定義(
二次形式)
変数 x
1,x
2,・・・,x
n についての2次のベキ級数
| (1) |  |

をxの
二次形式(quadratic form)という.二次形式は n×n 行列Aと n×1 ベクトルxを用いて
Q=xTAx
で表すことができる.さらに,
Q=xTAx=xTATx
であることがわかる.このことから,
と表すこともできる.ところで (A+A
T)/2 は対称行列である.従って,最初からAを対称行列であると仮定して一般性を失わない.このことは次のように考えてもよい.(1)式において,x
ij=x
ji なので,a
ij (i≠j) は一意に定まらない.そこで,条件として
aij=aji
を付加すれば一意的に定めることができる.言いかえるとAを対称行列と仮定することで係数を一意に定めることができ,扱いやすくなる.
定義(
正定値行列)
任意の x≠0 に対し行列Aで定義される二次形式Qが常に Q>0 を満たすとき,Aを
正定値行列(positive definite matrix) といい,とくにAが対称行列のときは
正定値対称行列(positive definite symmetric matrix)という.