もう一度、ボギー




STAFF

翻訳・脚本・演出 : 高平哲朗  
出演 : 小堺一樹 (アラン・フェリックス)
毬谷友子 (リンダ・クリスティー)
鴈龍太郎 (ディック・クリスティー)
花山佳子 (ナンシー)
内藤陳 (ボギー)
風間水希 (シャロン・レイク)
美咲あゆむ (バーバラ)
安田夏望 (ヴェネッサ)
津田純子 (ジーナ)
麻希光 (ダイアン)
堀朋恵 (ミア)
   
劇場 :

全労済ホール スペースゼロ

日程

:

(1996.11.25〜1996.12.08)






 


物語
「カサブランカ」を上映している映画館。場面は、ハンフリー・ボガート演ずるリックが、
再燃したかつての恋人への想いを断ち切って、彼女と夫を脱出させる有名なラストシーンだ。
放心したようにスクリーンを見つめている男、アランである。
 舞台はニューヨーク、10thストリート、5thアベニューと6thアベニューの間にある
アラン・フェリックスのアパートから物語は始まる。
最近、アランは、彼のもとを去った妻ナンシーのことを思うと、平静ではいられなくなる。
彼が昔からいだいている神経症的矛盾が、むくむくと彼を取り込もうとするのだ。
しかし、何年も通っている彼の精神科医は、長期の夏期休暇でいない。
そんな傷心のアランを慰めているのは、友人のディックとその妻リンダだったが、
一番の相談相手は、幻となって現れてくるボギーその人である。
マニアックな映画評論を生業としているアランは、タフでクールなハンフリー・ボガートに憧れ、
彼のように行動し、クールに女性と接してみたいという妄想ともいえる願望を持っていた。
もっとも、これこそ彼の非常識ともいえる神経的矛盾の正体なのだが・・・・・・。
 一方、ディック夫婦は、彼のために友達夫婦として最善の行為でアランを立ち直らせようとする。
ある時は、リンダの仕事仲間の女性を紹介し、ある時は、ディスコでのナンパにもつきあう。
しかし、不器用で世間離れしたアランでは、誰とも進展しない。さらに、そんなアランをあざ笑うかのように、
彼を捨てた妻、ナンシーまでもが幻となって現れ、彼を悩ませるのだった。
やがて親身になって世話をやいてくれるリンダに好意を寄せてしまうアラン。リンダも、いつも超がつくほど
多忙なディックとの夫婦関係に冷たいものを感じ始めていた。そして、ディックが仕事で出張したとき、
幻のボガードは、女々しいアランにリンダとの不倫をそそのかす。そして、アランはついにリンダと・・・・・・。
しかし、一時の幸福感は、ディックへの罪悪感に変わる。また、リンダも本当の愛に気づき、
ディックについて行くようにというアランの言葉に送られて家に戻る。
残されたアランに「もう俺がいなくてもやっていける」といったのは、あのボギーだった。


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