集が紹介されててそれはおもしろそう。セルロイドの
フィギュアを傷つけたりピアスつけたりしてるイラスト集とか。なるほどね。
あとアサヒグラフがつんくの特集。モーニング娘。とか、そのファンの世代の
女の子に、きみたちは何が一番大事か、ときくとほとんどみんな「家族」と
回答するんだそうで、それはちょっとクルものがありますね。「LOVEマシーン」
をバナナラマと「ミュージックマガジン」に書いてる人がいて、ああ、なるほど
とか思ったものですが、「LOVEマシーン」以降なんか確実にCD購入者というのが
全体的に増えてるんじゃないかと思うのはわたしだけ?
◇昨日、このさるさるの「読書日記」に登録しなおした。ジャンル別日記ランキング
がみにくい場所にあって、現在この「折口−」は2位か3位です。ていうか、20
人以上みてないとランキングに入らないんだけどそんなにアクセスがある日記って
3つしかないみたい。ジャンル掲示板もあって、そこに書き込みした人の日記を
ぱぱっとみて感想を書いておきました。
うーん、でもこういう日記は、「読まれたい」わけだが、「掲示板」と違って話題に
具体的に誰かに触れてほしいのかというとそれはわからないような。同じ本読んでる
人とコミュニケートしたいというのはあるんだろうけど、それはメールのやりとりが
したいということなのかなあ。◇「かばん」の掲示板で枡野さんが藤原さんのHPのことを尋ねている。
サーバーダウンしてるわけだが、404notfaindももう今出ないし、
それを常連の人に伝えるすべもないわけだ。
ひょっとして荻原さんのとこへ大量の質問メールがいってるとか?
そりゃーやばいべー。
◇今日から奈良は「燈花会」。浮御堂、鹿苑を中心に一万本の蝋燭がともされ
ます。あとでみにいきます。ということでではでは。18:15 00/08/06
■2000/08/07 (月) BGMは「つりたろう」のCDだ! ◇ということで昨日は浮御堂、および大仏殿前広場などなどで
ともる蝋燭、返す真実、返す真実、ともるあかりよ。
ミニコンサートは琵琶とクラリネットのフュージョンっぽいのね。
わりとなだらかで感じよし。しばらくぼーっとする。
◇買った本
*『俳句現代』9月号 1000円
もうMLに書いちゃったんだけどなー。とにかく、今号は読み所
があってなおかつばからしくって、わたしにはなつかしい人も(笑)
のってたりなんかして、おすすめ。でも1000円は高くないか?
おすすめ作品 東直子
・夕立に塗りこめられて三枚の壁が吸いつくように眠たい
・鳥ねむる星より滲む体液が水平線を燃やしているわ
団鬼六のインタビューはクイックジャパンのジョージ秋山のようだ(爆)
◇届いた本
*「かばん」8月号
かばんですー。なんか表紙変わって雰囲気変わりましたー。作品より文章が
多くなったような気はするけどそれはなんか歌会評が増えたからのような。
◇あと今週の少年ジャンプの『ヒカルの碁』の扉絵がなんかやらしい!
夏コミ前だからサービスしたの? うーん。
◇あ、そうそうキースロバーツの『パヴァーヌ』っていつのまにか復刊して
たのね。昔もってたけど捨てちゃったー。どうでもいいけど福島泰樹ビデオ
全20巻ってどんなのだろ。みてみたいー。22:55 00/08/07
■2000/08/08 (火) 「かつくら」見て歌集がほしいと いうメールが届きました。よかったねー。一冊売れたよ。
■2000/08/09 (水) 『13』を読みつつ寝ればほうきぼし ◇今日買った本
*「LOVE論」つんく 古 250円
*「ART/LIFE」 古 350円
ということで、モーむすのことを考えることが多い今日このごろ。
後者のほうのは、有名か無名かまったくわからないアーティストのオリジ
ナルのA4のコラージュやデッサンみたいなのをプラスチックのフォルダの
ようなのでバシっと綴じてある変わった雑誌。版元はコネティカットとか
書いてあるけどくわしいことはわかりません。購入した号は、1988/6月
の号みたいで、日本からは沼田元気が参加。部数は200部みたいだから、
全部のページ−作品に48/200のようなエディションがあります。
ふーん。アーティストは42人で今はなき「WESTGERMANEY」から5人、
とか、「FINLAND」から1人とか結構グローバル。1988年だからまだそんな
にCGとか使ってないかな。私が他の作品を思いつくようなアーティスト
の名はひとつもないです。でも現代美術の送り手なんて浜のまさごより
多いからねえ。沼田クンは、盆栽アートの真っ最中のころですね。
音符を使ったあっさりした作品がちょっといいかな、と、あとは似たり
よったりですね。最後のページに協賛、みたいなことを書いてる頁があ
って「ART VIVANT/SEIBU CO LIMITTED」とかも書いてます。価格は
35ドルだったみたい。150円として5000円くらい? そんな感じかな。
◇古川日出男『13』を途中まで読んでいたところから読み出す。
・・・・・寝てしまう(^_^;)。半分ほどようやく行く。
茸で幻覚を見るシーンは、確かに濃密。でもまだ全体が見えない。◇かなり前に買った本
*「秋山修の版画の見かた買いかた」MADO美術文庫 古 300円
ということでついでにこんな本も。「一枚の絵」とか「美術の窓」とか
実際の絵画版画購入者販売者対象の美術誌というのはほとんどみない
のですが、それなりのことが書いてはいるわけで、これなんかも「美術
の窓」に連載されてた版画専門の画商さんのものをまとめた本。
私はこれではじめて「カタログ・レゾネ」というもの(その作家のトー
タルな公式作品カタログのようなもの)の存在を知りました。漫画でよく
ある、絵画オークションの話もバブル絶頂期の東京サザビーズのがくわ
しく書かれてますが、やっぱり億単位の金が動いても、実際にやってる
ことって地味っぽいな、とか思いますね。ピカソの「貧しき食事」が
そこで5600万で落札されたけど相場は95年時点でその三分の一まで
落ちてる、とか、まあそういう話で、なんか地味でしょ(笑)。
までも、「現場」ってこんなもんじゃないかな。1:50 00/08/09
■2000/08/09 (水) 九月はしるべなかった恋のあとの月 ◇私が今日買った本
*『三代目魚武濱田成夫伝』 画:ナカタニD 作:濱田成夫 100円
*『吉本隆明詩集』思潮社版 100円
*『音楽の海岸』村上龍 150円
昨日の「ART/LIFE」がまだ残ってるかな、と思って同じ古本屋へ
仕事帰りに。一冊残っていたけれど買い足すほどでもないようなので。
濱田成夫の詩集を読んだことがまだない。どちらかというと詩歌の
読者はそんなに読んでないのではあるまいか。枡野浩一の掲示板から、
浅草キッドのページへリンクがあって、いってみると、ビートたけし
の最近出た、詩集に関して書いてある。私が虚をつかれたようになった
のは、ビートたけしの「詩」に出てくる女への思慕を枡野浩一や浅草キッド
の水道橋博士は、「ほんとうのこと」と素直に受け取っているのに、
私は「詩」だから「フィクション」(あるいは一種の通念)みたいなものだ
と即座に反応してしまったということ。このあたりの感覚はなんか説明しに
くい。さて、濱田の本は、18歳から22歳? くらいまで、この人は1963年生
まれだから、83年から85年ころのことになる。自分のデザインした服を着て
大阪の街を「歩く」(ひたすら!)ことを続けてたら、パリのファッション
界の大物に見込まれて、パリでショーをやれることになり、大受けに受けて、
帰国し、会社と契約すれば有名デザイナーとしてやっていけたがそれを拒否
して、もう一度自分の自伝の第二部をひらくために何でもやったるわい!
