
■12月1日(土)
朝9時55分羽田発のJASで熊本入り。今回はアイスクリスタルのツアーを利用してみたのだが、これよりも時間の早いJAL便がとれなかったらしく、13時の競技開始時刻ぎりぎりの到着予定。
直前にそれを知った私たちは、演技よりもまず「飛行機が予定通りに飛びますように」と祈りをささげていた。
だって男子ショートが一番最初なんだもん。遅れて見られなかったりしたら目も当てられないぞ。結局、飛行機は予定よりも少しだけ遅れ、空港からのバスが会場に着いたのは12時50分。
添乗員さんは会場と連絡をとって、パンフを前もって買っておいたりしてくれて、
「お金はあとで払いに来て下さい」だって。至れり尽くせり。前々週パリに行ったときには、空港からホテルに行く手だて一つとっても、ああだこうだと混乱して大変だったので、「なあんて親切にしてもらったのかしら」「こんなに楽でいいのかしら」と言い合う。
なかなか細やかな心配りをして下さる添乗員さんでした。というわけであせって席に着いたら、もうすぐさま男子ショート開始。
開始は10分遅れの13時10分。
……今大会、実は、私は土曜の朝から根拠もなく自信満々であった。(私が、ですよ)
ぴかぴかと晴れ渡った東京から、晴れ渡った熊本に移動しながら、
「今日の岳斗君は絶対成功する! 四回転のコンビネーション、入る」
と、なんのプレッシャーもなく、機嫌良く会場入りしたのです。
(見るだけの私にプレッシャーなど関係ないやん、と突っ込んでくださってけっこうなんだけど/笑)
練習を見たわけでもなければ、関係者の話を聞いたわけでもない。
今となっては、予感があったとしか言いようがない(笑)
エキシビにも当然出る・と疑いひとつ持たず、念入りにビデオ録画の段取りを(妹と友達に)整えて行った。【第1グループ】
1.ミン・チャン
衣装はラリックでも見たエセダルタニアン。3アクセルは入ったが4トウを転倒。コンビなし。2.本田君
素晴らしい4-3! しかーし3アクセル転倒。あ〜あ……3ルッツはクリーン。
5.1-5.4/5.6-5.8。さすがにセカンドマークは惜しげもなく高い点が。3.岡崎君
3アクセル両足、4トウも失敗、ルッツもシングル。
全体的にスピードがなく、スピンでもよろける。4.バトル
3フリップ-3トウ、3アクセル両足。3ルッツ。
余裕のなかった私は特に印象をメモに書いてないけど、翌日の騒ぎを見て、
みなさん、そんなに一瞬にしてハマったの?(笑)とびっくりした。【第2グループ】
あれ、岳斗君、髪、黒いよ?
6分間練習、ステップからのルッツを飛ぶ。
2アクセル飛ぶ。3トウ-3トウを飛ぶ。4トウ-3トウを飛ぶ。拍手。
さあ飛ぶべきものは飛んでしまって、最後の1分ぐらいはただ滑ってる表情に余裕がある、ような気がする。5.リウ
4トウ転倒-2トウ、3ルッツ、2アクセル。ガソリンスタンドのあんちゃんのような衣装……アンソニーと入れ替わりにリンクにおりて、滑っている姿に、やはりどうも余裕があるような気がする。
なかなかアンソニーの点数が出ない。緊張しているときには、早く始めようよ、点数出るの遅いよ、と
見ているこちらもぴりぴりしたりするのだが、岳斗君の表情に余裕があるように感じて、なんだか大丈夫。カルメンの最初の鐘の音。
6.岳斗君
4トウ-3トウ(セカンドジャンプがオーバーターン気味)、2アクセル、3ルッツクリーン!
素晴らしい!!!
最後のルッツが決まった時点で、場内大拍手!そのあとのステップ、スピンを見ながら、もう早く終わろうよ!早く点数を出してもらおう!
と、わくわくしてしょうがない。10月に東京ブロックで初めてカルメンを見たときの印象と全然ちがう。
ステップや動きに力があり、振付が自分に「入っている」感じを受ける。席がジャッジと逆サイドだったので、終わった瞬間の表情は見えなかったが、
なぜかガッツポーズとかではなくて「あれっ?」という感じで停止していたのはわかった。
……また、なにか岳斗君やってくれたのかしら?これが、家に戻ればテレビでアップで見られることがわかっているのだから、NHK杯は素晴らしい。
テレビを見たら……最後のスピンの出を間違えた?! うーん、やっぱり面白いなあ(笑)客席にお花をとりにきてくれた岳斗君の、満面の笑顔。
いつも、いつも、これが見たいんだよ。五十嵐さんも言っていたように、ノーミスとは言えアクセルがダブルであることで、ジャッジも思いっきりいい点数はつけにくい。
しかし、他の選手がぼろぼろミスをしているこの状況での4-3コンボの成功は大きい!
もうアンソニーもチャン・ミンも失敗して終わってるし!
