超簡単必釣法シリーズ
「超簡単必釣法シリーズ」の「超簡単カレイ必釣法」暫定版です。これに画像や地図などを加えて、魚釣りを始めたい人への超簡単な入門書を提供しようとと考えています。なお記事内容は10年も前のものがほとんどですから、釣法釣技以外はあんまし参考にならんかもしれません。
「超簡単カレイ必釣法」 御簾定家
「おい、定家、どこにいく?」
「玄界島にカレイ釣り。」
「ふーん、限界かあ。」
「カレイが良いとたい。」
「ふーん、華麗に引退かあ、釣りきらんと、釣りも大変じゃのう。」
「ようし、ばっちゃんがそんなに言うなら、大きなカレイを釣ってきてやる。」
「は、は、定家が釣るのは、口ばっかりの大口カレイじゃろな。」
大口カレイ(ヒラメ)でも、イシガレイでも、マコガレイでも釣れるものならなんでも大歓迎なんだけれども、最近はその歓迎ぶりがお気に召さないのか釣果もあまり芳しくない。釣具も釣法もそして精神的にも知らず知らずのうちにマンネリに陥ってしまってるみたいで、ここらで気分一新しないと、またもやばっちゃんに馬鹿にされそう。
サーフの場合でも、やはり各ポイントとも釣り荒れ気味であるのは確かで、なんらかの対策が考え出されないと、いよいよもって釣れない時代になるのは明白だね。そんななかで今クローズアップされつつあるのが、磯に瀬渡ししてもらっての「磯投げ」なんだけれど、はてさてサーフの一分野として定着するかどうか。ただ少なくとも超簡単というわけにはいかないよなあ。
まあそれにしても感心するのは、北九州にしろ博多にしろ、カレイシーズンのカレイポイントはどこもここも超満員だってこと。これが佐賀や長崎のポイントだとそうは混雑してないし、ましてや夏のキス釣りとなると、どこに釣行しようがポイントひとりじめ白砂青松貸し切りなんて珍しくもないもんね。冬場だけ投げ釣り人口が増加するってのも不思議なもんだ。こんな福岡・博多でのカレイ釣り人気はいったいどこに理由があるのか考えてみるのも悪くないね。カレイは確かに慣れ親しんだ食味であるし、他魚とは同じ体長でも平べったい分だけ手軽に大物感が味わえるという利点があって、人気じたいは理解できるけれども、その地域差とか県民性の違いまでは説明できないよね。ばっちゃんが「それにつけても定家の頭の悪さ」と嘆いた頭脳でこれ以上考えるのは無理かも知らん。あんまり深く追及しないでおこう。
ポイントに立ち並ぶ竿、竿、竿。すずなりの人、人、人。「きゃ、鈴が鳴った。釣れた、釣れた」。しょうもないシャレいうな! 穂先に鈴は流行らないよと、おせっかいをやきたくもなるけど、昔々の釣り入門のころ、飼い猫の首輪から鈴をはずしてきた奴は誰だったかな。筆者も同じく「いつか来た道」で他人のことは言えんもんね。ま、なにはともあれ、冬の晴れ間の日だまりにノンビリと鈴の音が鳴るのを待つのも悪くはないもんだ。これはいかにもカレイ釣りの特徴をあらわしているようだ。日なたぼっこしながら30cmくらいのカレイでも釣れりゃ最高なんだけどね、そう簡単にまいりますかどうか。
[竿・リール]
竿を何本持ってるかが勝負だなんて感覚で石鯛竿からかかり竿まで総動員して一大陣地を築くのもいいけど、それじゃ自分自身でオマツリさせるのがせきのやま。ある程度意のままにできるのはやはり三本まで。普通はその三本を遠・中・近に投げ分けるのが常識なんだけど、実際にやってみるとこれは結構むつかしいんだよね。遠・遠・遠と出来るだけの遠投をするほうが、そしてそのための竿・リールを用意しておくほうが、かえってコントロールもつけやすいし両横からのトラブルやオマツリ騒ぎにも巻き込まれにくい。つまり、両横よりも飛んでりゃこちらからトラブルこともないし、よしんば引っ掛けられても道糸部分へのオマツリは割合簡単に外せるからね。それにカレイは近投でも釣れるとはいうものの、干潮時ではやはり確率は低いですよ。ただお隣さんのほうが飛んでるのなら、よほどコントロールに気をつけて投げるか、あとはニッコリ笑って「すみませーん。」の連発しかないね。このオマツリ騒ぎの克服こそが必釣法の最たるものです。もっとも竿やリールや仕掛けを三セット用意・・・というのはあくまで理想でね、揃わなければ別にかまいやしません。あるだけで勝負です。それでもなんとかなるでしょう。
