阿佐谷幼稚園の
親の声・教師の声

 
 
一時入園のお母さんから

 06年の夏、海外在住の方が日本に一時帰国なさった折り、お子さんを日本の子どもたちと一緒に過ごさせたいということで、一ヶ月だけお預かりしました。この方に限らず、時々そのようなご要望があります。在園児にも、海外からいらしたお子さんにとっても実りある交流ができればよいと願って、できるかぎり受け入れています。帰国なさって4ヶ月、クリスマスにあたってお手紙をいただきました。わたしたちにとって身に余る光栄なお言葉をいただきましたが、当園をご存じでない方にも、わたしたちの園がどのようなものか、おわかりいただけるのではないかと、紹介させていただくことにしました。
 
 阿佐谷幼稚園の皆さん、その後お元気にしていますか。
 そのせつは1ヶ月にも満たない短い期間であったにもかかわらず、息子をこころよく園に迎えて下さり、本当に有難うございました。
 2年前に初めて息子を連れ「さくら組」に参加した時のこと、庭で元気に遊んでいた子供達の伸び伸びと、そして生き生きとした表情がとても印象的だったことを今でもよく覚えています。
 その印象は今回園を訪れた時も変わることなく、いったいこの幼稚園の子供達がこんなにいい表情をしているのはなぜなのかと不思議に思ったものですが、その疑問も息子が園に通うようになって間もなく解決されました。通いはじめて2,3日目のことだったと思いますが、朝、息子と一緒に園までの道を歩いていると、向こうから自転車に乗った女性がやってきて、笑顔で「お早うございまーす」とあいさつをしてくれたのです。その後、すぐに幼稚園のお母さんだと気付いたのですが、まだ通いはじめたばかりでほとんどの父兄の方とまったく面識がなかった私達親子に対して、その方のあいさつは、まるで昔からの知人のように、あまりにも自然で明るく気持ちのよいあいさつだったのです。正直少しびっくりしたと同時に、とても嬉しく暖かい気持ちになりました。また園でも、先生方だけでなく、父兄の方々も気軽に息子や私に話しかけてくださり、なんだか以前からこの幼稚園に通っているような錯覚を起こしてしまうほどでした。そんな皆さんのやさしさあふれる自然な接し方を見て、この幼稚園では父兄の方々それぞれが、幼稚園という場所はただ単に子供を預けるところではなく、あくまでも家庭の延長にある場所というとらえ方をしていて、父兄自らもまた、先生方同様、幼稚園の一員として子供達を見守る義務があるという意識をしっかり持っておられることが強く感じられました。だからこそ、自分の子供だけでなく、他の子供にも目を向け、自分の子供に対するのと変わらぬ愛情であんなにまでも自然に接することができるのではないでしょうか。そしてそれは、園にかかわる大人達だけでなく、幼稚園までの道のりにある商店街の人達からも感じました。「いってらっしゃい」「おかえり。あれ?今日は早いねー。そうか今日は水曜日だったね」などと声をかけてくれた八百屋のおじさん。その光景はかつて子供の私が園に通っていた時とまったく変わりのない風景でした。
 阿佐谷幼稚園の子供達があんなにみんな生き生きとした表情をしているそのひみつは、園をとりまく大人達の子供達に対するあふれんばかりの愛情と、それによって生まれる安心感と信頼感という強い絆によるものなのですね。そしてそういった環境があってこそはじめて「自由保育」が成り立つのだと改めて実感しました。きっと子供達にとっても阿佐谷幼稚園は、お母さん、お父さんから離れて一人で過ごす場所ではなく、自分の家の延長線上にあるいわばもう一つの「大きなお家」的存在なのではないでしょうか。息子が言葉のバリアがありながらも、初めての環境で嫌がることなく毎日楽しく通うことができたのも、そういった家庭的な安心感を感じていたからなのではないかと思っています。これからもどうか子供達にとっての「大きなお家」であって欲しいと願っています。
 最後になりますが、園長先生を始め、息子を受け持ってくださったM先生、本当に有難うございました。「思い出のアルバム」と先生からの一言を見て、胸がいっぱいになりました。それからA先生やお兄さん達にも心より感謝します。
 そして元気なばら組、あじさい組のみなさんにもぜひよろしくお伝え下さい。同封した天使のオーナメントは、クラスのお友達への感謝とお礼の気持ちを込めて、息子と私からのささやかなクリスマスプレゼントです。それでは皆さん、楽しいクリスマス、そして良い年をお迎え下さい。I.M.


