シュガーへの道 2003-04シーズン/NCAAフットボール主要試合結果

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第13週] [第14週] [第15週] [第16週] / [第1週〜第4週] [第5週〜第8週] [第9週〜第12週]

+ チーム名右横のカッコ(XX)は、試合前のAP順位。行頭が本拠地チーム。赤字は番狂わせ(番狂わせの基準は、ランキングの高低ではなく、予想オッズ=ポイント・スプレッドが1TD差超だったかどうかに基づく)。
+ このサイトではプリシーズンウィーク(NFLと違い公式戦に含まれる)を第1週として表記している。
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印:自分が"College Game Day"のホストなら、ぜひ現場にお邪魔したい試合(仮定法絶対的過去ですが)。
+ このページのコメントは、主に日本国内で試合速報、スタッツ、ラジオ放送の印象などをもとに書かれていますので、予めご了承下さい。
 ---オッズ(ポイント・スプレッド) @MSNBC / @USATODAY


第16週 12/4-12/6

+ 最後の最後に今季最大の大番狂わせが待っていたとは・・・。今季レギュラーシーズンの最終節は、シュガーボウル進出を目指す上位3校がいずれも登場、各カンファランスの優勝決定戦、伝統の陸士対海士の対抗戦など計7試合が行なわれた。注目の上位3校は、南カリフォルニア大(全米2位)、LSU(全米3位)が快勝したものの、全米1位のオクラホマ大は、ビッグ12選手権でカンザス州立大にまさかの大差で敗れる大波乱。これで上位3校がともに1敗で並び、シュガーボウル出場権の行方は、BCS最終ランキングが発表されるまで全くわからなくなった。


++ ビッグ12優勝決定戦(Big12 Conference Championship Game)は、史上最強の呼び声も高い全米1位のオクラホマ大(南地区代表)が、カンザス州立大(北地区代表/AP13位)と対決。オクラホマ大(OU)はいつものように最初の攻撃であっさり先制TD。そのまま勢いに乗るかと思われたが、2Qの立ち上がりに44ヤードのFGを失敗してからリズムが乱れ出した。この直後にカンザス州立大(KSU)はビッグプレイを連発して2TDを奪い一挙に逆転。対するOUは、敵陣5ヤードまで迫りながら、QBジェイスン・ホワイトのパスがKSUのエンドゾーンで痛恨の被インターセプション。KSUダレン・スプロウルズの豪快なラン・アフター・キャッチでさらに1TDを追加されたOUは、次の攻撃でも敵陣35ヤード/第4ダウン1ヤードという勝負所でギャンブルに失敗、7-21という思いもよらない展開で前半を折り返した。後半早々反撃に出たOUは敵陣11ヤードまで進みながら、またもやFG失敗。直後のドライブでKSUは、徹底的なラン攻撃で時間を消費しながら、最後はQBエル・ロバースンがこの日3本目のTDパスをヒットしてリードを3TD差に広げ、この試合の流れを決定的なものにした。今季本当の接戦を全く経験していないOUは追撃に失敗し、意外に折れやすい一面をさらしてしまった。OUの28点差での敗北は、ボブ・ステュープス・ヘッドコーチ就任以来もちろん最悪得点差となった。

++ 終わってみれば常勝軍団オクラホマ大得意の勝利の方程式が機能したのは、実に最初のドライブだけだった。攻撃の象徴である第3ダウン・コンバージョン(成功率45.6%-全米14位)は18回中成功はわずか5回(28%)。他にも、得意のイケイケ第4ダウン・コンバージョン(成功率60.9%-全米25位)は2回とも失敗、最大の強みであるターンオーバー・マージン(1.50-全米3位)がマイナス2、そしてOUのリーサルウェポンであるパントリターン(1回平均13.7ヤード-全米12位)は5回でわずか1ヤードに終わった。KSUのQBエル・ロバースン(4年生)はパスで17回10コンプの227Yds/4TDを決めるとともに、ランでも17回62ヤードを獲得。RBダレン・スプロウルズ(3年生)もラッシングで22回235Yds、レシービングで3回88Yds/1TDと獅子奮迅の活躍を見せ、OU守備陣から『史上最強』のレーベルを引き剥がすことに成功した。もちろんその影にはKSUのCニック・レッキー、FBトラヴィス・ウィルスンらの献身的なブロッキングなどがあったに違いない。そして、何よりも苦労人ビル・スナイダー・ヘッドコーチをはじめ攻守コーチ陣によって考え抜かれたゲームプランがあったに違いない。

