竹の子ユミコちゃんの好物である。マシラも竹の子大好だ。それさえさえあれば他には何もいらない。って言うほどのファンではないが、今の時期ならタケノコご飯に若竹煮、竹の子の吸い物、こんにゃくとの煮物、その他、炒め物、焼き物、刺身etc・etcといろんな料理が食卓にのる。たくさん作ってもらうにはたくさん材料を持って帰らねばならないって制約が付いて廻るが、うまさに比べれば少しくらいの重さは何のその。
 先週、墓参りの帰路に買ってきた竹の子だけど、「それではあの竹の子で作った料理って何種類あったか数えてみてヨ」と言われて、思い出せずに「アナタはワタシが作って食べた料理の種類も覚えていないの」って、あきれられ、ちょっとだけ得意げな素振りを見せつけられた。

 今は竹の子の旬である。丹沢の山里近くに行くとアッチこっちの無人販売の棚に山のように積んである。その中から、マシラが購入するのは何時も決まった棚からだ。それは
 購入するのは掘り出して間もない新鮮な竹の子が並べてあること、その中の芽の小さな柔らかい竹の子であること、それに安いこと。以上の条件を満たしている無人販売の棚は限られる。
 例えば値段 県道沿いの販売では五百円/本に大小で±がつく。良いのか悪いのかは売る側は素人の農家のおばちゃんもよくは分かっていないらしく、大きさと何時とれた物なのかで売る値段を決めているいるらしく、品の善し悪しは選んで買う側の眼力にかかる。そうすると売店を選別するのは売価の高低しかない。もちろん他人様の竹林に入り込んで窃盗する何てことは御法度だ。たった数百円の為に二度と山遊び出来なくなるなんておろかなことはしちゃあダメ。

 さて、どこで買うか。
 自転車を止めて確認した売店の値段を思い出すがままに書き出して見ると

 県道沿いの多くの某販売所 標準500円 小さいのは300円で大きいのは700円 1000って値付けの売店も中にはあるけど、是が某でもなく暴でもなく一般的
 そんな中で、広沢寺温泉手前の元牛乳屋の販売所 一番原始的な無人販売だが中ぶり三本300円(先週)、今週は大ぶりなヤツが一本で三百円。メーンの道路から外れていることもあるが近隣に比べると圧倒的に安い。
 このように買う場所とタイミングで五倍くらいパフォーマンスが違う。広沢寺のはもちろん鮮度抜群で、前回はおばちゃんが軒先に並べだしたのを手渡しで頂いた。品物も当然良い。その時、本当は3本300円を三袋くらい買いたかったのだが、あいにく荷籠のついたパパチャリではなく、山遊びチャリだった。どうやって持って帰ろうか。ザックも当然無く、手にぶら下げて帰るより他に手がなく、やむを得ず一袋にしたのだった。もしもその時背中に縛り付ける紐(クライミングロープでも代用可)でも持っていたら間違いなく二袋は買っていたね。手なわけで、竹の子を購入する無人販売の棚は、結局、毎年同じになってしまうのだ。
 里山によっては人の手の入っていない竹林もあり、旬になっても竹の子が放置されている場所もあり、そんな場所なら自分で掘って持ち帰っても咎められることは無いのだろうが、宮ヶ瀬一体はだいたいが管理されているので、自前で掘って持ち帰るのは窃盗行為である。厳に慎むべきだ。

 今日、例の場所のが「今日は一本300円もして高かったから買わなかったと」と言ったら「近所の店では700円/本はするから、それくらいでなぜ買ってこなかったのよ〜 ケチ!」と我が家の女王様はいたってご機嫌斜めであったのだ。

 朝方、今日も雨粒がチラチラ待っているような天気だった。せっかくの大型連休に入ったというのに、なぜか薄ぼんやりとした天気が続く。連休と言ったって飛び石の旗日は元々稼働日って工場カレンダーは設定してあるから、土日の休みは貴重な休みなのだ。
 朝ご飯をゆっくり食べる。そして考える。
 この程度の天気で山遊びを断念なんてするならば、せっかくの大型連休にどこにも行かない事だって考えられる。マシラ・・・以前なら多少の雨粒に関係なくでかけていたのに、ずいぶん弱気になったじゃないか。と誰かが遠くで叫ぶ。
 そして、遠くに行くのを諦めたのは良しとして、今からでもちょいと散歩にでも出かけないか、と自分に言い聞かせる。そうして選んだのが行って帰るまでがごく短時間で済む広沢寺だった。
 そのような安易な考えの山遊びって、ろくな事が起こらないことになている。果たして、山の中で腰を痛めてしまって元々短時間の予定だったのが移動距離だけは更に短縮版になってしまった。幸い、腰痛の程度は軽く、多少の痛みはあるが歩くには支障なし。

