明暦〜万治〜寛文年間(1655〜1672)

1655(承応4/明暦元)

1月16日
振袖火事の元となる振袖の持ち主、浅草の大増屋十右衛門の娘お菊(16)が、恋わずらいの末に没
4月13日
明暦に改元
6月26日
九谷村の田村権左右衛門、初めて九谷焼を焼く
10月12日
幕府、町民の殺人・窃盗・姦通・放火などに関する市中法度を公布
11月20日
宇喜多秀家(84)、八丈島で没

この年
久米平内、浅草寺に移り住み、万笠一擲居士と称する
唐犬権兵衛没?

1656(明暦2)

1月23日
夜、江戸の西の空に赤雲が出る
9月6日
幕府、市中の風呂屋に対し、髪洗い女に湯女のようなことをさせないよう命じる
12月1日
板倉重宗(70)没
   24日
幕府、金を与えて吉原遊郭に浅草への移転を命じる

この年
浅草寺山門の仁王尊が涎を垂らすという噂が流れ人が集まる[武江年表]

1657(明暦3)

1月18日
幡随院長兵衛、神鴉党忍法を用いて江戸市中に放火<忍者からす>
明暦の大火(振袖火事)
牢奉行石出帯刀、己の責任をもって伝馬町牢屋敷の囚人たちを解き放つ
浮田左近次、銅座の赤吉らに殺害され、髑髏銭散逸する<髑髏銭>
  23日
林羅山(75)没
2月10日
新井白石誕生
  27日
徳川光圀、大日本史編纂に着手する
  29日
幕府、回向院を建立する
7月18日
水野十郎左衛門、幡随院長兵衛(36)を殺害
陸中閉伊郡の足軽長十郎、山中で山婆と遭遇
12月末
吉良左近(後の上野介)、浅野又一郎長友に決闘を挑まれる<裏返し忠臣蔵>
吉良右近、兄・左近の身代わりとして浅野又一郎と決闘、重傷を負わせる<裏返し忠臣蔵>

1658(明暦4/万治元)

2月26日
室鳩巣誕生
6月24日
鄭成功の使者長崎に来航して援軍を要請するも、幕府これを拒否
7月23日
万治に改元
  25日
保科正之の室お万、側妾が生んだ松子姫を毒殺せんとして、誤って我が子春姫を死なせる<柴錬立川文庫 側妾三代・お万篇>
8月1日
近畿地方で洪水
9月8日
幕府、初めて定火消役を設置
10月7日
真田信之(93)没
12月8日
柳沢吉保誕生

この年
幕府、朝廷から井光の一族を譲り受け、江戸の水の護りに据える<死弦琴妖變>
この頃、天城山で旅人を悩ませていた天狗が仏現寺住職に懲らしめられ、詫び証文を書く

1659(万治2)

7月2日
江戸で洪水、深川・両国の橋が多く流失する
8月3日
江戸城本丸の造営が竣工
12月5日
吉原三浦屋の二代目高尾太夫(19)没
   13日
両国橋完成

この年
大石内蔵助誕生
「伊曽保物語」刊行
噺本「百物語」刊行(「百物語」を書名に冠した史上初めての書)
朱舜水来日

1660(万治3)

5月
初代市川団十郎誕生
6月23日
大坂城の火薬庫、落雷で爆発
ハヤテ、大坂城を爆破しようとした血車党の獺忍群を城もろとも爆殺<変身忍者嵐>
7月18日
伊達綱宗、乱行の果てに逼塞させられる
8月25日
徳川家綱、伊達騒動を裁断する

1661(万治4/寛文元)