というとこで終わる本である。確かにすんごくかっこいい。やりたい女とは
きちんと心をかよわせてー惚れさせてーしかも自分の思うとおりに、やる。
ほとんど本宮ひろしの漫画である。さて、詩は、というと、いくつか引用され
ている部分を読んで、一番思うのは石垣りんの詩である。詩集が再刊されて
三万部売れたというが、別に現代詩文庫版はずっと出てるんだし、なあ。◇石垣りんの「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」という詩は、教科書にも
載っていた(私のときにはね)教条主義的に見える詩だが、言葉や活字の字面
からは、不必要なものを極力はらった、強靱な直立の感触を私は感じる。静か
な電流のような、音楽を感じる。舌と唇と声帯とそして意志とまなざしが、ひ
とつになったときにのみ語り出されるような「ことば」の感触がある。確かに
濱田の言葉はそれに似ているところがあると思う。違うところは、ひとつは濱
田には「とにかく、まず、自分が<しあわせ>になるこっちゃ。それがないと
ぐちゃぐちゃいうたってはじまらへんのや」という実感があり、石垣には、ど
うしようもない「共同体自体とともにある<しあわせ>」という理念による
汚染があるからだろう。その意味で先日の朝日新聞の「ひと」欄(あそこって
ほんとうに奇妙な欄だ)での石垣の現在−よく覚えていないが、「私なんて
よけいものなんですよ」というようなーの発言は、新聞の話だからどれくらい
本当だと思えばいいのかはわからないが、この国のなかの「詩」の位置を私に
考えさせる。私はずっと思ってるのだが、この国の詩に異常があるとしたら、
それは「詩がおもしろくないといけない」とみんなが思っているからではない
だろうか。海外詩を読んでいると、こんなもんどこがおもろいねんというもの
にたびたび出会うが、この国以外の多くの国では「詩は別におもしろくなくて
も詩であればいい」のではないか。なんども書くが、清岡卓行の新潮選書の
『抒情の前線』のなかの石垣りん論をぜひ読んでほしい。わたしたちの「理念
」の再検討は、たぶん、あそこからはじまる。23:13 00/08/09
■2000/08/10 (木) 『13』『吉本隆明詩集』 ◇『13』古川日出男 幻冬舎 1900円
ひさしぶりに小説を読み終える。作者は、わりと寡作な人で、長編はこれと
『沈黙』という本と、二冊みたい。興味を持ったのは、河出からの「Jミステ
リー」というムックにインタビューがのってたのと、本がとても綺麗な装丁だ
ったから。さて内容は。
ぼくは村上龍を思いましたね。日本からスタートするグローバルな話で、
主人公響一が、26歳で天使と接見するまでの物語。そこへいたるまでに、
猿学のフィールドワークをはじめとする濃密な辺境とそれに接触する文明、
そして変容するキリスト教の物語がからみます。
二部に別れていて、一部は、ほとんどジャングルを舞台に、「森」の内部
での「覚醒」を、力ある文体で書き込んでます。二部は、映画作成にからん
での何人かが、その覚醒後の響一と接触するまでを、見事なまでのアメリカン
なスタイルで書いてます。このあたりの「音楽」の執拗な、までの言語による
描写、ミュージシャンや女優といったひとたちのポジティブな生のスタイルが、
一部とはまったく違うスピード感で書かれてますね。
とかなんと書いてるけどおもしろかったかと言われると、まあまあかな、と。
でも久しぶりに長いものを読み終えた感覚はあり。◇きのう買った「吉本隆明詩集」は持ってたと思うんだが、どこにあるんだか
さっぱりわからなくて。このなかに「恋唄」という、同じ題の詩が、3編はい
っていて、私はそのひとつも、清水の「きみにあいたい」と同じように20年
暗誦しつづけて来たように思う。昨日の「九月は−」というタイトルはそのなかの
別のひとつから。
「恋唄」 吉本隆明
九月はしるべなかった恋のあとの月
すこし革められた風と街路樹のかたちによって
こころよ こころもまた向きを変えねばなるまい
あらゆことは勘定したよりもすこし不遇に
予想したよりもすこし苦しくなる
わたしが恋をしたら
世界は掌にさすようにすべてを打明け
幸せとか不幸とかいう言葉をつかわずに
ただひどく濃密ににじりよつてきた
(以下略)
こんな感じね。どうでもいいですが私はこの鮎川信夫の解説つきの版がや
っぱり好きだなあ。
・それに、彼がわれわれにあたえた世界苦とたたかう人間のうつくしいイメジ
は、ながくわれわれの脳裏から去ることはないであろう。それは、戦後世代で
あるわれわれの支離滅裂な経験に、見事な統一像をあたえ、散漫な感情に焦点
をあたえたのである。 (鮎川信夫)
歌合わせ2000の懇親会で穂村弘がスピーチしたときに、みんなちょっと静かに
なって、穂村くんがちょっと照れながらしゃべりはじめたのでした。うーん、ほら、
わりとなんか早坂類なんかでもそうだけど、短歌の現場みたいなとこにいなくなっ
ちゃったじゃない。でもみんなほんとはいてほしかったんだよね。そういう中で、
わたしたちは、穂村弘だけは、っていうのかな。ここにいてくれた、みたいな微笑
みをみんなが浮かべてるような気がぼくはしたんだけどね。それは、なんかちょっと
いい雰囲気でした。「散漫な感情に焦点」があたえられたような。
でも本人はかばんの掲示板でよくわかんないこといってるしなー(^^;)。
ま、いいか。明日は遅くなるので、日記は12:00まわらないと書きません。では。
22:34 00/08/10
■2000/08/13 (日) 『LOVE論』と歌集の在庫 ◇いろいろあって日記がとんでしまった。ごめんなさいー。
◇「かつくら」みて歌集がほしいというメールが届いたので、版元に在庫を
問い合わせたら、まだ12冊あるそうな。みんなもう在庫ないと思ってるだ
ろうな。作品を新しくまとめてみませんか、と付記。うーん。
◇第一歌集にせよ、もう読んでもらいたいと思ってるのかどうか実はわから
ないんだよね(^^;)。古い本だということもあるけれど、読みたいので
す、と言われて、梱包して送って、2000円なりを受け取って、それでどうな
のかと。ただあの歌集を自分で手にしたときに「うれしさ」というのはほん
とに全くなかった(爆)ので、第一歌集アンソロジーとかで歌集を出したよ
ろこびを語ってるのをみるとうらやましいことはうらやましいですね。
◇ということでつんくの『LOVE論』を読みました。こ、れ、は。一種の
「攻略本」ですね。モー娘、とかがソフトで、その攻略、というかたちの
最初から設定されている「情報」の「本」としての提出。文体は、語り
からの起こし、みたいで、特になにということはないですが、確かに部分
部分がおもしろい。私はモー娘の誰が誰かわからないし、この本読んでも
あんまりおぼえないだろうと思う。モー娘が人をひきつけたのは、今普通
の人間が持っている「しょうもなさ」をいかに個性的に克服していったか
ということなのではないだろうか。清水哲男さんの『歳時記』のページの
掲示板で、「現代詩は読者に見捨てられた」ということを書いてる人がい
て、別の人が「現代詩は読者に見捨てられていません」とか書いていて、
それは現実に見捨てられてるかどうかはともかく、「見捨てられた」と
書くことが、見捨てられてない、と書くことで、全体のしょうもなさを
克服してるというんでしょうか、そんな感じがしたなあ。
◇渡辺松男さんの歌の韻律もなんかそういう「しょうもなさの克服」みた
いなものがあるように思えますね。歌集読んでみたいとひさびさに思った
りしてます。11:25 00/08/13
■2000/08/14 (月) ナイト・ウイングス ◇たむちゃんなかおくんかみうちくん。かみうち!もっとはよ
電話してこいよー。
◇今日買った本
*『ホンの本音』群ようこ 130円
「精興社見学記」というのがあって買ってしまう。
*『短歌研究91年年鑑』 100円
昨日、自分の歌集のことでぐちっぽいことを書いたら、藤原さんが
昔少し年間歌集評で、『四月の魚』について触れてくれたこの号が
あった。反省しなさいということかと思って購入。座談会は塚本、
馬場、島田修二、佐佐木幸綱。年間歌集とかでは渡辺松男さんとかは影
も形もない。
*『プラニバース−二次元生物との遭遇』A・K・デュードニー 280円
レオ・レオーニ『平行植物』などの系列の架空生物本で、二次元
での生命体との交信、というスタイルで語られる本。と思うほど
にはおもしろいものでもなかったが、工作舎が出しそうな本だ。
*『ウインドウズ100%』9月号 800円
今月号は、デスクトップで便利なソフトの特集。これに「コピット」と
いう*****でしか表示されないパスワードをコピーするソフトがは
いっていた! で私はニフティのパスワード書いたものをどこかへやっ
てしまったので、ずっとニフマネの設定ファイルをそのまま古いパソコン
からコピーして使ってつないでいたのです。で、さっそくやってみると
ああ、使えた。ではインターウエイでホームページディレクトリにアク
セスしてみましょう。ああ、出来た。ということで作ってしまいました。
でもまだ何もないよ。
まさおかくんの夏休み
ニフティは自作CGIは使える(SSIは使えない)ので、これでレンタルで
ない掲示板が作れます。チャットもつけた。速度は、今朝の状態では充分だったが、
うーん夜は使いものにならないかな(笑)。◇清水哲男さんのページの清水甲斐さんは清水あきらだったのか! それにしちゃ
句が下手だな。あと「ミッドナイトプレス」の清水哲男さんの写真の下に「イン
ターネットを駆使する」とあるのは変。
◇かばんの掲示板に田中庸介さんが登場。穂村くんはでもお盆休みがあけないと、
答え書き込めないんでわ?
