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ジェレミー・ブレッチャー 2002年9月27日 |
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アメリカ人として、私は、戦争の瀬戸際から私の祖国を引き戻すことを手助けしくれている、世界中の人々および国々にすべてに感謝したい。あなた方の努力は確かにアメリカに大きな影響を与えているのです。 残念ながら、ブッシュ政権がイラクに先制攻撃する事を決定したと言う主張は、「イラクのリーダーが兵器査察に完全に応じたとしても、アメリカ政府がイラクで政権変更を追求するかもしれない」というBBCで報じられたコリン・パウエルの最近の主張によってますます現実味を帯びてきました。 爆撃により抵抗力を弱めるという侵略の古典的第1段階は既に始まっています。また、ペルシャ湾地域への戦闘人員および物資の輸送も同様です。戦争マーケティング・キャンペーンはフルギアで稼動しています。ベルトルト・ブリヒトは、リーダーが平和について話し合う時、動員命令は既に与えられていると言います。 ブッシュ・チームの細密な計画は、国連および議会投票が今ごろはもうイラクに対する米国攻撃を認可しているだろうと推定し、攻撃の基地としてサウジアラビア、トルコ、パキスタン、ヨルダンおよび他の国々を使用する許可を得るための根回しをしていました。ブッシュ大統領が国連へ提起した後、米国の議会は大統領に戦争に対し無記入の小切手を与える両党派の決議案を圧倒的多数で可決する態勢を整えました。 しかし、戦場へ向かう途中、奇妙な事が起こりました。世界中の人々が何ヶ月にもわたり、憤りを表明しているのです。イギリスとイスラエルをのぞくほとんど全ての国において、圧倒的大多数が米国の計画に反対しているのです。政治家、および国内のエリートたちが、政府の後援者および保護者の激怒を招く事を嫌う一方、ブッシュ政権の不合理な妄想によって解放されるだろう力に対し、より強い恐れを感じています。 米国に対するこの国際的な反対の影響は非常に過小評価されています。そこには主張されているイラクの大量破壊兵器に対処するための国際的努力に対する広い支援があるのです。しかし、事実上、大統領直属の徒党、両党の下院議員数人、そしてアメリカ空軍以外に国際的な支援無にイラクに対し、一方的な先制攻撃を支援するアメリカの社会セクターはありません。空軍を除く軍の上層部はこのような計画に非常に懐疑的であると広く報告されています。今夏、彼らは、必要な軍隊および予想される死傷者数が非常に高く、この戦争は犠牲が高すぎるとの評価を提出し、戦争支持徒党の激怒を刺激しました。この一方的攻撃に反対する軍の上層部の反対発言は記録されていませんが、既に引退している彼らの同僚は、強く反対を訴えています。ブレント・スコウクロフトのようなトップ共和党軍事専門家、ジョージ・ブッシュ前大統領の旧友の多数そして彼の政権中の高官はこの一方的攻撃に反対を唱えました。 今夏、ブッシュ戦争計画に対する民衆と議会の支援は圧倒的に見えました。しかし、下院議員たちが8月に彼らの選挙区を訪問したところ、戦争に反対する代表団組織、および彼らの通常有権者らの深い懸念に遭遇したのです。民主党のリーダーは公聴会、そして戦争への判断を急がないという政策を発表しました。政府が9月にその戦争マーケティング・キャンペーンを始めると、元民主大統領候補アル・ゴアや連邦議会の民主党リーダーシップを支持した下院議員らにブッシュの政策に対する沈黙を止める、または明示的支援を破棄する事を要求する電話や電子メールが洪水のように殺到しました。反対する民衆やエリート達のほとんどは、イラクに対する任意の攻撃に反対しているのではなく、同盟国なしでイラクを攻撃することに反対なのです。他の国々が、支援を要求するブッシュ政権の圧力に屈してしまっていたら、この反対もほとんど発生していなかったでしょう。しかし、アメリカの戦争に対するグローバル・共同戦線は、アメリカ国内の勢力のバランスを変化させているのです。 連邦議会でパニックする民主党員が、言い換えられた戦争を認可する決議案を可決したりしているかもしれない一方、アメリカの見解は今、明白に分割しています。そして政策エリート、特にベトナムで痛手を被ったアメリカ軍は、民衆の広い支援がない戦争に行くことを強く反対しているのです。