EEカメラのリペア
このページでは、EE露出式カメラのリペアを扱います。
この分野のカメラも、たいへん、バラエティに富んでいます。
それら個別の解説はお勧めリンク先に掲載しました素晴らしい先達である”レンジファインダー”さんや”たかさき写真機道楽”さん、そして”斎藤秘密研究所”さんのHPをご覧いただくことにしまして、ここでは家庭でできるリペア の範囲内で書いていきたいと思います。しかし、不幸なことに、工程の写真や全体を通したメモなどを残しておきませんでしたので、断片的なメモと記憶とで書いておりますので、もしかしたら、誤りもあるかもしれません。また、画像がないために理解が難しい部分があるかもしれません。それでも、熱心な読者方でしたら、そして手術台の上に乗ったカメラを前にすれば、達成できないことはないと思います。
( カメラとしての基本的な部分はマニュアル・レンズシャッター機のリペアの項を参考にしてください)
セミクラシックのEE機ではセレン光電池、Cds受光素子、各種抵抗体、その他の劣化や腐食などが、しばしば、みられます。精度面での完全復調は期待しない方がよいかも知れません。交換部品があればよし。なければ、ASA感度設定やデータを採った上での各種設定の微調整など、運用面で対処することになります。
以下、執筆(下書き)中
1.不具合の起きやすい箇所
(1)電源部の導通不良
(2)シャッター羽根の貼り付き
(3)EE絞り羽根の貼り付き又は動作不良
(4)EE連動系の動作不良
(5)セレン光電池又はCds受光素子の性能低下
(6)抵抗(固定、半固定、煽動など)、スイッチほか接点の不良
2.分解手順
オリンパス35 SP
底カバーを外す(ビス3本)
トップカバーの取り外しなど
1)巻上レバー、巻き戻しクランク部を外す(すべて順ネジ)
2)それぞれの下のカニ目リングを取るとカバーを外すことができる
3)シンクロコードを外しておく
ファインダーブロックを外す
1)ハーフミラー前後のビスを抜く(接眼側が大きいビス)
2)配線基盤の取りつけビス2本を抜く
3)配線基盤をボディ側に残したまま、ファインダー・距離計ブロックを取り出す
前板を外す
1)前面の貼り革を剥がす
2)ビス4本を抜くと、障害物もなく、ボディと分離できる
鏡胴を外す
1)後方からリングネジを抜いて、鏡胴を前板から分離する
*)シンクロコードは前もって外しておく
*)間にあるチャージリング、レリーズ用リングも外れるので、リンクする鏡胴側の
レバーやピン類との位置関係を記憶しておく
鏡胴分解
1)後群レンズを回し取る
2)銘板を外す(一つ目のカニ目、ねじ込み式ではなく接着になっている)
3)前群レンズブロックをカニ目工具で外す
4)前枠を、ビス3本を抜いて、外す
5)シャッターカバーを、小ビス5本を抜いて、外す
6)調速カムリングを取るとシャッター機構部が露出する
オリンパス35 DC
トップカバーを外す
1)巻上レバー部、巻戻しノブ部を外す(順ネジ)
2)セルフタイマー(逆ネジ)を外してトップカバーを外す
*)シンクロソケット、アイピース部、BLCスイッチ、アクセサリーシューは外さない
前板(鏡胴、シャッターなど機構部)を取り外す
1)ホットシューの信号レバーを外し、その下のビスを抜く
2)貼り革を剥し、前板止めビスを抜いて引き出す
*)通常、シャッターボタン近くにあるメーターや段カムなどは、この機種では前板右下に、
ガバナーなどは前板左側にある
鏡胴を前から順に分解していく
1)後玉を外す
*)シャッター機構部は鏡胴内ではなく、前板裏側に付いている
露出レベルの調整
1)底蓋を外し、鏡胴下の調整ネジで行なう
距離計の調整
1)上下像はホットシューを外した穴から小ドライバーで調整する
2)左右像はアイピース下方(フィルムレール近く)のネジ蓋を外して行なう
オリンパス ペンEED
トップカバー取外しと鏡胴の分離など
1)底カバーとトップカバーを外す
2)シンクロコードを外す
3)前面張り革を剥し、左右の板カバーを取り去る
4)ファインダーを外す(ビス2本)
5)メーターを外す(ビス4本、内1本はCdsの裏側にある)
6)ASA感度ダイアルを基盤ごと取り去る
7)シャッター駆動部、ヘリコイド、セルフタイマーを一体として外す
(前面ビス2本とフィルム側のビス4本を抜いて外す)
鏡胴分解
1)後方から、ビス4本を抜いて、鏡胴をヘリコイドから分離する
*)よく見かける鏡胴のガタツキはこのビス4本の緩みが原因、基盤裏側から
止められているので、締め付けはここまで分解しないと行なえない
2)後群レンズを回し取る
3)銘板を回し取り、前枠も外す
4)前群レンズを回し取る
5)距離リングを、内側の締め付けビス3本を抜いて、外す
