
今日は第21回参院選。国民の権利であり、義務でもある投票には是非にも行かねばとは考えていたが、どこに入れるかは決めていなかった。今のご時世下だから政権政党に入れるのははばかれるし、最大野党が勝利を得たとしても運営は似たり寄ったりでなないか。絵空事を呪文のように唱える外野もなんだよな〜。投票所に行ってから考えよ〜と出かけたのは良しとして、いざ書く段になると困ってしまう。鉛筆の先っぽが紙をためらうように行ったり来たり。冗談にもマシラと書くわけにはいかず、やはり投票所に入る前に決断すべきだよね。決断力の悪い今日でした。
夏の暑い日は天然の水浴びに限る。水タップリで安全、アプローチ短しの楽ちんルート。それならば丹沢に小川谷あり。誰しも知っている夏場のワンダーランドだ。ミーハーなマシラはここはもちろん大好きである。今日は上がって下がっての小川谷往復するか、帰路を大タギリ経由にするかは遡行している人の数と遡行終了時間しだいという事にして下車した玄倉商店前を出発する。日曜日は土曜と違ってバス便の出発が1時間30分ほど遅いので時間節約のため遡行時間もレポートも超ショートバージョンにして、字数の少なさは写真でごまかそう。だのに筆が進まず時間だけがやけに早く進むっていうのが最近の悪い風潮・・22時過ぎたら、今週アップはなし 来週先延ばしと!
中ノ沢に弥七沢が合流する地点にあたる堰堤河原に二十台近くの車でやってきた大集団がなにやら夏のレギエ大会の最中である。普段なら堰堤から落ちる水音が響くのだが、今日は数キロワットとも思われる大アンプから発せられる腹の底に響くような大太鼓もどきの大音が朝の静寂なんて風情は無視して300m離れた場所からも落水音とは明白に識別できるように鳴り響く。この集団は、過去にも何回か、この場所で遭遇しているはずだ。彼等にとっては恒例のイベントとしての野外キャンプらしく、期間は入ったり出たり繰り返して今週末だけではなく一週間以上に渡るはずである。もちろん、大型トラックを仕立てて音響用品を運搬し、電源車みたいはものまでを備えた本格的な催し。車のナンバーは埼玉/茨城/都内で占められるのだが、歩いている姉ちゃん達の格好と言ったらウエスタン調から山姥風コスチュームと種々雑多ときていて、なぜこの場所で彼女彼等が毎年たむろう必要があるのかが不思議な感じがする。でもうるさいからというだけで山を汚す連中だなんてマシラは言わないよ。彼等がいなければ、代わりのキャンパーや家族連れが戯れているのが、この辺りの夏の日常だし、どっちもキャンプ禁止の川辺で遊んでいるという行為に差はない。大音響だって山奥でのことであり、林道を歩く人以外には耳に入らないので生活が営まれている場所での迷惑とは違う。勝手にやんなよ。
彼等のキャンプしている所から一つ上の堰堤から車道を離れ、御料林径路の標識に従って本流に入る。これは玄倉から徒歩で小川谷に入るもっとも楽なルートである。車道の終点である県民の森まで行くと穴の平沢を下降しなくてはならないが、堰堤を三つほど下るのが面倒なのに比べると、こちらのルートは踏み固められた道を歩くだけなので楽なだけでなく時間も短く済むのが嬉しい。
最初の滝(先行者が逆光の影に沈んでいる)
さて、今の時期の小川谷 人がいるだろうとは思っていた。入り口の小滝(4m)を登っている人がまず見えた。その滝を右側から登ると、その前のパーティが4m(本来は左側壁と大岩の間の流れをドンと浴びて登るのだが、大岩と右側壁の間の倒木がかかる部分なら簡単に登れる)の右ルートを上っているのが見えた。全員で十人は超えようかという大パーティーで、構成からスクールのご一行様に見える。マシラ前のパーティーが、単独なら先にどうぞと言ってくれたが、彼等もそこで長らく待っていたのだろうから、お声の通りにしては申し訳なく、順番どおりに遠慮させていただく。どうせ、どこぞで先行はできるのだし、でも、この前にも沢山のパーティーがいるとしたら、滝登りの場所では待ちもかなりの時間を計算に入れておかないとならないだろう。焦る必要はないけど出だしから焦り気味である。
次の滝、
先行する二人は右手に行ったが、ここは流れが岩にぶつかり水面がうねっている淵の中に入って登る左側が楽しいのだ。水は深く見えるが、実際は腰の深さで止まる。岩床を足でまさぐって正面に滝に取りつけば、易しく、あっという間に通過完了。
写真削除
三番目の滝(流れ左の溝階段を上る)
そして十数人パーティーの尻につく。小ナメのところで『単独の人 お先にどうぞ』の声に、今度は甘やかせていただき、集団の脇をすり抜けて先行し、せっかく先行させてくれたので、ここでペースを落として彼等の鼻面をじゃましては悪いと二段5mの滝を急いで登る。ついでだからとペースを維持して続く小ナメや小滝を小走りに通過する。ここまでが小川谷の出会いからの最初のおもしろい地帯だ。ちょっと急ぎすぎか息が切れ切れするぜ。少しペース落とせよ!
