medama cafe

病院で「とりあえず」はご勘弁

「とりあえず薬」と薬くれる病院は「とりあえず」という程度の治療の気がする


「とりあえず」の似合う場面
なじみのメンバー3人で居酒屋へ。
「へい、らっしゃい!ご注文は?」「ビールだよな。」「おう。」「おう。」
「お兄ちゃん、とりあえずナマでみっつ!」「へい、とりあえずナマ三丁!」

「とりあえず」の似合わない場面
バイクでトラックと衝突!5m吹っ飛んで起きると足に激痛。派手な傷からは血がダラダラ。「俺はこのまま死ぬのか?」...やってきた救急車。救急隊員のお兄さんはニッコリと言う。「ま、とりあえず足には包帯まいとくからねー、病院まで30分、がんばりましょーね。」「ば、バカヤロー、『とりあえず』じゃ俺は死ぬぞー!」....遠のく意識。果たして病院まで命はもつのだろうか。


●「とりあえず」に囲まれた生活
筆者平野だけなんでしょうか、この10年で「とりあえず」の言葉が周りにやたら増えたと思うのは。コンビニ行っても病院行っても仕事の会議でも、雑誌の記事でも、誰も彼もが、言葉のあちこちに「とりあえず」をまきちらしております。「とりあえず100枚限定です」「とりあえず話題モノということでして」「とりあえずチェックに買ってみたんで」「とりあえず土曜しめきりでして...」...もうやめてくれ。別に使うなとは言ってません。しかし。真剣に仕事をしている場面だとか。サービス業で客に話す時だとか。金の行方がわからなくて弁解する場面だとか。そんな場面で「とりあえず」と言ってるやつら。なんであんたはそんなに「とりあえず」でごまかそうとするんですかい。え。病院の医者やら看護婦やら。「とりあえず今日はこのお薬で様子見ましょうね」ってのは、つまり診断も治療も薬もなげやり、ていうことかい。今日はおさまるけど明日はどうか知らないよ、ていう意味じゃないのかい。

●病院の職員は「とりあえず」は使っちゃいかーん!!!
ということで筆者平野は、1997年から病院の仕事では絶対に「とりあえず」は口にしないと自分で誓いました。患者に真剣に検査したり薬出すのに「とりあえず」なんて失礼な言葉はとうてい使えません。病院で「とりあえず」と言われるとイヤだという声もききました。これを口にする医者は周りでゴマンといますが、俺だけはこうはならんぞと密かに思っております。いや病院に限らずサービス業なら「とりあえず」は使っちゃいかんです。だいいち僕が店員から言われた時に気持ち悪い。僕の職場、「ひらの眼科」では何度も職員に「とりあえず」は使っちゃいかんと教育してます。

●「とりあえず」を100回唱えてるとアホになる
 では仕事以外なら「とりあえず」を使うのか?いや、これも自分では控えてます。「とりあえず」を口にしている間は、「なぜか?--理由はこうだ」というスジの通った思考がパッタリと止まっているからです。言葉は思考から生まれるが思考はまた言葉で作られる、とかいう意味のせりふを昔どここかでききました。そうです。「とりあえず」を唱えてるあいだはどんどん頭がふやけてアホになっていくんです。「とりあえず」を使うたびにボケていくに違いありません。


3人で居酒屋、その後
「へい、お待ち!『とりあえず』とビールみっつですね。」
「え?何これ?」「当店名物メニュー『とりあえず』天ぷらスペシャル大盛り9800円でございます。」「そ、そんなモン頼んでないぞ!」「ご不満ですね。ヒッヒッヒ。はい怪力マネージャーさんどうぞ!」怖そうなマネージャー登場。「お客様何かご不満ですかい?...奥で話をききましょか。広島湾に浮かびたい?」「あ、す、すみません.....何でもありません...ひええええ」ということで『とりあえず』には気をつけましょうね皆様。

(01.03.02作成、01.03.03更新)[目次へ]