++ この大敗により、OUは確実とみられていたシュガーボウル出場権とともに、J・ホワイトのハイズマン賞まで雲行きが一挙に怪しくなった。カンザス州立大は念願のビッグ12初優勝(ビッグシックス-ビッグエイトの前身-も含めれば、1934年以来実に69年ぶり2回目のリーグ優勝!)と初のBCS進出という快挙を達成。また、今季1,948ラッシングヤードを稼ぎ、ダントツのリーディングラッシャーとなった小さな英雄D・スプロウルズが、OUのJ・ホワイトに代わって一気にハイズマン賞有力候補に滑り込む可能性さえ出てきた。カンザスの小ぶりな州立大学が、大学スポーツ界の巨大エリートを倒した歴史的な一日になった。それにしても、もしOUがシュガーボウルに進出した場合、今日のKSU以上のパフォーマンスをOU相手に披露できるチームが果たしてあるのか、私は大いに疑問である。

++ パック-10ではUSCがシュガーボウル進出へ向け、最後の関門オレゴン州立大(OSU)と対決。立ち上がりは互いに最初のドライブでTDを応酬。しかし、その後は2本のFGゴール失敗に、ファンブルロスト、被インターセプションを連発したOSUをUSCが圧倒、USCの一方的な展開となった。USCはこの日のリーディングラッシャーRBレジー・ブッシュが新1年生、リーディングレシーバーのWRスティーヴ・スミスがこれまた新1年生、2つのインターセプションを奪ったLBローファ・タトゥープが2年生。この下級生達の層の厚さを見る限り、来季のオレンジボウルにUSCが登場して新たな王朝を築き始めることになっても、誰も驚かないだろう。ただし、今季のボウルゲームに勝つためには、4つのインターセプションを奪ったとはいえ、OSUに485ヤードを許したUSCのパス守備には修正の余地がありそうだ。

++ SEC優勝決定戦(SEC Championship Game)は、トータル守備全米2位のLSUと全米4位のジョージア大(UGA)が激突。互いに強力守備陣を軸に接戦が予想されたが、OL陣の力の差が明暗を分けた。ステーヴィン・ピーターマン(OG)、ベン・ウィルカースン(C)ら強力ラインを擁するLSUがラン攻撃を軸にビッグゲインを連発。対してOL陣に問題を抱えランの出ないUGAは、勝負所でQBデイヴィッド・グリーンが再三サックを浴びるなど、第3ダウンや相手レッドゾーンで全く精彩を欠き、3回の第4ダウンギャンブルもことごとく失敗。パントのミスや自陣でインターセプションTD
を食らったのも、試合の流れに大きく影響した。これで、シュガーボウルを目指すOU、USC、LSUの上位3校が1敗で並ぶことになった。このため、最後の審判-BCS最終ランキングの発表-まで、3チームのうちどのチームがシュガーボウルに進出できるか全くわからない、というBCS初の事態に陥ることになりそうだ。これは議論を呼んだ00-01シーズン、01-02シーズン以上に現行BCSの制度的限界が問われる、深刻なシチュエーションといえるのかもしれない。

++ イラク戦争の先が不透明な中、恒例の陸士-海士の対抗戦がフィラデルフィアのリンカーン・ファイナンシャル・フィールド-NFLフィラデルフィアの新本拠地-で初開催され、70,844人の大観衆がつめかけた。試合は今季絶好調の海軍士官学校が陸軍士官学校に圧勝、すでに空軍士官学校にも勝っている海士は、1981年以来22年ぶり!に三軍の頂点に立ち、最高司令官(大統領)杯-Commander-In-Chief's Trophy-を手にすることになった。通算成績は陸士の49勝48敗1分。ともに負ければ負け越し決定のがけっぷち名門対決となったノートルダム大(ND)対シラキュース大は、シラシュース大がエースRBウォルター・レイエスの5ラッシングTDなどでNDに完勝し、NDは2年ぶりの負け越しシーズンに逆戻り。NDは負けが膨らんだ今季半ばに、QBの交代をはじめ大幅な戦術の転換を図り、すでに来季の復活を目指している。来年はアフリカ系アメリカ人期待の星タイ・ウィリングハム・ヘッドコーチの真価が問われる年になりそうだ。

(最後に、ありがたくもこの『シュガーへの道』に目を通して頂いた奇特な方に感謝します。週を追うにつれて文章が長くなってしまう悪癖が、今年も出てしまいました。これも素晴らしきカレッジフットボール界が発する、ものすごいパワーのせいなのであります。とはいえ、もし幸運にも?この横丁なサイトが来季も存在するとしたら、そのときは俳句でも勉強して出直したいと思います。もっと簡潔で核心を突いた表現を目指して・・・)


[今週の↑] -- カンザス州立LSU、マイアミ(OH)、シラキュース

[今週の↓] -- ジョージア、ノートルダム、オクラホマ

カンファランス優勝決定戦

-ビッグ12優勝決定戦(Big12 Championship Game)
オクラホマ(1) 7 vs 35 カンザス州立(13) @K.C.