写真削除
一つ 小滝を越えて振り返ると大集団が追いついてくる いそげ!
そしてワナバ沢の出会(ワナバ沢///滝は皆無 ゴーロ歩きを短く行うとあっけなく上の玄倉尾根の稜線に出られる)に着く。さあ、ここからが中流域のお楽しみである岩の回廊地帯である。岩の回廊と言ったって、そりゃあ黒部の谷の用に何百mもの岸壁ってわけにはいかないが、十m内外の側壁に囲まれた狭い谷の中を右に左に飛び移り、流れの中にもんどりと飛び込んで進む。実際どうだったか、どんなふうにして遡行したのかは正確には覚えていないけど、全ての滝を登っていけるのがこの地帯のお楽しみなのだ。ただし回廊中の5m滝だけは人工の手すりがマシラには必要だ。左岸側壁に打ってあるハーケン二本使ってハンドトラバースし、三本目に手を伸ばす。しかし、途中この三本目に手が届かない。下は落ちても大丈夫な水深だからと思い切って手を伸ばしているつもりだが、10cm程だけ手が届かない。(二本目のハーケンにかかるシュリンゲを鐙にして登るのを忘れていた)手持ちのシュリンゲを鐙にするアイデアもその時は思いつかず、5m前に戻り、右から巻いて、この5mと続く白く磨かれた樋状部分を巻いての登る。
この部分を本当は巻いてはダメなんだ。この遡行の楽しみの20%位を捨ててしまうことになる。樋の中をずぶ濡れシャワーで登るのが小川谷なのだ。しかし、ついつい安易な方に流れてしまう。
写真削除
ここはシュリンゲを頼りになんだけど三本目に手がかからないのが癪
巻きを終え流れの中に戻ると別の先行パーティーが先にいた。十人くらいの集団で一つのパーティーか幾つかのパーティがごちゃ混ぜになったのかは部外者には分からない。ちょうど滝登りの最中なので中流回廊最後の小ヒョングリ滝は最後尾から登る。
写真削除
こんな淵はじゃんじゃんジャブジャブだ
パーティが順列を整える間に先行させていただき、大岩はお助けロープをゴボウ登りする。ここからは本日の先行者の跡はない。そして上の岩の回廊に入る。瀬は釜と瀞に交互に代わり、瀞も浅いようで浅く、深いようで側壁近くの水の下には足をしっかりと決めるスタンスがあるので、見た目はとても難しく見えても腰の下まで水の中に入ればたいていは易しく通過がかなう。狭い瀬は左右の岩を両足で突っ張るように走り抜ければ、ほんの数十秒で瀞場も通過終了だ。この調子なら、予定どおり終了点まで行ったら往復出来そうな時間進行だ。ただし、時々 利くはずのフリクションの甘い場所があるから要注意なんだよな。必要もないような箇所のスリングに取り残されたカラビナを『もうけ』と回収する。ここ数年で拾ったカラビナはウォールのワンピッチくらいならリードできる数に達する。ありがたや ありがたや
カラビナ回収 (見た目よりはずっと易しい登り)
そして、ちょっと得した気分が五分後には暗転。これが山遊び
マシラのカメラはかなり古い。新しいのもあるがなじめず、未だに記憶媒体がスマートメディアという一昔のタイプを使っている。進化の早いデジタル家電分野だから、もう3年もすると骨董的価値が出る物品(ちょっと大げさか)だと思われる。画像サイズは、どうせ印刷なんてしないから320万画素でも十分だが、問題は画像を記憶媒体に書き込む時間が途方もなく遅いことである。シャッター押して約45秒が書き込み時間で、その間レンズは飛び出したままだからポケットに収容できない。もしも、同一場所で3〜4枚シャッターを押そうものならカメラを収容して歩き出すまでに間違いなく3分は足止めされることになる。 しかし、この時間が待てないんだよなあ。後ろから、先ほど先行させてくれた人が見え隠れするのも、じっと待つ気を無くさせる。
