
めだかを数えて
めだかの泳いでいる様は、とても涼しげでそれでいて愛らしい。
ずっと前からめだかを飼いたかった。
でも、今まで金魚を飼った経験から、うまくいかないだろうと飼ったことはなかった。
それが、子供の日のイベントで、めだかすくいに子供たちが挑戦し、
とうとうめだかを家に連れて帰ることになった。
10匹いる。
使っていないガラスのサラダボールを水槽がわりにした。
花のレリーフがついていて涼やかだ。
それに水草、ケーキについていた椰子の木の飾りなどでめだかの隠れる場所をつくった。
砂浜で拾ったガラスの破片が波で研磨された、
ゼリーのようなそれを石がわりに入れてある。
子供たちといっしょに毎日見守ってきたが、
だんだんと数が減り、残った最後の2匹も死んでしまった。
みんなでがっかりしていた。
主のいなくなったサラダボール。
なんとなく片付ける気がしなくて、水をはったままそのままにしておいた。
すると、うぱ(夫)が朝、そのサラダボールの淵をピンと指ではじいている。
「めだかいないんだよ」と言うと、「いるよ」と言う。
覗いてみると、小さいめだかの赤ちゃんが泳いでいた。
いつの間にか卵があったのだ。
みんなでめだかの赤ちゃんの誕生を喜んだ。
めだかを数えてみると、5匹いる。
次の日は6匹、その次の日は7匹。
序々に生まれているのだ。
毎日めだかをみんなで数える。
1日に何度も何度も数えてみる。
「めだかってあんなに小さかったんだね。」
おとなのめだかを見てきたチット(長男)は目を丸くした。
「名前は“みん”だよ。せんぶ“みん”。」
みい(次男)がめだかの赤ちゃんに名前をつけた。
「大きくなってね。」
そうつぶやいた。
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