[仕掛け]
道糸は潮流に影響されにくいことを考慮にいれると3号を使いたいところ。もし大型がきたらと心配なら4号。これだと根掛かり覚悟でアイナメも一緒に狙えるでしょう。力糸はボビン巻8号10m。テーパーラインもいいけど、底がよほどの砂地じゃないと価格的にももったいない。
モトスはナイロンボビン巻8号、110cm、スナズリ三本ヨリ40cm。
ハリス:ハイ・ループかシーガーの3号、サキス90cm、エダス5〜6cm。
ハ リ:投キスの13号、キスバリとカレイバリの違いが伸びるか折れるかの違いとすれば、まだ伸びるほうが獲物が残りやすい気がするけどどんなものかしらん。欲をいえば投キスの少し大型の16号あたりのがあれば、強度も増していうことないんだろうけど。
オモリ:スピードカイソウ天秤を使ったキスの数釣りの巻き上げ感覚がいちばん好きな もんでカレイ釣りにも使いたいけど、遊動式じゃないんでスリム天秤の20号 から30号を使用。こんな細身のオモリは遠投は効くけど流されやすいのも確かで、やはり常識はずれといえないこともない。ただ流されて止まったところはカケアガリなどのポイントであることも多いみたいですよ。
[エサ]
当然、またまた、岩虫であります。ほんとサーファーにとっては岩虫様は神様ですなあ。今季の入荷は今んところ順調みたいだけど、果たして本誌発売のお正月前後はどうなんだろ。たまにはエサの心配なしに釣行したいもんです。それはそうと沖アミなんかがサーフにつかえる工夫がされたら、ずいぶん面白い釣りができそうな気がするけど、どうでしょうね。
ポイント
〔玄界島〕福岡市営渡船の博多埠頭発の一番が七時四十分(所要時間五十四分)なので、朝まずめを釣れないのは残念だが、冬場は風裏になるのでカレイ狙いにはもってこい。ただし、船が着くと同時にポイント獲得競争が一斉にスタート。釣りに来て走るなんて、浅ましい、みっともないと思いながらも、足は小走りになってるのがおかしい。マキエを持たない分だけ、サーフが有利か。
AからCにかけて、根掛かりも少ないし全て好ポイントと言っていい。30cmクラスはかなり実釣済み。ヒラメも何枚か釣ってます。特にCの赤灯台からの航路狙いが最高で、40cmクラスを二度も確認させられてます。一度はつい最近の十一月初旬のことで、釣り人は高校生みたいだったが、身ごしらえといい、道具だてといい、ただ者じゃない感じだった。しかも前夜からの泊まり込みという、見事なもんでした。Dのテトラ波止からも釣り辛いが、同じように狙えない事もない。EからFにかけては非常に根掛かりが多いし、実績はないがチヌやマダイが狙えそうな気かする。Gでアイナメ。
〔大岳〕手のひらクラスを数釣るならここ。Aの砂浜がもっとも釣りやすい。Bは護岸下が捨石だらけで満潮以外は釣り辛い。そのためにカレイ日和といえる日に遅れて行っても、案外と竿を出せるスペースはあるみたい。捨て石回りが狙い目。Cは数型共にまあまあで、遠投に分。Dは現在工事中。日祭日は入れないこともなさそうだけど、マィポィントを持ってる人は別として、無理せずともAやC
で十分にいける。B・Cはマイカーフィッシングが可。寒い日はこれが楽チンだもんね。さて、今回は福岡市近郊の数あるポイントの中から、なぜ玄界島と大岳を選んでご紹介申し上げたかおわかりですかな。
「どうせおまえのことだから、玄界島行きの船に乗り遅れて、大岳行きに変更したんだろ!」
ピン・ポーン、大正解。皆様方には遅刻なんぞありますまいが、航行時間はしっかりとチェックしておいてください。いつもながらの小さな親切、大きなお世話でありました。志賀島のポイントは次の機会に詳しくご紹介しましょう。