◇荻原裕幸さんによる、17音BBSがスタート。今度は俳句川柳イエローページ
を作るとかでこれはすごい量になるだろう。まじめにやってる人も多いが、
変な人も多いと思うので、気がめいらないように休憩しながら作っていって
ほしいものだと思う。9:20 00/08/14
■2000/08/15 (火) あおいみなとでみるゆめは ◇昨日買った本
*『バスルーム寓話』おかざき真里 新本 952円
*『ブレイクーエイジ』5巻 馬頭ちーめい 新本 573円
*『だいたいでいいじゃない』大塚英志・吉本隆明 新本 1238円
*『懐情の原形−ナラン(日本)への置き手紙』ボヤンヒシグ 新本 1400円
*「すばる」9月号 新本 820円
◇難波ジュンク堂で「活字倶楽部」は売り切れ!
◇さとうさん。さとうさんのこどもさんのいさおくん。おのださん。
かじくん。
◇たむらくんの長男(小学4年)がきょうから中国へいく。
奈良市の交流団である。
名刺を持っていくようにいわれたので、昨日、夜、たむらくんが
写真をスキャンしてくれと持ってきた。一週間のホームステイ。
食べ物が心配。中国よ。中国よ。中国よ。
◇ニフティのホームページを作り直す。
実は最初のは「サクサク作成くん」で作ったのである。
転送に「Nextftp」というシェアウェアを使ってみる。
すっげーはやい! 設定ちゃんとすれば、あとはもの凄く簡単。
あと整理もすごくやりやすい。これで2000円なら、それだけの
値打ちはあるような。
◇休みもあと一日である。
◇ あああの人影は
ヤシの樹みたい
ヤシの実をひとつ
落としてよこせ (入沢康夫)22:28 00/08/15
■2000/08/16 (水) きりのはやしにふくかぜは ◇というわけで休みが終わった。
◇午前中、またニフのホームページをいじる。
詩をいくつか作ってみる。あんまりなんも考えないタイプの詩ね。
◇自分の詩ではないが、こやまくんとその彼女とそのともだちとプールにいった。
大阪の室内プール。なんか子供がいっぱい! で恐怖!
◇帰ってから、村上龍『音楽の海岸』を読む。
もう飛ばし読みである。途中にまた『シベールの日曜日』という映画の話が
出てくる。なんかうんざり。小説の登場人物というのはしゃべらないと何も
することがない。だからみんなやたらとしゃべるが、それを読むのが鬱陶しい
ように思える。
◇寒川猫持の『走馬灯の夜』を読む。読むというかねえ。これ本になっちゃうん
だろうなあ。しかしみんなほんとに寒川さんの歌読んでおもしろいと思った
のかねえ。わたしはなんだか一首読むだけでうんざりするんだけどなあ。
大阪の幼年時代を自作のベタな俳句をつけての、小説というよりは、文章。
でも、まあ、この雑誌(『すばる』)の編集がこれでいいというならいいんでしょう。
◇ついでに『言霊の天地』中上健次鎌田東二とか『だいたいでいいじゃない』大塚英志
吉本隆明とかも読む。全然関係ないが、最近「山野草」の専門誌があると知って、
ははあ、とちょっとびっくり。山野草というのはミヤマホタルカズラとかそういうのを
鉢植えにするやつね。盆栽と観葉植物と園芸と植物採集のブレンドみたいな感じ
がなんとなくする。『言霊−』はかなり折口信夫に触れてるんで、やっとこの日記の題
と関わるような本が出てきたわけですが(^^;)、なんか「ウチョウラン」「イワチドリ」
というような山草は一本数十万円で売れるとか書いてあります。
それもすごいなあ。これ本の感想じゃないか。うーん、『心的現象論』はどうなるのだ
ろうか? 本は出るのかな?
◇今日買った本
*『レベルE』1巻 富樫義弘 30円
*『エアマスター』9巻 柴田ヨクサル 250円
*『誰が為に熱血ポンちゃんは行く』山田詠美 200円
この間柴田ヨクサルの『谷仮面』をはじめて読んだ。もう絶版だとか。◇まだ書けるかな。ボヤンヒシグというモンゴルから来た留学生詩人(修士論文は
「鮎川信夫論」!)の『懐情の原形』も読む。モンゴルの詩については、有馬
なんとかという人が翻訳紹介しているが、家には本はない。短い行だが、妙に空間
的なひろさを感じるのはこちらの先入観か。この詩人も1962年生まれである。
しかし、留学を終え、既に帰国しているので、穂村弘や荻原裕幸とかとコミット
することはあるまい。草原の人には、草原で会うべきか。23:41 00/08/16
■2000/08/18 (金) あなたがあなたであるわけは ◇仕事。うーん。
◇うしみずくんこやまくん。
◇ジャストネットのホームページを更新しようとするがトップページ
の画像が決まらない。いろいろひっくりかえしているうちに12時を
まわってしまった。明日にしよう。
◇荒川さんの日記がすげーおもしれー。
◇あと書くことないんで、詩を引用。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
夢
ボヤンシング
空を泳ぐいっぴきの
魚を見ている
つかまえ
ひとに渡そうとする
冷たい手が
ほのぼのした手の中へ
泳いでいく時
目が醒める
禁じられた手と手が
いつの間にか
胸の上に結ばれていた
『懐情の原形』より
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−0:42 00/08/18
■2000/08/20 (日) すいませんー更新は夜に 更新は夜になるとおもいます。
みてくれたかたもうしわけありませんー。
まさおか
■2000/08/21 (月) 念写と周波数 池田さんの句集『ゆく船』の句のいくつかに、「お中元やお歳暮のCM」を感じたのと、
三宅やよいさんのたとえば
冬の旅いるかは空の輪をくぐる
という句に、二時間ドラマの終わりの場面−刑事とか探偵役とかが、事件が終わってちょ
っとセンチメンタルに公園や遊園地とかで回想する場面ね−を連想するのはよく似た感覚
だと思います。 これは批判してるようにみえるかもしれないけど、別にそんなつもりは
なくて、そう感じる、というだけです。 で、念写というのに対応するような形で、わた
しはこのごろの短歌に対して「周波数」ということを考えてます。 これは千葉聡さんや
枡野浩一さんの短歌に関して自分が思うことですね。もちろんそれ以前の、早坂類さんと
かにも思うわけですが。 現在、短歌を書こうとする者の意識は、どこに”憑く”のかと
いうと、「言語−日本語を「短歌」という「周波数を帯びた」「言葉の単位」に形成する」
ところに憑くのではないか。 というのがその意味です。 「短歌」というものを「周波
数」としてエクスポートすることにより、現在の表象のすべてを、ひとつの無段階の周波
