主水血笑録

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2003/01/24 (金)

「時代小説英雄列伝 若さま侍(城昌幸 縄田一男編 中公文庫)
 本日読了。「若さま侍捕物手帖」の短編5篇に、原型の一つである中編「べらんめえ十万石」と縄田一男氏の解説入りで、個人的に大いに期待していた書誌が収録されていないのを除けば、なかなか手堅くまとまったよい本だと思います。縄田先生、良い仕事してます。
 私事で恐縮ですが、もし時代劇の主人公になれるとしたら誰がいい、誰にあこがれると聞かれたら、私の答はこの若さま侍。腕っ節が立つ奴にも女にもてる奴にもそんなにあこがれは感じないのですが、若さま侍みたいなキャラクターにははげしくあこがれるのは、私が屈託の塊みたいな人間だからでしょうか。といいますか、探偵でもハードボイルドな奴よりもディレッタントとか高等遊民みたいな類が大好きなので、その辺りと同じなのかもしれません。
 それはさておき、こういう本を読むと読みたくてたまらなくなるのが若さま侍の長編。縄田先生でも日下先生でもよいから、どなたか埋もれている長編を復刊させてくれないでしょうか。タイトルだけ並べられても、おいしそうな料理の臭いだけ嗅がされているようなものでつらいのです。