文化年間(1804〜1817)

1804(享和4/文化元)

02月11日
文化に改元
幕府書物奉行鈴木孫兵衛宅の庭に、怪しい衣冠の官人が現れる[反古のうらがき]
05月05日
高野長英誕生
   17日
間宮林蔵、宗谷海峡を探検
06月04日
象潟地震
09月06日
ロシア使節レザノフ、長崎に来航し通商を要求するも、長崎奉行上陸を拒否する。
11月
この頃、偽りの住所を述べて奇怪な言動を見せる少女が江戸のあちこちに出没する[兎園小説]
この年
都々逸坊扇歌誕生
拳骨和尚、二人組の辻斬りを捕らえる
吟味方改役西村銕四郎、駿河原宿の本陣で一尺以上もある蜘蛛に出くわす[耳嚢]

1805(文化2)

01月14日
千両文七、江戸石町通りで雪女と遭遇<千両文七捕物帳 雪おんな>
   16日
め組の火消し辰五郎ら、芝神明で力士と大喧嘩
03月07日
目付遠山景普、長崎でロシア使節レザノフと会しその要請を却下する
04月26日
レザノフ長崎を退去
05月06日
越中国四方浦で、金色の角と胴体に三つの目を持ち、口から炎を吐く悪魚(人魚)が、松平加賀守の家来の450挺もの鉄砲によって退治される
08月
鬼瓦が埋まっていた場所で小便をした下女が、夜な夜な鬼の夢にうなされる
風邪で死んだ少女が、恩人の元に幽霊となって現れ、礼を述べて消える[耳嚢]
四谷の者が夜道で一つ目の化け物と見まごう五位鷺を捕らえ煮て食べ、「幽霊を煮て喰った」と世間で話題になる[耳嚢]
10月13日
華岡青洲、麻酔手術に成功

1806(文化3)

01月30日
幕府、関東郡代を廃止
   末
江戸で槍突きの通り魔が横行する[兎園小説]
03月
赤穂城下に、手に水掻きのある雷獣が落ちる
   01日
九角鬼修誕生<東京魔人學園外法帖>
   04日
文化の大火(丙寅の大火)。江戸芝車町から出火
   16日
藤田東湖誕生
04月23日
槍突きの犯人と目された侍が引き回しの上、鈴が森で獄門となる[兎園小説]
夜、浅草西福寺門前で槍突き事件が起こる[兎園小説]
08月末
江戸で槍突きの通り魔が横行する[兎園小説]
09月11日
ロシア船、樺太大泊を侵す
   20日
喜多川歌麿(54)没
この年
小普請支配彦坂九兵衛宅の縁の下から、鼬のような頭で棕櫚のような毛を生やした怪物が現れる[耳嚢]

1807(文化4)

01月
「椿説弓張月」前編刊行
2月14日
江戸で明六半時、東から西に光り物が飛ぶ[武江年表]
04月10日
箱館奉行羽太正養、樺太の変報に接し、津軽藩兵に宗谷を守らせ、さらに南部藩兵を徴集する
   23日
ロシア船、択捉島を襲撃する
05月
初旬から江戸で猫が夥しく死ぬ[武江年表]
   18日
幕府、択捉島の変を聞き、南部・津軽両藩に増兵を命じ、秋田・庄内両藩に援軍を命じる
   21日
ロシア船、樺太大泊を再度侵す
06月02日
ロシア船、利尻島に侵入し幕府船を炎上させる
   06日
幕府、若年寄堀田正敦を蝦夷の防衛総督に任命する
   11日
幕府、在府の箱館奉行戸川安倫を任地に派遣し、羽太正養と協議して支配勘定松田伝十郎らに宗谷を守らせる
   20日
中平井村の百姓文六、蜆取りの際に日蓮上人の像を得、平井妙光寺に収める[武江年表]
08月02日
幕府、神谷勘右衛門らに国後島巡視を、近藤守重らに利尻島巡視を命じる
   19日
永代橋が墜落。犠牲者多数
09月03日
江戸で北東から南へ鞠くらいの大きさで青みのある光り物が飛ぶ[武江年表]
10月24日
幕府、箱館奉行を廃し松前奉行を設置
11月
高輪の海上で蘆犀という海獣が捕まる[武江年表]

