
フジコ・ヘミングの言葉
子どもを幼稚園に送って買物をしようと思ったが、
スーパー開店時間まで、あと少しある。
家に戻るのもめんどうなので、地区センターの図書コーナーで本を選んだ。
“フジコ・ヘミングの魂のことば”・・・。
フジコ・ヘミングは聴力を失いながらも、ピアニストをあきらめず、ピアノを愛した女性。
彼女の演奏をTVで聴いたことがある。
その人生には興味があった。
彼女の本の背表紙が目に入り、吸い込まれるように手に取った。
そして椅子に座り読み進めた。
読みやすい本で、一気に読み終えた。
その一節に、
“「あいつは泥棒だ」と思えば、盗られないように気をつければいい。
人殺しなら、殺されないように気をつけて付き合えばいいことじゃない。”
ということばがあった。
この本のこの言葉を見つけるために、
わたしはこの本と出合ったという気がした。
人を受け入れるということは、人を許し、引き受けることなのだと思った。
わたしは、そうでありたいと思いながらも、
時としてそれが出来ないことがある。
それはとてもむずかしい。
むずかしいが、そうすることができたら、どんなにいいかと思う。
スーパーの開店時間を待つ間、わたしはこの本に出合えた。
こんなふうに偶然に、胸を打つことば、感心のある事柄が自分に飛び込んでくることがある。
歩みよってくれる時がある。
今、偶然と言ったが、それは必然なのかもしれない。
****** 関連情報 ******
「フジコ・ヘミングの魂のことば」
フジコ・ヘミング著
清流出版
![]() 戻る |
