読書日記(つれづれ)

12月27日(水曜日)はれ。10月並の気温
"Ice Hunt"読み終わりました。
氷の中に閉じ込められていた太古の哺乳類が蘇生したことをきっかけに
始められたこの実験は、ある科学者の倫理観を喚起しました。
イヌイット族の村が一つ完全に消えたのですが、それとこの実験には
関係があったのです。
"A Faint Cold Fear" Karin Slaughter
読み始めました。
12月25日(月曜日)はれ
『名もなき毒』 読み終わりました。
何が良くないかって、人の心の中にある「毒」です。
人はその毒のために何でもするんです。「妬み」「嫉み」といった
下劣な感情が、悲しいことに、エネルギーになってしまうんですね。
『第4の神話』 篠田節子 著 (角川文庫)

読み始めました。
12月17日(日曜日)
"Excavation"読み終わりました。
16世紀にペルーで亡くなったドミニコ会托鉢修道士の頭の中に
妙な物質が詰め込まれていました。常温で半固体のその物質は
この地上に存在し得ないものだったのです。ドミニコ会はその
物質の力を認識した上で異端扱いしてきたのですが、今回の発掘
で再び耳目を集めることになってしまいました。
ペルーの山岳部に住むインカ帝国の末裔たちはこの物質を太陽の
金として崇めていました。
詳しくは後日「あらすじ」にUPします。
"Ice Hunt" James Rollins
読み始めました。
北極海に浮かぶ氷山にある忘れられた研究基地ではこれまでの
生物学の常識を覆す実験が行われていた。
この基地自体を隠蔽するため、米・ロ双方による息詰まる駆け引き
が行われる。
12月15日(金曜日)くもり
『薬指の標本』読み終わりました。
全編を通して不思議な雰囲気が漂っています。
魂の救済になるのか、話小部屋には不思議な力があります。
ですが自分の内面を曝け出し、向き合うことは、反面、苦しい
ことでもあるのでしょう。
読み始めました。
ずっと気になっていた作品ですので、ちょっと楽しみです。
12月8日(金曜日) 曇り
『連鎖』読み終わりました。
放射能汚染の食物横流しを追う食品Gメンはとんでもない事実を
掴んでしまいます。面白かった!
12月7日(木曜日)晴れ(曇りかな?)
ようやく "What She Doesn't Know"読み終わりました。
ここのところ体調を崩して臥せっていましたので、まったく読書
出来ませんでした。
この作品はミステリーというよりロマンスですね。
マルディグラを背景に陰のある男と精神分析医の女性が反発
しあいながらも恋に落ちるという話です。
"Excavation"James Rollins読み始めました。
16世紀ドミニコ会の托鉢修道士がアンデスの山奥で
インカの戦士から命を狙われます。
現代、彼のミイラが発見され、調査が進められます。
11月26日(日曜日) くもり、夕方あめ
"Devil's Claw"読み終わりました。
娘は、父親が母親に暴力を振るったということを信じません。
母親も娘に本当のことを言えない辛さがありました。
それでも娘は父親と母親に愛されていたのです。
結末で分かる意外な事実。
"What She Doesn't Know"Tina Wainscott読み始めました。
新年のニューオーリーンズで事件は起きる。
11月25日(日曜日)晴れました。でも朝寒かった。
『連鎖』 真保裕一 著 (講談社)
読み始めました。
『顔のない裸体たち』読み終わりました。
ネット世界の自分と現実の世界の自分。現実の世界の
自分が実在しないはずの自分に乗っ取られそうになる
危機を意識した時、事件が起きた。
ネット社会の危うさと脆弱さは現実と紙一重で存在するという
逆説的な感じを抱いてしまいました。
モラルのないネット世界を現実世界に引きずるのは怖い。
11月22日(水曜日)
"The Mephisto Club"読み終わりました。
クリスマス・イヴに起きた女性惨殺事件と12年前に起きた一家惨殺事件
には共通点があったのです。現場に残された悪魔崇拝の印。犯人は12年
前に死んだはずの人物。その人物は死後も犯行を続けながらある人物の
命を狙っている。
しかし悪魔の狙いはそれだけではなかった。
『今夜は心だけ抱いて』読み終わりました。
母親は高校生の娘の体に乗り移って、これから青春を送りなおすことに
なりますが心は40代後半のままです。自分に注がれる視線に大人の男
たちの本音が見えてしまいます。
娘はその若々しい心で新たな世界を見ます。
読みながら二人の生活が心配になりますが、何よりもお互いに相手を思
いやる気持ちが大きくなるのです。
『顔のない裸体たち』 平野啓一郎 著 (集英社)

ネット社会で生きる自分は現実の世界では存在しない。ネットに流出した
顔にモザイクのかけられた裸体は女教師のもの。しかし本人はそのことに
密かな優越感と愉しみを見出す。
11月20日(月曜日)
テス・ジェリツィンの"The Mephisto Club"を急遽読み始めました。
医療ミステリーで活躍している同氏のサイコ・サスペンスやいかに?

