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有水晶体眼内レンズ、移植型コンタクト

●有水晶体眼内レンズとは?
 強度の近視や遠視を矯正するため研究されている手術方法です。 手術によって角膜と水晶体の間にレンズをうめこみます。虹彩の前や後ろにレンズを固定しますが、 米スター・サージカル社の製品visian ICLは虹彩の後ろに固定するレンズです。 他社製品では虹彩の前の物や虹彩の後ろに置く物があります。

有水晶体眼内レンズ phakic IOL

●呼び名:
 研究中のレンズ全般は:「有水晶体眼内レンズ」(phakic intraocular lenses)の呼び名が一般的です。  今回FDAで認可見通しとなったレンズは「移植型コンタクトレンズ」(implantable contact lenses)もしくは  「移植コラマーレンズ」"Implantable Collamer Lens"と  スター・サージカル社が名付けていますが、呼び名は今後変わるかもしれません。  これとは別に、白内障手術で使う(50年の実績あり)のは単に「眼内レンズ」(intraocular lenses, IOL )と呼ばれます。

●長所と短所
最大の長所はLASIK,PRKよりも広い範囲の強度近視に有効なことです。 問題点は白内障の発生頻度や眼内炎の発生といえます。(製品改良で発生率が下がっています。) 手術費用はおそらくLASIK より割高になりそうですが未定です。 LASIKと比べて見え方の「質」がどうかは、まだ筆者の手元に資料が十分ありません。

●筆者のおおまかな見通し
FDA認可からUSAで普及には1年から2年、 日本で普及には1年から3年はかかりそうです。 今でも日米欧で各種のレンズの研究は進行中ですのでスター・サージカル社が優位かどうかは わかりません。多くの近視の方には依然としてPRK, LASIKを選ぶ道が残されると予想していますが もしも有水晶体眼内レンズの術後成績が今後伸びれば一部の領域で 「LASIKよりも有水晶体眼内レンズが有利」となるかもしれません。 もちろん有水晶体眼内レンズが今後すたれる事もあるでしょう。 (この予想は天気予報程度に思っておいてください。)

●研究中の製品
 スター・サージカル社  ---今回の製品の製造元。左フレームからprofessional - Products - Refractiveとすすむと製品解説。
 チバビジョン社---臨床試験中のレンズあり
 アドバンスト・メディカル・オプティクス(AMO)社『ベリサイズ』(Verisyse) 

●関連リンク
ワイヤード日本語版記事
Yahooニュース記事
南青山クリニックの記事 ---Phakic IOL (有水晶体眼内レンズ)の説明あり。(筆者の記憶では 一時期は虹彩支持型の"artisan"使用していたかと思います)製品名は未確認です。
(英文)Wired NEWS記事と写真 ---写真ページ1はスター社製品で虹彩後方。ページ2と3はAMO社Verisyseで虹彩前にレンズを固定した様子
ALL ABOUT JAPAN記事
(英文)EyeMDLink記事 ----「Implantable contact lenses」と 「Phakic IOL」のふたつの表現を併用。
(英文)brilliantvision.com記事 ---two types of phakic lOLs: anterior chamber and posterior chamberとして各社の 製品を説明。この分類だとSTAAR社のものは後房レンズとなっています。
学会誌『Ophthalmology(オフサルモロジー)』9月号記事


[目次へ] / (2004.9.13作成、2004.9.14更新)
注意:筆者平野は眼科医ですが、移植型コンタクトレンズの専門家ではありません。