1808(文化5)

01月
幕府、仙台・会津両藩に東西蝦夷地の警備を命じる
04月13日
間宮林蔵、樺太探検のため宗谷を出発
体に死女の手首をしがみつかせた若い尼が奈良に現れる[耳嚢]
07月
蕪村七部集刊行
08月15日
イギリス船フェートン号長崎に侵入し、薪水を強要する
   17日
フェートン号出帆し、長崎奉行松平康英、自決する
この年
「祐天大僧正利益記」刊行

1809(文化6)

04月28日
島津斉彬誕生
06月27日
上田秋成(76)没
07月11日
間宮林蔵、間宮海峡を確認する
越後国高田に紅い雪が降る[中陵漫録]
親と喧嘩して家を飛び出した本郷の稲荷の倅が、加賀藩留守居役出淵忠左衛門家の下女の体を借りる[兎園小説]
この年
千葉周作、浅利又七郎に入門
初代古今亭志ん生誕生
平手造酒誕生?

1810(文化7)

04月07日
江戸浅草の堀筑後守屋敷に、白昼腐りかかった溺死体が降る[半日閑話]
   20日
小島富五郎宅の下女、正体不明の「もの」に髪を落とされる[半日閑話]
05月
江戸本町に両頭の亀が現れる
06月08日
江戸田所町で人面の犬が生まれる[街談文々集]
07月14日
緒方洪庵誕生
   16日
夫に苛まれた末に14日に自殺した田中伊兵衛の妻おつみの亡霊が田中家に出没するようになる[楽郊紀聞]
   20日
浅草南馬道竹門の近くに、空から京の男が降ってくる[兎園小説]
08月01日
堀田正睦誕生
   11日
御金改役後藤家の不正が明らかになり、11代庄三郎光包が三宅島に遠島、9代庄三郎光暢が獄門となる。後藤家断絶
日本橋左内町の菓子屋の婿に雌狐が憑いて子狐を養ってくれるよう頼む[耳嚢]
09月06日
鬼頭朱之介主従、出島沖で遭難<髑髏検校>
   08日
鬼頭朱之介主従、不知火検校の島に漂着<髑髏検校>
10月
江戸の妓楼中万字屋で、折檻の末死んだ娼妓が、首に小鍋をかけた姿の幽霊となって出没する[半日閑話]
この年
伊庭軍兵衛誕生
国定忠次誕生
笹川繁蔵誕生
竹居の吃安誕生
離天京に九葵蒼士狼ら御庭番衆潜入。覇業三刃衆と対決<剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃>

1811(文化8)

01月01日
房州白浜で、鯨の体内から一通の書状が発見される<髑髏検校>
不知火検校、江戸に現る<髑髏検校>
   18日
稲村三伯(54)没
02月28日
佐久間象山誕生
05月
鳥居蘭渓、不知火検校を斃す<髑髏検校>
   19日
間宮林蔵、伊能忠敬を表敬訪問する
06月04日
松前奉行支配調役、ロシア人ゴローニンら八名を国後島で逮捕する
07月
熊谷で人の血を吸う犬ほどの大きさの鼬が現れる[耳嚢]
   15日
田中伊兵衛の妻おつみの亡霊、自分の娘おさいを取り殺す[楽郊紀聞]
佃嶋神社の神主、平岡日向守好弘、海上に蜃気楼を見る
江戸で、暗夜に奇怪な白い蝶が舞うのがしばしば目撃される<半七捕物帳 白蝶怪>
10月19日
斬鉄誕生
12月30日
間宮林蔵、幕府の命令で蝦夷地へ向け測量に出発する
この年
雷電為右衛門引退
島崎周平、天然理心流の近藤三助に入門<浮鳥>

1812(文化9)