行かなくちゃ 君に会いに行かなくちゃ 淵の中を行かなくちゃ。。。 30年前の井上陽水じゃんかよ〜
その場合 どうするか
こうするんだよ マシラは
シャッターを押したら、片手にカメラを持ったまま、遡行する。転んでカメラが水に浸かったり、落ちて壊れる可能性はあっても、通常のガラ場を歩くには全く問題がない。ただし水辺では思わぬ場所で滑って転倒はしょっちゅう生じる可能性を常に甘受しなくてはならない。小川谷の回廊は、いったんリズムに乗れば右に左に走るように進んでいける程度の易しさのはずだ。それにカメラを出して撮影したい場面は数多くあり、やっちゃいけないとは思いながらもカメラをしまうのが面倒になる。
カメラを片手に持っている状態は、その手は遡行のためのバランスを取るために使うことが出来ない。まっ そんなでも、小川谷である。両手が必要な箇所なんてそんなにありぁはしない。安易 安易
数週間前にそうやって落っこちなかったっけ。
左から落ち込むのが大コバ沢 この写真右側をカメラ片手に走って通過しようとしてあえなく下にドボン カメラもドボン
岩の回廊の向こうに大コバ沢が落ち込んで合流する地点を通過した直後、下の瀞を回避するため右の側壁4mを片手にカメラを持って登っていたとき、油断だよね まだ1m程しか登っていなかったけど足が滑って、下の瀞にドボン プールに背面跳びしながら飛び込むようにドボン そして全身ずぶ濡れ カメラもずぶ濡れ レンズが飛び出したまま停止した。
今までの遡行ペースがこれで大狂いさ もう100m程先が石棚という地点、石棚を越えると、フリクションの快適な5m程のスラブ滝が残るだけで核心部はほぼ終わりの地点なのに。
小川谷をまともに遡行しようとすれば全身ずぶ濡れは当たり前。水に浸かって濡れることは想定内だ。カメラがダメになることはあると想定はしていたが、まさかここでドボンとは想定外。
今日の意気込みはたったこれだけの事で消沈となる。
叩いても揺すってもカメラは応答無し。
古い旧式である。乾けば元に戻るという頑丈さを持っているはずだから大丈夫とは思うがどうなることらや
(一週間経っても電源が入らないからダメかも知れない。あ〜ぁあって心境です)
そんなわけで今日は大コバ沢以降の画像無し。でも以前の画像がたくさんあるから、HP飾るくらいなら困りはしない。と強がりを言っておく。
石棚 2005年の画像です
石棚は目で見るだけだ。この沢で唯一登るのが難しいと言われている棚で、マシラも若かった頃の昔に一度しか登ったことはない。石棚を巻くと、踏み跡どおりに歩くと上の小滝群も巻くことになる。意気消沈だと落ち口を見に行こうという気力も湧かない。スラブの5m滝をドボンするかもと思いながら登って小川谷の中核域は終わる。いままでナメ・瀞・淵・小滝の繰り返しが続いていたので、僅かながらのゴロが煩わしく、思いの外に長く感じる。大タギリへの小沢の出会いを過ぎ、大たる山手前のジャンクッションの小沢もパスし、左半分が崩れた砂防堤をトンネルを潜るように通過すると小川谷終了点に到着する。
写真削除
