う き こ と を く ら げ に か た る な ま こ か な く ろ や な ぎ し ょ う は
憂きことを海月に語る海鼠かな
黒柳召波
黒柳召波は与謝蕪村に俳諧を学んだ。春泥舎の俳号もある。
「憂きこと」は海底にいる海鼠が人間に食べられることであろう。
海面近くにただよう海月は食用にならず、その心配はないのである。
しんみりと苦労話をする人間を連想してみると興味深い。
(?〜1771 江戸時代の俳人)