いちごタルトアイスクリーム


「冷てえー!」

「おいしいねゼフェル。あっ、アンジェはストロベリーアイスクリーム?


「はい、マルセル様。少しどうぞ。」

「あっ!!ゼフェル 俺のまで食うなよーー!!」ランディが叫んだ。

4人カフェテラスで涼んでいた。

「あのよ、こないだルヴァが言ってたんだけどよ、ルヴァの奴小さい時初めて食べた手作りのア
イスクリームの味が忘れられないってよ。俺なんか何時、初めて食べたなんか覚えてないぜ。」

「ルヴァ様の生まれた星は、砂漠が広がる荒涼とした国だからじゃないかな。」とマルセルが答えた。

「それでよ、これから作ってみないか?その手作りアイスクリームを。」

あまりの唐突なゼフェルの提案に驚いた。

「実は、俺、昨日試作品作ってみたんだ。アイスクリーム製造機」

「すごいよーゼフェル。ルヴァ様の為に作ったんだね。」

「ゼフェル、お前本当は、自分がいっぱい食べたいもんだから作ったんだろ。」ランディがスバリと言った。

「うっせー!!ランディーヤロー 作っても食わせねえぞ!!」と本当のところをつかれてしまったゼフェルが言った。

そんな訳で、4人は早速ゼフェルの館に行った。

「これによー材料を入れて、ここを回すんだ。おい、ランディーヤローやれ!」

「ゼフェル これなんだよ、クマじゃないか?」

「うっせーうっせー 急だったから、そこいらの機械を使ったんだよ。」

「機械って言うより・・・これ、カキ氷器じゃないか?」

「ランディ おめーにはぜったいアイス食わせねー!!」またまた痛いところをつかれてしまったゼフェルが懇親の力を振り絞って言った。

そうこうしているうちに、アイスクリームは無事完成し、早速ルヴァの所に持って行く事にした。

ルヴァは調べ物をしている最中だった。

「よお、ルヴァ 遊びに来てやったぜ。」

「おや、どおしたんですか?皆さんで。そうだ、ちょうど休憩しようかと思っていたんですよ。さあ、どおですか、お茶でも?」立ち上がってお茶の用意をしようとした。

「ルヴァ、今日はいいんだって、と、いうより持ってきたからよ。」

「はぁ〜?持って来たって、なんですかね〜?」

「ルヴァ様の思い出のものですよ。」とランディーが言った。

「ルヴァ様は座っていてください。僕達がしますから。アンジェ手伝って。」

4人がバタバタと用意している間、ルヴァは「さ〜て思い出のものとはいったいなんでしょうかね〜」
と落ち着かない様子で座っていた。

「ルヴァ様どうぞ」マルセルが差し出したものを見てルヴァは、

「アイスクリームですね!どおしたんですか?」驚いた顔をした。

「つべこべ言わずに食え」

ルヴァはバクッとアイスクリームを食べた。そして何かを思い出すように目を閉じ、にっこりほほえんだ。

「懐かしい味ですねー。子供のころ食べたアイスクリームの味ですよ。」

「ゼフェルがね、ルヴァ様の為にアイスクリーム製造機を作ったんですよ。」マルセルが言った。

「ありがとうゼフェル。おいしいですよ。」

照れてしまったゼフェルは、今回は何も言えなかった。

おいしく食べ終わったルヴァが

「あなた方、こないだの調査結果レポートがあったにもかかわらず、本当につくるの大変だったでしょう。」

3人の顔色が変わって

あっーーーーー!!」声をそろえて立ち上がった。

わりぃ、ルヴァ、俺達用事思い出したからよ、帰るわ。」
「アンジェリークごめん、後片付けたのむよ」とランディーが手をあわせた。
「ごめんね、アンジェ」3人はあわただしく帰って行った。

「いやな事を思い出させたみたいですね〜。」

「あっ〜アンジェリーク、それでは一緒に片付けましょうかね。」

もう日は傾き窓から夕日の赤い色が入っていた。

静かになった執務室で2人はソファーに座ってお茶を飲んでいた。

「ルヴァ様、私一度お聞きしたいと思っていたんですが、お話して頂けませんか?ルヴァ様の生まれた星の事・・・」とアンジェリークはルヴァに聞いてみた。

「いいですよアンジェリーク。聞いて頂けますか?」にっこり微笑んで、そして話し始めた。

「私の生まれた星は、太陽が照りつける砂漠が広がる星です。青い空と砂が永遠に広がるところ・・・・・・・・」

ルヴァの話はまるで、千一夜物語の様で心地よい響きをしていた。

「一年に数回降る雨の後は、花達がいっせいに咲き・・・・おや、アンジェリーク?眠ってしまいましたか・・。」

「このところ、あなたはがんばっていますものね。きっとよい結果として、あなたに帰って来ますよ。そして、あなたは・・・・・」ルヴァは言葉を詰まらせ、目を閉じた。そして静かに

「いずれあなたは女王に・・・・・」

アンジェリークの隣に座り、頬にかかった金色の髪にやさしくふれ、髪の流れにそっと戻した。

「あなたが女王になったら私は・・・・・」

「いや、今は言うべきではありませんね、この気持ちを伝える時が来たら、きっと・・・・・」

やさしくアンジェリークの頭をなで、そして、上着をそっとかけた。

「今は眠りなさいアンジェリーク ここは誰もあなたの眠りを妨げる者はいませんから。」

ルヴァはアンジェリークにやさしい眼差しを向け、そして調べ物の続きを始める為、机に戻って行った。

窓からは月の明かりだけがやさしく入り、静かな時間だけが、流れていった。
Fin

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読んでくれてありがとう(^v^)

うひゃ〜長いですーーー。
書きたいと思ったところは、後半部分なのに、そこまで持って来るのに、こんなに長くなってしまいました。
こないだあまねたんに捧げられましたので、今回は私があまねたんに捧げます。
(言い回しムチャクチャですけど、本当に読んでくれてありがとうです。)