西部警察・大門スペシャルショットガンの謎


西部警察で渡哲也が演じる団長こと大門部長刑事と言えば、ショットガンが思い浮かびます。
モデルガン好きの方であれば、それがMGC製のレミントンM31ライアットショットガンだと御存知でしょう。

このM31RSは放送時期によって大きく分けて2つのバージョンが存在します。
便宜上「前期型」と「後期型」と呼びます。
どちらも基部はモデルガンのまま。銃口部に電着回路を組み込むというプロップガンです。
確実で安全なプロップガンで近年の電動ガン+電着という長物プロップのルーツと言えるのではないでしょうか。

【前期型】
MGC製レミントンM31RS(亜鉛合金製・通称M31RS1)をベースにバレルを延長したプロップガン。
ピストルグリップ(当時のメーカーオプション)、ケミウッド(木材仕上げの樹脂)フォアグリップ(前後を逆に装着)が特徴です。
延長したバレル部分には電着火薬を仕込めるようになっています。
フロントサイトはベース銃の物がそのまま残され、マズルより後退した位置にあるのが特徴です。
西部警察の初期話に多く登場し、後期型登場後も予備用として最終話まで使われていたようです。
予備用を含めて何丁か存在していたようです。


【後期型】
MGC製レミントンM31RS(ABS樹脂製・通称M31RS2)をベースにバレルを延長したプロップガン。
メタルフォールディングストック付き木製ピストルグリップ、
U型木製フォアグリップ、S&K社製M1カービン用スコープマウント、
4×32スコープが特徴です。
バレルはフォアエンド付近で切断された上で電着用バレルが装着されています。
よって、ベース銃には存在するフロントサイトは取り付けられておらず、
ベース銃より若干バレルが長くなっているのが特徴です。
当時にMGCの小林太三開発部長(現・タニオコバ代表)が製作したとのことです。
メタルストックはごく僅かな時期にのみ使用され、すぐに取り外されました。
スコープはシーンに合わせて脱着しているようです。
激しい撮影から随分と酷使されたようで、末期は傷あり、黒ガムテープで補修ありのボロボロでした。
後期型も予備用を含め数丁が作られたようです。
そのうち程度の良い1丁はメタル調の塗料でお化粧直しをして、石原プロワールド(既に閉館)に展示されていました。
【謎のハイブリット銃】
後期型が登場後はメインとして後期型が使用され、たまに前期型が使用されているのですが
あるスチールを見て謎のバージョンが存在することに気づきました。
なんと「亜鉛合金製M31RS1ベースの後期型」です。
U字型フォアグリップにS&Kマウントですが、写真をよく見るとフロントサイトが存在するのです。
RS1の製品版はバレルが短いため、フロントサイト位置がRS2に比べ後ろに付いています。
全国縦断ロケ等、毎回酷使され続けた後期型の代役として急遽現場で仕立てられた物なのかもしれません。
最終回スペシャル版「大門死す」では前期型が使われていた事を考えると、
このハイブリット版はすぐに元の形に戻されたのでしょう。
【おまけ1】
大門団長に注目。エジェクションポートが左側に?特注カスタム?
単に写真のレイアウト上の問題で裏焼き(左右反転)させたものと思われます。
【おまけ2】
大門団長がたまに使用していたM16です。
MGC亜鉛合金モデルがベースで、これも小林太三氏の作品です。
なんとタニオアクションで排莢するのです。ボルトが閉鎖していないのが特徴です。
これは映画ゴルゴ13(高倉健主演)の為に製作されたものだそうです。
画像準備中 【おまけ3】
M31に代わる団長スペシャルとしてCMCルガーミニ14をベースのプロップガンです。
あえてオートからポンプアクションに改造し、独特の外観になっています。
諸事情によりわずか数話に使用されたのみで降板してしまいました。
クーパーというカスタムショップでレプリカカスタムが販売されましたが、その存在は謎です。

西部警察で大門部長刑事(渡哲也)が使用していたショットガンを再現してみました。
バレル延長、グリップ変更、スコープマウント取り付け。
実プロップではフロントサイトは存在しませんが、純正バレルを使用したため残っています。

旭工房製エクステンションバレル購入を機にM31大門プロップ風カスタム初期版、後期版を再現してみました。
後期版は上記の製作時の状態よりも若干グレードアップしました。
エクステンションバレルを使用した大門プロップ風カスタムによるバレルの長さの再現。
初期版はRS1をベースに電着花火装着部分が約70ミリほど延長されている感じです。
後期版はRS2をベースにフォアグリップの前方取り付け部分でカットし、電着花火装着部分が約90ミリほど延長されている感じです。

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