明和電機ロンドンデモ詳細
ただし5月6日12時からの回だけ(爆)

2001年5月6日
午前11時50分

 Westminster st.から地下鉄に乗ってBond Street st.に到着。そういえば、Selfridgesセルフリッジ・デパートの最寄駅はMarble Arch st.と書いてあったけれど、実際にはBond Street st.の方が近いと思うし、2つの線が乗り入れているから便利だったと思う。
 地上に出てセルフリッジに向かう途中、私はここでも書店を覗く。デパートの向かいに在ったのは『BOOK etc』というチェーン店。 すばやく【crime】のコーナーを見つけてFrancisの文字を探すが収穫なし。この書店は奥行が長くてちょっと手狭な感じ。日本の書店に雰囲気が一番似ていた。表に出て、もはや当たり前のように信号を無視して反対側へ渡る。

午前11時57分

 日曜日のセルフリッジの開店時間は正午である(因みにHarrodsやFortnum&Masonは日曜定休)。あれ?明和電機の今日の最初のデモって12時からだったよな?と思い返しながら、デパートの正面玄関に立つ。日本と同様に開店前の行列が出来ていてちょっと驚く。ともかく、12時開店で12時からデモがスタートするとなると、その場所が分かっていなければ急行できない。デモはこの1回しか見ない予定なので(爆)できれば冒頭から全編を見たいのだ。
店外で待つ社長の横顔 そんなことを考えていると、相方が見知った人影を行列の中に発見した。一昨日の晩に社長達と会食した時に座を仕切っていた明和電機のマネージャー氏である。彼は背が高いので目立ったようだ。そこで、明和電機のデモが行われる場所をマネージャー氏に聞こうと、相方は人を掻き分けて前に進む。ようやく彼を捕まえてデモの場所を聞こうとした相方が、マネージャー氏の隣に見たのは、黒いコートに身を包んだ社長!。「あら」と驚きながら、もしやと思いつつ今ほど掻き分け横をすり抜けた二人の男性を振り返ると、彼らは工員さん2名!なんと「 明和電機」そのものが、まだデパート店内に入っていなかったのである(笑)。
 「デモの場所はエスカレーターを降りたちょうどそこです」 とは分かったものの、今度は「じゃあ、何時からスタート?」という疑問が湧き上がる。ともかくそんな様子をビデオに収録していた私は、 笑いを堪えてた。だって、Tokyo lifeの他のスタッフさん達は既に店内に居るのだぞ(^^;。マネージャー氏は、既に中にいるスタッフと手振 りで会話なんかしていた。

午後12時00分

 ようやく開店(笑)。12時になると大きな音で鐘が鳴って、店員(というよりも警備員)がドアのストッパーを外す。意外にこういうところは律儀である。正面玄関は回転ドアなので一気に店内になだれ込むということは無い。しかしその分「急いでいる人」には都合が悪いのである(笑)。マネージャー氏が先頭を切ってドアに突入。続いて社長と工員さん2名が回転ドアの同じ部分に入って3人で前進。やや人の流れが収まった頃、私は店内に入る。

