創立五十周年記念式典



平成十八年四月八日(土)午前十一時から、全日空ホテル「プロミネンスの間」において松尾育英会創立五十周年記念式典が盛大に行われました。会場では理事長先生、加藤同窓会長等がお出迎えをされ、来賓、卒寮生、育英会関係者等二百余名のご参加を頂きました。  NHKの葛西アナウンサーによる流れるような司会のなか、会の冒頭に初代理事長松尾國三先生の出生から、一座を興されて業を成され、そして育英会を創設、現在に至るまでの軌跡がスライドで紹介されました。國三先生の記された「けたはずれ人生」が思い起こされ、そのご苦労と育英会設立に際しての志を改めて感じ、感慨深いものでした。
 松尾日出子理事長の式辞の後、育英会の発展にご尽力頂いている役員の方々がお一人ずつ紹介されました。また、来賓の文部科学大臣代理磯田審議官、中国大使館の劉書記官、加藤同窓会長から、それぞれご祝辞を賜りました。続いて、元文部大臣で参議院議員をされている西岡理事の音頭で乾杯が行われ、歓談の時間となりました。料理も大変美味しく、久しぶりに再会された卒寮生の皆様も、旧交を温めお話が弾んだご様子でした。
 しばらくの歓談の後、学生寮の五十年が再びスライドで紹介されました。茅ヶ崎に仮学生寮が設けられてから、板橋学生寮への移転、同窓会の設立、國三先生のご逝去、留学生の受け入れ等、卒寮生の先輩方には懐かしく、在寮生には新鮮なものばかりでした。さらに、思い出のスナップ写真が一枚ずつ上映され、それにまつわるエピソードがインタビューされました。野球チーム、寮監先生、文化祭、お国自慢料理会など、皆さん大変楽しそうに思い出を語られ、学生寮によき思い出がたくさんあることが伝わってきました。
 また、同窓会から学生寮に対して液晶テレビとDVDプレーヤー等の寄贈があり、井上同窓会副会長から、在寮生代表の林総務委員長へその目録が手渡され、在寮生にとっては嬉しいプレゼントとなりました。さらに、寮歌を作詞された第二期生の倉嶋さんの指揮で、全員で寮歌を斉唱した後、松尾國之寮長から「次は百周年に向けて次世代につなげていきたい」と心強いお言葉でお礼のご挨拶があり、ご子息が紹介されました。
 記念式典の会場前方には、國三先生と波儔江先生のお写真が飾られていました。きっと両先生も式典の様子をご覧になり、育英会の発展と育英生の成長を喜んでおられたのではないかと思える、立派な式典でした。



理事長式辞(要旨)

ご来賓の皆様、本日はご多忙の中を松尾育英会創立五十周年記念式典にご参列いただき誠にありがとうございます。また松尾育英会同窓会会員の方々、全国各地からご家族同伴でご出席いただき、懐かしい顔が拝見できて、これ程喜ばしいことはございません。
 亡き両親が国の将来に思いを馳せましてこの松尾育英会を設立してはや半世紀、月日の流れの速さをしみじみ感じております。五十年前、父が蒔いた十一の種に始まり毎年種を蒔き続けた二百三十の種が素晴らしい人材として日本の各地、世界の各地で見事な花を咲かせてくれていることを思いますと、父の夢の雄大さ、確かさをしみじみと思い起こしますと同時に、父の夢を実現していただいた松尾育英会の卒寮生の皆様に心から感謝とお礼の言葉を申したいと思います。
 継続は力なりと申しますが、この育英会が今日まで続けてこられましたのも、ひとえに各時期の理事、寮監、寮母さん、事務局の皆様、そして何時、何処に在っても育英会に心を通わせてくださっている卒業生の皆様のお力添えがあったからこそと心から厚く御礼申し上げます。
 父は常々「育英生は皆、私の子供であり、育英会は大きな家族のようでありたい」と申しておりました。これから松尾育英会も六十年、七十年、そして末永く続き、ますます大きな家族になっていくと思いますが、創設者であり父である松尾國三の育英会にかける熱い思いを大切にし、初心を忘れず皆様のお力添えを受けながら若者の育成に努めて行きたいと思っておりますことを皆様に申し上げ、私のご挨拶とさせていただきます。










主催者謝辞(松尾國之寮長)

 本日はお忙しい中、また遠方から、松尾育英会五十周年記念式典にご出席いただき、ありがとうございます。日頃からの皆様からの多大な援助により、五十周年を迎えることができまして、大変うれしく思います。
 松尾育英会は、祖父が興した事業の中で、私にとって一番思い入れの深いものでございます。幼い頃から祖父に連れられて学生寮でのさまざまな行事に参加し、「感謝の気持ちを忘れない人間になれ」「礼節を重んじる人間になれ」と祖父から同じことを教わって育っておりますので、育英生の皆様には深い心の絆を感じます。また、現在は毎年候補生の自宅に家庭訪問を行っており、各ご家庭からの並々ならぬ期待を感じております。このような松尾育英会が、五十周年を迎えられたことは私個人としても大変喜ばしいことです。
 最後に、祖父に習い、この機会を借りまして皆様に私の二人の息子をご紹介したいと思います。長男の國弘、次男の國光でございます。松尾育英会百周年のときには私はもう生きていないと思いますが、この二人の息子が将来の松尾育英会を支えてくれることを心から期待しています。
 本日は、松尾育英会五十周年記念式典にご出席くださり、誠にありがとうございました。








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