1月15日
京で火災。内裏・仙洞御所および公家屋敷百余が焼失
  19日
夜、江戸で南から北に光り物が飛び、周囲が昼のように明るくなる[武江年表]
2月
伊勢参り流行する
4月25日
寛文に改元
6月9日
オランダ人、鄭成功に台湾を追われて長崎に来航する
7月29日
徳川頼房(59)没
8月19日
徳川光圀、水戸藩主となる
閏8月9日
幕府、徳川綱重を甲府に、綱吉を館林に封じる
初秋
“またぶどん”、深甚流邪道の林三之丞を“みつかかみ”で斃す<水鏡>
9月末
金沢城で兵法御覧のことが催され、般若半兵衛ら深甚流の演武を行う<水鏡>

この年
松平長七郎没?
鉄仮面、日本に到着する<幻山秘宝剣>

1662(寛文2)

1月
長崎で天然痘流行、3月までに死者が2千人を超える
3月
地震で方広寺の大仏倒壊
  16日
松平伊豆守信綱(67)没
4月7日
下野で主人に生き埋めにされた男が亡霊となり、主人を取り殺す[善悪報ばなし]
  25日
徳川家宣誕生
5月1日
近畿で大地震、亀山・篠山・尼崎・膳所の諸城が崩れる
7月12日
酒井忠勝(76)没
10月13日
幕府、碁・将棋の棋士を寺社奉行に管掌させる
11月10日
幕府、南北町奉行所の同心を50名ずつ増員し、各100名とする
12月16日
伊勢で大火、津城本丸などが焼失

この年
天野屋利兵衛誕生
松尾芭蕉、津藩の侍大将・藤堂良精の家臣となる
辰巳屋真兵衛、処刑人組織・設楽組を設立<処刑人魔狼次 死闘篇>
近江で主人に枕をぶつけられて死んだ左助なる使用人が亡霊となり、主人を取り殺す[善悪報ばなし]

1663(寛文3)

2月25日
小幡景憲(92)没
4月25日
第6代将軍徳川家宣誕生
5月23日
幕府、武家諸法度で殉死の禁止を規定
7月11日
有珠山噴火

この年
大坂・京都・江戸の町飛脚業者、飛脚仲間を結成

1664(寛文4)

3月27日
水野十郎左衛門(52)、不行跡により切腹を命じられる
4月20日
雲仙岳大噴火
5月中旬
筧菊弥、信州納谷屋敷の鸚鵡蔵の秘密を見る<鸚鵡蔵代首伝説>
閏5月7日
米沢藩主上杉綱勝(27)急逝。吉良義央による毒殺の噂流れる

この年
幕府の役人、木曾駒ヶ嶽で空飛ぶ怪馬を目撃[新著聞集]

1665(寛文5)

7月
水戸光圀、朱舜水を招く
10月22日
幕府、不受不施派の僧を処罰する
12月
水戸光圀、領内の淫祠3000余を毀す
   22日
幕府、萩原員従の要請により豊国廟を再興する

この年
寺坂吉右衛門誕生

1666(寛文6)

1月
浅井了意の「御伽婢子」刊行
2月6日
千姫(70)没
  16日
荻生徂来誕生
3月26日
江戸で人形のような光り物が東方に飛ぶ[武江年表]
  29日
酒井忠清、大老に就任。「下馬将軍」と呼ばれる
5月3日
宮津藩主京極高国、父・高広より不敬を幕府に訴えられて改易
  16日
間部詮房誕生
8月4日
出雲国富田川が洪水、富田の城下町が水没
9月8日
幕府、初めて鉄砲組与力を置く
10月3日
幕府、朱子学批判を行った山鹿素行を赤穂藩に預ける
11月27日
伊達亀千代置毒(未遂)事件

この年
八百屋お七誕生?
神崎与五郎誕生
平井歩左衛門、自らの「卍の悲草紙」を実行に移す<伊賀の散歩者>

1667(寛文7)

2月28日
興業税のもつれから、金剛太夫の勧進能にえた頭・弾左衛門らが乱入
閏2月29日
幕府、翌年の藤原鎌足千年忌に際し多武峯社を修造する
5月22日
徳川頼宣致仕する
  28日
安中藩主水野元知、乱心して妻を傷つけ、自害を図ったため改易となる
7月25日
幕府、朝鮮に武具を密売した商人88人を処罰する
8月11日
浅野長矩誕生