二俣奥の左俣の滝

 広沢寺の駐車場に自転車を止めて歩く。駐車場奥の炭焼き窯の廃炭を蛭避けのまじないのために靴にすりつけると本日の行程が始まる。その行程だが、能条さんちの旧宅の裏が大釜弁財天道の入り口となっている所を通過して直ぐの大沢川の左岸の支流である。
 大沢川左岸の道は右岸に林道が出来るまでは、こちらが大釜弁財天や奥の山に入るための本道だったらしい。その旧道に入って、獣避けの柵を乗り越えると大沢川に合流する支流が右手に延びる。仕事道の踏み跡がその支流に沿って奥に延びている。
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右俣に入って、最初の岩床のナメ(沢が終わるまで岩床である)
 この支流、小さな流れであるが沢の名称をマシラは知らない。杉の林を横切り対岸に渡るとマシラボルダー(ゴメンナサイ 勝手な命名です)である。120度の角度の4m程の高さの岩は少しくらいの雨なら濡れずに済むし、下が砂地だから、大昔だが雨の降る時期の絶好の暇つぶしの場所だった。そこから小さな砂防堤を二個くらい通過する。このあたりは猪と鹿の集会場兼周回場らしく、何時も獣の匂いに溢れている。
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岩床がずっと続く 写真中央部は少しぬめり慎重に動作する
 その場所から暫くして二俣となる。左手には7〜8m程の滝がかかる。ついつい目の前に見える滝に引き込まれるが左俣は、この滝の上流には藪っぽい流れが続くだけで、歩くのがうっとうしい流れである。
 右も変わらないと言えば変わらない。五十歩百歩っていうことだろう。それでも百歩を取るならば右だろうと思う。
 二俣を右に歩く。踏み跡はしっかりしている。暫くは変哲もない流れが続くが、やがて岩床のナメが現れることになる。この岩床は最初に現れた所から沢が林道に出るまでずっと続く。とは言っても距離はせいぜい200mと言うところだろう。惜しむらくは傾斜の強まる部分が無く、顕著に水が流れ落ちる滝となっている場所が無いことが物足りない。のだが、欲張りな要求をこの山域で言ってもらっても対応に困るからほどほどにして欲しいね。
 最初のナメ部分30mは薄く広がる流れ中を手も使わず両足で立って歩ける。続く20m部分も傾斜度はたいしたこと無いのだが、岩肌にぬめりがある部分があり、中間部の5m程はかなり厳しくルート選択を迫られる。でも滑っても20mのウオータシュートだから手足を擦りむくこと事くらいを覚悟すれば大胆に動けるだろう。厭なら左側を小さく巻けばよい。
 20mのナメの上端で右と左にもう一度別れる。左には緩いナメ滝がかかる。右には岩床の流れが続く。

右俣の奥の左俣 まだまだ岩床のナメが続く
 まずは右へ
 岩床に傾斜がやや付いた緩やかな流れが続く。その先は傾斜がやや増すが折れ曲がって見えない。登ったところの先が急だったので体勢を直そうと一歩下がるため小段差を軽く飛び跳ねて着地した。その瞬間に腰の左側に「キクッ」ってきた。「ギクッ」ではなく「キクッ」 腰全体ではなく左側部分のみ。普通に歩こうと思えば歩ける。
 変な姿勢を取らなければ、きっと暫くは大丈夫だろう。かといってこのまま放っておいて大丈夫というような症状でもない。痛みが大きくならないうちに早く帰らねば。
 この先を進むと途中に林道へトラバースする踏み跡があるはずだが、それを見失うと稜線までずっと登らないとならない。藪の中を横断する踏み跡を確実に探し出せるという程マシラの歩行技術は高くないってことは分かっている。
 記憶に寄れば、さっきの二俣を左に行くと、記憶では林道終点部分に付くはず。二俣までには高々100m程戻ればよい。こんな場合は確かな方が良い。
 そんな理由で左に戻る。先ほどの小ナメの滝は右側を軽く巻く。岩床に小岩が転がるナメは下から見るよりは長く続くが岩のフリクションは良く、登るのに苦労することはない。ナメが右に小さく曲がると同じような傾斜だが樋のように水が集まった10m程の岩床を通過し、早くも上の林道に出る。

まだまだ岩床 このナメと続くもう一つのナメを通過すると林道(ジャスト林道終点)だ
 今日は、実は山菜採りの予定できた。このあたりの林道沿いに以前はタラの芽の木が沢山あったのだ。しかし、今日は腰が痛いこともあり、ゆっくり歩き、慎重に探したつもりだが一本もタラの芽を探すことが出来なかった。新芽の時期と違い、上に延びたタラの芽の木を見逃すことはないはずなのに、全くないということは以前にあったものが大勢の人に寄ってたかって全部切られたか、芽を摘まれすぎて枯れてしまったかのどちらかだろう。諦めよう。

弁天岩上端部に下降する(上端部からクライマーを見下ろしてみる)
 林道途中から弁天岩のある尾根に入る。この尾根は林道が出来る前に1回下降したことはある。弁天岩への下降路が途中にあるはずなのだが、それに気づかず、思いの外に短時間に対岸の岩場が木の間から見えたので50m程戻って下降を行ったら岩場上部の大ハングの上に出てしまった。ここで下手に浮き石でも蹴飛ばすものなら登攀中の人に対して人身事故を及ばす恐れもあり下れない。更に50m程を戻り下降して予測通り岩場の左端上部に付く。ここからはナメリ正面岩の登攀終了点へのトラバース道が整備されているのだ。そのトラバース道に入り、終了点の左上方10m迄行くが、そこから終了点までの5m程の下降は岩が雨上がりで濡れているので万が一のスリップを考えて、登攀者を直下に見るだけして諦めることとする。登攀者を直下に見るって言うのもなかなか乙な見物である。トラバース道を元に戻り岩場下に下降して、今日の山の散歩を終える。
 降っている間は腰の痛みは気にならなかった。ヤレヤレである。
 
写真集です



自宅8:30〜広沢寺9:00〜大釜弁財天道入り口9:05〜マシラボルダー(仮称)9:10〜二俣9:20〜左俣の滝見物〜右俣〜右俣二俣9:35〜右をちょっと見物〜左へ9:50〜林道終点10:00〜弁天岩に続く尾根10:10〜弁天岩(ナメリ岩)上端で見物10:25〜弁天岩10:30〜広沢寺10:45〜自宅11:15 2008/04/27 天気曇り 薄日が少しだけさす。このルートを歩く場合にはヒル嫌いの人は多少の用心が必要です。素早く休まずに歩くことでたいていのヒルの付着は防げますが、中には足の速いヒルがいるので用心してください。

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