卒園のお母さん達の声

 阿佐谷幼稚園は何かが違うのです。派手な事はないけれど、人と人とが本気で向き合い、じっくりゆっくり確実に"人間力"みたいな物を育ててくれます。それは子供だけではなく、親にも変化が現れます。
 私は親参加型の園はちょっと!……というタイプでしたが、終わってみると見事に阿佐谷幼稚園マジックにかかり、サークル、PTAでも楽しい日々を過ごす事が出来ました。そこで重要なのは、やりたい人が参加するという事。サークルに入ったからといって都合のつかない時は気兼ねなく休めます。そこで学年を問わず本音を言える仲間が沢山出来ました。その事は、私の一生の宝物です。Y.N.
 
 「わあ、お魚って大っきいんだ」−恒例の魚焼きパーティで、子ども達は大人と一緒に一尾丸ままの魚を包丁で捌きます。夏は園庭で「そうめん流し」竹筒を行くそうめんを追いかけて、黄色い声があふれます。
 盛りだくさんの行事の中には、お母さんサークルの活動もいっぱい。お茶や筆、絵本の会など、お母さんの隠れ技に子ども達もびっくり。「ありがとう。楽しかった」の一言が何よりのご褒美でした。
 手作りの温もり、阿佐谷幼稚園から貰った一番の贈り物です。Y.W.
 
 阿佐谷幼稚園で約2年間お世話になりました(年中の5月から途中入園)。娘は毎日楽しそうに幼稚園生活を送っていました。カゼをひいて休まなければならない時は、とても残念がっていたので、本当に幼稚園が大好きなんだなぁと思いました。娘に「幼稚園のどこが好きなの?」と聞いてみました。@幼稚園での遊び(おままごと、遊具、どろけい、どろんこ遊び)、A友だち、B先生、と答えていました。
 園での遊びは他にコーナー保育があります。毎日先生方が準備してくださいます。内容は、大工コーナー、工作コーナー、またその季節らしい遊びも用意してくださいます。PTAのお母さんたちのサークルがコーナーを用意してくださることもあり、たくさんのメニューから選べるようです。強制的に参加するのではなく、子どもが自由に選べるのです。私はそこに良さがあると思います。小学校に入ると「○○しなければならない」ということが多くなります。入学前の数年間、自分の好きなことを満足のいくまですることができるというのはとても大切だと思います。H.A.


教師の声

「大好きなお母さん」
 何年か前のことです。1人のお母さんが園内で、ご自分のお子さんではない小さな子の面倒を見てくださっていました。その子のお母さんは何か用事があって、子どもから目を離していたようです。わたしが「Kさんはすごいですね。そうやってよく小さいお子さんを見てくださって」と言いましたら。こうおっしゃったのです。「先生、前におっしゃっていたじゃありませんか。阿佐谷幼稚園は自分の子どもだけじゃなくて、どの子も自分の子として育て合うんだって。共に育ち合う仲間じゃないですか。」
 そう言われて、じわっと目頭が熱くなりました。確かにそういうことをお話ししたことがありました。Kさんは続けました。「わたしも先輩のお母さんにしていただいたのだから、わたしもそうしたいと思います。わたしもうちの子も、先輩に育てられてきたんです。」それを聞いてとてもうれしく思いました。思いやり、優しさが備わっているお母さん方に感動し、目頭が熱くなったのを覚えています。
 創立以来、子どもの教育だけでなく、母親教育も大切にするということで、「母の学校」を開講していることが、しっかりと実を結んでいることを思いますし、自然体で他人を受け入れられるお母さんたちの優しさを、保育者として誇りに思っています。
 また別の方はこういう話を聞かせくださいました。他の幼稚園にお子さんを通わせているお友達がおっしゃったのだそうです。「阿佐谷幼稚園に入れたかったわ。親同士の交流があって、ほんとうにいいわね」と。在園中はもちろんのこと、卒園してからもお付き合いが続く方が多いようです。幼稚園を通して親たちも楽しく過ごせるのは、すばらしいことだと思います。
 「共に育て合う、共に育ち合う」そんな幼稚園で働けるのが、わたしの喜びです。K.M.


当園を選んでくださった理由(保護者の声)