もし国際戦線が持続すれば、実際にアメリカの攻撃を防ぐことができる可能性があるのです。 安全保障理事会がアメリカの軍事行動を認可することを拒絶し、国連の査察官がイラクを訪れる事になれば、ブッシュ政府の戦争促進者は少なくとも2つの大きな問題を抱える事になります。1つは、アメリカの民衆も米国のエリートの意見も正当な理由がない限り、一方的な攻撃を支援しないだろうということ、そしてもう1つは、近隣の国々は、アメリカのイラクに対する攻撃のために、基地として彼らの国々を使用させないという決心がより固いものになるということです。(ブッシュの友、アリエル・シャロンは、これらの国々の反米感情を刺激しています。) イラクへの総攻撃が主張し難くなる場合、ブッシュ政権は恐らく3つの戦術を使用すると思われます。最初に、国連の検査プロセスを批判、信用性に傷をつけることに、最善を尽くすでしょう。イラクの非協力的姿勢がかすかにでも感じられた場合、これを戦争開始のきっかけとするのです。次に、既に行なわれている爆撃を拡張するでしょう。三番目に、従わない国を脅したり、買収したりする他の方法を探るでしょう。これは、アメリカの攻撃を抑えるためには次の蓋然的ステップが必要とされることを示しています。 アメリカのイラクに対する戦争に反対する人々と国々の暗黙の連合を、国連を通し作用させ、査察プロセスが進行中はイラク爆撃を停止することを要求するのです。もちろん、アメリカはそのような決議を拒否するでしょう、しかし、国際的な反対が行動によって示された場合、ますますアメリカの民衆そしてエリート両方の反対を強くするでしょう。 国によって支援される非暴力手段(例えば各国政府が支援するボランティアを、バグダッドおよび他のイラクの都市に配置する等)は、さらにアメリカの爆撃を抑制するかもしれません。 査察プロセスをスムーズに進めることもまた、不可欠です。何がイラクに査察官を再入国させたか正確に知ることが不可能な一方、少なくともアメリカの攻撃を避けるために他の国々が試みるであろう暗黙の見返りが、確かにあったのです。査察プロセスを適切に行なわせる事がイラクにとって最も安全であるという事を思うこと彼らに認識させなければなりません。結局、イラクは、多量破壊兵器を実際保持していようとなかろうと、この査察を認める事が、アメリカの攻撃を抑える重要な働きをするため、合理的であると感じるでしょう。封じ込め政策連合は、査察プロセスが進行する限り、イラクをアメリカの攻撃から保護しようと努めるだろうという姿勢を示さなければなりません。しかしながら、イラクの完全なる協力が得られない場合、これも難しいでしょう。 最終的に、アメリカが、従わない国を脅したり、買収したりする事を阻止する必要があります。 ドイツ首相再選直後のブッシュ政権のシュレーダーに対する叱責は、この脅しを表すの氷山の一角に過ぎません。他の国々へオファーされる戦利品のシェアについて、多くの新聞雑誌より言及がありました――例として、この殺人に加わる者に対する代償として、イラクの石油、あるいは戦争後の復興に関する契約等などがあげられます。ロシアは、アメリカが、チェチェン族の反乱軍を根絶する正当な手段として、ロシアのグルジアに対する攻撃を黙諾することへ、関心を示しました。明らかに、これは今のところブッシュ政権が喜んで支払う報酬ではありません。ブッシュは、これをロシアにかつての、そして未来のロシア帝国を分割している、新しい国境を無視する権利を獲得させ、帝国を再建させる青信号を与えることとして見る事は間違いありません。しかしながら、戦争への道が閉ざされてしまった場合、ブッシュ政権がどのような賄賂を提供するかは解りません。ブッシュ派は、世界をまるでフットボールの試合のように考える傾向があります。また、彼らの戦略は、邪魔になる物は1つずつ打ち倒していくというものです。長期的には、彼らを封じ込めるには、個々の国家による反対ではなく、集団安全保障というより意識的な形を必要とするでしょう。 アメリカのパワーを牽制する事が、共同責任であるという事を世界が理解する必要があります。これは、例えば、イラクに対する戦争に基地提供を拒んだ場合、アメリカから報復を受けると脅されているヨルダンのような国等に、資金や、他の支援を行うことにより示す事ができるでしょう。 