夏越しのやり方

冬の間ずっと咲いていたシクラメン、来年も咲かせてみませんか?うまく夏越しできれば球根も一回り大きくなり、たくさんの花を咲かせる事ができます。
夏越しには2つの方法があります。1つは葉を生育させたまま夏を越す方法、もう1つは水を断って葉を枯らし球根を休眠させる方法です。以後、生育継続、休眠と呼ぶ事にします。

生育継続の夏越し 休眠による夏越し

1.生育継続の夏越し

5月〜6月中旬
花が終わった株は梅雨までの間、ベランダ等屋外の半日陰で水やりを続けて葉を生育させます。しばらくすると、球根から新しい葉が伸びてきます。古い葉が黄色くなったら葉茎ごと抜き取ります。肥料は1000倍の液肥を10日に1度位与えます。雨に当てない様注意して下さい。

6月中旬〜7月中旬
梅雨本番になります。雨が当らない屋外の明るい日陰で、鉢土の表面が乾いたら水やりします。肥料は与えません。球根腐敗病を防ぐため、ベンレートなどの殺菌剤1000倍を10日に1度球根に散布します。黄色くなった葉は取ります。高温多湿でシクラメンにとって1番つらい季節です。

7月中旬〜8月中旬
いよいよ夏本番です。北側や東側の日陰や軒下など風通しのよい涼しい場所に移動します。梅雨が明けたら1000倍の液肥を1度だけ与えます。株元の球根を見ると小さな花芽が出てくるころです。水やりは午前中早い時間に、鉢土の表面が乾いていたら行います。まれに花が咲くことがありますが、株の体力を消費するので花茎ごと抜き取ります。葉ダニ予防にケルセンなどの殺ダニ剤1000倍を月1回、葉の裏に散布します。

(@_@)害虫情報
高温で雨が少ない2001年は「シクラメンホコリダニ」が多発しています。展開前の葉の内側に「シクラメンホコリダニ」が付き、新葉が枯れたり、開いた葉がアバタ状になります。このような症状を見つけたら、開きかけた葉の内側や、球根に殺菌と殺ダニを兼ねて、ダコニール+ケルセンの1000倍液(ダコニール500倍+ケルセン500倍)を散布しましょう。 葉の表面の汚れていたら濡れ布巾でふき取ってあげましょう。

8月下旬〜9月上旬
春に植替えを行っていない場合は植替えます。根鉢は崩さず一回り大きな鉢に入れ、周りに赤玉6腐葉土4の土を入れます。植替え後タップリ水やりして1週間ほど日陰に置きます。その後1000倍の液肥を与えます。

9月中旬〜10月中旬
暑さが一段落したら、明るい日陰→半日陰→日当たりと徐々に慣らしていきます。涼しくなると花芽が成長し始め数も増えてきます。肥料は1000倍の液肥を10日に1度位与えます。雨に当てない様注意して下さい。

生育継続のメリットとデメリット
生育継続のメリットは何と言っても、株が大きく成長して花がたくさん咲くことです。開花時期も年末から年始ごろと早いです。ガーデンミニなどは秋から咲くものもあります。デメリットは生育不適な夏に株を維持してくため手間がかかります。また、手間をかけても株が途中でダメになってしまうとショックも大きい事でしょうか。

2.休眠による夏越し

5月〜6月中旬
花が終わった株は屋外の明るい日陰に置き、水やりを中止します。しばらくすると葉がしおれて枯れてくるので、葉の茎ごと球根から抜き取ります。球根の突起は芽が出る部分ですから折らない様注意して下さい。球根だけになったら、ベンレートなどの殺菌剤1000倍を散布して風通しが良く、雨がかからない場所に置きます。葉が自然に落ちてしまった株も同様に夏越しできます。

6月中旬〜9月上旬
何もしません。(^^ゞ

9月上旬〜10月上旬
球根の突起に小さな芽が出るか出ないかだと思いますが、鉢から根鉢を抜いて土を全て落とします。枯れた細根も球根の下5センチ位で切り落とします。球根を水洗いして、ベンレートなどの殺菌剤1000倍溶液に30分位ひたします。日陰で半乾きにしてから新しい土で植え付けます。土は赤玉6腐葉土4です。タップリ水やりして数日日陰で落ち着かせてから屋外の半日陰で育てます。肥料は1000倍の液肥を10日に1度位与えます。雨に当てない様注意して下さい。

休眠のメリットとデメリット
休眠のメリットは手間がかからない事、自生地での生育サイクルと同じなので生存率が高い事です。デメリットは数ヶ月休眠するので、開花が春3月ごろになり、株もあまり大きくなりません。また極端に乾燥しすぎると枯死してしまう事もある反面、途中で雨がかかったり、水やりすると球根が腐ったりします。

皆さんも是非シクラメンの夏越しにチャレンジしてみて下さい。

3.まつ夏越し環境

←北北東向きのベランダの
手すり側。日の出から数時間
日が当る場所。

手前の1株は2度目の夏越し株。
他は去年の秋蒔いた実生株で
今冬開花見込み。

ここに9鉢置いています。

←同じベランダの内側寄り。
日は当らないが、空の明るさは
届く場所。

風通しを良くするため、鉢台や
テーブルを使用。

生育継続の夏越し株、休眠株
実生苗など22鉢があります。
徒長防止のため、手すり側と
ローテーションしています。

 

4.夏越し株の管理(10/28New)

皆さん、シクラメンはうまく夏越しできたでしょうか?そろそろ半日陰に出して日光に慣らしていきましょう。シクラメンは球根の芽に日が当たる事によって葉芽や花芽が生育します。しかし、球根の上には葉がたくさんあって球根に光が届かない場合があります。このような時は中央の葉を外側の葉に絡ませ、葉群の中央を開けるようにします。これを葉組みと言います。
シクラメンの生産者さんは開花前の株にリング(輪)を付けて球根に日が当たるようにする事もあります。画像はある生産者さんに頂いたリングです。手前の緑色のリングは大輪系用、奥の白色のはミニ用です。プラ板やペットボトルなどでも作れそうですね。

球根の芽に光を当てるためのリング 葉組みしてリングを付けました 去年実生した銀葉のパステルオレンジにも 花芽がたくさん育っています

皆さんの夏越しシクラメンは順調に育っていますか?生育に適した気温になり、たくさんの葉を広げていると思います。ミニシクラメンやガーデンシクラメンは花が咲き始めた株もあると思います。肥料不足にならないように、10日に一度液肥を与えるか、鉢花用の固形肥料を置き肥しましょう。日に良く当てて健康な株にしましょう。


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