冬子さん(5)

                            

 

 

 初めてセックスしたとき、僕はとても感動しました。以前のレオパレスのアパートで僕たちはセックスをしました。僕はその頃、整体に凝っていました。整体師になろうとさえ思っていたほどでした。

 冬子さんを僕のアパートに誘い、そして整体をして僕は途中で冬子さんに抱きつきました。憧れの冬子さん。僕が前原に来た頃から憧れていた冬子さん。僕が前原に来て3週間後に受診しました。それから冬子さんは僕の指の第1位になりました。

 あのときは背中にトリガーポイントを行いました。プロカインを4つも使いました。背中がとても凝っていてプロカインを4つ使用しなければいけませんでした。鍼ではとても効かないように凝っていました。

『昨夜、寝ていません。不眠症なのです。』と冬子さんは言った。白い魅力的な背中は僕の心を捉えました。僕は美しい女性の背中に抱きつきたい衝動を堪えながらプロカインを打ちつづけました。

『こんなに量を多く打つと具合が悪くなる人がよくいます。自転車で来ているなら30分ほど待合室で休んでから帰った方が良いです。』と僕は心配して言った。

 そして冬子さんは僕が言ったように待合室で30分ほど休憩して自転車に乗って帰った。でも昨夜、一睡もしていないこともあって、2回ほど転んでしまったと後で聞いた。

 もうこのときから僕たちの恋は始まっていたように思う。少なくとも僕は恋してしまった。美しい冬子さん。僕の指の一番目に冬子さんがなった。

 

 

              完

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