新高円寺/しょうゆ豚骨系


午後9時15分、集合場所である江古田のアクセル邸。
雪の日でも時間を厳守するゴッドが珍しく遅刻してメンバー全員揃う。
ハカセはアクセルのアコースティックギターでブランキー・ジェット・シティのナンバーをつまみ弾きしながら、一言洩らした。
「・・・・そろそろ・・・・いこうか」
その一言を皮切りにメンバーは誰もがテンションを静かにあげていく。
メンバーはハカセのサニーADバンに乗り込み出発する・・・
目指すは青梅街道・・・。
ラーメン屋を発見する為に環七通りの店で「チューニング」していく。
要は「闇夜の中、瞬時にして店名・雰囲気・客の入りを判断出来るよう」にならなくていけないからだ。
「今日の野方ホープは客が少ないな・・・」
やがてクルマは青梅街道へ入り、目的地である「パンダラーメン」へ付く。
この店、前回の青梅街道ツアーの時にハカセが「ピン」と来たらしいのだ。
なんと今回も「しょうゆ」「みそ」「しお」の三種類のオーダーがある。
アクセルが「俺、みそにしますよ。でもなあ・・・みそはハズしそうだよな」
ゴッドは「じゃあ、醤油」
ハカセは「俺は塩にしよう」
こんな会話を店の前でとりとめもなくする辺りは、別にそこらへんの人と同じである。
しかしこの三人は、そういう会話をしながらも、店の雰囲気や味の傾向を全身で察知する。
前回のツアーの時、ハカセが「この店はやばいかもしれない」と入店前に洩らした。
結果はその通りだったのだが、その理由に
「店の換気扇から麺のゆでる匂いしかしない・・・スープはいまいちだと思う」とあげていたのだ。

アクセル「客、誰もいませんよ」
ハカセ「それでもいこう!」

すごすごと店に入るメンバー。
やけに威勢のいい「いらっしゃい!」の歓迎をされたメンバーはそのままテーブルにつく。
テーブルの上には紙ナプキンが敷かれその上にコップが逆さまに置いてある。
珍しい光景だ。それだけ店の回転率は低いのだろう。
店の内装は至って綺麗すぎる。
一抹の不安を隠しきれずにまずはオーダー。全員それぞれのメニューをオーダーし、オプションで半チャーハンを付けた。
始めての場所、誰もいない店、シーンと静まり返った店の中で中華鍋をひっくりかえすゴトゴトという音とテレビ映画の銃撃戦の音だけが響いている。とても店は綺麗なのになんて居心地の悪い店なんだろう・・・。
「お待ちどうさま」
多少大きめのレンゲを持つ左手と、右手に持ったささくれだらけの割ばしがスタンバイされる。
「ワン・ツゥー・スリー・フォー」
別にカウントする訳ではないが、スッと我々はフィルインしていく。
軽く箸でかきませながら、まずはスープをレンゲにすくい、口元に寄せる。
香り、そして軽く口に含ませてみる。
ファーストインプレッションは悪くないなと思った。アクセルも上機嫌だ。しかしキーマンであるハカセが気になる・・・。
誰もが求道者の面持ちで無言になる。
人気店なら無言になってもいいだろう。いや騒いでる奴の方がおかしいのだ。
しかし、この店は無口になりすぎるとあまりにも雰囲気が怖すぎる。
たぶん店主にしてみれば、やな客だろう。
時々相方のラーメンと交換しながら食が進む。
このツアー、ラーメンがまずいとメンバーは途中で「即興」に走る。
要はテーブルやカウンターに並べられたありとあらゆる物を入れてアレンジするのだ。
前回はアクセルが口火を切って、ゴマだのトウバンジャンだのニンニクを入れまくった。
今回は、これと言ったイベントもなく。終了した。
なぜなら「チャーハン」があったから・・・。

あとこの店には、食べ放題のキムチがテーブルにあるのだ。

食べ終わり、ごちそうさまの声を残して店の外に出る
ハカセは一言
「ブルースが聞こえるなあ・・・」とだけ口にした。
青梅街道の夜は少し生暖かい風が吹いていた。

50点
(しお)ラーメンのようなものを食べただけ。チャーハンはパンダという店の名前に似合ったかわいらしい味。
60点
(しょうゆ)マイルドな土佐っ子(環七・常盤台)という感じの味は、最初はいけると思って食べていたが、後味が異様にひいた。しおは味がしなかった。麺が湯切りされていない。
65点
(みそ)思っていたよりまずくないと思う。まあ通いつめる店ではない。回し食いしてみて「しお」が一番ひどかったかなあ?


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