-SEC優勝決定戦(SEC Championship Game)
LSU(3) 34 vs 13 ジョージア(5) @Atlanta

-MAC優勝決定戦(MAC Championship Game)
12/4 BGSU(20) 27 - 49 マイアミ,OH(14)


ランキング校その他の対戦

南カリフォルニア(2) 52 - 28 オレゴン州立
ハワイ 28 - 45 ボイジー州立(18)


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その他注目の対戦

海軍士官学校 34 vs 6 陸軍士官学校 @Philadelphia
シラキュース 38 - 12 ノートルダム



第15週 11/25 - 11/29

+ 感謝祭を含む11月最後の週末となった第15週は、先週に引き続き温暖な南部を中心に伝統のライヴァル対戦(Rivalry)第2弾が各地で展開された。全米3位のLSUはライヴァルのアーカンソー大に大勝し、2年ぶり2回目のSEC優勝決定戦(SEC Championship Game)進出を決めるとともに、シュガーボウル逆転進出に向けその存在感を大きくアピールした。


++ 最終節まで大混戦となったSEC西地区では、首位に立つミシシッピ大とLSUがともにライヴァル対決を圧勝で制した。LSUは本拠で9万2千余りの観衆を前にアーカンソー大と対決、1Qはともにビッグプレイの応酬で好ゲームが展開。しかし、2Qに入りアーカンソー大に自陣でのパンターのスナップ落球によるファンブルロストなど自陣でのターンオーバーが続出。これらをTDに結びつけたLSUが、ご馳走様で一挙に試合の主導権をつかんだ。屋外競技場では全米一ノイズがうるさいことで有名なタイガー・スタジアム。その熱い観客からパワーをもらったLSUは、その後も攻守ともにビッグプレイを連発、アーカンソー大を完全に圧倒した。LSUのQBマット・マーク(3年生)はパスで4TDsを獲得。アーカンソー大は5回の被ターンオ−バー全てを自陣で犯し、しかもそのうち3回は自陣30ヤード以内、と大敗の典型を演じてしまった。なお、ミシシッピ大も最終戦のミス州立大戦に完勝、LSUとともに西地区同率1位に並んだが、直接対戦で勝っているLSUが次週のSEC優勝決定戦にコマを進めることになった。

++ 一方、三強の覇権争いに最後まで目の離せないSEC東地区フロリダ大(SEC)とフロリダ州立大(ACC)が激突のサンシャイン対決は、ともに華麗な攻撃で激しく応酬。文字通りのシーソーゲームに決着をつけたのは、自陣24ヤード第4ダウン残り14ヤードを切り抜けたフロリダ州立大(FSU)のQBクリス・リックス(3年生)が、その直後にWRのP.K.サム(3年生)に放った52ヤードのTDパスだった。この試合では両軍選手の大乱闘騒ぎも発生したもようだが、自他ともに認め合う苛烈なライヴァル対戦では、それもやむを得ないことなのだ。また、オフィシャルにいくつか疑惑の判定があったのは誠に残念だが、この試合はまさにレギュラーシーズンのトリにふさわしい好ゲームだったようだ。FSUのQBクリス・リックスはこの日パス19回14コンプの256Yds/3TDs、フロリダ大のQBクリス・リーク(1年生)はパス36回22コンプの273Yds/2TDsと空中戦では両クリスが華麗な競演を演じた。

++ 昨年のSEC王者ジョージア大は宿敵ジョージア工科大(GT)と敵地で対決した。過激さではこちらも定評のあるジョージア決戦はやはり今年も過熱し、フィールド上にはイエローフラッグが乱舞。ジョージア大は1QにQBデイヴィッド・グリーン(3年生)からWRフレッド・ギブスン(3年生)へのプレイアクションパスと、敵陣13ヤードでのパントブロッ
クを起点に、2連続TDで先制。その後はむしろGTが押し気味に試合を進めたものの、要所でインターセプトを奪ったジョージア大が、GTの追撃を許さなかった。この日テネシー大も勝ったため、SEC東地区はジョージア、テネシー、フロリダの3チームが首位に並んだ。しかし、SECによって急遽改正された新タイブレイカーによれば、ジョージア大が2年連続2回目のSEC優勝決定戦に進出することがほぼ確実。そうなった場合、SEC優勝決定戦はLSU(西地区)とジョージア大(東地区)が、9月の対戦に続いて再び雌雄を決することになる。