数の「層」と化すことが、個人個人の作歌における個性の先端で行われているのではない
か、ともいえます。 そのエクスポートの過程において、短歌作品や、短歌作品内部にお
いて構成される人物像が倫理性をおびてゆく、というところに、時代の層にほわんととけ
ているものを「結晶化」させてゆくような「表現」の力があるのではないかと思うわけで
す。 それに対して、俳句の表現の変遷過程においての「現在」の先端、ということを考
えるとどうなるか。 俳句というものもまた、書く、つくる、という感覚から、書く、つ
くる、詠むという感覚をほとんどそのまま残したまま、「エクスポート−ひとつのソフト
ウェアから別のソフトウェアへの排出もしくは転送」されるものとしてしか生き残りがた
くなっていったのではあるまいか。 ただそこにおいて、短歌のように「言語−日本語」
という「短絡、もしくは圧縮」がうまく作用しなくなっている、あるいは、底が抜けてし
まっている、という感覚があるのではないでしょうか。その抜けた底に蓋をするような
感覚が、個々の俳人の作句過程において意識されてるのではないか、そのひとつの結果と
して、一句の描き出すシチュエーションもしくは「像」が、人間関係における通俗的コミ
ュニケートのいくたびも再利用の可能なものとしての「像」を、なおそれぞれの俳句作家
の個性を付加したものとして創造されるのではないか、ということですね。 この過程の
ことを「念写」、といい、人間関係におけるいくたびも再利用の可能な「像」ということ
で、「お中元のCM」とか「二時間ドラマの結末」とかをわたしは例示したもしくは思っ
た、ということです。
「周波数」という言葉を使ったのは、ひとつにはもういまある一群の人々にとって、
「短歌」というのは「定型詩」でも「様式」でも「フォルム」でも「フォーマット」でも
ないように思えるからですね。 57577という音数律を、もう音数律という言葉では
なく、フレーズや単位そのものとして使用しながら、なお「短歌」のもつ言葉の勃起力だ
けを、作品に浮かびあがらせようとしている、というんでしょうかね。 そのときにその
勃起力をささえるのは、「これでぎりぎり」という感覚をおびた清潔感や倫理観なんじゃ
ないかと思います。・新しいI LOVE YOU の言い方は「君のエイズをうつしてほしい」
枡野浩一
・「ボランティアの千葉」ではなくて、くっきりとした影を持つ千葉でありたい
千葉聡
「ぎりぎり」というものが指し示しているのは、「一生懸命」という努力論ではなく、
あるものが生き残ることによりあるものは生を断念せざるを得ないと言う「生存権」であ
るとぼくは思います。 とはいうものの、それはまた自らの存在を、過剰に「裕福である
が故の、悪」という自虐にさらすことでもないわけですね。ひとりの人間の生存する「場」
の命運を命運として生きていこうとするときに生じる生存権の課題、というものがこの二
人には露骨であり、そこが人々のこころのセキュリティのある部分を解除させて、感動や
感興を産むのではないかとぼくはおもいます。(私−正岡自身のセキュリティが解除され
る、というのではないです) でもまあそれだけなら別にどうってことはないわけですが、
では彼らはなぜ「生存権」の課題を「生存権」そのものではなくて「作歌行為」として行
うのか、ということですね。(彼らの中で「作歌」がそういったテーマよりも先行してい
るものとして意識されてるという指摘には、それはそうだと思います) それは現在「生
存権」というものが「情報論」としてしか取り扱えない、もしくは取り扱いにくいものと
してあるからというのがまずひとつ。 そして、そことからみあうのが、おそらく、「短
歌」というものをほとんどフレーズそのものとして使用しようとするところに生成するエ
ンプティな”喩”とでもいうべき「詩のありさま」「詩という情報」、ではないかとぼく
は思います。 どう書いてもむずかしいなあ。
ちょっとはしょりますが、つまり現在の短歌の個性の先端(先端でない中間や後衛には、
もっと違う課題がまたあるとぼくは思います。)では「生存権論」が「情報」として「生
成」されていると。そのありさまが、逆に世界で生成する全ての事象を「生存権論的視点」
から再配置再構成していくと。「無段階の周波数の層」というのはこのことですね。
■2000/08/21 (月) チャットの2日間 ◇日記書いたらおわりね。今日の一日は。
◇二日ほどチャットページからチャットをする。ブラウザのチャットよりもかなり
速く、サクサク快適。問題はやはり認証か。初日は
なかはらさん
たなかけいこさん
ゆぶねさん
満月さん
いいだありこさん
さとうさん
おぎはらさん
みずすさん
みやけさん
きねこさん
ごがさん
みなみさん
二日目は
たなかさん
なかはらさん
たなかようすけさん
満月さん
あら川さん
てなとこね。入室前にログがみえてしまうので、ROMされるとわからない・・・。
インスタントメッセンジャー、ICQ全盛時代に、ページでもチャットも古いかな。
◇ますの掲示板から劇団ゴキブリコンビナートのDrエクアドルとかいう人の文章への
リンクがあって、これがおもしろかった。最初に、現代美術は「階級」だ、とか
いうのがあって、ほんとにこれはそうですね。あとJPOP批判だけど、バンドの
名前とかくわしいのね、この人。それがおかしい。あとヒップホップの日本語ラップ
の変さ、というのにも毒舌をあびせていてなかなか。
さらにここからリンクがはってある、「変」なので「おすすめ」、のページにダッチワイフ
の着せ替え写真&妄想コミュニケート(人形と会話してる)のページがあって、
これは、脳に来ますね。でもCGでシェードとかで美少女書いてるのとほとんど変わらない
ような気もする。こちらはアナログだから、変に見えるだけかも。でもキティちゃんの浴衣
を着せるというのとか、発想はするどいと思う。趣味、というのはある意味、人の批判を
無視する領域かもしれない。劇団の公演記録も、芝居って大変だよなーとあらためて思わせる
ものになっている。
◇チャットで。
ぽっぽさんが本屋でわたしの歌集をたのんだら、なにか書き込みのある本が来た、
とかで、聞いてみたらそれはわたしが出版時の記念会のときにもっていって書き込みした
やつだった! 何冊か版元に戻したときにまざっちゃたんだろうな。交換しても
いいのになー。◇きょう買った本
*安野モヨコ『美人画報』 350円
*小澤典代『静かな空気の流れる部屋』 350円
◇きのう注文した本(本やタウンで)
*渡辺松男『寒気氾濫』(あるのか?)