01月18日
江戸城御賄組の瓜生長八の娘お北と、黒沼伝兵衛の娘お勝、夜道で白い蝶が舞うのを目撃する<半七捕物帳 白蝶怪>
   19日
黒沼伝兵衛、お勝の寝室で白い蝶を目撃する<半七捕物帳 白蝶怪>
03月24日
ゴローニンら脱獄する
04月04日
ゴローニンら再び捕縛される
   06日
松平定信致仕する
05月11日
信州佐久郡北沢村の名主の妻が村の鎮守の胸形大明神に子授けの祈願をしたところ、石像を出産する[兎園小説]
06月16日
越後国刈羽郡の海岸で漁師の息子が、蛇が変化した蛸を打ち殺す[兎園小説]
07月
豊州中川家で、祟りがあるという窓を塞いだ作事方の役人が怪物に喰い殺される[耳嚢]
08月14日
高田屋嘉兵衛、国後島海上でロシア船に捕らえられる
09月11日
下総国相馬郡藤代村で、8歳の少女が子供を出産する[兎園小説]
12月19日
「寛政重修諸家譜」完成

1813(文化10)

6月初旬
江戸で蕎麦を食べると死ぬという噂が流れ、蕎麦の売り上げが減る[武江年表]
07月05日
蒲生君平(46)没
08月29日
日本橋の店の奉公人・幸次郎、夜毎自分の元に通ってくる少女みよの後をつけた所、浅草今戸町の某寺の墓地に消えるのを目撃する[兎園小説]
09月26日
幕府、ゴローニンを釈放する
11月09日
明六半時、東から西へ、雷のような音を立てて肉翼を持つ野衾のような獣が飛び、武州生麦村の辺りに落ちる[武江年表]
閏11月02日
後桜町上皇(74)没

1814(文化11)

02月11日
広島の久敷助右エ門なる者の家の雛人形が笛を吹くような音をさせたり、泣いたりする[岩邑怪談録]
04月
巣鴨の旗本屋敷の長屋で、連夜正体不明の者たちが騒ぐ。菩提寺の猫の仕業かと[耳嚢]
諸国で大旱魃
10月21日
寛永寺本坊焼失
小日向あたりの旗本、妖しの小坊主に取り憑かれて乱心する[半日閑話]
11月
「南総里見八犬伝」初巻刊行
この年
島田虎之助誕生
「北斎漫画」初編刊行
20年経っても容色の衰えない女「仙岱狂女」が江戸を彷徨う
80年前に天狗にさらわれた江戸神明町の万屋万右衛門、生還[街談文々集]

1815(文化12)

04月
杉田玄白「蘭学事始」を著す
09月上旬
越後魚沼郡余川村で、六尺あまりの両頭蛇が捕らえられる[兎園小説]
10月29日
井伊直弼誕生

1816(文化13)

01月27日
讃州金毘羅山の端の大麻から幅一間、長さ一里余りの黒い気流が東西に靡く[筆のすさび]
02月03日
河竹黙阿弥誕生
04月
江戸で疫病が流行、死者多し(〜8月)
05月15日
江戸芝日陰町で、野山多四郎という男が空中に消失
07月10日
夜、両国橋の川の上に、青い尾を引く怪火が出現。青い尾は青衣の官人に変化[兎園小説]
   18日
夜12時頃、10日と同様の怪火が出現[兎園小説]
   下旬
紀州屋敷の長屋に、相手の首筋に食らいつく女が出現、3名が犠牲となる[半日閑話]
08月
貝原重吉、将棋谷を訪れる<風雲将棋谷>
   初旬
夜更けに両国で狩衣を着て烏帽子姿の者が、本所方向から馬に乗って空中を翔けてきたのが目撃される[半日閑話]
09月07日
山東京伝(56)没
この年
鉄砲鍛冶国友能当ら、オランダ銃に倣って空気銃を製造

1817(文化14)

04月17日
杉田玄白(85)没
11月22日
江戸中に雷のような音を立てて光り物が飛び、八王子横山宿の畑の中に落ちる[武江年表]

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