
柳宗理デザインのケトル
うぱ(夫)の下の妹の新築祝いにIH使用可能のやかんをリクエストされていた。
いろいろ探し回って見つけたのが、柳宗理のケトルだった。
やはりまず、そのデザイン。
とてもシンプルで、昔からあるような懐かしい感じのするやかんだ。
他の商品と並べて置いて比べてみたが、やはりこれが美しい。
それに、ずんとして横に広く、安定感がある。
火の接触面が広いので、お湯が早く沸くように出来ている。
これは機能的。
蓋の径が広いのもいい。
手を入れて洗いやすいつくりになっている。
主婦の観点からもマルだ。
さっそくプレゼントすると、電話が鳴った。
「これいいよ。
バッチり。
何にも注文つけずに、ただやかんと言ったただけなのに、
ピッタリのものだったよ。
ありがとう。」
やかんといってもいろいろある。
ヨーロッパのアンティーク調のものもあれば、注ぎ口に鳥がいる笛吹きケトルもある。
素材もホーローだったり、ステンレスだったり。
もらってくれた人がこんなに喜んでくれるとは、プレゼントしがいがあってうれしい。
もちろんオシャレな彼女は、柳宗理というデザイナーも知っていた。
「そんなに喜んでくれるなんて、柳宗理にお礼状書いちゃおうかな。」
わたしも電話口で思わずはしゃいでしまった。
柳宗理氏の父は、大正文学の中心となった白樺派の同人で、
のちに民藝運動の指導者となった人である。
母は当時の日本を代表するアルト歌手であった。
柳家は、さまざまな文人、芸術家が出入りし、
氏は、日本のどこよりも早く
西洋美術や日本の文学に触れることのできる家庭環境の中で育った。
氏のデザイン作品は、
ステーショナリー 、テーブルウェア 、
玩具、パブリック 、オブジェ 、工業製品、インテリア
と幅広い。
国内外でも数々のデザイン賞を受賞している。
氏は現在88歳。
今なお現役で活躍するデザイナーである。
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