ニューヨークの恋人
Kate & Leopold
| 2001年 | アメリカ(Miramax International) | |
| 製作 | : | Cathy Konrad |
| 監督・脚本 | : | James Mangold |
| 原作・脚本 | : | Steven Rogers |
| 撮影 | : | Stuart Dryburgh |
| 音楽 | : | John Powell |
| Kate Mckay | : | Meg Ryan |
| Leopold | : | Hugh Jackman |
| Stuart | : | Liev Schreiber |
| Charlie | : | Breckin Meyer |
M.ライアンが有名になった恋愛映画『恋人達の予感』の原題をご存知でしょうか?”When Harry met Sally”という、つまり「ハリーとサリーの出会い」というのが原題なんですね。で、この『ニューヨークの恋人』の原題は、、、そう、”Kate & Leopold”「ケリーとレオポルド」なんです。似たような話として、みかん星人が大好きな『恋のためらい フランキー&ジョニー』(愛しのファイファー嬢が麗しい大傑作恋愛映画)の原題も、そう単純に”Franie & Johnny”なんですね。まあ、だから何だ・・・という事ではなくて、どの邦題もなかなか健闘していると思ったりします。
さて『ニューヨークの恋人』のお話。
これはみかん星人が大好きな「時間モノ」です。しかも、そのタイムスリップの手法がSFな感じではなく「ファンタジー」なもので、それこそ『ある日どこかで』とか『ふりだしに戻る』みたいなそんなスリップが実に楽しいのです。タイムスリップしてしまうのが、後に「エレベーター」を発明する貧乏貴族なので、彼がタイムスリップしてしまうことで「エレベーター」が動かなくなってしまうというパラドックスや、その「動かないエレベーター」のお蔭で物語が転がり始めたりで、なかなか上手い設定です。
もっとも、それ以外の部分は「お約束」な感じで、キャリアーウーマンのヒロインは仕事は順調だけどプライベートは寂しい、とか、彼女に恋するヒーローは言う事する事は立派だけれど自分の恋に関して奥手で、とか、ヒロインの前彼が絡んできたり、弟が道化役だったり、上司は女好きの困った奴だったり。。。まあ、ありがち。
で、そのありがちな設定の中に輝いて物語をドライブするのは19世紀のセンス・価値観であり、ニューヨークという街の歴史なんですね。「本物」が持つ魅力、「自信」が示す強さ、「誇り」がもたらす優しさ。。。例えば、純粋に相手への愛情と思いやりで用意された朝食が、どれほど美味しくてありがたいことなのか。。。それは、スピードや効率や儲けを前提にした商品や行動では到底到達できない「あり難い事」なわけです。
女性が男性に魅了されるのは、どんな事が切っ掛けなのでしょう? 魅力的な容姿?長い脚?立派な肩幅?楽しく面白い会話?潤沢な資産?まあ、人それぞれでしょうけれどね。この映画の中での「男のチャームポイント」は、真面目であること、なのです。もちろん真面目といっても四角四面な感じではありません。要するに相手を敬って、いつも真剣に人と関わるという様子にこそ、女性は本当の恋を感じるというのです。あ、もちろん、ただ無意味に優しいだけではダメだし、「女性はか弱き存在」なんて思っていてもダメ。人として対等に、相手の主張も聞き入れて、なおかつ自分の素直な気持ちも表現したうえで「君と僕のこれから」をちゃんとシェアーできなければだめなのです。ま、現実にそんな器用な男は居るのかな?なんて思いますが、映画の中のヒロインが求めるのは、そういう相手なんですね。で、この映画はその「私の王子様」への慕情を上手いこと表現しています。この映画の監督は、みかん星人を未だに混乱させている映画『17歳のカルテ』を撮った監督で、さすがに女性の心理を描かせると、その深さはなかなか鋭いものがあると思います。
ですが、、、この『ニューヨークの恋人』では、男性が女性に寄せる慕情に関する説明が下手なんですね。。。つまり、19世紀から飛んできた貴族・レオポルドが、なぜ21世紀のキャリアーウーマン・ケイト(M.ライアン)に惚れたのか・・・それが解らないんですね。確かに「自分の言葉ではっきりとものを言う女性」は19世紀には居なかったでしょうし、仕事に夢中になっている女性も珍しかった事でしょう。けれど、なぜケイトなのか・・・は、単なる偶然だろうとしか思えないのです。それが、この映画の最大の欠点かもしれません。
さて、恋愛映画にありがちな事ですが、この映画でも脇役が素晴らしい。ケイトの弟・チャーリーのお茶目な感じは、「できる姉」を見て育った弟な感じいっぱいで、とても魅力的です。
そして、この映画で最も魅力的なのは、出番は少ないのですが、ケイトの前彼・スチュアートです。その設定の面白さとか台詞の小気味よさとかではなく、演じるL.シュレイバーの魅力だと思います。声・仕草・視線・・・どれもこれもみかん星人好み(爆)ああいう友人が居たら、かなり楽しいだろうなあ。
あ、ヒロインを演じるメグちゃんですけれど、彼女らしい雰囲気と、白いブラウス&ビジネススーツというみかん星人最愛のファッションも決まっていて、その「胸の無い感じ」までもが(なぜか最近の嗜好に似合って)バッチグーなのです。ちなみに、評判のいい『恋人達の予感』の頃の若いメグちゃんは、みかん星人的にあまり好みではないんですね(笑)。これはみかん星人の加齢に基づく変化ではなく、彼女の魅力は微妙な泣き顔にあると思っているから、なのですね。若い女性の泣き顔なんて、痛くも痒くもないですから・・・って、やっぱりおぢさんの感覚かな?(爆)
ヒーローのH.ジャックマンは、、、好いです、美しいです、恰好好いです、、、だから、どーでもいいです(笑)
あ、そうそう、ケイトの上司は、なんとなく、「ビリー クリスタル」君に似ていて、なんか笑った。