11月16日(木曜日)はれ、たり、くもったり
『ポップ吉村の伝説(上)』 富樫 ヨーコ 著 講談社+α文庫

読み始めました。
僕がバイクに乗り始めた頃すでに吉村さんは伝説の人でした。
偉人の業績をたっぷり堪能したいと思います。
ホンダが巨額を投じたワークス・マシンが氏のチューンしたバイクに
敵わなかったのです。
"Subterranean"読み終わりました。
ジェイムズ・ロリンズという人は趣味で洞窟探検をしているようなので、
そのノウハウが細かく書かれています。
それで、ホモサピエンス誕生のはるか太古に単孔類から進化した
知的生命体がいる、という設定は面白いと思います。
このミミ族という人々(?)はアボリジニーの伝説上の祖先とされて
いる、とストーリーの中で説明されています。
人間が卵を産むという発想は新鮮です。
"Devil's Claw"読み始めました。
アリゾナが舞台です。
11月12日(日曜日)はれ
『夜のジンファンデル』を読み終わりました。
この短編集は面白いと思います。
それぞれの話に漂うミステリアスな雰囲気に
引き込まれてしまいます。表題作の「夜の
ジンファンデル」も最後を読んで、そんなバカなと
驚いてしまいます。
『今夜は心だけ抱いて』 唯川 恵 著(朝日新聞社)
読み始めました。
母親と娘が入れ替わってしまう。
二人はお互いの恋人にどう接していくのでしょうか?
Subterraneanですが、面白いです。
南極のRoss島の地下深く降りた一行を待ち受けていたのは
巨大な有袋類の怪物だとか、恐ろしいものばかりです。
一方拠点となっている基地にも怪物が侵入して、基地は
壊滅状態になります。
この地下から発見された巨大なダイヤモンドをめぐって陰謀の
渦も巻いてくるんです。
11月7日(かようび)はれ。風つよし。
『夜のジンファンデル』篠田 節子 著(集英社)

読み始めました。
短編集で、各話は面白そうです。
"I'll be watching you"読み終わりました。
あらすじをUPしてあります。
"Subteterranean"James Rollins
読み始めました。
今回の話は地底探検かな?
11月6日(月曜日)くもりー
『わたしを離さないで』読み終わりました。