6)距離・絞り指標のリングを、押しネジ3本を緩めて、外す
7)絞り連結爪を、ビス2本を抜いて、外す(これの取付位置で絞り径を調節できる)
8)オート・絞りリング、その伝達カム・ピンを取り去る
9)鏡胴固定リング(ネジ込み式)を外す
*)絞り羽根は、後方から、ビス3本を抜いて絞りケースを外す
EE露光量の調整
1)レリーズロッド前の段カム調整を回して調節する
2)ASA感度ダイアルへのリンクカムの調整ネジでCds前の絞り口径を調節する
キャノン デミS
外殻などを外す
1)前面の張り革を剥し、上下・前面かばーの止めビス各2本を抜く
2)巻上レバー、巻戻しクランク、巻き戻し軸までを外す(すべて順ネジ)
3)トップカバーを、周囲のビス4本を抜いて、外す
4)露出計を固定しているビス2本を緩める(前面カバーを外し易くするため)
5)前面カバー(上)を外し、カバー(下)も外してシンクロコードのハンダを外す
6)裏蓋を、ビス3本を抜いて、外す(必須ではない)
7)露出計とファインダーを外す(各ビス2本)
8)底カバーを外す(ビス3本)
鏡胴の分解
1)銘板を回し取り、その下のビッス3本をぬいて、シャッター速度リングを外す
2)絞りリングを外す(ASA感度設定爪が引っかかり易い)
3)上方、シャッターチャージレバーのEリングをとり、レバーを外しておく
4)鏡胴基盤をボディに固定しているビス4本を抜いて分離する
5)前群レンズ、後群レンズとも、回して外す
6)シャッターカバーを外す(ビス3本)
7)調速カムリングをとると、シャッター機構部が現れる
コニカ auto S1.6 (S2)
底カバーを外す
トップカバーを外す
*)アクセサリーシューは外さなくてもよい
鏡胴を取り出す
1)ビス4本を抜いて、鏡胴を前板ごとボディから外す
2)電池室の黒と青の結線、及び前板裏のシンクロコード(黄)を外す(2本)
3)後群レンズをカニ目工具で外すと、鏡胴固定リングネジが現れる
4)鏡胴固定リングを外すと、鏡胴が前板と分離する
鏡胴の分解
1)後方から、ビス3本を抜いて、絞りリングを外す
2)MX切替リングを外す(左に回して爪が逃げ易いようにして、斜めに)
3)絞り基盤(シャッターケース)を外すと、シャッター羽根を取り出すことができる
(シャッターチャージ用ロッドのEリング2個を外しておく)
4)銘板(Cds)を外す
*)受光窓の面積変化はASA感度とともにシャッター速度リングにも連動する
組立て時、位置合わせに注意
5)前群レンズを回し取る(前枠が邪魔して外し難い)
6)シャッターカバー(鏡胴前枠と一体)を外す
*)組立て時の位置合わせは、調速カムのピンとセルフタイマーのピンを合わせる
7)調速カムをとると、シャッター機構部が露出する
シャッターリングのクリック用板バネが落ちるので、なくさないように
その他
1)組立て時、レリーズピンとEE絞り連動部の合わせに注意
ヘリコイド側のEE絞り制御レバーを拡げた状態で組合わせる
2)距離計上下像はアクセサリシュー部の穴から調整できる
3)距離計左右像はフィルム室(アイピース下方)の蓋を外し、その穴から調整する
コニカ C35
底カバーを外す
トップカバーを外す
1)巻上レバー(順ネジ)と巻戻しクランクを外し、止めビス1本を抜いてトップカバーを外す
2)ホットシューの結線を外しておく
3)ファインダーブロックを外してリード線を緩めてから、鏡胴のCds部分を外す
前板(レンズボード)を外す
1)セルフタイマーレバーを外す(順ネジ、のり付け)
2)貼り革をはがし、ビス4本を抜いて、前板を取り外す
3)シャッター基盤、メーターEE機構ブロックを取り外す(ビス4本)
*)シャッターは平面展開型になっており、目で見て、作動状況がわかりやすい
*)C35EFの場合は、前板とともに機構部分がひとまとめに取り出せる
また、後方からビス3本を抜くとシャッター・EE・絞り部分を分離できる
レンズ取り出し
1)前玉を止め枠(ねじ込み式だが、接着剤でロックされている)を外して取り出す
2)第二レンズの前ワッシャーを取ると、レンズを引出すためのカニ目状の溝が現れる
EEレベル調整
分解しなくても貼り革の一部をめくれば可能です
1)前板・シャッターボタン斜め下方(鏡胴側)から見える調整ネジ(2本)で調整する
*)実際の露出不良はシャッター作動系の不具合が原因であることが多いので、
こちらの清掃・調整が先決です
距離計調整
トップカバーを外さなくても下の方法でできる
1)上下像はアクセサリーシュー下の調整ネジで調整する
2)左右像はフィルム室(アイピース下方)の蓋を外し、その穴から調整する
ビトー automaticU
トップカバー取り外し
1)両サイドの止めネジと背面巻上レバー裏のビスを抜き、持ち上げると外れる