*田中庸介『山が見える日に、』(あるらしい)
◇昨日買ったのは
*『アスキー』9月号
注目は百瀬いづみ。いまとってる新聞にネオ家事入門とかいうのを書いていて、
これがおもしろい。つーか、家事ってキテルよね、しばらく前から。で、この
百瀬さん、こういうことするまでは、ウエブとかの仕事を必死でやってたみたい
で、それをやめて、手書きイラストと短文とかのエッセイも仕事をするように
なったんだとか。いかにそのほうが楽か、ということに気が付いたんだそうな。
コラム、というのもその文化戦略的なおもさ、というのはさらにすごいものに
近年なっているような。あと大森望が「BK1」を批判。でも『ゲーデル、
エッシャー、バッハ−』が数十冊も売れた、というのはすごいといえばすごいと
思う。別にわたしでなくてもよいが、誰かの歌集でもオンラインで数十冊売って
くれないものか。
◇「天象」のHPをちょっと更新。
詩歌掲示板をあたらしいものにした。
うーんそんなとこか。では。2:16 00/08/21
■2000/08/22 (火) 昨日の日記 ◇ということで。うーん。長くて告白調のメールを書いたので気が萎える。なさなえる
ほーそーん。それはなさにえるほーそーん。だるたにやーん。
◇最近バスのなかで読んでいるのが、山本健吉編の歳時記の「夏」の巻。
この歳時記とかは、季語だけあって例句のないのが多い。
やはり目がいくのは植物の句。
ララララと朝鮮歌や夏柳 虚子
(ガンダムじゃないのか(爆))
甘草の遠きは星の堕ちしごと 成吉
宇陀の野に都草とはなつかしや 虚子
草苺朝の赤さや歌の中 知世子
死火山の膚(はだ)つめたくて草いちご 蛇笏
目に白き道あはれなり蛇苺 波郷
膝曲げて軽き祈りの薔薇享くる 静塔
ネクタイを結ぶときふと罌粟赤し 風生
(こういうときの風生は全然すごくなくてすごい)
いちはつや親にやさしく古娘 草城
(草城はこの歳時記によくとられてて、どれもばたくさい)
強力の戻り荷軽しうさぎ菊 泰樹
(兎菊は別名きんぐるま)
ちんぐるま湿原登路失せやすし 秋桜子
(これはチングルマ)
などなど。
◇おなかがすいたー。とりあえずまた明日1:14 00/08/22
■2000/08/23 (水) 校舎を徘徊する百姓の幽霊達 ◇杵子さんから活字倶楽部が届く。やっとマスノインタビュー読む。えらそー。
いいわるいは抜きにして、えらそー、につきる。高野文子が昔、ひとつの漫画
書き終わったら次の漫画にひきずらない、とかいってたが、なんかあんな感じ。
いま短歌書かない状態だから、このまま続いてほしい、とか。うーん、それも
いいかもねえ。なんにせよ、人はしあわせなのが一番だとぼくは思う。
◇それよりも活字倶楽部本体のほうがおもしろい。なんでこんなにみんな家に
61番のトーンがあるの? というぐらいさまざまな「お店にある」本が、投稿葉書
コミケゲーム誌投稿葉書調のイラストで、書かれ、のせられていく。
これはなんかすごい。これは、本、というときわたしたちが思い浮かべる物のなかでも
極端なものをのぞいてぐううん、とおおきなおおきな手でゆったりすくったような
そんな本。極端なものとはあのひいいという感じの表紙の「最高裁判所判例集」とか
ああいうのね。極端なものを排除された世界の透明感というのは、なんというか
永遠に続く快適なマッサージに近いものがあるのでは? そうでもないか。
そのだから高村薫のキャラをなー。なぜTOYみたいに書くかなー。
あ、雑草社のHPがある!レッツゴー!(死語)ということでアクセス。掲示板。
書き込め! 書き込んだ! やりー。
◇エキスパンドブックは、ブラウザのバージョンあげたらトラブルが解決するみたい。
あとはあとがきだ(笑)。定着だ。脱マドンナじゃなかった脱アイドルだ(笑)。
◇とはいうもののどうかねえ。青木重治の俳句は結局句集にならなかった。「俳句空間」の
大井恒行さんは、「印刷代だけでいいから出さないか、といったんだが」といったらしい。
あ、これ書いたかな、一度。でもだから彼が「定着」をめざさなかったかというとそんな
ことはないような。結局古典的な幸福を信じられなかったということか。そういういいかた
もなにか。まあなんかどうでもいいかな、こういう話は。◇今日買った本
*「短歌研究」9月号
新人賞紺野真里さん。落ち着いた写真。なんか昔にくらべて写真おっきくないか?
作品は、「かりん」「未来」の人に最近よくある、いいわるいとかいう次元をこえた
「歌の液体」みたいなものがはしばしにまで染みわたってるような作品。でこの人は
未来ね。うーんただ30首読んだ、という気はあんまりしないのね。15首くらいの
ような。そこをつっこまれてるというか。あんまり自分と縁はなさそうな人みたいだが
それはどうでもいいのでがんばってよい第一歌集を出してほしいと思う。
あとは未読。
◇なんで昨日75もこの日記アクセスあるの(笑)。 なお日記のきょうの
タイトルは、「かつくら」の「炎のミラージュ」の紹介文から。0:57 00/08/23
■2000/08/24 (木) 旅に出るときはほほえみを ◇昨日の紺野真里さんは紺野万里さんのまちがい。
すぐ上を首折りて飛ぶ青鷺のなんだらう啼く声が届かぬ
『冥王に合ふ−返歌』 紺野万里
「もんじゅ」の事故時、一時間に72回の警報がなりひびいたとかで、
現場にいたひとは生きたここちがしなかったのではないかとかも思うが、
あんまりそういう感想はメディアに流れてないような。
◇今日買った本
*林真理子『白連れんれん』 100円
*銀色夏生『つれづれノート1』 230円
*清水義範『世界文学全集第二期』220円
「つれづれノート1」には瀬尾育生の短い銀色夏生評が引用されてて、なんとなく
持っておけば引用することもあるかな、と。この日記調のエッセイは7巻まで
出ていて、最新刊では子供といっしょに写った写真が多数。おかあさんが銀色夏生
というのはなんかすごいような、実はあんまり関係ないような。
◇安野モヨコ『美人画報』を読了。コスメ、女性の買い物、というのはこのごろ
なんかおもしろい。おもしろいといっては悪い部分もあるのかもしれないが。
ここのさるさるのほかの人でもそうだが、結局一日という単位で毎日を書き留めて
いくとき、ひろいあげられていく事象というのはそんなにも多様ではない。
私たちは「買い物」という言葉でそれを呼ぶが、ここには通俗性から必要性、そして
娯楽と実際の社会経済のベースのほとんどすべてがあり、すべてと関わる。
「買い物」のかなしさ、を小説で感じたのは私は実は西村寿行で、裏日本を舞台の
長編で、なんか監禁者に買い物にいかすシーンがあって、監禁してても買い物しないと
そりゃ食べるもんもなくなるわけで、そこでなんかすごいかなしさはただよって
ましたね。村上春樹の「ダンスダンスダンス」で「カルチャークラブ。なんてひどい
名前なんだろう」とかいう太ゴシックの文が反復されるけど、あれも一種の「買い物」
への哀感と背反と愛なのでは。◇で、この安野(あんのと読む)の本は「VOCE」という
雑誌に現在も連載中で、それの今年の2月号までのをまとめた一冊。が1999年12月に
出ていて、この本が3月21日で6刷め(^^;)。2万から3万部くらいは出てるのかな。
内容は、美人になりたい! とエステやカットや服やその他にまつわるもろもろを
さらりとそしてちょっとお金を使いながらイラストとともに書き留められた本。
ロスまでいって髪をカットするというのがそんなに特殊じゃない感覚というのがよく
書けてると思う。わたしの感覚では岡崎京子がスチャダラパーで安野モヨコがイースト
エンドユリ。どうかなーこれ。”スヴェルト”という単語にひさびさに出会った感じ。
あそれと、近所のコンビニにほんとに口紅をきれいに塗ってる女の子がいて、レジを
打たれてるとき思わず見てしまう。女の子って大変だよなあ。
◇もう少し。
いわゆるデリヘル、昔でいうところの出張ホテトルに、オプションで女装をサービス
するとこがあるんだとか。で、なんかこんにちわーとかいうときは普通だけど、じゃ
女装の前に化粧をしてくれりわけで、そこになると女の子はキッとした目つきになる
んだとか。うーん、デリヘルはともかく、そのキッといた目つきというのは見てみた
い気がするなあ。
◇手元にないのでそのうちまた買おうかと思うが、田中康夫の「なんとなくクリスタル」
の冒頭数頁は、主人公の女の子が朝起きるときのめざめの音楽をこれだったららこう、
とかずううあーとブランドならべながら書いてるわけで、あの言葉の流れの音楽性と
いうのはいい悪いをこえた圧倒感があったのだ。その田中の90年のエッセイに、松任谷
由美が、自分の曲を「商業高校へいってるような子にはきいてほしくない」と何度も
田中に言ったと書いてある。あーなるほどねと思うわけだが、商業高校なー、うーん。
◇IEとメディアプレーヤーをバージョンアップ。メディアプレーヤー7はよく出来てる
なあ。でもCDかけてグライコいじったらやたら音が割れるのはなぜ? でも音質向上
(^_^)v ふたたびロマサガ2アレンジ『エターナルロマンス』をかける。いい感じ。
◇2,3日前にいただいた本
*鈴木とみお歌集「木洩れ日の径(みち)」4:29 00/08/24
■2000/08/25 (金) 生まれる前にあなたと ◇うしみずくんにガールフレンドが出来た。すごい!