なんとも謎めいた雰囲気が漂っています。
人間の倫理観をめぐって様々な論議が交わされていますが、
その基本にあるのは「人格ある一人の人間」とか「人間の尊厳」
ということになるのでしょうか。
本人たちが知ってしまったら本人たちの尊厳に傷が付くから
教えないことがいいのか、尊厳を傷つけないために真実を教えたら
いいのか。
人間には知る権利があると思います。ただ、真実を知ってしまったが
ために未来がなくなるという状況はあり得ます。現実を淡々と受け入れ
て前向きに生きることができるか、難しいところです。
昨今の日本にはそんな難しいこと考えるのはバカみたい、という
雰囲気が蔓延しているように思えます。問題意識も持たないまま
その場だけ楽しければいいと、その時その時をやり過ごしていると
気が付いた時には手遅れになっています。
感情や「そんな感じ」というかなり曖昧なモノに流そうとする偉い人たちは
そんな人々を餌食にしたくてしょうがないのでしょうね。
で、この本ですが、政治的な意味合いもあるかも知れませんが、もっと
根源的な人間の存在について考えさせられます。
訳文は「すばらしい!」の一言に尽きます。
こんな訳文が練れる人はそう多くいないと思います。
11月4日(土曜日)朝方くもり、あとから日が差してきた
"I'll be watching you"の主人公キムはフロリダ南部の町サイプレス
で祖母エルヴァのバーを継ぐことにしました。
しかしキムはその場所に良い思いでがなく、タラハシーに出たくらい
です。それに地元住民たちはキムの帰郷を歓迎していません。
そもそもエルヴァの死因は事故なのだろうか、という疑問が頭を去り
ません。
その上どうやらエルヴァは昔の殺人事件(未解決)の犯人を脅迫して
いた可能性まで出てきました。
マドンナも知らないカントリー・ウェスタン的人々の中に犯人がいるの
でしょうか?
2006年10月5日(木曜日)天候 寒い雨
『ヴェネチアの青い天使』 サリー・ヴィッカーズ著(新潮クレストブック)
3年前に買ったものの、少し読んだだけで埃をかぶっていました。
先日本棚から引っ張り出して、読み始めたのです。
結構面白い作品だと気が付きました。3年間で自分の内面が劇的に
変化したとも思えませんが、何かが変わっていたのでしょうね。
イギリスの高校で歴史を教えていたジュリア・ガーネットは、親友の
死を契機にヴェネチアに旅行に出かけます。
そこでトビオロと天使ラファエロの描かれた板絵を見ます。
この絵を見たことで、ジュリアの生き方が少しずつ変わります。
人間関係が苦手で、友人も少なく、宗教など信じていなかった
ジュリアでしたが、ユダヤ教の外伝(アポクリファ)にあるトビト(トビオロ)
記に興味を持ちます。
これまで極めて厳格な倫理観で生きてきたジュリアはトビト記の登場人物に
自分を重ね合わせます。
トビトとその息子トビアの人生は、天使ラファエルの存在で大きく変わります。
ジュリアの身の回りにも変化が起き始めます。イギリスでは人と接することが
苦手だったのに、ヴェネチアでは友人が多くできます。
この作品のモチーフは変化と再生だと勝手に思っているのですが、民族・宗教
を超えた人間の本質について語られているような気がします。
聖書についての知識があれば、もっと味わい深く読めるのでしょう。
"Sand Storm" James Rollins
現在読んでいるペーパーバックです。
ダン・ブラウンの『天使と悪魔』を彷彿とさせる反物質の話。
古代アラビアの遺跡から発掘された石像に内蔵されていた
金属製の心臓には砂漠に消えた都市Ubarの名前がしるされ
ています。その消えた都市に反物質に関する秘密が埋没して
いるのです。
アラビア系の考古学者サフィア・アル・マーズはその謎を解く
ために、シグマ・フォース、昔の恋人らと共にオマーンに向か
います。
例によって彼女たちの行く手を阻む悪人が登場します。
これからどんな展開になるか、楽しみです。
10月6日(金曜日) 冷たい雨。ズボンはびしょびしょ
『色で読む中世ヨーロッパ』 徳井 淑子 著 (講談社選書メチエ)
ヨーロッパ人が各色についてどういう認識を持っているかを解説している。
色について記述された文書が歴史上出現したのが12世紀ごろということなので、
中世の色彩認識が学術的に説明されている。
黄色はヨーロッパ人にとって忌み嫌う色である、とか緑には若さと移ろいゆくという
2つのメッセージが込められている、など西欧文化をより深く理解するのに役立つ
と思います。
シュレックが緑なのも奇怪さゆえなのですね。
『さびしい宝石』 パトリック・モディアノ (作品社)
今日から読み始めました。
地下鉄の駅で見かけた女性はママンかもしれない。
わたしはママンの後を追う。
終点の一つ手前の駅で降りたママンはカフェでキールを注文する。彼女のストゥール
の横に座って、わたしもキールを注文する。
わたしが「可愛い宝石」と呼ばれていたのを覚えているだろうか?
わたしはママンに話しかけたい欲求に駆られながらも、行動に移せない。
10月7日(土曜日)いー天気。つい昼寝
”Sand Storm”ですが、面白いです。
サフィアはラヒム一族の血の流れをくんでいるんです。