5mスラブ滝 右手から取りつくが中央の出っ張りに寄る一歩がいやらしい 2005年の写真
本日は是にて終了、往復も別径路も止めた止めた。一番メジャな仲ノ沢径路を県民の森に戻る。月並みだが、この径路は変化に富んで歩くには楽しい径路だと思う。
写真削除
終了点の左が崩落した砂防堤をくぐって超える 2005年の写真
さて8月に入る。キャンプ本番の時期 玄倉川&キャンプと言えば、彼の事故を思い出す。
あの事故が起こったあの場所にも今日は大勢の人が出ている。キャンプは大音響野外コンサート野郎女だけではない。山では遠く雷が鳴り、小川谷周辺でもぽつりぽつり来ていた。鉄砲水の心配もあるだろう。そんな心配をしているのは水浴びして遊んでいる若者グループや家族ずれではなく、地元の水防関連の人らしく、彼の場所にヘルメット姿にチラシを片手に持ち、一グループ毎になにやら話して廻っている。この熱い気温の中をご苦労様なことだ。しかし、その場を立ち去った人はなしと見えた。他人の事故は所詮 人ごと
人は自分達はあいつ等ほど愚かしくないから関係ないと都合の悪いことは都合良く忘れ、一時の快楽をむさぼる。これが人の性(さが)。そして災いと争いが繰り返され、人は少しずつ賢くも愚かしくにもなる。
しかし、実は水防関係者が事故防止を呼びかけているとおもったのはマシラのとんだ間違いの早とちりだった。
そうして遊んでいる人たちの下流300mの玄倉集落ではパトカーに覆面車が何台も出て辺りを往復し、橋では物々しく検問を行い、それに救急車も出動して騒がしい。車を止めている様を橋の対岸からじっと眺めていると、検問にかかっている警察官がなにやらマシラを胡散臭そうに見返しす。もう十秒見つめていたら間違いなく走ってきて事情聴取されそいうな気もして、くわばらくわばら おいらは警察は嫌い さっさと退散だと逃げ出す。それでも、その場では水難事故か自殺者発見かと思っていた。実際はドラム缶に詰められた変死体発見だそうな。先ほどの水防関係者も実はお巡りさんの聞き込みらしい。げにこの周辺、彼の13人の怨霊がいまだあの日の悪夢をうらんで異空の縁を漂って事件を招き入れているのではなかろうか。なんまんだぶつ南無阿弥陀仏 とかく、世の中は気ぜわしい。
写真集です
自宅6:15〜本厚木6:36〜松田7:23JR〜谷峨7:47富士急バス〜玄倉8:15〜弥七沢出会8:40〜御料林径路〜穴ノ平沢合流点8:50〜小川谷 最初の滝8:55〜ヤナバ沢出会〜大コバ沢出会9:45〜石棚〜終了点10:15〜仲ノ沢径路〜県民の森〜玄倉11:40_12:26バス〜谷峨12:59〜新松田13:16〜本厚木〜自宅14:00頃 2007/07/29 山では終了点付近でぽつりぽつりだったが、秦野のあたりではにわか雨で沢山の人がびしょぬれ状態 こんな日の沢遊びは増水注意が絶対的に必要だ。ドボンで逃げ帰ってのはだらしなかったが、深入りしなかったのは正解だと思う。しかし、沢山の先行物がいたことと淵に落ちたことからからか、ゆっくりじっくりの小川谷を楽しんで歩いた気分は無く、近いうちに出直すようになるんじゃないか?ってのが今日の感想だ。
追伸 当日書いたのを一週間後にアップすると、時事タイミングが大幅にずれて、まるで間抜け者の報告書だよね。そうなるのは、その日のうちにアップできない結果だと言うことで、もう少し当日中に頑張りたいが、最近は根気が湧かなくてさ
頁トップへ マシラのHP