南正時さんと行くヨーロッパ鉄道撮影の旅
ツアーご報告を日記風にまとめました。
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■9月2日
<午前>オーストリア航空のA340で空路、ウィーン乗り継ぎ、フランクフルトへ。フランクフルト宿泊。
■9月3日
今日からがツアー初日。昨日までは不安定で低温度気味のドイツの気候も今日は快晴で青空が眩い。6時から朝食。ドイツの朝は早い。朝食後、ホテルから中央駅近辺を散策しながら写真を撮る。LRT、旧型トラムなど撮影。LRTの広告電車は「サウナ平安京」。新しい公共の日帰り「温泉」の施設らしい。ドイツでも温泉ブーム?。フランクフルトHbf(中央駅)の大ドーム工事は戦後60年を経てこの8月竣工したという。急行でダルムシュタットヘ向かう。ここには世界でも珍しい路面区間を走る蒸気機関車が保存されていて週末に運転される。最新型のLRTトラムと共に道路を走るSLは愉快だ。フランクフルトでICEに乗り換えてカールスルエに向かう。ここも路面電車の町で、いまや路面電車の主流となり、広島、熊本、鹿児島などにも導入されているLRT(低床式軽量軽快電車)から旧型とラム、保存されている古典的とラムも走る。10両編成のトラムはそのまま郊外に出て直通運転される近郊電車Sバーンとなり、時速100キロで走行する。特急列車に乗って本日の宿泊のシュットゥガルトヘ。ここはダイムラーベンツ本社のある「企業城下町」。ツアーの皆さんとレストランへ。地元の旅行代理店の人が歓迎の小パーティを催してくれる。参加者ひとりひとりが自己紹介。
写真左から、60年の工事を終えたフランクフルトHbfの大ドーム。機関車はオーストリアの「タウルス」。ダルムシュタットの路面蒸気は松山市とは違い本物で古い客車を引いて走る。カールスルエの新旧トラム。左のLRTは郊外電車として走る。
■9月4日
シュットゥガルト中央駅を8時過ぎのチューリヒ行きICEの国際特急に乗る。この路線は単線ローカル線だが国際特急も走る。かつて取材でこの路線は幾度となく訪れている懐かしい路線である。2時間ほどでスイス国境を越え、シヤフハウゼンに到着。ライン川が巨大瀑布となって流れる景勝地だ。駅からチャーターしてあるバスで、蒸気機関車の保存鉄道「ヴッタハタール鉄道」(通称豚のしっぽ鉄道)に向かう。国境近くにあるため再びドイツに入国。日曜日とあって保存鉄道には多くの人たちが訪れている。鉄道マニアだけの日本と違い、鉄道で休日を謳歌している人たちがほとんどで、SLの写真を撮るのは我々だけのよう。駅で機関車を撮影して先回りして峠越えに向かう。峠付近は雄大なレールレイアウトでカーブあり、急勾配あり、ループありとまさに蒸気機関車の走る舞台はそろっている。レールが複雑にカーブしている形から「豚のしっぽ」と呼ばれているようだ。お目当てのSLは勾配のをゆっくりやってきた。音が山間にこだましていい。およそ30分近く、峠のSLが堪能できてツアー参加者も大満足。バスで再びスイスに入国して、シヤフハウゼンのラインの大滝に観光を兼ねて行く。滝の上の鉄橋を走る列車を数本撮影。ここもいい鉄道景観で、約30分の間に3本の列車を撮影。チューリヒからIC2000二階建て客車急行でチューリヒ乗換えでクールに向かう。
写真左から、ヴッタハタール鉄道(通称豚のしっぽ鉄道)のSL。うれしいのは客車が古いものでそれも長大編成。まるで旧狩勝峠のようなカーブと勾配を行く。迫力満点だった。シャフハウゼンのラインの大滝は鉄道撮影のお立ち台からICEを撮影。
■9月5日