ラヒム一族はシバの女王の末裔と言うことになっていますが、
この一族、全員女性です。サフィアにそっくりな人ばかり。
シグマ・フォースの隊員コーラル・ノヴァック(女性)が単為生殖
説を展開するのです。早い話シバの女王のコピー、もといクローン
人間なんです。サフィアの母親はイギリス人と恋に落ち(詳しい
話は後で)、サフィアをもうけます。だからシバ神の血が流れて
いるのですが、パワーが強いので失われた都市ウバールの
場所を突き止める鍵の操作ができるのです。
人間の単為生殖って・・・?
10月13日 (金曜日)いい天気
『寂しい宝石』と”Sand Storm”は読み終わりました。
それで今『秋のホテル』と”To Darkness And To Death”を読み始めて
います。
『秋のホテル』は6年前に買ったものの、やはり途中で投げ出してしまったの
でした。どうも文体に馴染めなくて・・・。
アニータ・ブルックナーはこの作品でブッカー賞を受賞し、一躍有名作家になり
ました。静謐な時間の中で語られる極上の文芸作品です。
”To Darkness・・・”は、自然保護団体の活動家で資産家の娘が失踪した
ことにより、森林保護団体と森林を買収する企業との関係に何らかの行き違
いがあったのかも、という展開です。まだ読み始めたばかりなので詳細は
分かりません。
10月15日(日曜日)かいせい
バイクで秋の山道を快走しようと思ったのですが、早朝寒かったので止めて
しまいました(根性ない)。
『秋のホテル』は再読してみてその良さが分かるような気がしています。
ロマンス作家のイーディスは観光シーズンの終わったスイスのホテルに
逗留しています。少ない宿泊客たちと知り合いになるにつれ、自分を見つめな
おしていくのです。(深ーい)
一方“To Darkness・・・”の方ですが、結構複雑な展開になってきました。
偶然が偶然を呼んで、しかも勘違いや誤解とも相まって、成り行きに想像が
付かなくなってきました。
登場人物それぞれに思惑があるので、意外な結末になりそうです。
10月20日(金曜日)曇っているような、晴れているような・・・
『秋のホテル』アニータ・ブルックナー著(晶文社) 読み終わりました。
イギリスで著作活動に勤しんでいた頃から、イーディスは何か満ち足りない
思いをしていました。
ところで、シャリーンの『愛はかげろうのように』という歌があります。
モンテカルロにも行ったし、クルーザーで地中海を航海中にシャンペンも
飲んだし、さんざ贅沢三昧をした。それは一般の人には味わえない楽しみ
だった。だけど本当の幸せではなかった。
毎日の生活の中で、亭主と喧嘩し、泣いている赤ん坊を抱いて
あやすこと。そんなごく平凡な生活は誰にでも手に入れられると
思っている人が多いけど、それが本当の幸せというものだ。
という内容でした。
この『秋のホテル』の主人公イーディスも同じように、「ありきたり」の主婦に
なることを望んでいます。しかし恋する相手には家庭があって、頻繁に会え
ません。この男性と幸せな家庭生活を送ることなど不可能なのです。
ホテルに滞在している仲の良い母娘の姿を見て、心からうらやましく思います。
自分が母親から可愛がられたことなどなかったと子供の頃を思い出します。
しかし、心に大きな穴の開いた女性が、現実に屈しることなく、力強く前向きに
生きようと決心するあたり、読後感が爽やかです。
さすがブッカー賞を獲っただけのことはあるのでしょう。
『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ著 (早川書房)
読み始めました。
そういえば最近翻訳モノばかり読んでいるなー。花村萬月氏の『♂♀』は読みかけだし、
日本の小説が読みたくなってきました。
10月22日(日曜日)
"The Judgment"ウィリアム・コフラン
を読み始めました。
この作品は翻訳されているんですね。ちょっとがっかりしました。
でも、アル中の弁護士チャールズ・スローンの活躍は面白そうです。
恋人のスー・ギリスとの関係も、警察官対弁護士ですから、当然
敵対する関係になりうるんです。
デトロイトに続発する幼児殺害事件。警察幹部にかかった嫌疑。
スローンはどうやって乗り切るのかな?
10月30日(月曜日) はれ
"The Judgment"読み終わりました。
雪の中に横たわる小児の遺体はまるで天使のようです。
その姿が目に焼きついてしまったチャールズ・スローンは
心のバランスを崩してしまいそうになります。これまで断酒
していたのに呑んでしまいます。
スーと約束していた感謝祭の食事もパーです。
なぜ罪もない子供を殺害するのでしょう?
大人の世界が罪深いから殺すのでしょうか?殺してしまえば
その子供が罪にまみれた俗世間に生きる必要はなくなるから?
"I'll be watching you"Tina Wainscott読み始めました。
長年自分のバーを持ちたいと思っていたキムに悲しい知らせが
舞い込みます。祖母の死亡でした。
南部でバーを経営していた祖母の意思を継ぐためキムはサイプレス
に向かいます。
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