歌集「四月の魚」情報ページ
2007/10/13 by masaokayutaka
<初版ほか、あれこれ>
単行本としての歌集『四月の魚』は、初版が1990年に出ました。
まろうど社からの自費制作出版で、初版部数は500部です。
こちらの費用は100万円で、定価が2000円(消費税はまだなかった)で、
当時としてはそんなものではないでしょうか。
寄贈は、とにかく「自分でもこんなにつまらない本が出来上がるとは全く思っていなかった」ので、
(校正刷りみたときは、それなりのものが出来ると思っていた)
とりあえず、
1,1990年ごろまでに著書をいただいた、かつての知人や、未見の歌人俳人。
2、送っておかないとさすがに死ぬまで後悔するだろう人。
3、本が出たときにはすでに俳句結社の「琴座」にはいっていたので、そこでの新しい知人。
等に150部ほどを寄贈。
短歌総合誌にはまったくおくらなかったけれど、選句欄に句を送っていた「俳句空間」や
なぜか書肆山田には送ったような記憶がある。でも記録もとっていないので、
誰におくったかおくらなかったかはもはや忘却の彼方。
塚本邦雄には送らなかったがこれはもう当時の心情としてこんな出来の悪いものは
恥ずかしくておくれなかったわけだけど、それは自意識過剰といわれればその通り。
<再版とか、あとそれから>
再版は270部で、装幀はかつての平装から並装へ、
基本のカバーの色は青から白で、帯はないけどこちらの方が本としてはきれいだと思います。
こちらは買い取りもなくって、寄贈もなく、私は三冊を版元からいただきました。
現在はどちらも品切れ。
ということは合計で700部ほどは世間に出ているのかと考えたあなたは不正解。
1995年か96年ごろに、あまっていたこの本をずっとおいていた実家が、
建物ごととりこわされることになったので、そのとき、残っていた在庫の多くを、
押入のなかにおいたまま解体してもらって本は産業廃棄物の一部となったのでした。
数えてはいなかったのでもはや処分した部数はわかりませんが、
200冊くらいはあったとは思います。
マターリさんにおこられそうですが、当時は在庫がはけるなどとは夢にも思いませんでした。
あと、短歌俳句ににくわしくない人には不可解なことかも知れませんが、
自費で作った歌集や句集があまってしまって、粗大ゴミのときとかにに少しづつ捨ててる人というのは
たまにいたりします。
そんな風に処分してしまったひとで、いやーそんなことしなくてもいいのになー、
と私が思った人は二人はいます。
で、それでもそのとき残していた二、三十冊はのちに買ってもらったりしました。
私は初版の手持ちがなくなったとき、正直いってほっとしました(笑)。
<短歌ヴァーサス掲載分>
風媒社の『短歌ヴァーサス』2004年006号で、
誌上歌集として増補版をつけて初版の後期まで含めて全掲載。
これが現行版となりますね。定価1000円+消費税です。
「短歌ヴァーサス」は11号で休刊になりました。
書店でもアマゾンでもこの号は買えます。
風媒社のリンクはこちら。
<ネット批評会のログ>
『e短歌サロン』掲示板においてひらかれていました。
過去ログは全部読めます。
<最後に>
せっかくなのでいろいろ書きましたが、今から17年前に出された歌集ではあるので、
それなりの時代性しかもってはいません。
短歌をつくるということは、「短歌の底にあるもの」に手をかけながら、
同時に「短歌の水面上に顔を出し続ける」ことを必要とします。
これがなかなかむずかしい。
とはいえ、そういう難しさの中で、歌を作り続けている人がいる、ということは、
意味があることだと私は思っています。
私に言えるのはそれくらいですね。
ではもうしばらくかかるかもわかりませんが、第二歌集をよろしく。