++ SECとともに最後まで混戦のビッグイーストは、BCSボウル出場を賭けてマイアミ大,FLピッツバーグ大(Pitt)が激突。試合はPittがまず64ヤードのロングドライブをTDで先制。しかし、その後はラン守備に難のあるPitt守備陣に対し、マイアミ大はランを柱に攻撃を組み立て逆転に成功。また、守備でもマイアミ大はCBアントレル・ロール(3年生)らがPittのハイズマン級WRラリー・フィッツジェラルドをダブルチームで徹底的にマーク。同時に守備フロントなどがPittのQBロッド・ラザフォードに激しくプレッシャーをかけ、Pittの攻撃陣に追撃のきっかけを与えなかった。マイアミ大は、フィッツジェラルド封じ込めと、ラザフォードに9サックを浴びせ、3インターセプションの誘い込みに成功した守備陣の大活躍が最大の勝因となった。また、マイアミ大RBのジャレット・ペイトン(4年生)とタイロン・モス(1年生)がランでともに100ヤード以上を稼ぐとともに、2人合わせて3つのラッシングTDをマークした。

++ 一方、ビッグイースト混戦の立役者ウェストヴァージニア大もテンプル大を破り、ビッグイーストはウェストヴァージニア大とマイアミ大の同率優勝となった。しかし、リーグのタイブレイカーによりマイアミ大の4年連続BCSボウル進出が確実となった。一方、古豪ピッツバーグ大は21年ぶりの四大ボウル出場まであと一歩のところで涙を飲んだ。ピッツバーグ大は開幕前にその素晴らしい攻撃力で前評判の高いチームのひとつだった。しかし、それらのチームはBCSボウルに一時は肉薄しながらも、いずれも守備力などの問題によりフットボール名門校の厚い壁に阻まれた形になった。ピッツバーグ大(ラン守備全米80位)、オクラホマ州立大(トータル守備全米77位)、ノースカロライナ州立大(トータル守備全米90位)などである。ちなみに、ピッツバーグ大が最後に四大ボウルに出場したのは、1983年正月のコットンボウル(対南メソディスト大戦)。この1982年チームは、ダン・マリーノ(QB)、ジンボ・コヴァート(OT)など後のプロボウラー達がずらりとその名を連ねたドリームチームだった。新生ピッツバーグ大がこれに並ぶチームになるには、いま少しだけ時間が必要なようだ。


☆シュガーボウル出場権争い☆

[第1グループ] -- オクラホマ大(無敗)
[第2グループ] -- 南カリフォルニア大、LSU(以上1敗)
[第3グループ] -- ミシガン大、テネシー大、ジョージア大(以上2敗)

ミシシッピ大、アーカンソー大と難敵を撃破したLSUがUSCに肉薄。来週USCとLSUがともに充実した内容のゲームで勝ち上がった場合には、どちらが最終的にBCSランキング2位になるかにかかわらず、再び一発勝負の現行BCS制度の欠陥がさらけ出されることになるだろう。両チームがともに負けた場合もこれまた同じ。昨年はフットボールの神様が絶妙な全勝対決を実現させて丸く収まったのだが、さて今年はいかに?


[今週の↑] -- ボイジー州立、ハワイ、LSU、メリーランド、マイアミ(FL)、ノートルダム、ヴァージニア

[今週の↓] -- アーカンソー、ピッツバーグ、ヴァージニア工科

ランキング校同士の対戦

フロリダ(11) 34 - 38 フロリダ州立(8)
ピッツバーグ(20) 14 - 28 マイアミ,FL(10)


ランキング校その他の対戦

11/28 LSU(3) 55 - 24 アーカンソー
ジョージア工科 17 - 34 ジョージア(5)
11/28 テキサスA&M 15 - 46 テキサス(6)
ケンタッキー 7 - 20 テネシー(7)

11/28 中央フロリダ 21 - 56 マイアミ,OH(15)
11/27 ミシシッピ州立 0 - 31 ミシシッピ(17)
ボイジー州立(18) 56 - 3 ネヴァダ
南メソディスト 13 - 20 テキサスキリスト教(19)
ヴァージニア 35 - 21 ヴァージニア工科(21)
ボウリングリーン州立(22) 31 - 23 トレド
ウェストヴァージニア(24) 45 - 28 テンプル
11/28 コロラド 22 - 31 ネブラスカ(25)


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その他注目の対戦

11/28 アリゾナ州立 28 - 7 アリゾナ
11/28 シンシナティ 40 - 43 ルイヴィル
ハワイ 37 - 29 アラバマ
メンフィス 16 - 21 南フロリダ
ミズーリ 45 - 7 アイオワ州立
ルイジアナ工科 14 - 49 ライス
スタンフォード 7 - 57 ノートルダム
ウェイクフォレスト 28 - 41 メリーランド



