オシムの言葉
題名 オシムの言葉
副題 フィールドの向こうに人生が見える
著者 木村元彦
発行 集英社
価格 \1,600
キャッチフレーズ 2005 Jリーグヤマザキナビスコカップ有償!ジェフ千葉を初タイトルに導いた名将 「オシムは私のキャリアの中でも最高の指導者だった!」−−ドラガン・ストイコビッチ
ISBN 4-7976-7108-4
ページ数 239
発行日 2005.12.10
分類 評論,サッカー,伝記
版数 第1刷
満足度 ★★★★☆
購入場所 bk1
購入日 2006.02.11
読書開始日 2006.02.16
読書終了日 2006.02.19
記入日 2006.02.19
感想 2003年のシーズンからジェフを監督するようになって3年.もっとも年間運営費の少ないクラブ,有償経験がただ一つないチームをカップとはいえ優勝させた.美しいサッカーを志向し,実現に近づけている名将,オシムは,冗談で記者会見を煙に巻くことで知られているが,示唆に富んだ言葉をたくさん残していることでも有名だ.
本書は,そんなオシムの言葉を集めているだけでなく,オシムのサッカー歴を始めから辿っている.ユーゴスラビア最後の監督として,激動の人生を送り,かつたいへんな名将であったことがわかる.ただ,ビッグクラブには自分はあわないと明言し,実際に小さなクラブを引き上げるのを得意としてきた.なぜならば,どんな有名な選手でも,走らない選手をオシムは使わないから,ビッグクラブでは,必ず,オーナと喧嘩になってしまうことが見えているからだ.
なお,本書の著者は,ユーゴのサッカーをずっと見てきた人のようだ.この前に2冊も,ユーゴサッカーについての本を書いているという.激変のユーゴはほんとうに面白いサッカーをやってきたのだろう.次にまたあたるクロアチアも,ユーゴをなしていた国の一つ.オシムはボスニアの出身だというが,どちらを応援するのだろうか.オシムに日本の監督をやってもらいたい,と願う人は多い.私もそう思う.
本書に集められているオシムの言葉をいくつか記録しておきたい.
- 君たちはプロだ.休むのは引退してからで十分だ
- 今の世の中,真実そのものを言うことは往々にして危険だ.サッカーも政治も日常生活も,世の真実には辛いことが多すぎる.だから真実に近いこと,大体真実であろうと思われることを言うようにしているのだ.
- サッカーにおいて最も大切なものはアイデアだ.
- 辞任は私はサラエボのためにできる唯一のこと.思い出して欲しい.私はサラエボの人間だ.
- PKはクジ引きみたいなもの
- 自分達が歩むべき道を探していかなければならないのだ.日常生活の中で,平坦な道のりはない.上にあがっていくには何らかの危険を冒し,何かを犠牲にしなければならないのだ.
- 走り過ぎて死ぬことはない.
- やることをやってもし負けるのなら,胸を張って帰れるはずだ
- ミスをした選手を使わないと,彼らは怖がってリスクを冒さなくなってしまう.