AYUMI'S エッセイ


秋から冬はテレビッ子(1998.11.30)


昔から走ることが苦手だったあたし。
マラソンはもちろんのこと、小学校の運動会なんかも走るだけの競技は大キライで、
お昼ごはんは腹一杯食べ、デザートにバナナなんかまでしっかり食べてほとんど夢
心地。
運動会の花「クラス対抗リレー競技」の時間の頃には、参加者というよりはまさに
見学者気分だった。
それでも、障害物競走やパン喰い競争なんかだとぶっちぎりで勝ってしまう。
どうしてくぐったり、飛んだりするだけでこうも差が出てしまうのか。
自分でもわかんないけど、障害物があるだけでスイスイスイと走れてしまう。
友達には「要領がいい奴」の一言で片づけられていたが・・・。
さて、そんなあたしがある日陸上競技の面白さに気が付いた。
そう、秋から冬は毎週テレビでマラソンやら駅伝の中継がある。
スタートの緊張した表情から、ゴールまでずーっとテレビを見続けるのである。
都道府県対抗に実業団、大学生やら高校生やら、よくもまあこんなにあるもんだと
思うほど大会があって、ピチピチした若い肢体を見せつけてくれる。
走ること自体は今でも楽しいとは決して思えないが、見ているのは実に楽しい。
1時間30分なんてあっという間と思えるほど、ワクワクしちゃうんだよねぇ。
ところで、マラソン競技を見ていると、
「なんであんな苦しい思いまでして走るのか」と思うことがしばしばある。
吐くなんていうのは当たり前、時には足がケイレンを起こして思うように走れなく
なり、安全ピンで筋肉を刺し、ケイレンを止めて走ったランナーまでいた。
それなのにこれを平然と見ているあたし。
もしかすると、この楽しさは単なる陸上競技の面白さというには、ちょっと人と違
うんじゃないかと思い始めた。
人が苦悶にあえぐ姿を見て楽しむあたしって、もしかすると・・・サドっ気がある
のかしら・・・。



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