第14週 11/19 - 11/22

+ 謎の凶弾に倒れたJ.F.K.40回目の命日となる歴史的な11月22日(第14週)。カレッジフットボールではレギュラーシーズンを締めくくる伝統のライヴァル対戦(Rivalry)が各地で行なわれ、白熱した戦いが展開された。前年の全米王者オハイオ州立大(AP4位)は宿敵ミシガン大に敗れ、2年連続全米制覇の野望を断たれた。一方、オクラホマ大(全米1位)、南カリフォルニア大(AP2位)の両校はともに今週も快勝、いよいよシュガーボウル(全米王座決定戦)出場権に王手をかけた。


++ 100回目を迎えたビッグテン伝統のミシガン大対オハイオ州立大(OSU)は、ともにビッグテン優勝(ローズボウル出場権)に加え、シュガーボウル出場の可能性まで係わるとあって、例年にも増してヒートアップ。絶好調のミシガン大(AP5位)は、立ち上がりから攻守ラインが試合をコントロール。WRスティーヴ・ブレストン(2年生)をQBポジションに使った、ミシガン大では異例のオプションプレー(QBのオプションキープ)でOSUの意表を突きミシガン大が先制TD。さらに、ミシガン大は次のシリーズでエースWRブレイロン・エドワーズ(3年生)のスピード溢れるラン・アフター・キャッチで一挙64ヤードTDを加え、完全に試合の主導権を引き寄せた。後半OSUも前年王者の面目に賭けて反撃に転じたが、試合の流れを完全に取り戻すことはできなかった。

++ ミシガン大の最大の勝因は、やはりOSUの誇る強力フロントを相手にRBクリス・ペリー(4年生)のラン攻撃が31回で平均5.0Yds/合計154Ydsを獲得できたことだろう。これによって、ミシガン大得意のバランスアタックが全開、ラン攻撃不調のOSUにくらべ、第3ダウン・コンバージョンやクロック・コントロールでもミシガン大が優位に立つことができた。ペリーを強力なランブロッキングで支え、同時にパスプロテクションでもQBジョン・ナヴァール(4年生)を守りきったミシガン大攻撃ラインが、おそらくこの試合最大の勝者達(The Victors)かもしれない。ミシガン大はこの勝利で対OSU戦2連敗の雪辱を果たす(通算はミシガン大の57勝37敗6分)とともに、3年ぶり41回目のビッグテン優勝と、少なくとも4年ぶりのローズボウル出場権を手に入れ、ビッグテンは全日程を終了した。

++ 一方パック-10では、USC(AP2位)とUCLAが伝統のLA対決。試合は開始から攻守ともにUSCが圧倒。USCの怪物WRマイク・ウィリアムズ(2年生)が11キャッチで181Yds/2TDsとUCLAのDB陣を完全に子供扱い。ハイズマン賞争いでは、記録男のWRラリー・フィッツジェラルド(ピッツバーグ大)とポジションがかぶり、M・ウィリアムズにはQBマット・ライナート(2年生)ほど支持が集まっていない。しかし、USCオフェンスの軸は、やはりマットよりもマイクの方だろう。守備陣も『ワイルド・バンチ II 』のDEケニチ・ウデーゼ(3年生)がファンブル・リカヴァリーTDを決めた他、合計4つのターンオーバー、6つのサックでUCLAを翻弄した。これでLA対決はUSCの5連勝(通算はUSCの39勝27敗7分)となり、USCは2年連続33回目のパック-10優勝を決めた。また、オレゴン州立大とワシントン州立大の敗北により、USCは少なくともローズボウルの出場権を確実にした。しかし、USC最大の目標はあくまでローズではなくシュガーでの全米王座奪取。再来週の対オレゴン州立大戦もUSCにとって絶対に取りこぼしは許されない。

++ SEC西地区では、スコアリング守備が全米1位のLSU(AP3位)と、ハイズマン級QBイーライ・マニング(4年生)を擁するミシシッピ大(AP15位)が激突。ミシシッピ大は、ここまで大健闘の4-2-5守備陣の要トラヴィス・ジョンスン(CB/2年生)によるインターセプション・リターンTDで幸先よく先制。しかし、その後はLSUの強力守備陣がミシシッピ大のラン攻撃を抑えたことで、ずば抜けたレシーバーがいないE・マニングのパス攻撃も効果半減。地力に勝るLSUが狙い通りの守備戦に持ち込んで、試合の主導権を握り続けた。ミシシッピ大も守備陣の奮闘と、イーライのリーダーシップで最後までLSUを追撃したが、あと一歩及ばなかった。LSUは強力守備フロントがミシシッピ大のラン攻撃を完封し、マニングのパス成功率を44.4%に抑え込めたのが勝因となった。一方、LSUの攻撃陣はもうひとつ破壊力に欠けており、SEC制覇への道はこの先決して容易ではなかろう。