8時過ぎのクール発の「ベルニナ急行」でイタリアのティラノに向かう。この列車は「氷河急行」と共にスイスアルプスを走る観光列車で車窓風景は素晴らしい。私鉄の列車なので国鉄の車両をひとまわり小さくしたものでそれがどことなく可愛くていい。「ベルニナ」は有名な「氷河急行」とほぼ同じルートを通るが、途中でイタリア方面に分岐するので、独特のイタリア・アルプスが車窓に広がり「氷河急行」より、素晴らしい車窓風景ともいわれている。標高2200メートルの湖、バリュ大氷河と、そこから流れ出る滝が車窓から手に取るように見える。天気は快晴でまるで絵葉書の風景の中にいるようだ。ティラノでイタリアに入国して、急行列車でミラノに向かう。ミラノ中央駅は大ドーム屋根が有名。まだ太陽が高いので駅近くでアンティークなトラムや最新LRT、ミラノ中央駅の大ドームとユーロスターイタリアなどを撮影する。夜は地下鉄でドゥオモに出て皆さんとイタリア料理を堪能する。
クールから「ベルニナ急行」に乗る。沿線は大ループあり、石橋あり、氷河ありで息を継ぐ暇もない景色が広がる。ミラノの新型LRTと旧型トラム。
■9月6日
朝のイタリアン特急「イタリア・ユーロスター」でボローニャに向かう。1等車では簡単な朝食サービスがある。ボローニャで普通列車に乗り換え、峠の小さな駅グリッツアーナに到着。ここは展望がよく古いアーチ橋があるので、ここで列車を撮影する。日本で言えば東海道線のような幹線で特急列車が走る。約2時間で数本のイタリア・ユーロスターと、急行列車を撮影。駅に戻ると全般検査終了後のピカピカのユーロスターが入線して特急の通過待ち。駅でスナップしたのち、ボローニャ経由でベニス行きのインターシティに乗る。レストランカーも連結している。へニスサンタルチア駅に到着する前に長い海上橋を渡る。映画「旅情」でキャサリーン・ヘップバーンがわくわくしながら車窓を眺めていたファーストシーンが蘇る。ウィーン行き国際寝台特急までの間に、水上バスで観光巡りをする。ベニス名物海鮮料理の夕食を済ませ。ウィーン行きのEN・国際寝台特急「ドン・ジョバンニ」のツインコンパートメントに乗る。今回の旅では初めての夜行列車だ。
イタリアン・ユーロシティの運転席。アペニン山脈の峠のグリッツアーナにて沿線撮影。主要幹線だけにいろいろな列車が撮影できた。ベニス発の寝台特急「ドン・ジョバンニ」号の1等ツインコンパートメントにて。
■9月7日
早朝のザルツブルクを過ぎ車内で1等寝台用の朝食を済ませると、ウィーンに到着。とりあえず駅前のホテルに荷物を置いてからアルプスを越える「ツェンメリング鉄道」に向かう。同鉄道は150年前に初めてアルプスを越えた鉄道で、世界初、鉄道そのものが世界遺産に認定されている。快晴とあって清々しい気分で旅がてきる。特急、普通列車に乗り際で峠の「ツェンメリング」に到着。駅構内に世界遺産のメモリアルがあり、当時の車両が展示してある。日本ではまだチョンマゲの時代、りっぱな複線の鉄道が開通したのである。神戸にいたという親日家の運転手のジャンボタクシーで二段構造の石橋に行き列車を撮影。特急や重量貨物が次々にやってくる。この複線の幹線鉄道が150年前に完成してアルプスを越えたのだから凄い。地元の人たちの鉄道に対する文化伝承に敬意を贈りたい・・という気持ちになる。普通列車、特急を乗り継いでウィーンに戻る。夜はウィーン市内に路面電車で出る。ウィーンで最も古いという「乞食の学生食堂」というビアホールで、ツアーの打ち上げ。今回は旅行中すべて快晴で参加者の皆さんも大満足。特に今日の「センメリング鉄道」は印象深かったようだ。ウィーン名物「ウィンナーシュニッケル」(ウィーン風トンカツ)が旨く、この店のオリジナルビールが秀逸。
峠のセンメリング駅には世界遺産と工事関係者を称える顕彰モニュメントがある。二段石橋を行く重量貨物列車。同鉄道のシンボル二段構造の石橋は美しいシルエットを見せる。
■9月8日
快晴のウィーン。名残り惜しいが今日が最終日。午後からのフライトなので昨日購入した24時間有効の地下鉄・トラムのパスを利用して午前中は自由に市内のトラムなどを撮影に行く。私は大阪の重田裕章さんに付き合ってもらい、トラムで映画「第三の男」で有名な大観覧車へ行く。園内の警備員に質問されたが重田くんはドイツ語ペラペラなので、かえって「歓迎」の意を表してくれる。地下鉄で西駅に向かい、1系統だけに投入されている新型LRTを撮影して昼前にホテルにもどり、荷物を整えて空港に向う。14時発オーストリア航空・全日空コードシェア051便A340に搭乗する。帰りは追い風なので10時間ちょっとのフライトだ。