6人終わって、武史君に次いで、2位!!7.ディネフ 3フリップ、3アクセル-2トウ、2アクセル。
ノーミスではあったので、点数が出るまでけっこう緊張した。コンボは3アクセル2トウか。
基礎点自体は彼の方が高いと思うが、ジャンプの難度で言えば岳斗君の方が上だろうけど?順位。1.HONDA 2. TAMURA 3.DINEV
あと一人。
8.スコルニアコフ 3ルッツ、3アクセル×-2トウ、2アクセル。
SP最終滑走者のロマン君が3アクセルでコケた時点で
(2位だ!)(2位だ!)と演技中からささやきあっていました。
わくわくと待ち受けて撮ったこの画面。SP2位!!
なんという素晴らしい響きでありましょう!
そりゃあロシア2人が抜けて、強力な選手の少ない試合とは言え、2位というのはミスのないよい演技をしてこそのもの。素晴らしい成績であることには違いありません!! やったーーーーっ!
すぐさま座席から、i-modeで掲示板に書き込みをした。
家に帰ってからWEB上を見て回っていたら、ネット上では嬉しさのあまり私の情報がいちばん早かったらしく(笑)、よその掲示板で「本田1位、田村2位らしい、他は不明」などと引用された書き込みを見た。はあ、NHK杯のようにリアルタイム中継がない試合の場合は、他の選手のことも書いた方がよかったのねと思いつつ、だからこそ早かったのさ、くふふ、などとも思うのでした。
いやあやうく「岳斗君2位2位2位〜〜!」としか書かないところでしたぜ……
海外の試合の速報を書いているボードで、1位2位3位6位(アメリカ人)8位(カナダ人)とか書いてある隙間を知りたい!とうなったりしてるのの、逆って感じかな。ほっほっほ。
男子SP終了後の長めの休憩時間、売店に食べ物を仕入れに。
知った人を見たら誰にでもハグしてしまいそうな気分。
空は晴れ渡りロビーは太陽の日射しで明るく光り、なんとも美しい午後でした。ビバ熊本!!!
売店は人でごったがえしておりましたが、食べ物が充実していて、さつまあげ各種だの、辛子レンコンだの、たこ焼き天やチーズ天といった珍しい練り物系だの、肉マンだの、おにぎりの2個パックだのが、手軽な値段で豊富に売られてた。
「これ、美味しいよ。からいも(サツマイモ)が入ってるの」と地元のおばちゃんが教えてくれたり。
直径3センチ・長さ17センチぐらいの竹輪(棒つき)がたいへん美味であった。ビ バ 熊 本 !!!
売店で「勝利の竹輪」を食べていたら友カオリさんから携帯に電話。
「岳斗素晴らしかった! 思わずはーこさんたちの席見ちゃったわよ〜! 中国と日本が1位つけてるよ」
「へっ!!日本のジャッジどなたでしたっけ」「平松純子さん」……平松さん、ありがとうございます。
3時頃、「おめでたいお知らせがあります」とのアナウンス。その国民的慶事のニュースに、観客席はいっせいにざわめいたのでありました。「今晩の録画予約がパーだ!」と。
この12月1日、内親王殿下がお生まれになろうと、サッカーW杯の対戦相手が決まろうと、私たちには間違いなくもっともっとニュースバリューの高いことがあったのでした。
その後、ダンスフリーの間も、女子フリーの間も、
「あなた、なぜ顔が笑っているの?」
「リタが素敵だからよ。あなたこそ口角が上がりっぱなしよ」
「グエンが素敵だからよ。」(笑)などとお互いに突っ込みあっていました。
友エリさんには「あなたがた雲のじゅうたんを歩いているようね」と評されました。この日は一日中、各方面への内容報告やビデオの予約変更願い、情報交換など、メールに次ぐメール。
そして掲示板チェック。めったにないことだが、携帯のバッテリーが1日で切れたもの。
そんな予感がして、携帯の充電器を持ってきてよかったぜ!岳斗君は自分の演技が終わった後、関係者席でダンスの宮本君たちを応援し、木戸さんたちまで見て、そして帰っちゃいました。明日もがんばれー、と向かいからこっそり見送る私でした。
さて、ビバ熊本ナイトの晩ごはんは、路面電車に乗って「市役所」あたりに出て、馬刺の握りと辛子レンコン、関アジの活き作り。馬刺は歯ごたえがグー。肉の旨味も良く出ていた。
関アジもなかなか。東京で食べると値段が倍ぐらいするらしい。
グルメが持ちネタと化している私は、みんなに冷やかされながら馬刺しの写真を撮ったのだが、残念ながら失敗してしまった。ち。なんだよ二重撮りって。お勘定はひとり2600円程度。帰るとき見たら、ティホノフ達が同じお店に来てた。
彼らも馬刺食べたらしい。それから軽くラーメン食べて帰る。満足満足。花屋の多い街であった。ホテルに帰って11時過ぎからNHKで男子ショートを見る。
お誕生問題で放映時間が夕方から夜になって、一日で生でもテレビでも見られたのはちょっとラッキーかも。
このカルメンは何度見ても素晴らしい。
最高。