『ヴェネチア・大鐘楼の夕景』 (油彩)作者不詳
スキアボーニ埠頭の大運河からみた、サンマルコ広場の大鐘楼の夕景色。
中央には、2つの白い円柱のある小広場(ピアツェッタ Piazzetta)、
そして、右側には、優美な造形のドゥカーレ宮殿が描かれている。
(用語解説)
スキアボーニ埠頭=ドゥカーレ宮殿から東へ延びる海岸通り。朝夕の散歩に
は好適。大運河の対岸に浮かぶサンタマリア・デラ・サルーテ教会や
サンジョルジョ・マッジョーレ教会の景色はすばらしい。
サンマルコ広場=この周辺は、海洋王国として栄えた時代を偲ばせる界隈。
ヴェネチアはもとより世界有数の観光スポットとされている。
大鐘楼=サンマルコ広場の中央にそびえる高さ96.8メートルの赤レンガ色の
塔。鐘楼の上からは、運河が縦横に走るヴェネチア市内をはじめ、
ラグーン(潟)の島々、イタリア半島の山脈、そして天気のよい日
には、遠くに雪をいただくアルプス連峰の大パノラマが楽しめる。
小広場=(ピアツェッタ Piazzetta)サンマルコ広場の、船着き場のある海に
面した部分で、はるばるコンスタンチノーブルから運んだ白大理石の
2つの円柱がある。円柱の上には、それぞれ、ヴェネチアの守護神の
翼を持つライオンと、聖テオドール像が配されている。
ドゥカーレ宮殿=14世紀のゴシック建築で、かってのヴェネチア共和国の
総督(ドージェ)の居城。整然とした列柱をはじめ、その造形美は
ヴェネチア随一といわれる。
(付録として)
絵の情景について、ちょっと補足いたします。
もう少し、うちの玄関の絵を思い浮かばせてみてください。
日没の夕景というよりも、もっと早い時間の夕景で、たそがれ始める
ころの風景です。
雲も空も、波も海も、そして空気も建物も、すべてのものが、少しずつ
ピンク色に、染まりつつある雰囲気。すべてのものが、ソフトに色づき
暮れかかってゆくような・・・。
いかがですか? 「ヴェネチア・大鐘楼の夕景」
波の音に、時をつげる鐘の音、このあたりまでご想像されると、
もう、うちの玄関の絵のまえにいる気分でしょう。
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