演劇の舞台音響
= 稽古用音響ツール =
![]() Roland SP-404 と組み合わせた BOSE M3 持ち運び時に傷がつくのがイヤだから付属のカバーを被せてる しかし、カバーを被せると、当然音質に影響が出る 画面左側のはそのカバーを取ったところ ![]() BOSE Micro Music Monitor (M3) ![]() BOSE M3 にはキャリー・ポーチが付属してる 重量は Roland SP-404 と合わせて約 3Kg ![]() Phonic PAA3 で測定した BOSE Micro Music Monitor (M3) の周波数特性 |
我輩が関係する劇団では、稽古時でもなるべく本番に近いスライド・フェーダー式のパワード・ミキサーに最低でも
16cm(6.5') のスピーカ、本番が近づいてきたら大出力アンプに 30cm(12") のスピーカを使うことにしてる。 理由は、音響オペがまだ未熟なので、出来る限り機器の操作などに慣れて貰うためだ。もちろん、役者の方も本格的な音が入ると気持ちが違ってくる。 音は読み合わせの最終段階あるいは立ち稽古の早い段階から入れるが、その段階ではキッカケの音だけって場合が多い。 たかが電話の音やドアのノックの音だけのためにスピーカをスタンドに立てたりミキサーを持ち出し結線をするのも面倒なので、小型軽量のサンプラーと小さなパワード・スピーカを使うことにしてる。 最近手に入れたのが、BOSE の Micro Music Monitor (M3) ってスピーカだ。 このスピーカ、パソコン用あるいは iPod などの外部スピーカとして開発されたものらしく至近距離で聞くこと目的としてるようだ。そのためか、分解能が素晴らしく高音のきめ細かさも申し分ない。 小型の割には低音感も充分だし、ハイの伸びも文句はない。確かにキレのいい低音ではあるが、ややふくらみすぎの感がある。 聞いた感じでは、このスピーカの低域再生限界の 60Hz 付近を持ち上げて低音感を出しているような感じだ。 特に一番上の写真のように、床の上に直接置くと低音が盛り上がりすぎになってしまう。しかし、トーン・コントロールがないので場合によっては床から浮かせるなどの工夫が必要になる。 出力は 20W x 2 ってことだが、スピーカの能率が公表されてないので音圧は不明だ。仮に 80dB SPL(1W/1m ) (たぶんそんなもんだろう)とすると、最大音圧は2本で 96dB ほどだろうか? 少なくとも役者の声(約 90dB/m)に負けないくらいの音量が得られるので稽古用にはマズマズだ。 スイッチの入り切りと音量調節はR(右側)スピーカの側面に付いててデジタル式だ。電源を外すと最低音量になってしまう。入力はステレオ・ミニ・ジャック。 電池駆動(単三アルカリ乾電池4本)も出来る。重くてかさばるACアダプタが不要になるのは有り難いが、電池駆動の場合の出力は 2W x 2。つまり最大音圧レベルは 10dB 下がる。 サンプラーの SP-404 と合わせても重量が 3kg ほどなので、稽古場に持ち込むのは楽ちんだし、ラジカセでの音出しより遥かによい結果が得られる。 2006年12月に PHONIC PAA3 ってアナライザを手に入れたので、BOSE M3 の周波数特性を取ってみた。 したら、左図のように、若干音作りのあとは見られるものの、信じられないくらい見事な特性を示してくれた。なお、30Hz 以下にもスペクトラムが出ているが、これはPCからのノイズなど。 |