第六天(だいろくてん) new
六欲天の最高位で、多くの眷属をひきいて仏道の妨げをなす魔王の住居とされる天。この天に生れたものは他人の楽事を自由自在に自己の楽として受用するため、他化自在天とも言われる。
滝夜叉(たきやしゃ)
平将門の娘。江戸時代の通俗史書「前太平記」や、歌舞伎、読本に登場する。父の復讐のために起った弟の将軍太郎良門を助け、その美貌と肉芝仙に授けられた蝦蟇の妖術を使って活躍。相馬の古御所に傾城・如月と名乗って現れるが、探索に来た源頼信の家臣・大宅太郎光圀がわざと話した将門最期の話に悔しがったため正体を身現された。「元亨釈書」には将門の三女が奥州に逃れ、出家して如蔵尼と名乗ったとあり、これをモデルにしたものか。
田宮坊太郎(たみやぼうたろう)
江戸初期の剣豪。讃岐国丸亀藩士であった父・源八郎を同じ藩中の堀源太左衛門に殺され、柳生飛騨守宗冬について修行。18歳の時に丸亀の八幡社境内で仇を討ったという。若くして病没したとも、上野山内観成院で自刃したともいう。
塚原卜伝(つかはらぼくでん)
戦国時代の兵法家。鹿島中古流と天真正伝神道流を学び、鹿島社に参籠して一の太刀という極意を得、新当流を立てた。数十人にも及ぶ行列を具して諸国を遍歴し、北畠具教、斎藤伝鬼房、師岡一羽斎、足利義輝などを門弟とした。
土蜘蛛(つちぐも)
日本を魔界に堕とそうと企む魔神。王城警護の責任者たる源頼光をまず狙い、重病の床にあった頼光のもとに、比叡山の智籌なる僧に化けて現れ、病気平癒の祈りをするが、障子に映った影が蜘蛛であったことから正体を見破られ、斬りつけられる。逃げ出したところを、血痕を頼りに東寺の藪陰の古塚まで追ってきた平井保昌と頼光四天王に退治された。
綱手姫(つなでひめ)
越中立山の地獄谷に住む蛞蝓仙人に武芸と水練を仕込まれた怪力の美少女。知・勇・美兼ね備え、蛞蝓の妖術では大蛇丸をも退けるが、恋する児雷也の前ではてんでおとなしくなる。
鄭成功(ていせいこう)
(1624〜1662)明末の遺臣。明人鄭芝竜と日本人の間に平戸で生まれる。1644年に明の遺王を奉じて挙兵し、滅清復明の戦いを展開。王室から国姓(王家の姓)である朱を賜り、国姓爺と呼ばれるようになった。明の滅亡後、オランダが勢力を持っていた台湾を攻略、拠点として戦いを続けたが、江戸幕府に求めた援軍も拒絶され、台湾で病死した。近松門左衛門の「国姓爺合戦」では明人老一官と日本人女性の間に生まれた和藤内三官として登場。ダッタン国に攻められて日本に落ち延びた明の皇女から祖国の危機を知って大陸に渡り、幾多の冒険を経て延平王国姓爺鄭成功の名を贈られ、連戦連勝。ついにダッタン王の籠もる南京城を落として明朝を復興させる。
天一坊(てんいちぼう) new
大岡政談中の人物。徳川吉宗の落胤と偽り、九条関白家の浪人・山内伊賀亮を軍師として江戸に出現。将軍の対面寸前まで行くが、大岡忠相の執念の捜査で事破れるに至った。山伏・源氏坊改行が吉宗の御落胤とかたって金品をだまし取り、享保13年に発覚、翌年に獄門となった事件を元にしたものと思われる。
天竺徳兵衛(てんじくとくべえ)
江戸初期の商人。播磨高砂の出身で、15歳の頃から度々天竺(インド)に渡航。宝永4年、96歳の時にインドの風俗・物産を記した。鶴屋南北の「天竺徳兵衛韓噺」では、実の父の吉岡宗観(正体は朝鮮の臣・木曽官)から蝦蟇の妖術を授けられ、謀反の罪で死んだ父に代わって日本転覆を企む異国帰りの船乗りとして登場。座頭に化けて梅津掃部の屋敷に現れるが、細川政元に見破られ、次に上使・斯波義照に化けるが、これも見現され、細川・梅津に再来を約して去る。
天保六花撰(てんぽうろっかせん)
講談、歌舞伎、浄瑠璃に登場する河内山宗春、片岡直次郎、三千歳、金子市之丞、森田屋清蔵、暗闇の丑松ら六人の悪漢。
飛び加藤(とびかとう)
戦国時代の凄腕の忍び。本名(?)加当段蔵。幻術の達人と言われ、上杉謙信に仕えたが、そのあまりの腕前を恐れられて放逐され、次いで武田信玄に仕えたが、同じく恐れられて暗殺されたという。
鳶沢甚内(とびさわじんない) new
江戸初期の古着商の元締めで、寛永三甚内の一人。元は小田原浪人で江戸で盗賊宿を営んでいたが、後に盗品があれば届け出ることを条件に幕府より古着の専売権を得た。その仲間たちも古着商を営み、その一帯は日本橋鳶沢町(富沢町)となった。