失業者労働組合とそのイラクの政治環境形成における役割                     

爆弾はいらない 子ども達に明日を!


失業者労働組合とそのイラクの政治環境形成における役割

 

イサム・シュクリ[Issam Shukri]
(UUIの国際関係責任者、イラク労働者共産党(WPIraq)中央委員)

2004年1月15日

 イラク失業者労働組合(UUI)はイラクの失業者の抗議行動の組織である。UUIは2003年5月1日のバグダッドのサダム政権の没落の直後に労働者と政治活動家のグループによって結成された。
 UUIはかつての悪名高きバース党の「イラク労働組合総連合」の略奪され放棄されたビルに集まった20人の革命的な失業労働者のグループによって創設された。民主的な過程を経て、彼らは執行委員会を選出し、その次に、指導者にカシム・ハディを選出した。執行委員会はすぐに失業者の要求とUUIの任務についての声明を提出した。

 その日以来、UUIはアメリカの戦争機構によって引き起こされた恐るべき前代未聞の混乱と破壊のまっただ中にいるイラクの何百万人もの失業した女性・男性のための一連の闘いに取り組んできた。その要求は「全ての者に仕事か失業手当てを」であった。この闘争を通じて、UUIはイラクの市民社会の中で模範的な姿を示してきた。つまり、進歩的で教養がありしっかりした規律を持ちながら、戦闘的で積極果敢なのである。アメリカが押しつけた長年にわたる破壊的な経済制裁、バース党の長年の抑圧と独裁、アメリカ軍による恐ろしい戦争と爆撃のあげく、闘いの手段も生きていくだけのための手段もあらゆるものが失われたように見えていた。UUIは米英占領軍に後押しされた新たなイスラム/民族主義ブルジョアジーがイラク労働者を搾取することに対する極めて重要な回答となった。

 UUIの闘いはイラクの全労働者の失業手当て要求を中心に展開していたが、それに限定されはしなかった。ますます増加する組合員によって組織されたデモの第一ラウンドの中で、UUIは労働者のための仕事と生活保障を要求した。その次に要求は鋭くなって正確でさらに焦点が合ったものになった。当時、全イラク人失業者の最低失業補償は1ヶ月100米ドルとなり、失業問題の統括をUUIがするようにという要求がアメリカ当局(CPA−連合国軍暫定統治当局)にも送られた。UUIは急進的で平等主義を進める社会勢力であり、アメリカによる占領とそのカイライの「統治評議会」に反対しているだけでなく、イラクのイスラム主義者や他の腐敗したファシストや民族主義者の台所で調理されてきた「暗黒のシナリオ」にも反対した。

 UUIはバグダッドで13の、他のイラクの行政単位で7つのデモを開始し、バグダッド、キルクーク、ナシリヤで座り込み抗議行動を主催し、最初の座り込みは45日間続いた。UUIはまた、CPA(アメリカの文民統治機関)と3回の交渉に入り、会談を13回行なった。結果としてアメリカ側がUUIのどの要求の達成にも真剣でないと確認するに至った後、UUIは最終的にこの交渉から引き揚げることを決定した。継続して圧力をかけた後、労働大臣は危機に対する共同の解決策を得るためにUUIと一緒に働きたいと要請してきた。

 しかしながら、UUIは自らを経済的な要求に打ち込んでいるだけの組織だとは考えていない。UUIは、政治的な取り組みに継続して参加し進歩的な労働者の基盤に基づいて情勢を分析することを通して、イラクの政治分野の形成に重要な役割を果たした。UUIはまた、イラクの市民社会を占領者によって支持された部族主義や宗教的狂信主義へと陥らせるのを止めるために重大な役割を果たし、今も果たしている。UUIが最初の数回のデモを行った直後、イラクの一般民衆は直接又は間接的にUUIのこととその「[神の]正義にかなった」目的について語り始めた。

 イラク国内外のメディアはUUIに焦点を当て始め、多大な共感を持ってその闘いについての長い報告を伝えた。メディアが語り始めたのは、醜い宗教上の流血の儀式!!よりもアメリカとその連合軍による貧困と民衆の富の略奪についてであり、スンニ派とシーア派の分断よりもイラク労働者の極貧の状態についてであり、PUK[クルド愛国同盟]や「トルクメン民族戦線」や旧バース党の原型である「ムクタダ・アル・サドル・グループ」によって養成されている民族間の憎悪やファシズムの台頭よりもイラクにおける急進主義者と非宗教主義の台頭する勢力についてなのである。

 全世界のジャーナリストが男性も女性も、UUIの闘いに参加した。彼らはバグダッドの道路の燃えるように熱いアスファルトの上の最前線で組合員と一緒に座り込み、組合員と同じように脱水状態になり、胸にアメリカ兵のナイフや銃を突きつけられたが、失業労働者組合の組合員をこう呼んだ。−イラクの英雄であり救済者である、と。

 世界的な団体が支持の声を送り闘いに参加するために代表を送ってきた。全世界でイラクの労働者を守るために何百もの支援の記事と手紙が書かれた。GC(統治評議会)は何週間も無視していたが失業が深刻な問題であると認めざるを得なくなり、差し迫った問題を解決する方策を見つけようと狂ったように頭をかきむしっていた。労働者の圧力の下で彼らは少なくともそのようなふりを続けていた。イラクの情勢全体が劇的に変化したのだ。

 今日では、UUIはイラク全土に登録組合員が約25万人になるまでに成長した。そして失業率が70%に急上昇する中で、UUIの役割はかつてなく極めて重要で決定的なものになっているように見える。最近、バグダッドや他の都市で何十もの抗議行動が行われ、占領軍やイスラム主義者、イラク警察によって何十人もが射殺され殺害された。UUIはこうした抗議行動の先頭に立ち、要求達成へと導いていかなければならない。UUIは今日、何千もの失業労働者の組合員を再び街頭に連れ出す新しい戦術と戦略が必要になっている。何千人もの人間によってバグダッドの道路を封鎖し、イラクを労働者や女性に対するイスラム主義者のテロの発射台に変えてしまう統治評議会の反動的な計画を阻止し、アメリカ軍がイラク民衆の政治的意思を真剣に考慮し、その結果イラクを去らざるを得ないようにしよう。そうしなければUUIは歴史的な好機を逃すことになるだろう。

 強力な行動計画がなければ、状況は反動的なブルジョアジーにとっては「相変わらず」のままであろうし、イラク大衆にとって生活はかつてなく悲惨で耐え難いものにさえなるだろう。2004年6月に新しく「任命された」政府の発足が予定されている中で、イラクはアメリカやイスラム主義者と自民族中心主義者の同盟によって地獄の縁へと追いやられつつある。UUIは人々を闘いの場へと連れて行く役割を果たさなければならない。UUIは、労働者の政治政党であるイラク労働者共産党−それはアメリカとそのイラク国内の同盟者によって用意された「暗黒のシナリオ」の中では妖怪であるが−と共に、計り知れないほど長期にわたって何百万人ものイラク人の生活と運命に離れずに寄り添い続けるだろう。暗黒のシナリオを変えるために働こう。イラクの困窮する全ての民衆の繁栄と自由と平等のために働こう。




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