++ ビッグ12南地区ではハイズマン級QBの対決が注目された。テキサス工科大QBのB.J.シモンズ(4年生)は、2Qでついにあのタイ・デトマー(QB/ブリガムヤング大)のシーズン最多パス獲得ヤード記録(5,188Yds-1990年)を13年ぶりに更新。しかし、オクラホマ大(OU)はCBのデリック・ストレイト(CB/4年生)、FSのブランドン・エヴァレイジ(FS/4年生)ら自慢のDB陣などが5つのインターセプションをもぎ取り、全米級LBのテディ・レーマン(4年生)もこれに大きく貢献するなど、やはり守備陣がテキサス工科大を圧倒。攻撃陣もQBジェイスン・ホワイト(4年生)とWRマーク・クレイトン(3年生)などが相変わらず好調で、テキサス工科大に予想通り圧勝した。

++ ビッグ12北地区では対照的にベスト・アスレティックQB対決で注目されたが、頼れるスーパーリトルRBダレン・スプロウズ(3年生)のいるカンザス州立大がミズーリ大よりも一枚上手だった。ダレンはこの日43キャリーで273Yds/2TDの大活躍。これで、再来週のビッグ12優勝決定戦はオクラホマ大(南地区)とカンザス州立大(北地区)の組み合わせとなった。OU優位は動かないだろうが、カンザス州立大もここにきて急回復中。カンザス州立大の強力なオプション攻撃はOUのスプレッド攻撃とは対照的なだけに、カンザス州立大守備陣の活躍次第では、案外面白い試合になるかもしれない。


☆シュガーボウル出場権争い☆

[第1グループ] -- オクラホマ大(無敗)
[第2グループ] -- 南カリフォルニア大(1敗)
[第3グループ] -- LSU(1敗)、ミシガン大、テネシー大、ジョージア大(以上2敗)

オクラホマ、USCがついにシュガーボウル出場に王手をかけた。スーパードームがよく似合うLSUは2年ぶりのSEC制覇を果たし、準地元チームとして何とか最終切符を手に入れたいところだ。ただ、OU、USCと比べると、攻撃力の面で見劣りすることは否定できない。もし、USC、LSUがともに敗れた場合には、ミシガンやジョージアorテネシーにもチャンスが回って来ることになる。しかし、そのときはそれこそBCSランキングの微妙な思し召しとなるわけで、私の関知するところではない。シュガーボウルなのでせめて1チームは南部のチームに出場してほしいという思いもあるのだが、今年の場合はやはり『オクラホマ対USC』という歴史的なドリームマッチが実現することを強く期待したい。


☆次週最注目のライヴァル対決☆

フロリダ大(8勝3敗) - フロリダ州立大(9勝2敗)
ジョージア大(9勝2敗) - ジョージア工科大(6勝5敗)
ケンタッキー大(4勝7敗) - テネシー大(9勝2敗)
LSU(10勝1敗) - アーカンソー大(8勝3敗)


[今週の↑] -- ボストンカレッジ、クレムソン、ジョージア、カンザス州立、ミシガン、ミシガン州立、テネシー、
ヴァージニア、ワシントン

[今週の↓] -- ジョージア工科、マイアミ-FL、オハイオ州立、ペン州立、サウスカロライナ、ヴァージニア工科、
ワシントン州立


ランキング校同士の対戦

ミシシッピ(15) 14 - 17 LSU(3)
ミシガン(5) 35 - 21 オハイオ州立(4)


ランキング校その他の対戦

テキサス工科 25 - 56 オクラホマ(1)
南カリフォルニア(2) 47 - 22 UCLA
ジョージア(6) 30 - 10 ケンタッキー
ワシントン 27 - 19 ワシントン州立(8)
テネシー(9) 48 - 0 ヴァンダービルト
11/20 南ミシシッピ 40 - 28 TCU(10)

ヴァージニア工科(12) 27 - 34 ボストンカレッジ
マイアミ,FL(13) 34 - 10 ラトガーズ
インディアナ 16 - 24 パーデュー(16)
ウィスコンシン 21 - 27 アイオワ(17)
オハイオ 31 - 49 マイアミ,OH(18)
カンザス州立(19) 24 - 14 ミズーリ
11/21 ボイジー州立(20) 31 - 17 フレズノ州立
テンプル 16 - 30 ピッツバーグ(21)
ボール州立 14 - 41 ボウリングリーン州立(22)
ベイラー 21 - 38 オクラホマ州立(24)
シラキュース 23 - 34 ウェストヴァージニア(25)