◇なんかしらんが9月の土曜日が全部仕事オフになってしまった。
うーん。9/2の土曜日の藤原さんたちの朗読会にいこうと思えばいけるなあ。
うーん。どうしよう。別に3日も私がいかなくてもいいような。詩の朗読会ねえ。
でも2日も朗読聞くのもなー。
◇今日買った本
*田中庸介『山が見える日に、』 2000円
とりあえず、こっちだけ入った。まあはやくていいんじゃないかな、本やたうん。
ちょっと明度を落としたブルーと、アルファベットが効果的な落ち着いた装丁。
うん、いい本。で、帯は枡野浩一。あとがき、等はなし。で作品は。うーん。
よくわからない。で現代詩手帖の去年のロフトのトークが載ってるのをもいちど
読み返す。うーん。ちょっと置いておこう。
◇田中さんにも高岡淳四さんにも長い題の作品があるけど、私がはじめて俳句研究
に7句かなんか依頼されたとき、「わたしがまだ短歌を書いていたころに作った
七句」という題をつけて、これがだめだったら「無題」にしておいてください、
と手紙をつけておいた。雑誌が出たら、「無題」になっていた(^^;)。
◇本屋で、俳句現代の次の号が出てないのかと思ってみると、KAWAIDE夢ムックとか
いう特集本があって、なんか詩のアンソロジーと、木坂涼(いたな、そういうの)
川崎洋の対談、早坂類と吉増剛造、和合亮一が評論で、ウエイストランド別冊に
載ってるような詩の作り手たちについて書いていて、どうもそのたりをねらった編集?
みたいな本。うーんようわからん。吉本隆明の「恋唄」も私が先日この日記で引用
したのが入っている。うーんようわからん。◇短歌研究の新人賞予選欄を熟読。
・月四万家計へ入れて夕食の当番こなすセミ・パラサイト
小潟水脈
なるほど。
・エプロンのままコロッケを買ひにきし理容師と五月場所をみており
日置俊次
慎吾ママですな。
・白昼にオルガスムスを迎えたる瞬間少し死に近づけり
笹岡理絵
わたしも迎えたいー(^^)。この一連は、エッチなモロの単語をさけて
ナンパ日記をウエブで書いてるみたいなところがある。
・黄金の下着を着けて出社する。今朝の職場は妙にしづかだ
谷井誠司
ああどんな下着なの。
・生と死の意味を問うより先に知れ「生」は五画「死」は六画
加藤和秀
うん、これはいい。あれですね、微妙に島田修三森本平につらなる
ような「あーもー」的感覚が「作者」へ帰ってゆくような。短歌はこういう
ところで生き、歌は半村良の『産霊山秘録』のオシラサマのような場所で
生き延びるのかも。しかしそこで帰り先を読者と折半するようなわけには
いかぬものか。
銀行とは銀をはからひせむ部屋か 銀行というその名うるはし
葛原妙子
この歌なんか折半してるように思えるんだけどなあ。
◇今日もらった本
*坪内稔典『京都歳時記・夏』
三宅さんに、真弓句会の句会記録を貸したら、きょう返ってきて、
この本がプラスしてあった。写真がいい! 夕暮れの渡月橋。
貴船の古旅館。めっちゃぶさいくに見える舞妓さんの浴衣姿。
清滝の青楓。竹矢来。打ち水。みんないい。
ということで。0:23 00/08/25
■2000/08/26 (土) 明るい未来に就職希望だわ ◇定例チャット一回目。
参加者は、
まさおか
しみずさん
たなかけいこさん
たなかようすけさん
ますのさん
おぎはらさん
なかはらさん
れろさん
テーラーさん
ですね。えーと、なんか男人数>女人数はたっせいされたような。
◇とはいうものの、実はうえだせんせいんちでのビデオ編集をさぼって
チャットしに帰ってきたのであった。12:00にいくから、といってたけど
さすがに抜けられなくて、1:30に電話してたら寝てた(^^;)。ううん
ごめんなさいー。
◇なるべく本名で参加、とするのがわかりやすいし、個人間に理解の差が
なくなる。それだと参加しにくくなる人もいるし、かえって参加しやすい
人もいる。とりあえずは、あんまり限定しない方向で続けることにする。
集まった人の、ひとびとの要素で、チャットというものの話の流れは
大きく変わる。はじめて来た人にからまられることもある。なぐりかかる
わけにもいかないから、そのときのストレスは相当なものだというのも
知っている。そういう危なさももちろんはらんでのことではあるのだが、
とりあえずは、こういうチャットだよ、ということでオープンにして、
それでいい人だけ来てね、というほかはない。人の気分を害するだけの
ためにだけ参加して来る人があらわれた場合はとりあえずはみんなで落ちる
しかない。まあそんなのがないことを祈るわけですが。
(もちろん、あのチャットは単純なもので、@ニフティのオンライン会議では
そういう迷惑者の発言だけをオールカットする機能や、参加してる特定の
人だけに内緒の話が出来るsend、会議を見てるだけの人も一覧出来る
ust、とかのコマンドがあります。ウェブ上でそれを実現してるところも
あるんですが、ちょっと今の私のHP作りの技術では無理なんですよ。
それぞれのパソコンに特定のソフト−ICQとか−を入れるのが、こういう
目的には一番いいのだが、私はそれはいまちょっとやりたくなくってね。)
◇結局きのうは現代詩系の人が多かったので、その辺の話が多くなる。
kawaideの「心の詩集」とか(^^;)。
◇せめてもうひとつチャットを動かして、単純にチャットはじめての人のため
のチャンネルにしたいとも思うのだがどうだろうかなあ。それかビギナーズ
デイを設定するか。しかし宣伝がなー(^^;)。◇昨日買った本
*角川「短歌」9月号
特集が「53歌人が推薦する「心に残る短歌」」というもので、荻原裕幸が
1頁私の
ヘッドホンしたままぼくの話から海鳥がとびたつのをみてる
『四月の魚』
について書いてくれている。荻原HP「デジタルビスケット」に「原稿のために
天象俳句館を見返しています」とか書いてあって、何の原稿か聞こうと思ってたら
もう出ていた。単純にうれしい。からだが軽くなるくらい。しばらくぼっとしていると、
イエモンの『ジャム』が本屋の店内にかかった。間延びしたことばのひきかたと、
突き放しタイプの日本語ロックからの帰還調の歌詞に、しばらくさらにぼっとして
しまった。あとの記事はざっと。岡井隆は
したあとの朝日はだるい 自転車に撤去予告の赤紙は揺れ
岡崎裕美子
を推薦。この歌は藤原龍一郎の掲示板HP「TANKA・抒情が目にしみる」で本人や
枡野浩一や東直子とかで濃いやりとりがなされた歌である。この歌が歌会に出された
とき、丁度その歌会に辰巳泰子も来ていて、「好きでもない男として、外出たら
暑かったんでしょ。なんでそういわないの」といわれて泣いてしまった、と本人が
書いていたので、それを機縁に話がばばっとつらなったのである。
あとは近藤和中という人が坂原八津の歌を紹介。八津、という筆名は、七つの海をこえる
八つ目の海、という意味である。俳人の森賀まりのお姉さん。◇ あとは永田和宏がほんとに爺さんになってしまったなあ、と思う。
河出のムックでは吉増剛造にもそういう「じじい性」を感じた。そんなこというけどあんた
若いころ別に堀口大学も与謝野晶子もいってなかったじゃない。角川「短歌」に昔のった
連載「堀口大学聞き書き」なんて池田弥三郎とかだぜ、相手。聞き役の女性は別にいたけど。
吉増さんやろうと思えばたぶんそういうこと出来たんだよ。それはなんかなー、誰でも
「現在の自分」を語るしかないけどなあ。ついてきてる読者のある程度の高齢化と、新しい
読者の層の年齢には無頓着なような。今頃与謝野晶子を「いまのひとたちの歌と違って」と
ほめるなら、かつての俵万智への肯定的評価はいったいなんだったのよ。
