Forget Not Me −パレット−
作りこまれた世界観
サスペンスでした。
決してホラーではないのです。
視力と記憶を失った少女「B.D」の失われた時間を取り戻すための探索でした。
何がすごいって、この計算された迷宮移動でしょうか?
迷宮には「精神障壁」ってものがありまして、それは「B.D」が思い出したくない記憶の前に立ちはだかってます。
・・・でも、その障壁を乗り越えないと記憶は戻らない。
彼女が記憶を取り戻すにしたがって、精神力が強くなり、さらに深く探索できるようになります。
今までバラバラだったものが、ひとつに集約されていく過程はとても見応えがありました。
記憶の断片を手に入れて、それがひとつの記憶になっていく。
それは、とても計算された演出であり、素晴らしいストーリーを作り上げてました。
もうひとつ、「音」。
精神障壁を壊した時のガラスが割れるような音。
記憶の断片を手にした時のシャッターを切る時の音。
そういう「音」の演出が素晴らしかった。
「パレット」という言葉の持つ意味をラストで知る事になります。
それは、人が人として生きていくのに何が必要で、何が不必要なのかを知らせてくれる。
タイトルに隠された真実はラストでこそ明らかにされる。
演出の素晴らしさにただ、ただ感動でありました。