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収穫の悦楽

アンリ・シャルパンティエの“プティングシュー”

うぱ(夫)の時々買ってくる会社帰りのおみやげは、
たいがい、ミスタードーナツか団子、殻つきピーナツ、
季節によっては焼き栗だったりする。
が、時折これはなかなかというおみやげを買って来てくれたりする。

その日はアンリ・シャルパンティエの“プティングシュー”。
以前わたしに大好評だったのでまた買ってきてくれたらしい。

それはシューの間に生クリームとカスタードクリーム、プリンが入ったもの。
夕食後にみんなで食べる。

我家は夕食後必ず果物を食べ、それからおやつにする。
いつもは適当に袋菓子を開けて思い思いに食べているが、
このようにおいしいものがあると、きちんとお皿を出して、
子供たちは牛乳、わたしはお気に入りのカップで紅茶、
うぱ(夫)はコーヒーといつもよりはかしこまる。
適当にしていては、アンリ・シャルパンティエの“プティングシュー”に失礼であろう。
そしていただくのである。

が、子供など急いで食べては中にプリンが入っているのがわからない場合もある。

以前、TV、雑誌等で取り上げられたお店を見つけ、偶然出会った友達と入ったことがある。
2人とも子連れ。
これがよくなかった。
ワゴンで運ばれ、目の前でソースを流し芸術的に飾りつけられた美しいケーキが
子供に取られ、あっという間にたいらげられた経験がある。
あれは本当にあっという間だった。
お店の人は寛大だったが、他のお客さんを気にして早々に退出。
小さい子供といっしょだと、優雅という文字は跡形もなく消えていく。

こうして家でのんびり、美味しいお菓子を食べるのはいい。
子供たちはプリンが入っているのがわからなくとも、
わたしは人目を気にせず己が道を行ける。
あぁ、おいしっ。



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