午後12時03分

デモ会場―上からの眺め デモ会場に到着。が、その場所を見て一瞬我が目を疑う。「まさかこんなところで?」と言うのが第1印象、「なんでこんなところで!」が第2印象という感じである。地下1階の「エスカレーターで降りた、まさにちょうどそこ」なのではあるが、そのエスカレーターの動線の延長上にステージがあるのではなく、「エスカレーターを降りつつ右」にそのステージは在り、しかもエスカレーターに密接しているのだ。だから、正面からはステージの向かって右(上手)半分がエスカレーター自体で見えなくなっている。いや、「正面」自体が存在しないステージなのだ(笑)。「もしかしたら、デモが始まったらステージがジャッキアップされる?」なんて事まで真剣に考えて、ステージの下を覗き込んでしまった(笑)。
 しかし、ともかくもそこがデモ場所なのである。既にマネージャー氏が準備に取り掛かっていた。ステージの下が物置になっていて、そこから、「ニユートン銃とリンゴ」と「観音開きサバオ」が取り出される。「なぜかニュートン銃がニュートンの本国イギリスで受けない」と、夕食会の時に聞いていたので興味津々である(笑)。社長の「ニュートン」の発音が悪いって事も考えられるが、もしかしたら「Newtonian-Gun」とか言わなければ通じないのではないかと思っていた。まあ、結果は後ほど。それにしても、間近で見る、しかも裏側から見る「観音開きサバオ」は圧巻である。眼の点灯システムとかをじっくり拝見してしまった(*_*)。
 そうそう、これを眺めていたときに、店内のBGMが『戦場のメリークリスマス』のあのテーマ曲になったのだか、やはりこんな場所で聴くと不思議な感じがする。エスカレーターの周囲はコリドーのようになっていて、4階まで吹き抜けになっていて、いわば「エスカレーター・ホール」の様になっているのだが、ここに日本語の垂れ幕が数本下がっている。書いてあるのは微妙に意味がずれた、けれど日本語としては正確な言葉たち。「コピー」なので勝手にここに全文は書けないけれど、
エスカレーター・ガールズ 『テーブルが玩具でちらかる』 (←これが妙に気に入った(^^;)
なんて書かれているピンクの垂れ幕が下がっているのである。
 ピンクといえば、今回のTokyo lifeのテーマカラーはピンク色。デモのステージはもとより、エスカレーターの足元にピンクの電飾帯が設置されたり、店外のディスプレーも含めて、こういうピンク色で統一されているのである。
 そして、白眉は
「エスカレーター・ガール」 の制服である。そもそも、イギリスのデパートには「制服」ってものが無いらしく、その存在からしてTokyo lifeな事なのだそうである。ともかくこの ピンク色 と、この文字の色のような明和電機色が絡んで、ステージは不思議な色の世界を呈していた。なお、SelfridgesのHPでもTokyo lifeに関して(当然)英文で解説があった。

午後12時16分

 デモ開始。まずは恒例の 『パチモク』 『コイビート』 のデモ。おもむろにパチモクのウイングが立ち上がり、「コン」と一声。しかしすぐにウイングを下ろして右腕の具合を調整。その後再びウイングを立ち上げパチモクの演奏に没頭。いつもは「ベタな木魚の音」に聴こえる音も、こんな場所で、社長の身をくねらせる様な姿と共に見ていると、あたかも「能」や「狂言」での鼓や舞台を踏み鳴らす音にも聴こえてくるから、人間というのはいい加減な物である。私のすぐ隣で観ていた父親と娘らしき二人組みは、父親が身を乗り出して関心を寄せていたが、娘さんのほうは一歩引いている感じ。スキンヘッドのお兄さんが盛んに写真を撮っている。いつものとおりにサイドステップを交えたパチモクとコイビートの演奏が一段楽した後、社長によるパチモクとコイビートの解説か始まる。
 「これは『パチモク』です。『パチ』はスナップのことで、『モク』はここにある木魚のことです」と丁寧な解説。「こちらが『コイビート』。リズムマシーンです。しかし、これ自体が音を出すのではありません。これは、電気のオンとオフをコントロールする機械なのです。ですから、この出力を洗濯機につないで、そしてこの『コイビート』のハンドルを回すと、洗濯機が『ガッガガガッガガ』とリズムを刻みながら動くことになるわけです』と解説。
 明和電機の製品は100Vで動くように出来ているとも言っているが、ちなみにイギリスの電圧は240V。この工夫を食事会の際に聞くのを忘れたと、この時思った。で、それが理由かどうかはもちろん不明だが、ここでアクシデント発生である。なんと、『コイビート』の結線部分が火を噴いた(笑)。

午後12時27分

 『ノックマン』 『ビットマン』 の紹介。私はこの間右往左往していたので、内容不詳。

午後12時28分

タラップラー 自動タップシューズ 『タラッター』 が恭しく登場。
 何時ものようにフラメンコよろしく社長のタップ・ダンスが披露される。
 音楽のノリという部分を除くと、この『タラッター』を紹介のデモが一番受けていたのではないだろうか。近くにいた小さな姉妹が異様に盛り上がっていた。





午後12時30分

ソーウツボー 『ソーウツボー』 登場。これに使われているノコギリは、日本よりむしろ欧米で一般的なもの。しかも、実際このノコギリで不思議な音楽を奏でるパフォーマンスもこちらの立派な文化なので、この製品は受けるだろうと思った。が。なんだ、この音・・・「ボー」の部分の弦の音はしっかり聴こえるのだが、「ソー」の方の「ひにょーん」という音があまり聞こえてこない。観客からも「これで終わりか?」という感じの拍手だった。ちょっと残念である。

