ゴロ、星子さん、飛行機の中だ。僕は今、大阪へ飛んでいる。大阪で気功法を習うためだ。
自分のためにも、病気で苦しんでいる他の人のためにも、その気功法を身につけようと飛んでいる。
卒業試験が終わったばかりだ。上がれているのか、また落第になっているのか、解らない。
僕はもう29になっている。4年留年した。今度また留年すると5度目の留年になってしまう。結果はもうすぐ発表される。
気功法に打ち込むか、創価学会に戻るか、煩悶している。キリスト教に入ることも。
この気功法を身につけて、たくさんの分裂症で苦しんでいる創価学会の人を助けるのだ。それを誓ってからもう5年は経つ。
ご本尊様にそう誓った。しかし誓いから5年が経つのに未だその糸口も掴めていない。精神薬理学に入ろうと思っているが、卒業しないことには入れない。
早く、分裂症や神経症を治す薬の糸口でも見つけないといけないのに、卒業試験が大きなハードルになって僕を進めなくさせている。ガリ勉型の勉強法が悪いのだ。もっと情報を入れて勉強しないと卒業試験には上がれない。
大阪で気功法を身に付けて、たくさんの精神疾患で苦しんでいる創価学会員を救うのだ。誓いを果たさなければならない。たくさんの創価学会員を救うため、旅費代を思い切って決心した。自分の病気だけでなく、たくさんの創価学会員を救うためと思い、大阪へ行く決意をした。
大村空港まで父にクルマで送ってもらった。遅刻しそうなので高速を使いかなり跳ばした。5度目の留年となる可能性の高い親不孝な僕だったけど、父は何も不満を言わず、大村空港まで大急ぎで送ってくれた。
ゴロ、星子さん。僕はまた留年になっていたら、どうしようと不安の念でいっぱいだ。留年したら、どうしよう。親にすまない。
ゴロ、星子さん。僕はたくさんの精神疾患で苦しんでいる創価学会員を救うのだ。そのためだけを考えていれば良いんだ。親不孝のことは忘れ去ろう。