*)ファインダー枠も、挟まっているだけなので、外れる(細い板バネあり)
鏡胴をボードごと取り外す
1)レリーズボタンを外し、貼り革を剥がす
2)止めビス4本を抜く
3)リード線止め板を外し、半田ごてで結線2箇所を外すとボディから分離できる
鏡胴分解
1)前面アクリル板を止めている銀色のリングを回し取る
2)アクリル板、感度表示板、感度設定ダイアル、パターン模様板、金属板、
EE連動リングが外れる
3)外側のビス3本を抜いて、距離リングを(セレンも一緒に)外す
4)その下のワッシャーバネを取る(セレン板を止めているビスは外さない)
5)前玉(ヘリコイド♂)を抜き取る(レンズ周りのビスは無限遠調節用)
6)ヘリコイド(♀)を抜き取る
7)ビス3本を抜いてシャッターカバーと速度リングを外す
8)調速カム板を外すと、シャッター機構部が露出する
9)後玉は、レンズ止めをゴム等で回し取り、取り出す
*)絞りの開閉は鏡胴裏面のあまり強くないスプリングでなされるため、絞り自身及び
リンクするレバーやアーム類を軽快に作動するようにしておかなければならない
フジカ コンパクトS
前面パネルを外す
1)前面張り革を剥し、ビス4本を抜いて、前面パネルを外す
天板を外す
1)巻上レバーを外す(カニ目・順ネジ)
2)巻戻しクランクを外す(パトローネ押さえ爪を固定してひねり回す)
3)スナップリングを取り、セルフタイマーノブを外す
4)ASA感度設定レバーを外す(貼り革の下にビス2本ある)
5)側面の革を剥し、左右各2本のビスを抜く
6)背面の止めビス1本を抜いて、天板を外す
シャッター機構の露出
1)銘板(のり付け)を取る
2)前玉(ヘリコイド♂)を抜き出す
3)中玉(ヘリコイド♀)を抜く
4)シャッターカバーを外す
5)後群レンズは、後方から、カニ目工具で回して外す
フジカ コンパクトDELUXE
距離調節はビテッサのような背面ダイアル式、速度優先EE&マニュアル
トップカバーを外す
1)電池室、巻き戻しクランク、その下のカニ目リングを外す
2)側面と背面の止めビスを抜く
3)距離調節ノブの押しネジ2本を緩め、180度回転させると切り欠き面となる
ので、カバーを抜くことができる
底板を外す
前板を外す
1)左側はビス1本、右側はビス2本止めになっている
*)鏡胴と一体にはなっていない
シャッター・レンズ部
1)後部のリングネジを抜いて外す
*)Cds側からボディ側へはリード線ではなく、接点による接続のためスッキリしている
*)シャッターと露出計の連動は、速度ダイアルを回すことにより、複数の固定抵抗の
接点が切り替えられるという方式になっている
ペトリ 7ハーフ
トップカバー
1)巻戻しクランクを、パトローネ押さえ爪を固定し、回して外す
2)その下のビスと右手側側面のビスを抜くとカバーは外れる
鏡胴
1)エプロンのビス4本を抜いて前板ごと外す
2)後部の(セレンからの)リード線のハンダを外す
3)銘板(ねじ込み式)とセレンを押えているカニ目リングを外す
4)セレン板、ASA感度目盛枠、感度指標リング、座金を外す
5)さらに、ビス3本を抜くと、シャッター部分が抜ける
*)シャッターは前後逆向きに取り付けられている
6)後玉(ねじ込み式)とシャッターカバー止めリングネジを外す
ミノルタ AL-E
底カバーを止めビス2本を抜いて外す
トップカバーを外す
1)正面のシャッターロック・セルフタイマーダイアルを取り外す
革をはがすとカニ目が出るので外していく
2)巻戻しクランクを外す(通常の方法にて)
3)止めネジ3本を抜いてトップカバーを外し、シンクロ結線を外しておく
鏡胴を外す
1)ファインダーブロックを、ビス3本を抜いて、外す
2)メーターからのリード線を外す
3)半固定抵抗の付いた基盤を外す(ビス2本、後方は皿ネジ)
4)電池BOXを外す(ビス2本)
5)貼り革を剥がして前板(ビス2本)を取り去る
6)鏡胴下部にあるコイルスプリングのボディ側を外す
7)鏡胴を固定しているビス4本を抜いて鏡胴を引出す
(このとき、レリーズ押下げた状態で外していく)
鏡胴の分解
1)後方の遮光壁を、上部の小ビスを緩めて、外す
2)後群レンズをカニ目工具で回して外す
3)前方、銀色のリングをカニ目工具で外す
4)銘板とプラリング、前群レンズを外す
5)シャッター速度リングを外す(ビス4本、Cds基盤も一緒に外れる)
6)絞りリング押さえ板(ビス4本、左上が長ネジ)を外して、絞りリングと調速カムを
取り去る(注:ベアリング2個、小さい方は左下縁)
ヘリコイド部と鏡胴の分離
1)後部リングネジを外して分離する(シンクロコード(緑)を外しておく)
*)分離すると、シャッターチャージリング、中間ワッシャー、レリーズリングが外れる