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エッセンス オブ ライフ

よみうりランド

わたしはもうジェットコースターなんかには乗りたくない。
10代、20代の頃はそれでも乗っていた。
今は考えられないが、「フリーフォール」という
高所からストーンと物の見事に落とされるスゴイのにも友達に付き合って乗ってしまった。
ホント、若さゆえ♪〜だったらしい。
されど、春休みに子供を連れてよみうりランドに行った。
わたしは何も乗らなくてもいいやと思っていた。

ひとつだけ、観覧車にみんなで乗った。
うぱ(夫)はジェットコースターなどは平気だが、観覧車は微妙に怖いらしい。
チット(長男)もそう。
観覧車という小さな箱を信頼していない。
ふいにドアが開いたり、ぽろっと金具が外れたりする不安があるというのだ。
風が吹いて揺れると、怖いと言い出す。
わたしとみい(次男)はジェットコースターは苦手だけれど、観覧車は平気。
高いところで景色をのんびり見れる。
桜には早かった。
時期に乗れば1000本の桜を眺められたのに。
ちょっと悔しい。
でも、“桜ソフトクリーム”を食べて気持ちだけ桜気分。

チットとうぱは、よみうりランド人気ナンバー1の絶叫アトラクション
ジェットコースターの“バンデッド”で興奮気味。
スリルってやっぱり欲しいものなのかな?
もうわたしはこの手の刺激はいらない。

ジェットコースターを嫌がっていたみいも、“ループコースター”で慣らしてから、
“ホワイトキャニオン”へ。
それは、全長1,100m、世界最大級の横Gを誇る巨大木造コースター。
うぱと一緒に乗って、強くなったね、みい。

わたしはみんなが乗り物に乗っている間、ベンチで待っているわけだけれど、
遊園地で遊ぶ人をぼんやり見ている。

“ホワイトキャニオン”に並んでいて帰って来てしまったお父さんがいた。
お母さんが、「何?やめちゃったの?情けない。券もったいないから乗ってきてよ!」
と子供の前でお父さんをまくしたてている。
母はたくましい。
お父さんはどうやら腰が痛いらしい。
結局乗らないで行ってしまった。

背広にネクタイのどう見ても会社帰りの若い男性が、ピンヒールの女性と一緒に
ジェットコースターに並びに行くのが目についた。
街中ではふつうのカップルなのだろうが、遊園地にいると非常に浮く。
休日出勤した帰りなのだろうか?
それとも、あのカップルは、いつでも、ハイキングに行くのにもああいうスタイルを崩さないのだろうか?
旅行に行くとたまにいるもの。
草原の丘にピンヒールでカッチリジャケットのお嬢様が。

園内でやたら目についてかわいいのは、
バンビやわんちゃんのビニールくるまを引く小さな子供たち。
当てクジの商品らしい。
小さな子供が紐を引いて、ころがしているのはわかるけれど、
ちょっとこわそうなお兄ちゃんたちも、どうやらその手の代物が好きらしい。
ぶかぶかファッションにバンビやわんちゃんを
ころころ引きずって歩いている姿はなにかミスマッチでほほえましい。

そんなこんなで人を見ているとちっとも退屈しない。
子供たちが乗っているところに手を振って見ていても飽きない。

この日のみいのお気に入りは “スペースジェット”。
自分で操作できるところが気に入ったようだ。
チットは“ウェーブスウィンガー”という鎖のブランコがスピードで回るもの。
あまり並んでいないので何度も乗った。
それに二人ともやはり“ゴーカート”。
ジェットコースター系は休日のせいか結構並んでいた。

春休みのみいのイベントは最初で最後の“よみうりランド”だった。
次の日、足のホクロを取る手術の予定が入っている。
春休みは家でじっとしてなくてなならない。
だから、“ホワイトキャニオン”で度胸をつけておいてよかったね。
明日は頑張って泣かないでいるんだよ。

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