Welcome to my HomePage.保立道久、Hotate Michihisa
教授10年の自己評価文書です。『東京大学史料編纂所報』41号、2006年10月発行に掲載のものです。
教授10年業績自己評価文書
歴史関係のデータベースの充実によって、歴史の研究と教育、そして史料の保存や調査の新しい条件を作ることを目的としています。
1997年度科研費報告書全文(工事中)
歴史史料のフルテキストのデータベース化についての実験研究の報告としてお読み下さい。
「日本中世古文書フルテキストデータベースの構築方法に関する研究」
(科学研究費、基盤研究A、1994年度ー1997年度、代表保立道久)
史料編纂所のホームページから、私も構築に参加している中世文書フルテキストデータベースが公開されています。ホームページの「古文書古記録フルテキストデータベース」にアクセスしてみてください。
このデータベースで、現在公開されている古文書のうち、竹内理三氏編纂の『平安遺文』の公開は、竹内理三先生および版権者の東京堂出版に御理解をいただくことによって可能となったものです。深く感謝を表明したいと思います。
公開のシステムは、「日本中世古文書フルテキストデータベースの構築方法に関する研究」(科学研究費、基盤研究A、1994年度ー1997年度、代表保立道久)で開発したものです。その基本設計の考え方はレオポール・ジェニコ『歴史学の伝統と革新』(森本芳樹訳、九州大学出版会、1996年再版)で紹介されているベルギーのレウヴェン大学(ルーヴァン大学)のシステムです。私は、ジェニコが「歴史学のコンピュータデータは、できるだけ早く公開しなければならない、また狭い判断や興味でデータを変形・抄録してはならず、基本的に全文データが望ましい、高い費用がかかるのだから」と述べていることに共感します。
ジェニコのシステムはキーワードを中心に並べて、その前後の文字列を一覧できるようにするというもので、私たちは、コンコーダンス形式あるいはキーワード・イン・コンテクスト(KWIC形式)と呼んでいます。
具体的には、検索対象とされた単漢字またはのキーワードを含むすべての収録文(約40字分)の一覧を表示し、検索対象となったキーワードは一覧の中央部分に揃えて表示するということです。なお、キーワードは史料編纂所で蓄積してきたものを使用していますが、全ての歴史語彙をキーワードとして登録することは実質上不可能です。そこで単漢字もすべてキーワードとして登録しています。もし、特定の語が検索でヒットしなかった場合は、その語がキーワード登録されていない可能性もあるので、検索履歴画面のand条件を利用し、その語を構成する各単漢字に対する検索結果の積を求めることによって、その語の存否を確認してみてください。
なお、史料編纂所の「古文書古記録データベース」では、そのほかに平安時代の貴族の日記が公開されています。平安時代史研究のデータベースとしては使えるものだと思います。どうぞ御利用下さい。