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ナルシスの花に会いにアルプスの山へ

目次
  第1話 1日目 神話の花と神秘の湖
  第2話 2日目 幻の峠と伝説の氷河


第1話 1日目 神話の花と神秘の湖

前日急遽ホテルを取って、朝からアルプスハイキングに出発。

車は順調に走りスイスの国境を突破、国境の検問でヴィニエット(スイスの高速道路の年間通行券)を買うように言われ、道路脇でヴィニエットを買う。30ユーロ払ってお釣りはスイスフランでもらった。サービスエリアで朝食をとり、ハイキングに使えそうな地図を買う。高速道路を走り、モントルーの手前で高速を降りる。が、一つ早く降りすぎたようで、もう一度高速に戻り、今度こそ正しいところで高速を降りる。道が複雑で不安だったけど、降りるとすぐにレザバン(Les Avants)へ向けた矢印がある。そこからは、くねくねと山道を登っていく。ちょっとすれ違いたくないような山道だけど、無事レザバンの駅前に到着。

早速、ケーブルカー乗り場に行く。切符は、さっきの駅で買うように書いてあったので戻る。ケーブルカーの前に張り紙がしてあり、11時半からなんとかかんとかってフランス語で書いてある。始発が11時半だとまだ1時間あるので、駅に戻って聞くとあと、10分で出発だそうだ。親が駅とケーブルカー乗り場の間を行ったり来たりしている間、子供達は地面を歩く蟻を観察していたようで、「スイスの蟻は大きい」と息子が感動すると、娘は「スイスの虫は全部大きいんだよ」といいかげんな説明をしていた。

さて、出発まであと5分だけど、ケーブルカーは動く気配は全くなく、乗り場の門は閉まったまま...門をちょっと押したら開いたので、一応中に乗り込んでみる。扉はボタンを押すと開くようだ。コンポステの機械も動いていないようなのでかなり不安になりつつ車内で待っていると、突然ベルが鳴り出発した。急勾配を貸しきりで登っていくケーブルカーからはナルシスの群生を左右に楽しむことができた。アットいう間にソンルー(Sonloup)の頂上に着き、ハイキングに出発!


Sonloup

歩き始めると遊具が... 子供達は遊具で遊び出す。おいおい、スイスの山の上でもこれかい!

しばし休憩の後ハイキングに出発!5分も歩かないうちに、ハイキングコースを通って山を下りると2時間くらいかかるという看板を見つける。さすがに子連れでそれは無理なので、道路を歩いて降りることにする。道路脇にはタンポポやナルシスが咲き乱れ、他にも知らない赤や青の花が咲いている。たくさんの花に囲まれて楽しく歩いていくはずが、息子は途中から「おかあしゃ〜ん、あるけな〜い。」と甘える。まだハイキングを楽しむには早いか?途中記念撮影をしながら、車まで戻る。

昼前なのでレストランに行こうと駅の隣にある店にはいるが、ここは飲み物しかなく、少し坂を下りたところに2件食べるところがあると教えてくれる。車で坂を下り、レストランに入ると「だめだ、満席だ。」と言われる。今から団体客でも来るのかな。数組がお茶しているだけだけど。その向かいにあるもう1件のレストランに行くと食べられると言われる。みんなでスパゲッティを頼む。息子はまだ御機嫌ナナメなのか結局全然食べなかった。娘はソースまできれいに食べて店のおばちゃんに「ブラボー」とほめられる。

次に向かったのは、 ロッシェドネ(Rocher de Naye)。  レザバンからグリオン(Glion)まで再び山道を走る。グリオンの町中にはいると道路脇に駐車場があり、そこに駅があるようで、カップルが座っている。といっても電車が止まるかどうかよく分からないので、道路から見えた大きそうな駅(多分グリオンの駅)を目指す。が、駅前には駐車場がないようで、駐車場を探しに戻り、結局さっきの駐車場に車を置くことにする。車から荷物を下ろしていると、登山電車が来る。さあ大変だ!と荷物を急いで担いで電車に走る。さっきのカップルが運転手から切符を買っていてくれたおかげで間に合った!車内では現金以外は使えないようでなけなしの現金をはたいて往復切符を買う。席も何とか空いていて座って登ることができた。1時間に1本しか走っていないから、ぎりぎりのタイミングだった。よかった、よかった。

電車はいくつかの街を通り抜け、山の中を走っていく。途中からは残雪が見えてくる。標高2000mを越える山頂駅ロッシェドネに到着。駅の脇で眺めを楽しむ。そして、子供達はここでも遊具を見つけて遊ぶ。


Rocher de NayeからLac leman

またまたハイキングに出発!まずは尾根沿いに東の方に進んでみる。ハイキングコースは途中で雪に埋もれている。1カ所は何とか通れたがその先はちょっと無理そうなので引き返して反対側に歩き始める。途中マーモットが飼われている柵の間を通るが冬眠中なのか一匹もいなかった。切り立った尾根で反対側は絶壁になっている。尾根の少し下をのびている遊歩道を進む。途中高山植物をいくつか写真に収め、ハイキングを楽しむ。尾根からは遠くにレマン湖(Lac Leman)そして家族の集合写真を撮って駅に戻り、電車で山を下りる。