別のステップとして、戦利品のシェアや、地政学的利権疑惑、また、貧しい国々に対する現金等の目先の利益で、ブッシュ政府に身売りした国を強く非難する事です。歴史上の類似として、第一次世界大戦に勝利した際、他国の領域を提供すると言う秘密条約を結び、西側の勢力が、ロシアを第一次世界大戦で戦わせ続けようとしたことを思い出すかもしれません。これらの秘密条約の暴露が、ロシア政権の合法性の破壊に、他の如何なる行為以上の結果をもたらしたと思われます。 最も重要なことは、世界中の政府に対する民衆の圧力を継続することです。イギリスの運動圧力は、既に、イラクの政権交代という意見において、公的にブッシュと対立することをトニー・ブレアに強いました。そして、これが継続し、発展する場合、一方的な攻撃へのイギリスの参加を主張し難くするでしょう。英国の支援撤回は、アメリカの戦争計画に対し、最後の釘を打つことになるでしょう。ドイツの民衆の反対は選挙を揺り動かしました;このことは、ブッシュの政策が、ヨーロッパ諸国に対するアメリカの世界的優位性の影響が弱まっているのではないかと、アメリカの政策エリートを心配させています。 事実、イギリスを除いて一国もアメリカのイラクを攻撃に対する支援を申し出なかったという事実は、アメリカの見解に大きな影響を及ぼします。 活動を続けてください! イラクに対するアメリカの戦争に反対する人々および国々の暗黙連合が行なう中心的タスクの1つは、アメリカ人の胸の内、そして心を勝ち取ることです。アメリカ人は未だに9/11のテロの痛みを引きずり、そして恐れているのです。そのため反テロリズムとして売られた不合理な政策を容易に支援させられてしまうのです。それでも尚、彼らの見解は不安定で矛盾した物なのです。9月24日のCBSニュースの投票では、57パーセントが、アメリカに国連に、査察官をイラクへ再入国させる為の時間をより与えてほしいと回答。また、52パーセントは、イラクに対する処置を講ずる場合、アメリカは処置を独力で講ずるのではなく、国連の勧めに従いこ れを行うべきであると投票しました。世界中のリーダーおよび一般の人々は、アメリカ人に訴え、彼らが、彼らの政府を正気づかせることを支援する必要がある。例として:アメリカの教団と、イラクに対するアメリカの 脅威に関するかれらの懸念を共有するために、英国の反戦争宗教リーダーの代表団が米国へ来ます。ブッシュ政府の攻撃封じ込めは、アメリカに対する愛国心あり、非国民的感情ではなく、愛国心として現われるべきです。 根本的に問題は、アメリカとイラクの対立よりはるかに大きいものなのです。前の公告を成文化するブッシュの新しい政策書国家安全戦略は、ブッシュ政権野望の誇大妄想視野を示しています。この政策書は、アメリカが先例のない、無類の強さを所有していると言及しています。それは、必要であれば私たちは単独で行動し、先制措置によって自衛という私たちの権利を行使することも躊躇しないだろうというと、宣言しています。アメリカは、彼らの国家責任と呼ぶものを受理するように国々に説得、または強いるためにそのパワーを利用するでしょう。 世界を支配するための戦略は、軍事問題に制限せず、グローバル社会および政治経済の全体を形作るべく計画されているのです。確かに、この政策書は持続可能な単一のモデルのみが、国家を成功に導くとまで宣言されています。アメリカのイラクに対する攻撃阻止は重大なステップですが、世界支配というこの恐ろしい大望の封じ込め、第一歩だけでしかないのです。それは、暗黙であるが、それでもなおアメリカの攻撃性を封じ込める集団安全保障という実際の政策の出現を表わします。かかる集団安全保障を維持することができれば、それは将来的な先制攻撃の封じ込めにとって良い前兆となります。また、恐らく、それは、多量破壊兵器、エイズ、経済恐慌、貧困、地球温暖化のような、集団安全保障に対する他の脅威に取り組むための基礎を築くでしょう。これがアメリカ人にとって真の手助けとなるのです。 *ジェレミー・ブレッチャー氏は歴史家であり、STRIKE And GLOBALIZATION FROM BELOWを含む12冊の本の著者です。 *この記事は、アメリカの戦争抵抗者同盟デビッド・マクレイノルズ氏から送られてきた原文を、椎名さんが翻訳してくださったものをピース・アクションの小栗さんのご了解を得て転載したものです。 |