K上の線形空間Vの中の線形変換Aについて,方程式
(1) A(x)=λx , (x

V)
を満たすような λ


K とベクトル x(≠0) が存在するとき,λを写像Aの
固有値(eigenvalue)といい,ベクトル
x をλに属する
固有ベクトル(eigenvector)という.xがλに属する固有ベクトルであれば,
A(cx)=cA(x)=λcx (c≠0)
となり,cx もλに属する固有ベクトルであることがわかる.ここでは特にAが行列の場合を中心に考える.(1)式を変形すると
(A−λI)(x)=

0
となるが,この式で (A−λI)
-1 が存在したとすると,両辺にかけたときに x=0 となってしまい,仮定に反する.λがAの固有値であるためには Ker(A−λI)≠{0} である必要があり,またそのときに限る.