走査型電子顕微鏡
SEM
使用標本: 静岡県 掛川層群 大日層産化石
Samples: fossils from Kakegawa Group, Dainichi
Formation, Kakegawa, Shizuoka prefecture
Order Myliobatiformes Compagno 1973
Superfamily Dasyatoidea Whitley 1940
Family Dasyatidae Jordan 1888
Genus Dasyatis Rafinesque 1810
アカエイ類

尖頭を持ち、咬合面が滑らかなタイプ。

尖頭はなく、咬合面に多くのクレーターがあるタイプ。奇形歯

歯冠咬合面クレーターの拡大、クレーターの中にもまた小クレーターがある。
クレーターの拡大
Order Rajiformes Berg 1940
Suborder Rhinobatoidei Fowler 1941
Family Rhynchobatidae Garman 1913
Genus Rhynchobatus Müller & Henle 1837
サカタザメ類


不明種

不明種、図では歯根下部が一部破壊されている。操作中に破壊されたのだろう。
Order Carcharhiniformes Compagno 1973
Family Triakidae Gray 1851
Genus.Mustelus Linck 1730......
ホシザメ

前側歯
歯冠咬合面の拡大、食物による擦過痕と思われるものが見られる。
歯冠と歯根境界部の拡大図。歯冠部よりも歯根のほうが電子線の吸収がより強いようだ。
歯冠と歯根境界部、歯根栄養孔の部分を拡大、画像中央部に黒っぽい横のラインが見られるが、これはアーチファクト。
ネコザメ

歯冠中央部の拡大、この膜のようなものはなんだろう。
成長した歯では、ここは横断稜のあるところだと思うけれど。
SEM
Scanning electron microscope
サメ・エイ類の小さい歯の表面構造が気になっていた。今回、掛川のいくつかの標本についてSEMで観察することができた。
多数のクレーターを歯冠咬合面に持つアカエイの歯の標本をみていると、この標本のエイの歯群はすり潰し型
(grinding type) ではなく、おろし金型 (grating
type) というのがぴったりだと思う。 どうなっているのか、見たいとと思っていたものの筆頭がこのエイの咬合面のでこぼこ。 ところでこの標本は奇形歯。 持っている掛川産エイ類で、奇形歯はこの一本だけ。
ホシザメの歯冠表面に食物によってできた擦過痕ではないかと思えるものがみえたので紹介した。堆積した砂による単なる擦過痕とは異なると思う。機会があれば両者を比較したい。
今回使用したのは掛川産の標本。ここの小さい歯化石では堆積した砂で削られた痛々しい標本が多いけれど、化石の保存状態は全体としてはすばらしい部類に入ると思う。
光学顕微鏡ではよくわからない構造物の代表の一つに歯冠表面上のひだ(皺、線条)がある。今回用いたホシザメのそれはかなり複雑なものであることが分かったが、それらをもっと多くの標本で観察したい。
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