愛子

 愛子。瞼の中の愛子。もう本当に思い出の中の愛子。ときどき愛子に良く似た女性を見かける。愛子は僕より5つ年下で、そしてかなり早生まれだったからもう28になっていると思う。愛子と文通していたとき、僕は今より恵まれた境遇にあったのかもしれない。少なくとも外見的には恵まれていた。今は厳しい毎日だ。でも僕は創価学会に戻り、苦しい中にも希望と喜びを見い出している。

 僕は今、佐賀にいる。一人ぼっちで佐賀の古い狭いアパートに住んでいる。だから、いや、だからじゃないけど、毎日、創価学会の男子部の部長のアパートに大学の勤めが終わってから行っている。そしてこの頃は文化祭が近づいてきたこともあって毎晩12時ぐらいまで部長のところで文化祭の小道具を作ったりしている。

 

 

 

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