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その他注目の対戦

オーバーン 28 - 23 アラバマ
ブリガムヤング 0 - 3 ユタ
イリノイ 20 - 37 ノースウェスタン
ミシガン州立 41 - 10 ペン州立
ノースカロライナ 22 - 30 デューク
NCステイト 24 - 26 メリーランド
オレゴン 34 - 20 オレゴン州立
サウスカロライナ 17 - 63 クレムソン
スタンフォード 16 - 28 カリフォルニア
トレド 34 - 17 西ミシガン
ヴァージニア 29 - 17 ジョージア工科

リーハイ 30 - 10 ラフィエット
イェール 19 - 37 ハーヴァード



第13週 11/12 - 11/15

+ いよいよレギュラーシーズンの頂点まであとわずかと迫った第13週。全勝のオクラホマ大(全米1位)はじめ、これを追う1敗の南カリフォルニア大(全米2位)、LSU(AP3位)はいずれも番外校相手に完勝。一方、オハイオ州立大(AP4位)はパーデュー大(AP11位)とのランキング校対決に今年も競り勝った。順当に勝利を収めた先頭集団はシュガーボウル出場権を賭けて、そして何よりも全てのチームがその誇りと名誉を賭けて、いよいよ今年もレギュラーシーズンの最終章-ライヴァル対決(Rivalry Week)に突入する。


++ 今年も大激戦となったビッグテン。9合目で優勝争いの先頭集団に生き残ったのは、やはり両雄オハイオ州立大とミシガン大だった。オハイオ州立大(OSU)はこの日もパーデュー大相手に息詰まる守備戦を展開、延長戦にまでもつれ込む接戦に決着をつけたのは、キッカーの差だった。OSUのPKマイク・ニュージェント(3年生)は、この日52Ydsを含む3本のFGを入れてOSUの全得点(16点)の半分強を獲得、4Q最後のFGはブロックされたものの、延長戦に36Ydsの決勝FGを決めて一矢を報いた。また、パンターのB.J.サンダー(4年生)も実に10回のパントで413Ydsを稼ぎ、トム・テューパ、アンディー・グルームと続くOSUの名パンター伝説を継承中。多くの評論家は今年も接戦続きのOSUを常に運がいいだけの一言で片付けてきたが、スタッツだけでは語れない接戦でのしぶとさをこの日もOSUは十二分に発揮した。

++ 一方、ミシガン大(AP5位)は、対ノースウェスタン大戦を攻守ともに理想の展開で勝利。守備陣が相手の攻撃総獲得距離を261Ydsに抑え込む一方、攻撃ではQBジョン・ナヴァール(4年生)がパス31回22コンプの288Yds/2TDs、RBクリス・ペリー(4年生)がランで25キャリー122Yds/2TDs、WRブレイロン・エドワーズ(3年生)が9キャッチ112Yds/1TDと役者達が全開。ミシガン大はシーズン半ばで浮き沈みを味わいながらも、後半その実力を発揮して見事な巻き返しに成功した。
 なかなか大方の期待する通りに物事が進行しないのがスポーツだが、ビッグテンでは図らずも最も古典的で人気の高いシナリオが実現することになった。いよいよ来週ミシガン大とオハイオ州立大の両雄は、シュガー出場権の可能性とビッグテン優勝を賭けてアナーバーで激突する。

++ ACCではフロリダ州立大(FSU)が苦手NC州立大のペースにはまりながらも延長の末50対44で大乱戦を制し、2年連続11回目のACC優勝を飾った。FSUはBCSカンファランス優勝一番乗りすると同時に、BCSボウル出場権を手に入れた。FSUのBCSボウル出場は、2年連続5回目。ただし、シュガーボウル出場が絶望的なのに加え、50対44というスコアは伝統的に強力守備を誇ってきたFSUファンには少々不満が残るかもしれない。また、4Qで32Ydsの決勝FGをはずすなど、FSUの呪われたジンクスを相変わらず崩せないでいる。今年のACCは大混戦が予想されたものの、FSUのライヴァルと見られたチームが次々に力不足で自滅し、ACC全体がやや盛り上がりを欠くシーズンとなってしまった。FSUは再来週の州内ライヴァル、フロリダ大との伝統の最終戦でACCの真価を証明したいところだろう。

++ ビッグイーストでは、ここまで大活躍のビッグイースト残留組が、リーグ制覇をかけて伝統のご近所対決(『Backyard Brawl』)、前半から激しい点の取り合いとなったものの、後半ウェストヴァージア大は3つのインターセプション奪取と、パントリターンなどのビッグプレイで勢いに乗り、ピッツバーグ大を一挙に突き放した。ピッツバーグ大(Pitt)のエースWRラリー・フィッツジェラルド(2年生)が9キャッチで185Yds/2TDs、とNCAAの連続試合TDパスキャッチ記録を更新の活躍を見せる一方、ウェストヴァージニア大(WVU)のエースRBクインシー・ウィルスン(4年生)も34キャリーで208Yds/4TDsでこれに応えた。これでビッグイーストの優勝争いはWVUも乱入で混迷が深まった。