登るときもそうだったが、人が待っていない駅は通過するようで、さっきの小さな駅には止まらないかもしれない。そこで、電車がコー(Caux)の駅に着いたときに、「グリオンの手前のオテルデゴニョゴニョで降りたい。」と地図でそれっぽいところを指さしながら運転手さんに伝える。「オテルデザルプ(Hotel des Alpes)だね。」と確認されたので「そうそう。」と行っておく。そして、無事駐車場脇の駅で降ろしてもらう。アナウンスもなかったし、次降りますボタンもなかったようだけど、みんなどうやって降りているんだろう。

ここから坂を下りればすぐにモントルー(Montreux)。今日のホテルは、☆☆☆のHotel Helvetie。ジュニアスイートがお手軽価格で予約できたのであった。ホテルに電話して駐車場を聞くと、予約してあるかと聞かれる。予約はしてなかったけど、1つ開いているということで置けることになる。ホテルで道順を聞いて駐車場まで行く。2度目のモントルーなので勝手知ったるで迷わずにたどり着く。

部屋に荷物を置いてレマン湖まで散歩。遊具を見つけた子供達は、夕食時まで遊ぶ。夕食は昼に続いてイタリアン。父と子供は今度はピザ。なかなかおいしかった。

帰りに露店でアイスクリームを買おうとならんでいると、どこからか水風船が飛んできて割れる。どこかの悪ガキがあそんでいるのだろうと思っていると、もう一個飛んできて水がかかる。頭に来た母はガキの所に走っていきフランス語と日本語で怒鳴りつける。父も追いかけてきて英語で怒鳴る。大人げない2人。あとで娘から「あの子達が可哀想だ」と言われる。反省。

気を取り直して別の店でアイスを買ってホテルに戻る。2部屋に分かれて寝るのだけど、寝室?の方には貴婦人の肖像画があり恐がりの母と息子はもう一つの部屋を選択。そして就寝。

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第2話 2日目 幻の峠と伝説の氷河

ホテルで朝食。オレンジジュース嫌いの娘のためリンゴジュースを頼む。出てきたのは炭酸入りのリンゴジュースで娘は飲めない。同じ過ちを昔スイスのどっかで犯したのを忘れていた。仕方がないので母が飲む。

次は、チェックアウト。300フランだといわれる。おいおい、予約では220フラン+税金で226フランほどだったよ。ということで予約の紙を見せる。が、なんじゃかんじゃ言われた300フラン払わされそうになるが、なんじゃかんじゃ言い返して、予約時の値段にしてもらう。駐車場代とリンゴジュース代までなぜか負けてくれる。ちょっと悪いと思ったので、払うともう一度言うが子供が小さいのでサービスだと言ってくれる。ありがたくサービスしてもらっておこう。

さて、今日も快晴。昨日以上に空が青い。これから峠を越えてシャモニーに行く。

過去2回訪れたシヨン城の脇を通り過ぎ、高速を進む。高速を降りて峠を目指す。左に行くとアオスタ右に行くとシャモニー。今日はシャモニー方面。ぐんぐん山を登っていくとフォルクラ峠(Col de la Forclaz)にさしかかる。あまりの美しさに駐車場に吸い込まれる。遠くに雪山を望む草原でシンプロンパスでのひとときを思い出させる理想的な風景。早速ハイキング開始。


Col de la Forclaz

標高は1500m程なので、高山植物は咲いていなかったけど、タンポポがたくさん咲いていて娘は大喜び。写真をたくさん撮り、しばらく散歩する。ここで息子がカメラマンデビュー。初めての作品は牛の絵が描かれたゴミ箱。娘から勧められて撮影。

峠の土産物屋で子供達はぬいぐるみを買う。息子はセントバーナード、この辺りの名物だ。娘はI love youと書いてある白熊、こちらはこの辺りとは全く無関係だろう。

再び車を走らせ、フランスへの国境を越える。途中でもモンブランをバックに記念撮影をしたりしながらシャモニーに到着。

モンタンヴェール(Montenvers)行きの登山鉄道の駅は簡単に見つかり、車を置いて駅に行く。切符を買って電車に乗り込む。電車は20分ほどで終点に到着。


Montenvers


Mer de Glace

ここからロープウェイでメールドグラス(Mer de Glace)に降りる。ここには氷河の中にトンネルが掘ってあって中にはいることができる。子供達は自分のリュックからウインドブレーカーを出して着る。青い氷のトンネルの中には、氷の彫刻がしてあったり、セントバーナードの記念撮影コーナーがあったりする。娘と息子の記念撮影を頼む。その隙に父母はデジカメで犬と子供達の写真を取りまくる。元を取らないと。

ロープウェイで駅まで戻り、登山鉄道でシャモニーの街に戻る。駅前の公園で子供達は遊ぶ。この度何度目の公園だろうか。美しい風景よりもきれいな花よりもハイキングよりも公園が一番だっただろう。

車に戻り、途中でマックでランチして、帰ったとさ、めでたし、めでたし。

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