東駅前の宿泊したホテルの部屋からトラムを撮影。ウィーンの新型LRT。映画「第三の男」で有名な大観覧車とトラム。最終日の帰国寸前まで精力的に撮影をした。
■9月9日
8時30分、定刻に成田到着。ツアーの皆さんと別れて9時過ぎの成田エクスプレスで品川経由で帰宅。
2006年度もヨーロッパ鉄道写真ツアーは行います。どうぞレールファンの方々の参加をご案内します。2006年の日程は、決まり次第この欄で告知します。お問合せは下記の旅行担当者まで御願いいたします。
また、この旅の詳しい旅行記は、月刊「鉄道ジャーナル」誌、2006年1月号にて、特集企画として掲載されます。ご期待ください。
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日程 |
都市 |
スケジュール |
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1 |
9/2 (金) |
成田 ウィーン フランクフルト |
<午前>空路、ウィーン乗り継ぎ、フランクフルトへ <夜> 着後、ホテルへ <フランクフルト 泊/機・機> |
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2 |
9/3 (土) |
フランクフルト カールスルーヘ バーデンバーデン |
<午前>ICEにてカールスルヘへ 着後、LRTなど市内交通機関撮影と電車車庫見学(予定) <午後>撮影後、シュツットガルトへ シュツットガルト /朝・×・×> |
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3 |
9/4 (日) |
バーデンバーデン シャフハウゼン クール |
<午前>列車またはバスにてスイス国境シャフハウゼン近くのSL保存鉄道、 ヴタハタール鉄道の撮影へ <午後>撮影後、シャフハウゼンより列車にてチューリヒ乗り換えクールへ <クール泊/朝・×・×> |
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4 |
9/5 (月) |
クール ミラノ |
<午前>ベルニナエキスプレスに乗車しティラノへ 氷河など雄大な車窓の景色をお楽しみください <午後>着後、列車にてミラノへ ミラノ中央駅周辺にて撮影 <ミラノ泊/朝・×・×> |
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5 |
9/6 (火) |
ミラノ グリッツァーナ ベネチア |
<午前>ユーロスターイタリアにてボローニャへ 着後、ボローニャ南部、グリッツァーナ駅周辺にて優等列車の走行撮影 <午後>撮影後、列車にてベネチアへ <夜> ユーロナイト(個室寝台)にてウィーンへ <車中泊/朝・×・×> |
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6 |
9/7 (水) |
ウィーン センメリング ウィーン |
<午前>ウィーン南駅着後、センメリングへ 着後、世界遺産センメリング鉄道の撮影 <午後>撮影後、ウィーン南駅へ 駅構内やトラムなどの撮影後、ホテルへ <ウィーン泊/朝・×・×> |
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7 |
9/8 (木) |
ウィーン? |
<午前>出発まで自由行動 <午後>空路、直行便にて帰国の途へ <機中泊/朝・機> |
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8 |
9/9 (金) |
成田 |
<午前>成田空港着 <機> |
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