++ ベイラー大相手に3ケタ得点するのではといわれた全米1位のオクラホマ大(OU)。さすがにそれはなかったが、QBジェイスン・ホワイト(4年生)がパスで307Yds/4TDs、WRマーク・クレイトン(3年生)が6チャッチで112Yds/2TDsを奪うなどして圧勝。全米2位の南カリフォルニア大も、アリゾナ大相手にQBマット・ライナート(2年生)がパスで296Yds/4TDs、WRマイク・ウィリアムズが11キャッチで157Yds/3TDsと活躍、長い距離を隔てたOUとUSCが、シュガーボウルに向けてお互いを意識し合っているかのような競演ぶりをみせた。また、USCは高校を飛び級卒業!したばかりのスーパー新人QBジョン・デイヴィッド・ブーティーが今季3試合目の登場で3回パスを通すなど余裕の試合ぶりだった。


☆シュガーボウル出場権争い☆

[第1グループ] -- オクラホマ大(無敗)
[第2グループ] -- 南カリフォルニア大、オハイオ州立大(以上1敗)
[第3グループ] -- LSU(1敗)、ミシガン大(2敗)他

---上位集団の順当勝ち、特にオハイオ州立大の1敗キープにより、シュガー出場権争いはほぼ5校に絞られたが、さてその行末は・・・。

☆次週最注目のライヴァル対決☆

ミシガン大(9勝2敗) - オハイオ州立大(10勝1敗)
ミシシッピ大(8勝2敗) - LSU(9勝1敗)
南カリフォルニア大(9勝1敗) - UCLA(6勝5敗)


[今週の↑] -- コネティカット、ジョージア、カンザス州立、LSU、メリーランド、メンフィス、マイアミ-OH、ミシガン、
北テキサス、オレゴン州立、トレド、タルサ、ヴァンダービルト、ウェストヴァージニア、ウィスコンシン

[今週の↓] -- オーバーン、フロリダ州立、ケンタッキー、マイアミ-FL、ミシガン州立、ネブラスカ、ヴァージニア、
ヴァージニア工科、ワシントン

ランキング校同士の対戦

オハイオ州立(4) 16 - 13(OT) パーデュー(11)
アイオワ(20) 40 - 22 ミネソタ(19)


ランキング校その他の対戦

オクラホマ(1) 41 - 3 ベイラー
アリゾナ0 - 45 南カリフォルニア(2)
アラバマ 3 - 27 LSU(3)
ノースウェスタン 10 - 41 ミシガン(5)
テキサス(6) 43 - 40 テキサス工科
ジョージア(7) 26 - 7 オーバーン
ワシントン州立(8) 34 - 19 アリゾナ州立
テネシー(9) 59 - 21 ミシシッピ州立
テキサスキリスト教(10) 43 - 10 シンシナティ

テンプル 23 - 24(OT) ヴァージニア工科(12)
フロリダ州立(13) 50 - 44(2OT) NCステイト
マイアミ,FL(14) 17 - 10 シラキュース
サウスカロライナ 22 - 24 フロリダ(15)
ウェストヴァージニア 52 - 31 ピッツバーグ(16)
ネブラスカ(18) 9 - 38 カンザス州立
ウィスコンシン 56 - 21 ミシガン州立(21)
トレド 49 - 30 北イリノイ(21)
11/12 マイアミ,OH(23) 45 - 6 マーシャル
ボイジー州立(24) 51 - 21 テキサス大エルパソ
ボウリングリーン州立(25) 42 - 33 ケント州立


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その他注目の対戦

カリフォルニア 54 - 7 ワシントン
フレズノ州立 41 - 7 サンホゼ州立
ルイヴィル 7 - 37 メンフィス
11/13 メリーランド 27 -17 ヴァージニア
ミズーリ 45 - 22 テキサスA&M
ネヴァダ 24 - 14 ハワイ
北テキサス 58 - 14 アーカンソー州立
ノートルダム 33 - 14 ブリガムヤング
オクラホマ州立 44 - 21 カンザス
オレゴン州立 43 - 3 スタンフォード
南ミシシッピ 28 - 14 テュレイン
タルサ 48 - 10 ルイジアナ工科
UCLA 13 - 31 オレゴン
ユタ 47 - 17 ワイオミング
ヴァンダービルト 28 - 17 ケンタッキー
ウェイクフォレスト 17 - 51 コネティカット

11/16 関西学院大 7 -16 京都大