この年
松林左馬之助(75)没

1668(寛文8)

2月1日
寛文の大火
  中旬
処刑人・聖樹羅、旗本大久保右京家を皆殺しにする<処刑人魔狼次 死闘篇>
3月初旬
江戸の三大処刑人組織の番頭格三人が何者かに殺される<処刑人魔狼次 死闘篇>
聖樹羅、処刑人組織溝呂木一家の頭を惨殺<処刑人魔狼次 死闘篇>
  2日
奥平内蔵之允と奥平隼人、城主の葬儀の席上で口論の末刃傷、内蔵之允は重傷を負う
  末
魔狼次と聖樹羅、処刑人組織設楽組の頭を討つ<処刑人魔狼次 死闘篇>
4月上旬
魔狼次、掛川で漢武威流鮫顎系闘術の騎鮫子に襲撃される<処刑人魔狼次 死闘篇>
漢武威流猩々系闘術の駁猿翁、蛭谷の木地師の村を襲撃する<処刑人魔狼次 死闘篇>
  30日
足利学校再建される
5月初旬
魔狼次、品川で廻船問屋長岡屋の番頭から印籠を託される<処刑人魔狼次 死闘篇>
  中旬
魔狼次とイグナシオ亮馬ら、江戸を離れ蝦夷地へ向かう<処刑人魔狼次 死闘篇>

この年
「一休咄」刊行
八百屋お七誕生?

1669(寛文9)

元上杉綱勝の小姓・幻智、おもんなる幼女を拾う<柴錬立川文庫 側妾三代・おもん篇>
4月3日
幕府、日蓮宗不受不施派の寺院を改宗させる
7月22日
旗本松前泰広、シャクシャイン討伐のため出発
  下旬
シャクシャインの軍、幕府軍と国縫で激突、敗走
10月23日
シャクシャイン、和睦のために松前泰広の陣を訪ねるも謀殺される

1670(寛文10)

3月7日
関口柔心没
5月12日
江戸で炭のようなものが降る[武江年表]
7月13日
奥平源八、父の仇・奥平隼人の弟・主馬允を出羽国で討つ
9月12日
仁木弾正、鼠術で祭祀奉行斎藤吉勝を殺害<妖術先代萩>

この年
堀部安兵衛、越後で誕生
備前で火車が材木屋の老婆をさらう。大村因幡守、老婆の死骸を取り返す[新著聞集]

1671(寛文11)

1月10日
徳川頼宣(70)没
  23日
高田又兵衛(82)没
3月21日
原田甲斐、伊達安芸ら3名を殺害の末、自害<妖術先代萩>
荻剣之助、陳妙景、志乃、甲賀外鬼の4人、仁木弾正を討つ<妖術先代萩>
  27日
幕府、伊達騒動を裁断
原田甲斐(53)、大老酒井忠清の屋敷で伊達騒動の裁断中に伊達安芸に斬り付け、安芸は即死、原田は周囲に斬られて死亡
4月3日
伊達騒動の裁断の結果、幕府が伊達宗勝を土佐国に配流し伊達綱村の罪を免じる。
6月9日
陳元贇(85)没

1672(寛文12)

1月23日
下総国羽生村の百姓与右衛門の娘・菊に累の怨霊が憑く
2月
累の母に殺された連れ子の霊が菊に憑くも、祐天上人の法力で成仏
  2日
浄瑠璃坂の仇討ち。奥平源八ら、父の仇・奥平隼人を江戸浄瑠璃坂で討つ
  17日
奥平源八ら自訴する
  21日
幕府、奥平源八らを大島に流刑とする
12月18日
保科正之(62)没

この年
四十七士の一人、大高源吾誕生
江戸城の草取りをしていた黒鍬者3人が、西の丸の石垣から落ちて死亡<芭蕉庵捕物帳>

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