Kimagure-koma2
 

 
 
 
うたのつくりかた
 
 
 
 

年甲斐にもなく、新曲を録音する事にした。
実は我が家にはデジタル録音の出来る機材があるので、ここんところ作り溜めた歌を少しづつでも録音せねばと思っているのである。

ここしばらくの間、歌を録音せねば!という衝動がなくなっていたのであった。
三匹のメンバーであり、かつて一緒に音楽活動をしていた仲間のハカセが俺に会う度に「早く新曲作れ!録音せいぃ!」とハッパかけてくれてたんだけど、まあ端的に忙しいというのもあったんだけど、インターネットのHPという表現手段がある程度ガス抜きになってしまっていて、創作意欲が沸かなかったというのもある。

さらに創作意欲をどん底に落としたのが、宇多田ヒカルのデビューである。
あの年であの表現力であんな素晴らしいものを出されたら、もう全てがおしまいもうゴメンなさいという感じになってしまうのである。
えのきどいちろうさんとこないだお話したら、えのきどさん曰く「自分の周りのライターさんも自分のHPをこまめに更新しても、かわりに自分の仕事が手につかない人が多い」と言っていた。
HPに文を載せるのも、原稿として書くのも同じパフォーマンスだろうから、そりゃ死活問題だなと思ったのであった。
しかしだ、ここに来て曲を書くのが面白いのである。 日記ではあまりにも言いきれない事にせよ、日記に書けないような事とかを曲にすると、自分の中でひとつ解決する事が多いのだ。
思えば、昔曲を書いていたのは日記みたいなもんであった。その日に起こったことや思った事、自分に対する戒めであったりといわゆる自己確認作業でもあった。
よって自分の曲を聞いてくれてた人は感じたかどうか知らないが「いらだち」や「葛藤」みたいなものを感じてくれていたと思う。
ああ青春の響きだねえ・・・

以前は自分なりにバンドでやるからには小綺麗にまとめようとする意識があったので、まあ「曲としての体裁をきちんと整えたもの」になってしまっていたが、もう自分1人なのであるから何をやってもいいのである。

5年ぐらい前にソニックユースとかシェリル・クロウとか少年ナイフとかが作ったオルタナ系(死語)カーペンターズのトリビュート盤があったのだが、あんだけ全世界の人々に愛された永遠のメロディラインを自由な解釈で自由にアレンジしてやっているのが面白かった。
このアルバムはついつい今でも良く聞いてしまうのだけれども、「ポップなものを、崩してなお、ポップにする」というのが素晴らしいのである。
その崩し加減は、煮物における砂糖と醤油と日本酒とみりんのバランス程に難しいんだけど、そこは粋にやらなきゃいかんのですね。
その粋な部分とは今まで聴いてきた音楽から何を学ぶのか?というのが大切で、誰かミュージシャンが「数多く聴いたもん勝ち」と言っていたが、それはそんだけ引き出しが多いという意味では正解かもしれない。

あとビートルズの俗に言う「ホワイトアルバム」という2枚組アルバムがあるのだが、あれも大好きである。
これも引き出しの多いアルバムなので面白い。
私が「世界三大ロックンロールナンバー」と勝手に思っている「Back in the U.S.S.R」のようなロックンロールもあるし、バラッドも、サイケも、前衛的なものもあるけど、もうバンドとして解体期にあったので、メンバーがバラバラで録音したものなんだけど、故にバラエティ溢れる、しかもアバンギャルドとポップの狭間を縫う様に繰り広げられる曲も数々が最高なのである。
どういう訳だかウチにある「ホワイトアルバム」は最初に買ったアナログ盤の2枚組アルバムの1枚目の方がなくなってしまい、その後CDで買い直したら悲しいことにまた1枚目の方がなくなってしまったのである。
情けないことに、お袋が昔「子供会のキャンプファイヤーでオブラディ・オブラダを使うからテープに録音して」と頼まれたのだが、すでにオブラディ・オブラダが入っている1枚目をなくしてしまったので、わざわざレンタルしてきた思い出がある。
しかも当然2枚組のアルバムなので、ウチに2枚目の方がありながら、1枚目だけを録音するというトホホな事をしたのである。
なくなってしまう1枚目には祟りがあるのだろうか?不思議である。

話が脱線してしまったので、ついでに話を変えよう。 最近自分なり思っているのは「2分か3分で終わる曲」を作る事を心掛けているのである。
というのもLP時代に50分ぐらいしか入れられなかったものが、CDになって最大で74分記憶出来る様になったせいもあって長い曲が増えたのである。
「意味のある長い曲」ならいいんだけど「なんでこの曲は5分もあるの?」という曲も氾濫している事は否めない。
だいたいプロの曲で5分も流れていたらああうっとうしいと思うのに、アマチュアが偉そうに長い曲を書いて誰が聞いてくれようか?
こうして自分を削って自分を紡いで行く作業は続いていくのであるが、何を創作に向かわせるのか?というとやっぱり今の自分に納得できない自分への戒めなのかもしれない。

これは変わらないだろうなあ・・・・

 
 


このホームページはこまつうが作りました。
Copyright(C) 1999 MixNuts and koma2. All rights reserved.