あと「短歌」巻頭は穂村弘と水原紫苑のコンビ。穂村作品は前の短歌研究のほうがはるかに
よかった。このごろの穂村弘は総合誌で同人誌でやることをやってるようなとこがある。
別にいいも悪いもないけどね。これは編集者の問題。
◇昨日買わなかった本
*群ようこ『尾崎翠』『飢え』 ・・・未読本がへったら買おう。
*「俳句現代」9月号 五島くん高山くん。短歌30首プラスエッセイを二頁に押し込む
レイアウトは斬新。つーか何も考えてないような(笑)。夏石番矢がまた書いてる。
枡野浩一は「俳句現代」の執筆を二度ことわっているそうだが、そのときの穴埋めって
誰だったのだろう? 登場する川柳作歌がほとんど私が知らないひとばかりというのが
なんとなく不気味。
*「俳句研究」9月号 飯島晴子について。宇多喜代子の文章はよさそう。買って来て、
飯島晴子の文章の引用部分をここへのせたいと思うぐらい。
今日は長くてごめんなさい。10:10 00/08/26
■2000/08/27 (日) あけがたに読む人よ ◇とりあえずよしかわくんビデオはエンディングの音楽とレンダリング
DV落としてVHS落としを残してだいたい完成。やれやれ。
ちなみにハードはDVラプターソフトはユーリードメディアスタジオ
プロVEである。それにしてもメディアスタジオは(以下略)。
◇明日届くらしい本。
*渡辺松男『寒気氾濫』
うーんほんとにおもしろいのかねこの本。
◇昨日届いた本
*同人誌『開放区』 FROM 藤原龍一郎
*小冊子
『樋口由起子の句集【容顔】発刊を祝う会』記録 FROM 樋口由起子
藤原さんは昨日は横山康夫さんの出版記念会に出てたそうで、その
名前を知って30年目に逢うとかいうのはなー。でもオレもこないだ
武馬くにひろさんにはじめてあったのも名前みてから20年目くらいだった
しなー。前に『豈』の妹尾健さんと長沼都さんがクロノス句会(というのを
ちょっとだけわたしが運営した)で合ったとき「19年ぶりですな」とか
いってたけどなぜかそうなるんだよね。戦後焼け跡闇市派じゃないけれど。
でも今井豊とか、もうまた7年くらいあってないんだよね。
まばたきの恋やプトレマイオスの春 今井豊◇さて『開放区』は田島邦彦さんがやってらっしゃる老舗短歌同人誌。私が
10代のころからこの本はあって、本のスタイルもタイトルロゴもほとんど
変わらない。井本節山くんが編集してる現代詩の雑誌で郷原宏の詩が読める
ということでは貴重品だが昔ほど郷原さんもロマンチックはご一緒にしてない
からあんまり意味がないかな的な本、『長帽子』もかなり長いのでは?
最新号では安宅夏生がいい文章書いてるんだよね。ほんといい。
で、開放区に戻る。基本的になんか地味な歌書く人の集まりという気はする。
若い人の歌も最近地味なものになりつつあるように思えてならない。
吉川宏司が原因か? 福島久男という人が、坂井修一の寺山修司賞受賞と受賞
歌集『ジャックの種子』に言及。「坂井修一の『ジャックの種子』は退屈な
歌集であった」といきなり。ちなみに去年の寺山修司賞は、加藤治郎『昏睡の
パラダイス』で、選考経過の報告で大島史洋の歌集と最後まであらそった、
というのは象徴的な話。坂井修一はこの前の歌集を読んだが、確かにそれも
退屈ではあったが、短歌作家の集団の中にいると、やはり短歌に今何を求めるか
というと「安心」なのではないかと思えてならない。「安心」というのはどこ
からくるかというと、「好き嫌い」をはっきりさせる、あるいはそれがわかる、
ということではないか。ぼくは森本平や島田修三の歌に感じるのはそういうもの
である。塚本邦雄の「新幹線瞬間接着剤」や岡井隆の「渦巻くように妻を愛して」
とかを読むと、前者は「ほんまに塚本さんこんな歌自分でええとおもてはんのかいな」
という不安がよぎるし、岡井隆の歌は「いまここ」の絶対性が時間にさらされたときの
不安定性とせめぎあっててやはりどこか不安なのでは。◇わたしの歌でもそうだが、「軽い、ふわふわした歌」というのは別に軽いからではなくて
その短歌の作者が何が好きで何が嫌いかわからないところに、たとえば小池や永田の
世代からの不満や批判があがるのではないか。かばんの掲示板で枡野浩一に、早坂類の
短歌について聞かれて、おもしろいと感じたことはない、と言って、そのことはほんと
だけれど、別に人がどう読もうと人の勝手だからいいんだよねそれは。ただそれでも
歌集一冊読んでもらって、おもしろいと思ってもらっても「好き嫌い」がわからない
というのは作者のこちらがわの落ち度ではあるまいか。
森本平の歌集を私は見たこともないけれど、あ、あと喜多昭夫の『青夕焼』もみたこと
がない(^_^)、森本の歌を好む人がいるのは、そういう好き嫌いのリアリティではないか。
では歌は「好き嫌い」か、というと、私は違う、と思う。
◇うーん日記の文章ではなくなっている。昨日藤原HPを見て、あまりに考えすぎたせい
である。
◇先の福島発言は、続いて賞の選者の講評も退屈であると書いてはある。
◇特集は「短歌とその周辺」ということで藤原龍一郎が「俳句現代」になぜかほとんど
出てこない現代川柳のウエーブについて、これまであまり現代川柳に触れてこなかった
ものの視点として的確な評を書いている。
わたくしの生まれたときのホッチキス 樋口由起子
という句に対して「俳句の場合これほどの飛躍は無意識的に許されない。」と藤原は
書く。ここでほとんど説明されずにひとつの「尺度」として使われる「俳句の場合」
というものが、リアルなものとして、自我の中にあるかどうか、現代川柳を俳句と
みわけられるものとみわけられないものとの「差」はここにある。
◇バスジャックの十七歳の少年よ今度は国家を乗取るつもりか
前川 博 「開放区」より
前川さんは同誌の対談の年譜によると寺山修司の『牧羊神』にも参加していたことが
あるらしい。それでこんなつまらない歌を書くというのなら、いったい年月とは
なんであるのか。◇樋口由起子『容顔』は枡野浩一が捨てた川柳の世界で、ひたすら言葉をつむいで
きた彼女の第二句集。藤原HPでの書き込みを考えている途中どうしても「世界の
川柳化に対して歌人は短歌の川柳化でもって歌を生き延びさせることにより同時に
歌人としての自我の確立や文学性の延命をはかってきた。そのなかで川柳化する
世界に拮抗してきたのは自分達が作ってきた武器−過去の秀作としての川柳−を
自分たちで火をつけて灰にするようにしながら、なおかつほとんど誰の支援も受け
ないような場所で「作品」の刃を研いで来た、川柳作家たちだった」とか書いて
しまいそうになるのだが、これはどうしても理解されない部分の生じる話である。
まあそれはそれとして。いただいた小冊子は去年行われたこの句集の批評会の
記録で、よく考えるとこういうものを作り発送するというのは経済的にも時間的
にも大変なことで、よくやってるなあ、と思う。歌集一冊作るのをうっとうしが
っている自分はダメなやつだなあ、とも思う。
◇あとから読んでも当時聞いても(わたしの『容顔』批評会レポはこちら)
高山れおな発言はおもしろい。
・岸本(尚毅)さんというのは若手の有季定型のホープみたいな人ですけれど
句集を読んでいますと、虚子の句集に流れているような時間じゃなくて、
一種、死体を弄んでいるようなそういう感じがするのです。
(高山れおな−パネルディスカッション記録より)
ああもうちょっと近くに住んでいればねえ。せめて一年に何回かは酒でも飲んで
彼と話が出きるのに。
◇なかはられいこさんの日記に、明け方に『ノルウェーの森』を引っ張りだして読んだ