午後12時33分

ボイスビブラータ 「I'll be a good singer!」という口上と共に 『ボイスビブラータ』 登場。
 工員の手助けを受けながら装着。
 「Love is the many splendor things.(え?こんな歌詞だっけか?(^^;)」と、映画『慕情』のテーマ曲を歌いだす社長。。。狙ったとはいえ、下手である。
 だぁがしかし、『ボイスビブラータ』のスイッチを歌いながら入れると、あら不思議、まるでオペラ歌手のような声になって上手に歌えてしまう。もちろん、社長が落差をつけて歌うのも一因。
 この製品は、私の左側に居た人たちには「ほぉー」という感嘆の声と共に、そして右側にいた母親と息子の二人連れには「きゃっきゃっ」と歓喜の声と共に、大変に関心を呼んでいた。確かに、少しMonty Python入っているかもしれない。

午後12時35分

 いよいよ問題の 『ニュートン銃』 登場。けれど、登場した時から、ある程度受けている。その形状やリンゴを装着する機構、そして何より受けたのは「照準を合わせている時」。この瞬間はそれまで会場に無かった、まさにコメディとしての「くすくす笑い」が起きていた。
人々 けれど、けれどである。撃ったその瞬間には、数人の日本人の笑いを除いて、会場は静かだった。。。リンゴを目で追っていた人も、まさに「目が点」と云う感じで、後ろの奥さんを振り向いたり、最前列でさっきまで喜んではしゃいでいたご婦人2人は、なにやらひそひそとお話を始めてしまった。ちょっとインテリ風の紳士は、社長の「まさに、完璧に、正確に射ました」という言葉を聞いて「にやっ」と笑いはしたものの、どうやら声に出す面白さとは違うもののようである。ただ、「お分かりいただけましたか」という社長の問いかけに対して、明らかに首を横に振っていた人も居たので(笑)、もしかしたら、イギリスでは万有引力を発見したのは他の人なのかもしれない(爆)
 後日、このページを読んだ方から、「イギリスでリンゴと云ったら、ウイリアム・テルなんじゃないでしょうか?だからリンゴに矢でも刺されば受けたかもしれませんよ」というメールを頂いたが、そうなのかもしれない。

午後12時36分

サバオ 『サバオ』 登場。
 この異様な声を聞きつけたのか、開店して30分以上経ったからか、急に観客の数が増えてくる。そして『観音開きサバオ』に変身した頃には居場所が少なくなってきたので、私はビデオを片手にエスカレーターで一旦上へ昇る。下から「ふーふー」という異様な声が聴こえ始める。エスカレーターの人々
 その為か、今度はエスカレーターで降りようと思っても、お客さんたちがエレベーターの前で下を覗き込むようにして立ち止まってしまってる(笑)きっと顔が割れたままの『サバオ』の前を通るのが恐いのだろう。
 そんな人並みを掻い潜って、エスカレーターで再び地階へ。
 丁度ステージの目の前を通った頃から『パンチ君ダンス』が始まり、観客の拍手も盛大になり、デモは佳境に入った。

午後12時42分

うける  『サバオ』に変わって、いよいよ 『武田丸』 登場。
 このノリを維持したままラストスパートのはずなのだが、ゴッドファーザーの「Car Horn」が、意外にも受けてない。やはり、これは日本の暴走族を知らないと「どっ」と受けたりはしないのだろう。
 それでも社長は「Let's Rock'n'Roll」と叫び、名曲『悲しい熱帯魚』に突入。工員2名も、往年のWinkよろしく最高のポーカーフェイスでアクション。この妙な情熱と無機質のバランスこそTokyo lifeなのかもしれない。拍手
 途中、観客からのさしたる手拍子も無いまま、演奏終了。と、終了と同時に湧き上がる盛大な拍手!。ともかく観客はみな楽しそうである。なんだか明和電機の一員になったような嬉しさがあった。

午後12時44分

デモ終了 パンチ君とレンダちゃんを回収しつつデモ終了。
 社長は体格の好い紳士から質問を受けていた。さて、英語で答えていたのだろうか。なぞである。

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