という記述があった。あけがたにひとが本を読むすがたというものはなんとなくうつくしいもののような気はする。
9:19 00/08/27
■2000/08/28 (月) 更新は12:00過ぎになります *きのうのかばん関西ミーティングのメールをアップしておきます。
夢のような8月の最後のウイークエンドが終わってしまいました。
さて関西かばんです。
歌会ではなく飲み会、せつなくにぎやかなアルコール消毒および栄養摂取は、
梅田の迷宮のような地下道を抜けた先にある結構おしゃれな酒場で
開かれました。田舎者のわたしはたどりつくまでにヒットポイントを何割か
失うくらいうろうろしました。
☆出席者
イソカツミさん 塩谷風月さん 横田かおるさん 江國凛さん
江草義勝さん 田村葡萄(はっとりじゅんこ)さん 真弓あんさん 正岡豊
6:30スタートで、途中題詠でもと思いそれなりの素材を用意してたんですが
それがまったくいらないくらい、お話はもりあがり、特に人間の挨拶の仕方
とテキストファイルのスクロール速度の関係に関するエピソード1、ファントム
オブドウモははっとりさん真弓さん江國さん三人の副交感神経をいたく
刺激したようで、まああれだけ笑えれば人生は楽しいでしょうな。
kaban−westというのは集まるとパソコン通信のオフ会みたいな
雰囲気とかさなるんですね。@ニフティでの交友も多いし。
あとうーん。
わたしはやっぱり多少短歌とか俳句とかを意識して長いので、
(江草さんにしてみれば、かばん創刊号を知ってるわたしは
謎の人、らしいです)
まだ自分の目の前にある「短歌」という輝きに、きらきらした目
やこころでもって、接したり迷ったりしてる姿というのは
正直いってうらやましかったですね。
まだ見たこともない次のエリアへ、お話がすすむクエストのように、
短歌という世界はあるのではありますまいか。
まああんまりよけいなこと考えないで、私もしばらくいこうかなあ
とか思いました。
みんなちゃんと帰れました?
ではまた来月。
夢で逢いましょう。
まさおか
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
じゃまた。
■2000/08/29 (火) 『寒気氾濫』はおもしろいーーーーーー 今日初めて渡辺松男歌集『寒気氾濫』を買って読みました。
あれはほんとにおもしろいですね。150ページあたりでちょっと飽きが来ますが、
それはそれとして、達成された口語をベースにした文体を古典的なネイショナリズム
へ再投棄しているわけですね。このなにか軍手をはめた上に手術用手袋をはめた
ようなのはなんでしょう。
あとは明日。もうきょうはだめ。
・法師蝉づくづくと気が遠くなり いやだわ 天の深みへ落ちる
渡辺松男
■2000/08/29 (火) きょう思い出した言葉 山下洋輔よ。
八月の最後の日のコーヒーは
死の味がするな。
−中上健次−
■2000/08/30 (水) メンデルスゾーン的な明晰さ ◇コンクールビデオ参加作品のダイジェスト版を作成。
ソフトのラプターエディットを使う。これは! はやいですね。
レンダリングをエフェクト部分のみにかけてゆくから、
DV→VHSの直変換システムがあればその辺のビデオ音痴のパソコン屋
の店員がいうように10分のビデオが10分で落ちますね。
フォトショップ使って云々とかやらなくて、ほとんどコンテ通りに
素材撮っておけば、あとはほんとになんか、直感的に出来ます。
インターフェースがいいんですね。
BGMは『ゼノギアス』サントラからゼブツェンのテーマ「飛翔」を使用。
ということで今日も2:00になってしまったので寝ます。
アイムソーリー。
◇さて、俳句研究の坪内稔典の連載で、作家名は忘れたが『ハサミ男』
『美濃牛』という講談社新本格系のメフィスト賞作家の本が紹介されて
いて、子規についてかなり書いてある、その手のミステリーなんだとか。
あこれは。読んでみたいですね。
◇群ようこ『飢え』は林芙美子を書いた、長編エッセイとかで、『尾崎翠』
を立ち読みしたら、きちんと死ぬときの「このまま死ぬのならむごいもんだ
ねえ」という言葉が書いてあった。なるほど。時間が出来たら読もう。
◇いかんほんとに。「渡辺松男メモ−「『選択』の王国」」はそのうち
アップ。この歌集『寒気氾濫』は1997年に刊行。わたしが読むまで3年
の月日が流れている。このわたしが! 正岡豊が! これを読むまで
3年か! ややこしい時代になったものだ。
◇寝ますー。2:31 00/08/30
■2000/08/31 (木) 百億の昼と二千円札 ◇ネットというか、いくつかの話題や書き手の重なる掲示板に
妙に緊迫感がある時期があって、つい最近では、先週の金土日が
そんな感じだった。日曜日の昼間にいくつか私信メールをうったら
なんか二三時間中に返事が来た(^^;)。みんな
家にいてそれぞれの掲示板をチェックしてたような気がする。
いまはちょっとおさまったみたい。穂村弘がうまいこといっていた。
「なにかすごいことがおこってるような気もするし、なにもおこってない
ような気がする」とね。ちょっとまとめてリンクはっときます。
かばん掲示板
短歌発言スペース・抒情が目にしみる
ますの短歌教信者の部屋PART2
あかおに掲示板
増殖雑記帖
枡野さんには
八月の正岡さんは永遠に早坂くんを好きにならない / 枡野浩一
と詠んでもらった。(といっていいのかな?)ちょっとあかるいせつなさがただよう
いい歌ではないか。
◇昨日(水曜)買った本
*句集『夏炉』岡井省二 250円
*『家族 それぞれの孤独』永畑道子 350円◇買わなかった本
*川勝実の本
エッセイ集なんだけど、この人は塚本邦雄と同時期の昭和20年代の「日本歌人」
にいた人で、現在は「青玄」同人の俳人・写真家みたい。船津淀治郎とかと共に
『高踏集』にも参加してて、その出版記念会をやったとかいう短いエッセイが
ある。そんなに読まれてない本でもなさそうなのだが、私は初見で、前川佐美雄
が「塚本邦雄の歌はいい。(なんとかかんとかの・・忘れた)歌は・・・」とか
いってほめていた、というのを聞いたことがある、と書いている。信憑性をいうと
きりがないのだが、塚本邦雄の歌に、わたし(塚本)の歌に師(佐美雄)は一度も
触れてなにかをいったことがなかった、とあって、ほんとに何もいわれたことが
なかったのかな、と思ったので、ああこんな感じだったのかな、とちょっと納得。
*須永朝彦『扇さばき』
大阪の古本屋にはどこにでもあるこの本が800円だった。よそより安い(笑)。
『玲瓏』が出るまでは、塚本邦雄のただ一人の弟子で、破門された、という
風説があった須永だがほんとのところはわたしは知らない。そんなに悪い本でも
ないがなんとなく買うのが恥ずかしい。
◇寒川猫持だけが話題になってる感のある「すばる」9月号だが、江藤淳の
弟子的存在の一人である菊田均の「江藤淳の生活」に故・鍵谷幸信やその
師の西脇順三郎に関するくだりがあって、(「すばる」p137〜p138)、
鍵谷幸信が「江藤か。あいつは傲慢なやつだ」といったとか、大学で西脇が、
「今日は江藤くんがいるから講義をやめます」といって帰ってしまったとか
そんなエピソードが載ってる。西脇にはこうした奇矯なエピソードが多いわけだが
実際はどうだったのであろう。
◇渡辺松男はまたあとまわしになった(^^;)。5:51 00/08/31
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